2014年12月30日火曜日

年末イリュージョン

年末押しせまる週末、滅多にない休みが取れたので斑尾へスキーに行って来ました。
ゲレンデはお馴染みタングラムスキーサーカス。世の中の少子化が嘘のようにチビッコたくさん。バイキングレストランは幼稚園の運動会のよう、夜の売店もお金を握りしめ、お土産を抱えた小さいのが、レジに長蛇の列。「初めてのお使い・団体編」のようでした。可愛いいんだけどね。

初日はナイターのみ滑走、2日目は快晴の下、朝からナイターまで滑り膝が外れそうになりました。天気が良いので景色も見事。黒姫・妙高等の山々がスカッと見え、夕景も見事。まるで信濃のマッターホルンでした(褒めすぎ?)。
雪質も新雪2日目みたいな感じで、陽が当たる所は多少氷結しザラザラしていましたが、全体的には快適。量も十分でしたが、これについては通りがかる家々でじいちゃん・ばあちゃんが背丈以上の雪下ろしをしているのを見て、少々複雑な気持ち。

帰宅の3日目は朝から天気が急変。曇空に雨が降っています。気温が高くツララも短くなっていました。路面も雪が溶け泥シャーベット。下り坂も余り気を遣わず走れました。経路は名神・北陸・上信越道で、中央道経由の方が若干距離が短いのですが、中央道のUPDOWNと名神・一宮付近の常設渋滞?を嫌って北前ルートを走っています。今回はチェーン規制もなく、帰省ラッシュにもかからずラッキーでした。

帰路、魚津市の辺りで富山湾方向に観覧車が見える地点がありますが、ふと見ると観覧車の上に海があってその上に煙突やら建物?がゴニョゴニョ見えます。はい?海の上に煙突?運転しながらのチラ見でしたので正確な事は言えませんが、なんか不自然な風景。もしやこれが富山湾名物の蜃気楼?と今でも考え込んでしまいます。この季節に見えるものなんでしょうか。寒気が抜けた後の少し暖かい雨の直前、気象条件は当て嵌まりそう。報道もチェックしましたが、幻だったか、いちいち報じられるほどのものでもないのか全く見当たりません。

一応有磯海SAで停車して確認しようとしたのですが、上り線側って海の方が見えないんですね。仕方なく幻覚覚めやらぬまま再度北陸道へ。そこで次の事件は起きました。走行車線の観光バスを追い抜くため右車線に出て加速し始めた瞬間、センターから大きなビニールのようなものが目の前に飛来。避けることも出来ずそのまま跨いで通過したら車体アンダーから「ブオオーーン」の異音発生。あちゃー、ビニール引っ掛けたかな。走行車線に戻って速度を落とし、メーター類を見るも異常なし。幸い少し先に流杉PAの表示があったので80km走行でPAに転がり込みました。床下覗くとビニールの切れ端が落ちてます。他には異常が見えず、ジャッキアップするのも面倒なので再出発。ソロソロ走るには何ともありませんが速度を上げると先程とは違った「クオオオーン」的な異音。私は機械異常は異音からと思っていますので、このまま300km以上走る訳に行かぬと、一旦、高速を降りることを決意。これまた幸い、次は主要都市・富山IC。

ICを出て、地理も解らぬまま4車線道路(R41でした)を少し走ってバス停に寄せJAFコール。私がJAFを呼んだのは、初めての愛車スバル・ファミリーレックスの電磁クラッチが繋がらなくなって以来30年振りです。受付に状況と現在場所、会員番号を伝えると「長らくのご加入有難うございます」の挨拶とともに30分程度で行けるとのこと。雨が激しくなる中をJAF救援車をじっと待ちます。初めての場所なので結構心細いっす。脇をビュンビュン車が駆け抜けてゆきます。

そして約30分後に到着したのは富山基地のM隊員。温厚そうな方で、丁寧な口振り。状況を確認して手早くコーンを設置しレガシィの床下を覗くと真ん中あたりからビニールが垂れ下がっています。あら、いつの間に、どこから と案じる間もなく「ジャッキアップしますんで乗車していて下さい」と。雨の中ですから申し訳ないと思いながら、チョロチョロしてても邪魔なんで指示に従い車内へ。M隊員はものの数分で下に潜りビニールを除去、「プロペラシャフトに絡まってました。完全に取れてると思うので、このまま走行して頂いて結構です」。いやあ頼もしいJAF。御礼を言ってナビに従い再度富山ICに入り走行開始。恐る恐る速度を上げてゆきますが、先程のような異音はnothing。お蔭様で残り350km程を走り切れました。まだ、ビニールが焼けた残香は少しありますが、そのうち無くなるとの事で1件落着。

しかし気になるは蜃気楼。本当にミラージュ? それともイリュージョン?いや、背中から食べる方ではないっす。

食えない話で今年もおしまい。皆様よいお年を。

快晴のゲレンデ 妙高が美しい

ナイターゲレンデも幻想的です


付近の道路はこんな感じ

2014年12月21日日曜日

カラスもトンビも凧でした

早々と年賀状に目途がついたので枚方周回コースを走行。

このコースの1stトイレポイントは県府境付近にある磐船神社横の休憩所。早めの対処が大切と用を足し磐船神社を通過、しそうになったのですが今日に限って一時停車しご神体の巨石「天の磐船」を眺めました。デカイよコレッ!! と庄司Dなら言ってしまうデカさ。言い伝えによると、この岩は神様が降臨された時の乗物だったそうです。時が流れ化石になったUFO? 生駒山系にはUFO基地があると聞いた事あるので、もしやここが古代の宇宙連絡船発着港だったのかも。因みに乗ってきた神様とは「天照国照彦天火明奇玉神饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)」。ながいよコレッ!

R168に戻って山坂道を下ります。昨夜の雨が路面に残り北西風が冷え冷えとします。と、またしてもトイレ警報。枚方市駅脇の公園に2ndトイレポイントがありますが、そこまで持つのか…。幸い前傾姿勢だとあまり感じず、信号待ちでも前傾姿勢で見てると変ですが、背に腹は代えられません。時間も距離もあっという間に過ぎて枚方市駅到着。冬のコース選びは本当にトイレ中心です。

淀川CRに出ようと門型ゲートを潜ってちらっと下見ると、路面に極太蚯蚓(ミミズ)発見。轢かれたようで絶命していましたが丁度人差指くらいの太さと長さ。何これ。きしょい。そして10m程走ったところで再度同様の蚯蚓発見。この辺りに生息する種類なんでしょうか。昨日の雨に誘われ出てきたものと思いますが、今まで見たことないサイズ。勝手に枚方人差指ミミズと命名しましたが写真も撮れない気持ち悪さ。これがうじゃうじゃ出てきたらパニック必定。付近を走行する方は気を付けて下さい。

淀川CRは追風受けて快適走行。路面は落葉に小枝だらけ。加えてミミズを見張りながら御幸橋到着。そのまま飛行神社に寄ると拝殿で祈祷中。神社らしい光景を初めて見ました。終わるの待って参拝し(ま、御礼1割お願い9割と勝手なもんですが)、その後資料館に初めて入ってみました。小学校の図書室くらいの広さに文献類や寄贈(奉納)された飛行機・ロケットの模型、古文書・古写真、実物の部品等、UFO以外の飛ぶモノ関係がずらっと並んでます。なかなかのコレクションです。中でも創建者が考えたカラス型飛行器!は何だかユーモラスだったのでパチリ。退館時、扉に「撮影禁止」を発見、大変御免なさい。因みに入館料は300円です。

コースはそのまま流れ橋SAを経由し木津川CRへ。西風が強く車体が煽られフラフラします。路上に屯するカラス達も私が近づくと慌てて飛び立つものの風に押され仰け反りながら後ずさり。少し高みではトンビも凧状態。ピンチなんだか遊んでんだか判りませんが、これが本当のウィンドサーフィン。私はラスト10kmの西行きで風にも溺れてました。本日走行65km。

最近やたらUFOが気になります。ペヤング事件で売り上げ伸びるかと。(そっちかい!)

