2023年1月29日日曜日

寒っ!!

 今年から月走行目標距離を200kmと大幅に下げたものの、この寒さで下方修正値すら達成できそうにない、というどこかの企業のような状況を打破すべく、今日は八尾空港へ走りました。奈良市の予想最高気温7℃に勇気づけられ、しかし最低気温は-2℃で、夜間に雪がちらついたようで、周囲はチョコケーキのシュガーパウダーの如し。路面も凍結している可能性があるので出発を1時間後ろにずらし、靴下にホッカイロまで貼った完全冬装備。

気温1~2℃の状態で出発。富雄川は所々で表面凍結。幹線道路に出てからは路面大丈夫で、王寺からR25を大阪方面へ。府県境に設置されている国交省の温度計は4℃。おお、そんなに寒く無いやん♪ と喜んだけど、その感覚が既におかしくなってますよね。遮る山が無くなった地点からは向風が吹き付けます。この時点でいつものように松原橋梁まで行く気を失くし、八尾空港へ直行を決定。走っている自転車も明らかに少なく、まあええやん、走る日ちゃうねんと。

左:昨日朝 右:今朝 のご近所路面(別の場所ですが、走りを誘う感じじゃない)

八尾空港に到着するも、ギャラリー・エンジン音ともに皆無。やっぱそうよね、といつもより東の方に陣取り様子を伺います。暫くするとエンジン始動。どうやらちっちゃいヘリが離陸するようです。が、ちっとも動く気配がない中、二つ目のエンジン音。滑走路脇のギャラリー小道には冷たい西風がまともに吹付け、太陽も遮られ気味で寒い事。早くしてくれんかなあと待つと二つ目のエンジン音の単発低翼機がタクシーウェイに出て来ました。チビヘリを脇目にとっとこ走って滑走路脇に停止。

単発低翼機が離陸

関西TVのヘリも出発(オウム色?)

何かを待っているのかなと見ているとヘリ格納庫の方から黄色と緑の報道ヘリがタキシングしてきて離陸。関テレやなあと追っていると先程の単発低翼機がテイクオフ。うわ、不意討ち。ようやくチビヘリが離陸し、もういいかと思ってると突然セスナが着陸。手は氷みたいに冷え切って、あーもう限界と身支度始めたらまたヘリの爆音が。うー、これが最後と見てると大阪市消防のヘリが離陸。30分程の出来事ですが、ながーく感じました。

単発低翼機離陸 引込脚ですね

大阪市消防局のヘリおおさか号

格納庫側のエアロラボに寄るのも面倒になってそのまま復路へ。西風に押されて30キロ前後でR25を戻り、途中1回休憩で帰宅しました。最後までウィンドブレーカを着たままで、汗ばんでも寒いと言う変な状態。風邪の元ですね…。本日走行67.7km。

復路のファイナルアプローチでは富雄川沿いの雑舗装畦道?のようなところを走るのですが、本日はリュックを背負って帽子を被ったシルバー隊が大勢。あー、もしや盾と剣が見つかった富雄丸山古墳の見学でしょうか。報道によると2.3mを超える蛇行型の大太刀だそうで、進撃の巨人の得物か? この古墳はヤマト政権内有力者のお墓とか言われてますから、千数百年前にはこの界隈を巨大な輩が武器持ってウロウロしていたってこと? 怖い所やってんねぇ。

奈良の大仏様は、もしや等身大だったのではないかと…たった今思いました。(大魔神かい!)


拙作「文の鳥(2018.8)」の表紙絵を描き直しまして、そのワンカットです


2023年1月22日日曜日

止むを得ず、西国街道を往く 

 高槻~長岡京の西国街道を走りました。が、実は本日の目標は”ねじりまんぽ”。さて、何でしょうか?

昨晩、方向は久し振りに枚方周回と決め、GoogleMap を睨んで、淀川のどっち走ろうか考えていたら、地図上の大山崎付近に”ねじりまんぽ”とある。なんじゃそれ。付近のベーカリーの新商品? と、説明を読んでもイマイチ判らず、何となく小さなトンネルであることは理解。小さなトンネルと言えばサントリーの大山崎醸造所付近にも人がようやく通れるくらいのトンネルがあります。似たような感じ?と淀川北岸を走ろうと決めました。

クジラの「淀ちゃん」可哀想でしたね。背後は枚方大橋

出発は気温1℃未満の9時前。心配した路面凍結もなく、しかしいつもよりは慎重にR168の星田ヘアピンを抜けて1時間で枚方市駅通過。枚方大橋を渡っていつもの北岸道路に入ろうとしたら、覆面パトと警官が見張って閉鎖中。ほよ? 事件? と、恐る恐る聞くとマラソン大会だそうで、自転車は通行可能との事。「気を付けて走って下さい」と言われ乗り出しましたが、車が来ないので爽快。ランナー待ちの人たちに気をつけながら、クリーンセンターへの三差路が見えて来ると大会関係者、警察、警備員、待ち人らががたくさん。丁度信号待ちだったので停止すると、関係者の方が「まもなくランナー来るので気をつけて下さい」と。

封鎖で、がら~んとしてます

過去何回かマラソン大会に巻き込まれましたが結構大変だったので、危うきに近寄らずと、行先不明なまま直進。山沿いに市街地があるので北東方向へ向かえば京都方面には行ける筈。道は川に沿って、やがて新幹線の高架を潜り、すぐにR171。国道でも行けるけどここは思