UFOの化石 天の磐船(岩) 後ろもずーっとあります。

禁を犯して撮影した カラス飛行器。眼がキュートです。

石清水八幡宮前の安居橋

2014年12月14日日曜日

八尾空港は寒かった

先週も走ってないし、寒いけど、風強いけど出撃。目的地は八尾空港。

西高東低の冬型気圧配置だと必然的に西風が強くなる訳で、八尾空港の主滑走路Runway27からの離着陸が頻発と読んで出発。まず近所の小学校で投票を済ませ、富雄川沿いを北上。この県道も奈良県のサイクリングルート「ならクル」に指定されていて看板があちこちに立ってます。看板を入れて写真を撮って応募すると何やらと、先日4'seasonで聞いたのですが、車ビュンビュンの脇でそのために停車するのは、正直腰が重い?のでスルー。

白庭台を経由しR168を南下、紅葉は疾うに散りにけりの龍田川沿いを王寺町に出てR25を西進、ここから西風真正面、気温は5℃。フェイスマスクに冬用グローブですが身体だけが熱くて顔手足は冷たい。風が唸るので自転車のいろんな音が聞こえません。機械トラブルは異音から発覚が多いので気になりますが、そのまま山を下ります。柏原市を経て南河内CLに入ったら風は一層強烈。下ハン握り20km走行でした。後で見たら八尾市では西の風、風速6m/sとありましたからもう何割か増しでしょう。

八尾空港には12時過ぎに到着。誰も居ません。滑走路沿い道路は西風もまんま吹きさらし。少しすると東から着陸機。高翼で3枚プロペラの単発機で朝日航空とありました。多分セスナ208です。大きい機なので着陸も迫力満点。その後、真っ白なヘリコプターが着陸。写真がボケててどこの何だか判りませんがユーロコプターっぽいきれいな形の中型?ヘリです。そうこうしてると目の前を低翼の単発機がタキシングし、しばらく後テイクオフ。小さくて流麗な形の飛行機でした。ダイヤモンド・カタナに似ていますが、水平尾翼が違いました。向かい風なのですぐに浮き上がり去ってゆきました。なかなか良いペースとほくそ笑んでいたのですが、その後はボウズ状態。エンジン音もせず静かなまま西風だけが吹き抜けます。身体もココロもさむっ、30分でギブアップし引き返しました。

自転車道もロードは滅多に見かけません。熱心なランナーと犬の散歩がちらりほらり。でも帰路は追風、流しても30km近く出ます。往路のしんどさが嘘のように快適に王寺まで戻りました。斑鳩を経由し富雄川沿いに出て帰宅。本日走行70.2km。

こう寒いと水分補給しませんねえ。冷たいんやもん。汗は出てもトイレ近くなるし、自重してしまいます。今日はペットボトル1/3も飲みませんでした。良い事ではないと思いますが、暖かいスポーツドリンクってのもねえ。気分的には熱い番茶がおいしそうだけど。

今日は奈良マラソンだったので奈良方面は避けたのですが、シカちゃんたちはどうしてたんでしょうね。交通規制されても知らんわな。シカちゃんゾロゾロ横断するんでみんな一時停止!とか牧歌的ですね。記録は参考記録になっちゃいますけど。

シカたない。

到着便 朝日航空

出発便 

がらーんとした八尾空港

2014年12月10日水曜日

茶畑UFO

平日特番。

昨日パソコンのデスクトップ背景写真を替えようと最近撮った写真を物色していたら、11/8に走った大正池-和束コースの山頂付近で撮った写真に変なもの発見。丁度峠からソロソロ降りてきて一番初めの開けた場所?から南方向を撮ったもので、フラッシュ有り無しの2枚です。その間10秒くらい。
1枚目の後輪の上の方、森&山々の真ん中くらいにオレンジ色っぽい丸いのが写ってます。2枚目には、そのようなものありません。何だろこれ。

場所は和束町ですが正確にはどこだか判りません。撮影点から下って東に走って中心部にでるので、町の西の方だと思います。この日、和束町にてアドバルーンや気球が上がった形跡もなく、場所的にもそのような場所に思えません。まさか・・・UFO?

だったら凄いなあと思うものの、場所柄UFOが出るのも変な所で、大した高度にも見えず、まあエイリアンが茶畑見学に来たのならまだしも、日本茶好きの宇宙人がいるとも思いにくく・・・と謎は深まるばかりです。
で、家族が出した結論はカメムシ。距離的にどの辺を飛んでるんだか判りませんが、丸くてオレンジっぽいのもいるだろーと。11月でも飛んでるだろーと。せめて天道虫の方が良いですが、強引にカメムシになっちゃってます。拡大してもボケて判らないので納得はしてませんけど反証できません。言いたいんですけどねー。

茶畑UFOはあります!

茶畑UFOがあるとき!

茶畑UFOがないとき!

2014年12月7日日曜日

レガシィ スタッドレスの更新

先週末から風邪を召して、ついでに鼻血が頻発し週末は出走を諦めました。

その代りに車のタイヤをスタッドレスに交換。レガシィのスタッドレスタイヤはディーラーにて更新。使用5年目に入り、メーカー推奨の3~4シーズンを超過。実際問題、当地でのドカ雪対策なら5シーズン使ってても大丈夫と思いますが、年末スキーと、かつ車の使用を仮に10年と考えると「代えるなら今でしょ」で決心しました。安くありません。扁平率が60以下だと突如高くなるタイヤ価格。しかも今回は天下のブリヂストン2ndグレードのREVO-GZ。

最初は某量販店で見積り。アジアンタイヤやPB以外はちっとも安くなりません(この時期やしね)。次にディーラーにて交渉。従来履いていたヨコハマのICE-GUARDと思っていたのですが、最新のICE-GUARDは結構高価。ブリヂストンもREVO-VRXは高価でしたがREVO-GZならヨコハマを下回る提示。細かいのを端折ってもらうことでこれに決定。量販店は量販するもの以外は安くないことを改めて実感しました。これで斑尾も安心。ですが、信州は最近地震で大変だったところ。小谷村って白馬コルチナの近所ですよねえ。スキーなんかしてて良いのかなあとチクッと思います。

もう1台、軽自動車R2の方は自分でタイヤ交換。毎年思いますが、軽自動車は楽です。ホイルナットも少ないしタイヤも軽いし。腰の負担が全然違います。R2のスタッドレスも多分5シーズン目なのですが、タウンユース中心なのでそのまま継続。一応この子も四駆ですし。交換自体は20分で終了。ノーマルタイヤを洗って、全て完了まで1時間でした。以前にも書きましたが、我家のR2は2台(代)目です。初代は生産終了間際に購入した茶色のR2で、長女が北海道で働いていた時に、奈良からフェリーを使って陸送。1年半長女の足として極寒の地で活躍してくれました。

ところがそのR2は見事な殉職を遂げてしまいました。凍結した夜の国道38号線でスピンし道路外に転落、法面の電柱に衝突。雪が深かったのと、衝突したのが一番丈夫なAピラー付近であった事が幸いし長女はかすり傷一つ負いませんでした。コンパクトで頑丈な骨格が彼女を守ってくれたのです。今でも第一報の電話を受けた時の血を引く思いは覚えています。衝突した反対側を見ると全く損傷のない状態でしたが、フレームが歪んだようで止む無く廃車、長女はその後札幌で程度の良い空色のR2を見つけ、ディーラーの計らいで旧車から部品取りし2代目が誕生したのです。
その後長女の結婚退職を機に、2年前の冬、空色のR2は荒れる日本海をフェリーに乗って奈良にやってきました。床下に防錆塗装を施してもらい、今ではカミさんの愛車です。
遥々1200kmを渡って長女を守った茶色のR2、遥々1200kmを越えて我家にやって来た空色R2、丸くて小さい車ですが、各々が辿る道の不思議さを感じます。ジャッキアップした床下を見ながら安全の大切さを噛み締めておりました。

で、天気が回復してきた日曜日(くっそ~)、年賀状作成に専念。朝から郵便局に年賀葉書を買いに出かけると、開局前なのに歩道に人がたくさん。若い子たちが多く、チラチラこちらを見られます。「何だろ受験料の振込みとかかなあ」と漠然と考えてました。9時にドアが開いてゾロゾロ中へ。1Fは閉まっているのでみんな慣れた感じで2階へ上がってゆきます。ついてゆくと、そこは…「年賀状アルバイト採用会場」でした。危うくバイトするとこやった…。皆さん、日曜日の郵便局は裏口から入るのですよ。

スタッドレスも裏口も滑らない必需品?(一緒にすんなって)

BS ブリザックREVO-GZ まっさら!

2代目R2 秋の大和の古刹にて

どっちもR2ですよー

2014年11月30日日曜日

当尾の秋

11月最後のサイクリングは京都府最南端・加茂町の当尾の里へ。山寺と石仏の里です。

午後所用があったので短距離コースとして選んだのですが、ま、山道です。きれいなんだけどね。
まずは木津川に沿い加茂町に出て、南下。田圃の中の道は次第に山へ。山坂道ですからしんどいっす。今日はインナーローまで動員してヘコヘコ登りました。するとまずは浄瑠璃寺。私が好きなお寺です。名前は派手っぽいのですが質素で小振り。池をはさんで本堂と三重塔が相対しています。この池を中心とする庭園は大変美しく、私のヘボ写真ではお伝えできません。後刻プロの写真をご覧下さい。桜も紅葉も有名ですが本堂もきれいな形なんですよ。池の周囲をぐるっと回り、赤や黄色の紅葉を眺め、カメラマンのお邪魔をしないようそーっと退出。

次に岩船寺に向かいます。これまた山坂道で下っては上るが基本。前にニュージーランド人のご夫婦と来たことあるのですが、途中に見える民家にあった「椎茸」に興味を持ってしまい質問攻め。勿論自分で椎茸栽培なんてしたことないんで答えられず、アメリカ人ならこんな事聞かんのになあと地団駄でした。そもそも椎茸って英語で何よ?わたしゃmushroomしか出て来ませんでしたよ(汗)。ニュージーランドは非常に質素な国で、英国流の厳しい躾の名残と先住マオリの自然観がベースなのか(よく知らんが)日本人と感覚が似てる気がします。よく歩くしねえ。お国柄ってひょんな所で出てきます。

トトロが待ってそうな素朴なバス停が見えたら岩船寺口。右折して緩く上ると岩船寺。ここは中には入りませんでした。浄瑠璃寺に較べ広い寺で山肌に建物が散在しており、紫陽花が有名です。入口で写真だけ撮って出発。さてどちらに行ったらよいのか。

一応地図が掲示されていますが、リアルの道路と向きが違うようで、スマホの地図と見比べ悩んでいると、1台のロードバイクが颯爽と通過。あっちや! どこ行く人か判りませんが、取り敢えずついてゆくことに。今度は下り基調の山道です。しばらく行くと「ミロクの辻」の表示板があり堂々2車線道路との3差路。「ミクロの辻」なら見逃したかも知れんとオヤジっぽい事を考えながら道なりに行くと、以前、笠置に行く時に通った県道に出て一安心。やがてR369に入り「奈良北町」に到着。東大寺の紅葉と紅葉狩の人々、それに煎餅ねだる鹿達の間を抜けて奈良町へ。次第に雲が拡がる空を見ながら帰宅。本日走行51.9km。11月は472km走りました。

当尾の里は元々「塔の尾根」から来たそうです。南都の寺の僧侶たちが修行のために作った寺院があって、その塔頭が並んでたからだって書いてあります。それ程寺院密度が濃かったかな。寺がわじゃわじゃあって修行僧がガヤガヤ歩いてる中を気が散らさず修行に打ち込んでいたんでしょう。

今や散るのは紅葉だけ。ひっそり山里、当尾の秋深し。

浄瑠璃寺の紅葉

もみじモミジ紅葉

岩船寺入口

2014年11月22日土曜日

ぼっちのフェリーターミナル

最近、山ばっか走っていたので今日は海へ。

チャリで行ける最寄りの海=大阪南港。エメラルドに遊ぶクマノミも白い灯台に群れるカモメも無いけれど、特大貨物自動車やコンテナ車が満載です。コースは単純。王寺町から大和川沿いを下るだけ。そのまま河口が大阪南港。

やたら信号待ちにかかったけれど順調に「かもめターミナル」到着。大和川沿いはロードバイク多いのですが、流石にここまで来る人希少。ターミナルへ入ってみると薄暗く閑散。大抵昼時は閑散としていますが、今日は照明も落ちていて、ショップも閉店でした。トイレは休業じゃなく助かったんだけど。

外には鹿児島行き「さんふらわあ さつま」が停泊中。ひっきりなしにトレーラをお腹に飲み込んでいました。過去2回は「さんふらわあ きりしま」だったのでこのフネは初めましてなんですが、私には同型に見えました。実は私は小学校の卒業アルバムに「将来の夢」として船の設計技師になると書いてあるのですね。大量生産した軍艦のプラモデルが発端で、大学受験でも某大学の船舶工学科を受け、1次は突破したものの、2次は面倒になり棄権。ま、その程度の熱意なんですが、もしその道に行ってたら今頃どんなだったろうと、ふと思いました。微妙に異なる「さんふらわあ」をやたら考えて現場からヒンシュク買ってたかも知れません。

今回は「かもめターミナル」から南港フェリーターミナルにも寄ってみました。以前「ゆきかぜ」で走り、散在するゴミにがっかりした所です。今日はフェリー2隻が停泊中。しかし居並ぶコンテナでよく見えません。少し離れて、南港ポートタウンへ渡る歩道橋まで走ってみましたが、ごちゃごちゃの中に船が埋もれててよく判らん。もういいや、腹も減ったし帰ろ。

来た道を引き返します。途中の赤信号で、ママチャリに乗ったおっちゃんから「アサカってどう行くの?」と聞かれました。勿論「アサカ」なんて地名知りません。

 私:あそこらへんに駅があるから聞いてみたら?
 お:あー これ大和川やからまだ大阪市内でんな?
 私:うん、たぶん。
 お:アサカは堺って言うてたから、もっと向こうやな。
 私:堺はもうちょっと南でっせ。
 お:ほんなら、こっち行ってみるわ。

と、おっちゃん幹線道路を南の方に走ってゆきました。「気ぃつけて」と私も東に走ります。大阪市大を越えてしばらく走ると目の前に「浅香山方面⇒」のでっかい看板出現。おお、おっちゃん微妙に違う方向へ走ってったわ。ま、いいか。何とかするやろ大阪人。

八尾空港から飛び立つヘリを横目に柏原市内へ入りサブウェイで休憩昼食。高校生たちがスマホゲームで騒いでいます。「昨日、みんな千と千尋見てたから誰も相手にしてくれへんかった」のボヤキも聞こえ「あい、このオッサンも見とったわ」と心でツッコミ。その後、少し肌寒いR25をひた走り、王寺町から紅葉の名所・龍田川公園に寄ってみました。「見事!」と言うにはちょっと早い。ゾロ歩きの人達も紅い紅葉を選って写真撮ってました。次の冷え込みの後が見頃なんでしょうね。

出発が遅かった事もあり、帰宅は16時を過ぎました。大過なく本日走行102.9km。

「かもめターミナル」は以前、鹿児島・宮崎の両便が相対してたのですが、宮崎行きが神戸港に取られてボッチになってしまったのですね。

やもめターミナル。

大和川河口

鹿児島行き さんふらわあ さつま

2014年11月15日土曜日

山寺に紅葉

奈良市に正暦寺という紅葉の名所があるとテレビで知って、何だか聞いた名前と思ったら、白川ダムに行く時に目にしていた大きな看板でした。地図で見ると結構山の中。そのまま真っ直ぐ行くと田原町に出て、傍に奈良県ヘリポートがあります。山道は嫌いだけど、これは行くっきゃない。

朝から散髪してそのままR24号を南下、奈良市内に入ります。R169から県道187号に入り東進、看板があちこちにあるので道は判りますが、狭い集落内の道は車の離合が出来ず、あちこちでバックやら退避やらしてました。「たんちょう」もマークXの後に付いたもんだから、坂の途中で急停車したり往生しながら駐車場到着。ロードバイクを止める場所などある筈もなく、強引に手近のフェンスにロックし散策してみました。拝観料が要るので周囲を見ただけですが、まだちょっと早い感じ。

駐車場から更に奥に進むといきなり急坂。そこに紅葉狩のおばちゃん・おっちゃん・ばあちゃんが多数散開し、危険なのでラッキーと押し歩きます。人気が消えた所で乗車、山道をやっこら走り始めます。しかし、これがとんでもない道でした。軽トラがギリ走れる幅に、コンクリートのザラザラ滑り止め舗装。そして急坂の連続。これはもう山道と言うより杣道です。半分はダンシングでした。平らになると停車し写真撮ったりオゾンの深呼吸したり。すっかり森の中なので誰もいません。足下からせせらぎが聞こえます。そして風に撓った竹同士が擦れ合う音。空は木々の間から少し覗くだけ。ゼイゼイ言いながら山の気に打たれていました。

路面は最悪。一応コンクリですが段差やら凸凹やら穴が多く、ロードで走る道じゃないっす。パンクしないか冷や冷やでした。ようやく峠を越えると空が広くなります。路面もアスファルトになって、狭い田圃に人家も現れ、山の神の監視下から脱出。茶畑が見えたら田原町、何とか県道80号(ジャパンツアーのコース)に出ました。ダラダラ坂を数百m走ると「奈良県ヘリポート」の案内板。更にランウェイ?への坂を登ります。

なんでヘリポートに行きたかったかと言うと、サイクルカフェ4'seasonのブログに「ここに寄ったら見学できた!」ってあったのですね。飛行機大好きの私としてはこの為に杣道をダンシングしたようなものです。で、ヘリポート到着。フェンスの向こうにヘリが見えます。建物沿いに走ってみると、ブルーシートに包まれたヘリが置かれていますが、誰もいません。閑散。どうして良いのか判らず駐車場からフェンス越しにヘリを見物。同じようなヘリが2機駐機しており記念撮影してそのまま撤退。ヘリポート訪問はあっけなく終了しました。帰宅後調べたら「ロビーや展望デッキ」に入れたんですね。管制塔かと思い近づかないようにしてました。行く前に調べとけって話です。ま、りょうさんだから見学できたってのもあるかも知れん。イエローグラスのオッサンは怪しいだけだしね。写真を見ると駐機していたのは奈良県警の「あすか」と和歌山県警の「きのくに」でした。紀州の子もようこそ遥々山の中へ。

ヘリポート坂を降りた後、田原町に戻り、長閑な風景の中を大柳生方面へ走ります。カーブと坂ばかりですが山の中以外は2車線できれいな道。下りでは相当スピードも出て寒いこと。大柳生町からR369に入って奈良市街地方面に向かいます。これまた坂道。なんでこんな道来たかと内心ボヤキながらやっこら登るとやがて忍辱山円成寺。あーここでチョコバーでも齧ろうと休憩したら、見事な紅葉が目に入りました。古池の周囲の紅葉が水面に映り、素直に美しい。相当の古刹のようですが飾らない、しかし艶やかな朱と緑が古来からの生け花のように自らを語っていました。

そして標高400m超から奈良市街地にダイビングし、県道1号線で帰宅。本日走行71.8km。

R369はバイクも多数走行、下りでKawasakiに勝負を挑みましたがあっけなく敗退。互角だったのはウェアの色くらいでした。

無事カエル色。古池が好きなわけや。

杣道は続く

古刹・円成寺の庭園

奈良県警 あすか

和歌山県警 きのくに

2014年11月8日土曜日

公衆キンギョBOX

本日の目的地は2か所、和束町と大和郡山。何を今更の場所ばかり。

まず和束町。先日のTV番組で「今、外国人観光客がたくさんの和束町」と紹介されました。うーん、和束なら時々行くけど見たことない。きっと茶畑に集まるに違いないと目標設定。次に大和郡山。YOUTUBEでご覧になった方も多いと思う金魚BOX。私は彼の地の高校に通っていたのですが、記事では場所がさっぱり判らずStreetViewを駆使して見当を付けました。

和束へはいつも府道5号線ですが、これでは茶畑通らないので本日はヒルクライム入門コース・府道321号。大正池(上高地ではないっすよ)の傍を通る道です。木津川自転車道を途中で折れて井手町役場前からクネクネ走って321号線に入ります。道はすぐに山間に入り砂防ダムのある川沿いを登ってゆきます。坂道嫌いの私ですが、今日は覚悟して体力温存のチンタラ走行。何回も同じようなカーブが現れ狐に騙されてるみたい。ヒーハー走っているうちに大正池に到着し休憩。元々ここで休憩と思っていたのですが、それ以上に切迫したトイレ事情がありました。気温が下がると途端に近くなる年寄シンドロームで、役場前からウズウズしてたんですよねえ。

大正池管理棟の寄進制トイレを小銭チャランで拝借後、少し池を眺めました。山々が静かな水面に映り絵のようです。モミジこそ赤くなっていましたが、紅葉としてはこれからのようです。ここから先の坂がしんどいと聞いていたので更にチンタラと走り始めます。後方からタイム計測中の二人が抜いて行きました。が、何となく追いついてしまいそこから団子状態で峠到着。どうやらお一人がブランク明けのリハビリ走行のようでした。私は休憩しているのでそれ程キツくなかったのですが通しで走ったらしんどいでしょうねえ。山頂でこれから和束方面に降りると申したら、斜度がきついのでブレーキングと転倒に注意とアドバイスを頂き恐る恐る下ります。以前、信貴山の下りで前車「ゆきかぜ」のブレーキを焼いた経験があるのでスピードを抑え、所々で景色を眺め(リムを冷やし)降下。ハラハラしながら和束ダウンタウン到着。 和束は「日本で最も美しい村」に入っているそうですが、なるほど山肌一面を埋める茶畑は美しい。外人さんも夢中になる筈です。しかし結局一人も見かけませんでした。どこで聞いたか日テレは。和束町は茶畑だけでなく自然もきれいで素朴ないい所なので、外人さんがステイできる施設とかあればいいのにね。乞う英語ペンション。

次は大和郡山。府道5号を下り、加茂町から奈良市へ入り、久しぶりの植村牧場でソフトクリームを食べ、牧羊猫?としばし遊んで出発。東大寺大仏殿脇の奈良公園を通ると観光客たくさん。何語か判らないコトバが飛び交っています。奈良公園も紅葉には今少し早いですが、国立博物館の正倉院展には超長蛇の列。うーん。行ったことないわ、古跡に疎い奈良県民。

県道188等で大和郡山市到着。見当つけていた場所に金魚BOXは…ありました。期待通りK Coffeeの店先です。このコーヒーショップは小さいガソリンスタンド跡をそのまま利用していて、給油場所に簡易なテーブルと椅子が並び、コーヒーはかつての事務所の窓からTakeOut方式で販売、勝手に座って飲みます。1杯ずつ点ててくれるので少々時間はかかりますが、若いマスターの心意気が伝わってきます。GSの看板もそのままで、雰囲気は東洋的アメリカン。気に入ってしまいました。そしてその軒先に金魚BOX。縦長の空間を伸び伸び泳ぐ地元名産の金魚ちゃんたち。BOX内にはレゴで出来た公衆電話。受話器が水中に舞い、レゴの金魚も居ましたよー。
そうそうK Coffeeの'K'は、キンギョ・コオリヤマ・マスター&ジュニアの名前等いろんなものが'K'ゆかりだったからだそうです。こんなスタンドが増えたらいいなあ。出来たら和束にも。(宇治茶も出してね) 本日走行73.4km。

ヒルクライムコースはしんどいですが、林間を通る陽射しは美しく、並んだ杉木立が黄金に輝き神々しくさえありました。 あ、今日はサングラスをイエローにしたんだった。道理で世界が眩しい筈だわ…。

イエロー・マジック・コースだら。

  写真(上から) 府道321の峠(美しい村の看板です) ,絶景ポイント,茶畑の美,仰天金魚BOX
 


PS. 先程、羽生君の圧巻の演技見ました。オトコだぜぃ。




















2014年11月2日日曜日

峠の向こうは雨

旧竹ノ内街道を奈良側から大阪に向けて越えてきました。前車「ゆきかぜ」と最後に走ったコースと同じです。

富雄川沿いを南下し、広陵町、香芝市を経由して葛城市へ。当麻寺前の参道から細い道をR166へ。普段は閑静で感じのよい参道なのですが、本日は葛城市のお祭り?のようで、出店多数人々多数で大賑わい。自転車押し歩くのも気が引ける感じで500m程を10分以上かかりました。ようやく人混みを脱し、名前不明の池の傍で休憩し、いよいよ街道へ。まずR166をソロソロと登り、途中で旧街道に分岐。昨日の雨で路面は濡れ、落葉や小枝が多数散乱。ゆっくりゆっくり秋の佳境を登ります。オゾンに山靄が混ざって原生的な趣き。紅葉には少し早く、人も鳥も一休みって時候でした。

竹内峠からはR166を60km/h弱で駆け降ります。実は街道に入る前からトイレ行きたくてね。立ちションは最終手段とひたすら忍んで漕いでいたのです。駆け込んだのは道の駅「近つ飛鳥の里」。ところが・・・トイレ清掃中立入禁止、がびょーん。前に数名のオッサン達がウズウズウロウロしています。高速のSAだったら全面立入禁止はないと思うけど、ここはローカル道の駅。10分以上経ってようやく「大きくなったアラレちゃん」っぽいお姉さんが出てきてトイレ解禁。汗も肝もすっかり冷えていたのでした。

太子町を南河内CLまで緩やかに下ります。ここが悲劇の序章でした。ポツポツと大粒を感じたのも束の間、CLに入った途端、大雨。なんじゃこりゃあ。天気予報は18時から小雨と聞いて安心していたのです。「たんちょう」初めての雨中走行。ウィンドブレーカは持っていたのですが着る間もなく全身びしょびしょになり、そのまま逃げ切りにかかります。制動が随分甘くなっているのでカーブ手前では自然減速しポンピングブレーキ。CL路面は一面水溜りも多く、跳ね返りで泥んこ。そして最後のヘアピンは泥の中。フレームは迷彩模様になってました。あーあ。

石川沿いを抜けてR25に入るころには少しマシになったのですが、近鉄国分駅の辺りから雨雲に追いつかれ、R25はずっと本降りの中。王寺町では滝の中のようでした。通り過ぎる車の窓から子供がこっちを見てて何だか恥ずかしい。斑鳩町に入り再びマシになり、信号待ちの間にグローブ脱いで絞ったら、まるで濡れ雑巾のようでした。法隆寺付近で再度雨に捕まったのですが、大和郡山市に入ってからは上がり、自宅付近は路面が乾いておりました。なんなんやこれは。本日走行75.7km。帰宅後「たんちょう」も水洗い。グラベル走行後のラリーカーのようでした。

さて、本稿は新PCで書いています。7年振りに買替えました。旧PCは俗名「うんこVista」のGateway機でしたが、最近「ストール(いきなり電源断)」「ブルーバック」「OS含め完全フリーズ」が頻発し、遂に継続を断念。ま、4年程前から6月になるとストールする「6月病」を患い、都度、筐体内を掃除機で吸ってエアスプレイ吹いて、メモリ4枚脱着清掃し、と機嫌を取ってたんだけど、ここ1年は電源ボタンを普通に押してもOS起動せず、ディスク回転を聞き分けて、適度に長押ししないとVistaも立ち上がらん(押しすぎると落ちますし)職人技PCになってました。
新PCは懲りもせずGatewayのWin8.0。ですが、宇宙人と会話しているようなので、8.1に早速UPしました。通訳付で宇宙人と会話している位に改善します。まあ、ここまで時間かかること。Windows Updateだけで数時間以上、8.1へのUPに3時間以上。データ移行は粗方終えたのですが、フライトシミュレーター(それもカスタマイズだらけの)の移行という大仕事が残っています。スマホも2年半以上使っていて毎日再起動必須で憂鬱。本来、こう言うデジものへは投資したくないんだけど…。

気象協会の過去天気では本日の雨も「小雨」扱い。小雨の定義はどんなやねん。えー加減な話です。明日は昼間「はれ」になっていますが、各々方覚悟召されよ、槍やらブタやらが降るかも知れませんぞ。

そうなってもきっと過去天気は 「あれ?」     
   
                          


2014年10月27日月曜日

ヨコハマ 車運送の旅

横浜まで自動車の陸送に行っておりました。2年ほど前に北海道から長女の軽自動車を運んできましたが、今回は乗らなくなった親父の車を横浜在住の妹の所へ自走運搬。

経路は名阪国道・東名阪・伊勢湾岸道・東名&新東名・首都高で、500km弱。土曜日の朝に出発し名阪国道でいきなり事故渋滞30分ロスはあったものの、以降の高速は順調でした。車は典型的なオッサン車である日産ブルーバードシルフィ2007年型。既に8万キロ走行でしたが予想以上に扱い易く、よく走る車でした。今回初めて新東名を走りましたが、東名に較べ山側を走るため、カーブ・アップダウンが多いのです。が、シルフィはするするっと加速し、パワーや速度的な不足は全くありませんでした。足回りも適度に堅め、遮音もよく、FFの軽快さと相俟って、もう少しデザインを工夫すればこんなマイナー車で終わらなかったのではないかと思いました。ただ直進安定性は不足するので路面の悪い道は少し疲れるかも。

厄介だったのが横浜市内。届け先は南区なのですが幹線道路以外は極細道路で一通・行き止まりだらけ。道路の向きや幅はランダム。首都高降りてから、幹線道路までは順調だったのですが、そこから下調べしていた一通道路が工事で通行止めだったもので、迷宮入り。使い慣れないナビもあって、薄暗い中を同じ道を3回走り、17時に工事通行止めが解けてようやく辿りついた次第。あの奥地?によくぞ大きなマンションを何棟も建てたものと感心します。妹には早めの軽自動車への買換えを勧めてしまいました。

その日の宿泊はハマの名門ニューグランド。勿論本館です。機能的には「昔のホテル」ですが、目の前に停泊している氷川丸と同様、渋くてシック。迷宮の疲れもあって結構良く寝られました。朝食も美味しかったですよ。伝統ホテルは朝食が美味しいってのが私の定見です。
日曜は朝から横浜散歩。汽車道歩いて赤レンガ倉庫、3管区海上保安庁へ。ここは海猿のロケ地と共に、2001年に自爆沈した北朝鮮工作船が展示されてます。漁船程度の大きさにプロペラ4軸。それだけで充分不審船ですね。そして双胴の海保の船が入ってきました。頭でっかちで放水銃みたいなのがたくさん付いており、名前は「ひりゅう」。後で調べたら消防船でした。大桟橋には巨大な客船が停泊中。米国セレブリティ・クルーズの客船ミレニアム(9万t)でした。中央にはシースルーエレベータもあって、まるで浮かぶ豪華マンションでしたねえ。

そのまま歩いて山下公園へ。ランナーがたくさん走っています。それからハロウィンの仮装した親子連れもたくさん。子供は可愛いんですが、大人は人によりけりです。ゴミ袋被っただけでは「お化け」か「怪しい者」か区別つかんしね。更に少し行くと元日本郵船の客船氷川丸が係留されてます。その係留鎖には鴎が目白押し。別の索には海鵜が並んでて、種類ごとに縄張りがある模様。但し群がる鴎には白っぽい鳩が混ざって一緒にエサ?貰ってました。どこの世界にもちゃっかり者はいるんですね。

そこから横浜駅東口までの水上バスがあったので乗船。バスと呼ぶだけあって2箇所に寄り30分掛けて横浜駅に戻りました。船は渋滞しないので時間が計算できます。で、横浜YCATからリムジンバスで羽田に出て、久々の大型機、ANAのB777で戻って参りました。空路は熟睡。確か16Lから離陸した筈ですが、以降記憶がなく、気付いたら最終着陸態勢でした。空飛ぶゆりかごです、ボーイングは。

横浜ベイエリアはやはり神戸に較べ規模が大きいです。船着場と言うより海が見えるレジャーエリアって感じ。赤い靴履いてた女の子も銅像になって公園から海を眺めていました。ランナーが行き交い、カップルが笑い、キキの仮装をした同年輩の女の子が走ります。手を組んで真っ直ぐ前を見つめる瞳にはどんなに映っているのでしょうね。もの哀しい話とは聞いていますが、本当はもっといろんな色があったと思いたいものです。

しかし、消防船に「ひりゅう」って名前はどうよ。火龍? 火を以って火を制すって考え方でしょうか? 飛龍? これも煽られて余計に酷くなる気が・・・。やっぱ、海龍でしょ。 

え? シードラゴンはタツノオトシゴ? 「焼石に水」っぽいか。


富士山がきれいに見えました♪
消防船 ひりゅう








氷川丸とカモメの水兵さん?

豪華客船 ミレニアム






2014年10月18日土曜日

嵐山はやっぱり奥座敷

春と秋に訪れる嵐山。自転車道1本で行ける利便性?、紅葉には早いですが往復しました。

定番・木津川自転車道を北上します。本日は草刈作業や堤防工事やらでしばし一方通行。信号があるわけでなく監視員のおっちゃんが目視で赤旗白旗を振るだけです。なのでランナーやら自転車部の団体やら農作業のママチャリやらごっちゃに来ると制御不能になって、自からの判断でショベルカーの傍らに飛び込むとか、対向するサイクリストと手で合図して走るとかせねばなりませんでした。難儀なこっちゃ。

草刈といえば、自転車道脇から生茂ってくるススキを鎌で刈ってくれている御仁もいました。場所は先月、私が対向の為に端に寄り過ぎて左腕をススキで傷だらけにした所です。草の陰にロードバイクが持たせかけてあって、誰がこんな所に置いてるのかなと思っていたらその先で鎌をふるっていらっしゃいました。サイクルジャージ姿でですよ。有難うございました。通り過ぎるだけで申し訳ありません。

んなことで、木津川から桂川沿いに入り、消防学校の横を通ったら訓練中。煙が見えたので思わず見学してしまいました。訓練用と思われるマンションの3階にハシゴが掛けられ、タンクを背負った消防士が次々に飛び込んでゆきます。おーかっこええ。迫真でしたねえ。無事救助されたかは見てませんが。

嵐山には12時過ぎに到着。自転車道はいつの間にか、ちょびっと伸びていて林の中を押し歩かなくて済みました。今回は渡月小橋横から山際を直進。大堰川(おおいがわ)沿いを少し走ってみました。(渡月橋を境に桂川から大堰川に名前が変わるそうです)川べりに柵はなく細い小道です。木々に囲まれ緑の水面に山々が映り、屋形船やボートがのんびり見えます。昨年荒れ狂った川とは思えない、長閑な水辺遊びの情景でした。小道はすぐに登坂になり、そして下ると川に白っぽい岩がデッキのように張り出して、風景が一変。小道はそこで終わり、突き当りには旅館「星のや京都」がありました。川が蛇行しているので渡月橋の賑わいは微塵にも感じられず、風までがひっそりと立ち止まる、まさに京の奥座敷でした。

距離は1km弱なんですが、星のやさんでは渡月小橋近くから送迎屋形船を出されています。似合いますね。渡月橋から天龍寺界隈の嵐山も「観光地・嵐山」なんでしょうが、嵐山の本当の粋はこっちって感じです。穏やかな深緑の流れに春には桜、夏には蝉の音、秋には紅葉が映えて、まるでパレット。古来から和歌で詠まれた世界が目の前に拡がります。嵐山を開発したといわれる角倉了以は「水」と言うものを全身で理解していたんでしょうね。

その後、嵐山メイン界隈を回り、京うどん食べて出発。抹茶ソフトも食べたかったのですが、帰路の流れ橋SAでソフト食べようと振り切って漕ぎ出します。天気予報では追風の筈が何故か前から風来る。正確には南東の風。ハンドルバーにモンベルで買った時計バンド用のコンパスを取り付けたので方位には正確なのです。まあいい、と桂川沿いを抜けて木津川沿いへ入り流れ橋SAで休憩。お馴染み四季彩館で「ソフトクリーム1つ」と注文すると、「終了しました、期間的に」と笑顔で返されました。全く予期していなかったので結構ショック。そのショックが伝播したのかサイコン画面がいきなり全消灯。流れ橋まではちゃんと動いてたのに、と走りながらガチャガチャやってましたがビクともせず、結局帰宅後電池交換して復活しました。と言う訳で本日走行は判らないのですが、たまたま嵐山到着時に距離見たのを記憶していて同じ経路を往復したので×2で117.2km。

今度のサイコン(CATEYE STRADA SLIM)の電池はCR1616なのです。コンビニでも売ってないんですよね。困ったもんだ。

いろいろあるから仕方ないって? CR1616。


渡月橋から少しでこの風景
訓練中。左の方に煙が見えます


2014年10月11日土曜日

1ヶ月点検

また台風。全国的に「うんざり注意報」です。日曜に予定してた琵琶湖カヤックは風速6m/s予報につき中止。なんで3連休に来るかな。観光客のつもりかヴァンフォン君は。

本日GENNIX-R2「たんちょう」の1ヶ月点検でショップへ自走持込。ショップは大阪・東淀川の新幹線高架付近にあって、枚方から淀川沿いを下って内環状線の橋付近で北東に進む、という大雑把な計画。淀川沿いの河川管理道路は枚方から京都方面にいつも走っていますが、逆方向は初めて。取り敢えず枚方大橋を渡り下流方向の堤防道路へ。下に河川管理道路が見えるので、降ります。河川敷は広大で、公園やらグラウンドやらゴルフ場に目一杯使われています。なので駐車場もあってその付近では車は進入禁止、自転車はあの面倒な門型?のゲートを通らねばなりません。そして道路にも各種ボールが飛び込み、一緒にスポーツ少年も飛び込んで来るので走行注意です。今日はテニスボールの直撃弾を一発喰らいました。

近畿自動車道の橋はモノレールが併走しているのですぐ判ります。目指す内環状線(R479)はその次の橋なのですが、見えてきた橋の形は、車で走った時の記憶と違う感じ・・・。寧ろその向こうにボヤっと見えてる橋の方が記憶に近い、とそのまま直進。目当ての橋を潜って見上げると、あれ?料金所がある。内環状に料金所はnothing。と言うわけで引き返し、堤防の階段を「たんちょう」担いで登って街中へ。北東方向に進むと新幹線高架を発見。無事、ショップに着きました。記憶は当てになりません。やっぱナビが正しいのさ。

点検と言っても主にワイヤの伸び調節で、お陰様でRDもスムーズになりました。30分程度で終了し出発。この付近はママチャリ学生がスマホ見てて突っ込んで来ると注意を頂き、店の前の道路に出た途端、予言どおりスマホ学生が私をかすめて行きました。スポーツ自転車は危険とか言われますが、私が見る限りママチャリが一番怖い。信号守らんし右の路側帯走ってくるし、ほんま危ない。

帰路は淀川の南側を走ろうと、内環状線の橋(豊里大橋)を渡りました。いえ、すんなり行けた筈ありません。ショップを出て近所のベーカリーで美味しそうなパン買って、内環状線を走ってたつもりが目の前を飛行機がランディングスタイルで横切り、高架の線路が見えてきて、明らかに道間違いが発覚。幸い左折すると淀川べりに出たので河川管理道路に入れました。南東に向かう筈が西に走ってたのね。どうも南北に正対した条里制の街で育つと、碁盤の目が斜めになってる街では迷子になり易い・・・気がします。やっぱ、コンパスがハンドルバーに必要っす。

河川管理道を戻って、豊里大橋を渡り、無事に淀川南側(守口市)に入ります。河川敷一体が公園なのでそこで昼食。ベーカリー・チキチキの月見バーガーは大変美味しかった。チキチキはランチもやってて人気店のようです。台風の影響か北東の風が正面から来る中を河川道路を漕ぎ出します。南側もスポーツ少年たくさん。バットの音と歓声の中を走ってゆくと枚方到着。右に私立大学病院の病棟が見え、何故かその方向にカメラの砲列が。覗き見?盗撮?と思ったら、どうやら手前の草むらから飛び立つ鳥を狙ったカメラマンでした。気長な話やなあ。そのままいつも走ってるコースに入れ、御幸橋まで走りました。

そして久し振りの飛行神社参拝。「たんちょう」もよろしくとお願いしました。以降は定番、流れ橋SAを経由して木津川CRを南下し帰宅。本日走行103.9km。

台風19号の名前の意味は「スズメ蜂」らしいです、マカオ語で。マカオ語って15年程前の時点で50人程しか喋ってない言語ですと。って事は殆どの人が「ヴァンフォン? 何なんそれ?」「えー?蜂? パンダの名前かと思った」とかやってるに違いない。こんなで良いなら今後日本もギャル語とか使えるやん。

19号は、まじおこ。 やばばば。 (何のこっちゃ)

淀川です。向こうは京都方向。
飛行神社。F104戦闘機のエンジン

2014年10月4日土曜日

福知山のモモタ

前の日曜日、福知山市動物園に志村動物園出演中のシロテテナガザルの赤ちゃん「桃太郎(モモタ)」を見に行きました。ウリ坊・みわちゃんを見に行って以来2回目です。

到着時にはモモタ、お昼寝中。仕方ないので園内を2周ほど回り、ハトやミニブタ、モルモット、ニワトリなど動物園と言うより家畜園?に近いラインナップを見て回ったり、自由に、そして意外に快速に歩くゾウガメの後を付いて回ったりしてました。そのうちシロテテナガザルの山ちゃんにお客さんがメガネ取られて(取られますよって注意書きがたくさん貼ってあるのですが)TVでお馴染みの二本松園長がレスキューに入り、山ちゃんを捕まえている間に落としたメガネをカミさんが拾って・・・などの騒動があって、その後ようやく昼寝から覚めたモモタが抱っこされて登場。紙オムツしてタオルにくるまってました。

自由がモットーの動物園です。園長はすぐに周辺の子供たちにモモタを抱っこさせてあげて、写真タイム。カミさんも抱っこさせてもらい記念撮影。園長は近くの木にモモタをぶら下げて解説。曰く

 テナガザルは類人猿で猿とは異なる。肩甲骨の付き方が違って人と同じく雲梯ができるし2足歩行も出来る。ニホンザル等のサルは4足歩行であり、肩甲骨の位置から雲梯は出来ない。モモタは木から木に移って生活せねばならないので志村動物園でも瀧本美織ちゃんが雲梯の練習をさせている。志村動物園も、何故それをやらせてるのか ちゃんと言わなあかん。[ごもっとも]

サルの肩甲骨は犬と同じで横についているんだそうです。人や類人猿は背面についてます。故にオーバースローで投げられるし雲梯もできます。そして五十肩にもなります?。類人猿は、オランウータン、テナガザル、チンパンジー、ゴリラの4種でサルとは異なる系統なんですね。日本語では類人猿と「猿」の字を当てていますが、英語ではapeで、monkeyと区別しています。なのでロード中の「猿の惑星」は実は「猿」ではないんですね。それと、類人猿も人と同じく尻尾がないんです。だからモモタもオムツ出来たんですね。ともあれ、木にぶら下がるのも自在なようで、フサフサの黒い毛と真ん丸の目がなかなかキュートでした。

園長は、めっちゃフレンドリーで博識。きっと休まず園を支えていると思いますが、凄い人ですよ。子供にも判りやすく説明して、なるべく直に動物と触れ合えるように計らっています。オンボロですが、少々いろんな臭いがしますが、この動物園は旭山にも負けないポテンシャルを持ってると思いました。現在拡張工事中。立派なレッサーパンダの飼育舎もできていますが、園長をみていると、もうちょっといい設備を与えてあげてと思ってしまいました。どこもかもが高校の文化祭のような手作り感満載ですからね。

本日は台風前に宇治方面へサイクリング。宇治田原から宇治川ラインを走って天ヶ瀬ダムを経て宇治市内に出るルートです。紅葉にはまだ早いものの、平等院の修理が完成したせいか観光客多かったです。天ヶ瀬ダムも工事中なんですが、仮設道を押し歩き、川の北側を初めて走ってみました。背後に三室戸の山を背負い宇治神社や恵心院がある側です。南側とは異なり山の中から宇治川を見下ろす道で、山では遅れ法師がまだ鳴いていました。初めて宇治橋を渡り、宇治市内を横断、城陽市を経て木津川沿いの管理道路・CRを走って帰宅。本日走行73.3km。

今来てる台風は18号でエースナンバーだから強いそうです。昨年嵐山がえらい事になったのも18号。ストライクゾーンにズバっと来る。しかし気象庁の針路予想と違って米軍の予想はもっと南の海上に外れてます。

おっと18はMLBじゃエースじゃない。ボーーール!(だったらいいけど)


園長とモモタ。寝起きだじょ。


宇治川は絵になります

2014年9月27日土曜日

信楽のタヌキさん

和束を経由して信楽の入口まで往復しました。

元々は和束でパワースポット巡りと思っていたのですが、強風向い風ながら天気が気持ちいいのでそのまま湯船まで走ってしまい、更に県境越えて信楽(甲賀市)に到着。

湯船への府道5号線は2月の積雪以来です。前回、工事中だった湯船バイパスもとっくに完成しており、その袂でおばあちゃんが一人”新米”と書いた手製の看板出して、ちょこんと座っておコメ売ってました。何か可愛いですが売れたかな? この道は元々爽快なルートですが、道が森の中に入ると気温が一気に5℃位下がる感じで、半袖では寒い位でした。傍らの和束川の水は透きとおり、道端にはコスモスが咲き誇り、誠に爽やかツーリング。

緑の茶畑、黄金色の田圃を横目に走り、湯船自然公園に差し掛かると「TOPEAK」の黄色い横断幕が連なり、MTBのイベント開催中。常設でしょうか。そして府県境近くでは昨年9月の台風で陥落した道路の補修をやっていました。1年がかりです。

府県境を越してR307に入ると信楽です。あちこちに狸があります。なんで信楽焼は狸やねんと思っていましたが、WIKIによると60数年前、天皇陛下が信楽を訪れた際に、たくさんの狸の焼き物に日の丸小旗を持たせて歓迎したら大受けしたってのが発端だそうです。へーそうなんだ信楽狸。狸は右手に徳利、左手には大福帳?を持っていて「商売繁盛」の縁起を担いでいるそうです。「他を抜く」からだって。それからメタボの狸は比較的新しいようで、昔はもっと痩せていてリアルだったようです。この頃可愛くないと売れませんからね。

そして狸に次いで多いのは梟。「不苦労」の語呂でいいみたいですが、ヨーロッパでも知恵者として好かれています。ワタシ的には飾るならこっちかな。国道沿いの信楽焼ショップでは写真のようにこの両者以外にも七福神からカエルからドラゴンからハダカのお姉さんまで目出度いもの?勢揃いでした。

R307沿いのコンビニでアイスを衝動買いしてしまったため、信楽運動公園に戻って休憩。駐車場から見る信楽の森は葉っぱも色づきすっかり秋模様。葉っぱの1枚1枚が秋の陽射しを浴びてくっきり輝いていました。R307から再び府道5号を戻ります。帰路は加茂まで殆ど下りなので気が楽です。口笛吹いて、のんびりサイクリング。和束の中心部でパワースポット「大杉」を見物。集落の中を非常に細く急な坂を登ってゆくと八坂神社という小さなお社のど真ん中に聳えています。トトロの楠の木みたい。狭いところにあるのでカメラに全部を納めるのは至難。樹齢1300年だそうです。周辺は道だか家の敷地だか判らない所も多く、案内板も取ってつけた感じなので人家に迷い込まないようお気をつけ下さい。ご利益は・・・そこから迷子にならず帰れるパワーかな。

加茂からは木津川市・奈良市街地を経由し、一条通、平城京跡を走って帰宅。本日走行93.2km。「たんちょう」のデビュー月は298kmの走行でした。

「たんちょう:GENNIX R2」で(私にとっては)そこそこの距離を走った感想は「疲れが少ない」です。アルミバイクだった「ゆきかぜ」に較べ、振動・反発が少ない気がします。タイヤが新しいってのもあるかも知れませんが、カーボンに買替えた第一の理由が「反発がきつくて草臥れる」だったので合格です。ただ、ギアはまだしっくり来ていません。特に巡航時のギア選択が上手くなく、上げたり下げたり。またリア10段になったからかFDのトリム調整も頻発し走りながら結構手間かかっています。SORAと105でこんなに違うとは思いませんでした。車体が軽く一体になり易いのでコーナリングは爽快です。これまでより端っこを旋回するようになりました。

それにしても、信楽狸が徳利持ってるのは知っていましたが、左手に会計帳簿を持ってたとは。

皮算用じゃなきゃいいけどねー。


秋はちゃんとやって来ました
おタヌキ様 七福神まで従え堂々の立姿



2014年9月23日火曜日

山と海の3日間

先週末は九州に行っていました。熊本県は阿蘇と天草です。

LLCピーチで福岡空港まで飛んで、次女と合流。そのままレンタカーで阿蘇まで走りました。車はBR型レガシィTW。予約はB4だったのですが先方の都合でTWに変更。操作系が私のBP型と似ているので助かりますが、走りは重厚。高速でもどっしりとしていてBPとは違いを感じます。エンジンブレーキの感覚、電動式パーキングブレーキ&ヒルアシストに初めはめっちゃ違和感。数十キロ走れば全体の感覚は慣れましたけど。

天候が生憎の雨模様でしたが、九州道から大分道、やまなみハイウェイを走り、阿蘇を迂回して南阿蘇村で宿泊。翌日は阿蘇パノラマラインを走り山頂を目指しました。マグマがどうとかで火口は立ち入り禁止。白雲(霧ですが)たなびく草千里を通って、今度は菊池渓谷へ。曇空模様なので人はまばらでしたが、美しい日本の自然を満喫しました。本当にきれい。これから紅葉の季節はさぞや賑わうでしょうね。どこから来るのか途切れる事のない水が、ある所では真っ白な飛沫になり、ある所では青緑の淵になり、岩を削り木々を潤し、葉っぱを運び、そして人々の心を洗います。古代より絶えることなく続いている自然の営みにはただ平伏すしかありませんでした。このまま大切に次世代に受け渡してゆきたいものです。

その日のステイは天草上島の北端。天草は広いです。島と思って舐めてはいけません。翌日下島の天草市まで走りましたが、時間が無くそのまま折り返し、上島の九州側の海岸線沿いを戻りました。海岸沿いと言ってもどっこい山ばかり。すれ違いがやっとの細い九十九折の国道を上がっては下がり、曲がっては戻り。天文台までありましたから立派な山岳地域です。

山と海のコントラストを愛でた後、今度は「くまもん」を描いた小さな船で天草5橋をクルージング。松島の名前を冠するだけあって小さな島々が点在し、鴎は羽を休める場所に苦労せず、小舟が網や筏を巡回し、不知火の藍の海はただ穏やかに人々の生活を見守っていたのでした。

その後、熊本城を経由し九州道に向かいましたが、熊本市内は藤崎八幡宮のお祭で大混雑。道路も車と人で大渋滞。熊本最大級の祭にたまたま命中。正直、焦った・・・。何とか九州道に入り一路福岡へ。レガシィは2500CCのベースグレードですが、S,S#モードにすると俊敏な加速を見せパワーに不足することはありませんでした。でも初日の雲中走行ではフォグ・リアフォグが欲しかったなあ。少々渋滞しながら遅刻寸前に福岡空港に到着、3日間の走行は649km。

帰路も再びピーチ。最終便にありがちな機材到着遅れで出発も20分遅れ。その直前に隣から出発したJetStar機も30分以上遅れてたので福岡空港のラッシュ時は大変です。ピーチ機は福岡着陸が12番目で遅れたーと言ってました。滑走路もう1本増やせませんかね。

そして本日は「たんちょう」で橿原から桜井を周回し、初瀬川(大和川)沿いを戻ってくるサイクリング。コース自体は慣れた道ですが、曼珠沙華やキバナコスモスも盛りを迎えつつあり、カラフルな風景でした。台風の影響か風は少しありましたが爽やかな晴天で、半袖シャツが似合う秋 になりつつあります。本日走行73.2km。

そうそう「たんちょう」のサドルを交換しました。元々Selle SAN MARCOのSKNがついていましたが50kmでお尻が痛くなり、「ゆきかぜ」で使って良かったセラSMPの新作:HELLに交換。本日は全く痛くありませんでした。セラSMPのサドルは妙な形ですが、そしてHELLなんてネーミングですが、私とは「お尻合い」のようです。

地獄と知り合いじゃないっすよ、念のため。

雲の中で草を食む阿蘇の牛さん
阿蘇の火口は立入禁止でした










菊池渓谷。本当に美しい。
3日間走ったレンタカーのBRレガシィ


穏やかな天草の海

新サドル SELLE SMP HELL



2014年9月15日月曜日

ビワ南湖の浮草カーペット

昨日は琵琶湖パドリング。出発時間が遅れ、瀬田に着いたのが10時半だったので湖北を諦め、大津付近で南湖を漕ぐ事にしました。

R161を浜大津から少し湖西方面に走った公園緑地に乗り入れ。以前にも来た事ある所で、小さな砂浜があり離着岸できます。明智光秀の大きな像があり、なんでやろと思っていたら、実はここ、坂本城址公園と言って、かつて明智光秀が築いた水城があった場所だそうです。カヤック担いで「おっとっと」と上り下りした石段は元石垣だった所でした。城から直接船に乗って琵琶湖に出られたそうで、是非復元して欲しいものです。

40分でカヤック組み上げ浜に行くと目の前が緑と赤のまだらカーペット。なんじゃこりゃ。そのまま足を踏み入れそうです。どうも浮草がカーペットみたいになっていて風向きの加減か岸辺に集まってるみたい。ちょっと気味悪いなと思いながら出航。するとパドルが重い。上げようとしても水の中からパドルを引っ張られてるみたい。どうやら浮草以外にもその下に水草が蔓延ってパドルに絡まるようです。案の定、パドルを持ち上げると大量の水草ゲット、重っ。こんな事ではバランス崩れて転覆します。よってパドルを深く入れず水面をスイープするように漕いで、浮草地帯脱出。魔の海と呼ばれたサルガッソー海もこんなだったのかな。

浮草が無くなっても、ミズナみたいなシャキシャキした大量の水草や、とろろ昆布みたいにモワッとした気味悪い水草があちこちにあってパドルを取られます。取り敢えず北方向へ漕いで行きますが、沿岸部は悉く浮草に占拠され近寄る気になりません。風と波もそこそこあってドンブラッコッコ。釣ボートの多い場所で、かつモーターボートも走り回るのでいろんな波が押し寄せます。マリーナを幾つか通過し、カネカの工場を通過し、着岸地を探しますが見つかりません。琵琶湖大橋に近づくにつれ波も大きくなり、目の前にはエリが通せんぼ。大きく迂回する気にもなれずそのまま反転。途中で横目に見た住宅地の中の浜辺付き公園でお昼にすることにしました。何だかんだと1時間以上漕いでましたし。

反転してからはやや沖合いを漕いで戻って、目的の入江に直角に向かいます。予想通り浮草カーペットが散らばっていて、まるで流氷か環礁を避けるみたいに空いている水路を探しながら進みます。既に1艘のジェットスキーが停泊?していました。パパが交代で子供たちをジェットスキーに乗せているようですが、みんな小さいライジャケつけてカタログモデルのようでした。思わず「ミキハウス」と呟いてしまったけど齢が判りますね。浜辺でおにぎり食べて再び出航。また浮草掻き分け水草にパドルを取られながらあちこち漕ぎまわって2時間強でパドリング終了。水そのものは思ったより綺麗なんですが、こんなにジャングル化しているとはね。船体もパドルも浮草がこびりついて後が大変でした。

でも大津は近くていいですわ。帰路もR161・大津ダウンタウンはいつもの渋滞でしたが1時間半で帰って来れます。今度は南向いて漕いでみようかな。水上から見る大津も、プリンスホテルやアーカスが都会的でいい感じに見えます。

帰って調べたら、今年は水草大発生なんだってね。あのシャキシャキはカナダモでした。水中を見てると水草の間に魚がいて隠れてるんだか住んでるんだか判りませんが、一応利用してるようです。更に浮草群の上にシロサギが立ってました!まさにカーペット。でも良い子の皆さんは信用してはいけません。

何しろサギのやることですから。


大津市街 きっと夜景もきれいでしょう
陸地にしか見えませんが水面です





2014年9月13日土曜日

神戸ハーバーポタリング

六甲アイランドからポートアイランド、そしてハーバーランドをポタリングしてきました。

海の見えるところを走ってみたかったのですが、神戸まで自走は1日で終わらん・・・と言うことで安直に六甲アイランドまで車載。六甲アイランドは人口島で中心部は住宅・文教地区、周囲には工場や倉庫を持つちょっとした未来都市です。最南端にかつてAOIAという大規模なレジャー施設がありましたが、阪神大震災で壊滅し、代わりに?プールを中心とするデカトパスが出来てます。道路網は中心部と周辺部が巧妙に分けられており、意外に行き詰まったりします。で、本日はAOIAの名残の屋内駐車場に車を止め、「たんちょう」で出発。

人工島の幹線道路を北上し、六甲大橋を渡ります。自動車道と歩道・自転車道は分けられているので入口がちょっと難解。冷蔵倉庫脇の公園の中から入るんですね。海を渡って「第2工区」という変な交差点で左折し道なりに。倉庫が多いのでトラック・トレーラがバンバン来ます。摩耶ランプからはHATと呼ばれる綺麗な地区を走ります。マンション・美術館・防災関連機関・病院などが並び、海岸沿いには公園が整備され気持ちいい居住地域でした。震災復興公園の近くから神戸大橋を渡ってポートアイランドへ。ポートアイランドも人工島ですが規模が大きく、住宅地区は勿論、大学や研究機関も多数(国内最速スパコン”京”を置く理化学研究所もあります)、更にIKEAに田崎真珠にUCCにユーハイムに・・・と多彩。株式会社神戸市と言われる所以ですね。

ポートライナーの高架下を走り、目指すは神戸空港。大型トラックと競うように真っ直ぐ平坦な道を走ると、空港島への長い橋「スカイブリッジ」が見えてきます。本日唯一坂らしい坂ですが、ぽっかりと海上に浮いたような一本道です。渡ってみれば堂々群青の海の上。吹き抜ける風まで青く爽やか。背後に緑の六甲山系を控える神戸の街並みは勿論、大阪湾も広く見渡せ、西にはフェンスの向こうに淡路島と明石海峡大橋も望めました。PAがあってもいい位。まさに景色のお刺身って感じでした。

スカイブリッジを駆け下りると神戸空港。んーでも自転車ってどこに停めるんだろう。探しまくって見つけたのが駐車場内のバイク置場。寄りかけられるフェンスが少ないので駐輪には苦労しました。ま、ロードバイクで空港に来る人は滅多にいないだろうから仕方なんですけどね。空港の展望デッキに出てみました。が、飛行機nothing。船はたくさん見えるんだけど。時刻表を見ると次の便は1時間後と言うことで、さっさと退散し、コンビニでパン買って更に西へ。

実は神戸空港の西端に隠れリゾートがあるのです。ウェディングハウスと公園(空港島西緑地)が一体化していて、人口浜があってめっちゃきれい。写真だけ見せたら「どこ行って来たん?」「コーベ」「うそ?」請け合いです。きれいなラグーンを眺めながら休憩。随所にベンチもあり、西側堤防からは明石海峡大橋が見えて1日でもぼーっと出来そうな所でした。で、折角空港に来たから「たんちょう」と飛行機の2ショットを狙っていたのですが、どうもSKYMARKとは相性悪いらしく、待ってると来ず、行きかけると来たりします。辛うじてフェンス越しのが一枚撮れました。

ソラシドエアのB737が着陸するのを横目にスカイブリッジを戻ります。今度はポートライナーを追いかけるように西進し、スパコン”京”の前を通過し西側外周を走ります。ドン突きの公園から「たんちょう」担いで階段登り神戸大橋(歩道部)へ。再び海を越えたら歴史を感じるビルの間を抜けてメリケン波止場・ハーバーランドへ。

人が多いので大半は押し歩きでしたが、ここが神戸の真髄。古きも新きもごちゃまぜのオモチャ箱。カラフルでシックで楽しくもあり、哀しくもあり、ジャズもありクラシックも似合う。いろんな人達がみんな其々の神戸を楽しんでいました。クルーズ船は貸切ウェディングでしたよ。横浜は、よく「ベイ某」と言いますが、神戸はやっぱり「ハーバー(波止場)」です。出会いも別れも潮風に巻き込んで、包容の波が波止場に打ちつけていました。だから「波止場」なんですね。

壁に取り付く職人さんフィギアを横目に煉瓦倉庫群を抜けて、ガス灯通りで「エルヴィス・プレスリー像」と記念撮影。これで本日の「コウベ・ポタリング」は終了です。国道2号線から元来た道を辿ります。六甲アイランドには15時頃帰還。名残に駐車場南の海を少し眺めてから「たんちょう」を車載、湾岸高速を飛ばして帰りました。本日走行53.2km。

橋から街を眺めて思いました。海の色がベースにあるから風景が落ち着くんですね。群青色は英語でUltra-Marine。

海を超えた色です。

スカイブリッジは海から空への一本道
リゾートに行きました!


埠頭を渡る風 やや強し

エルヴィスと2ショット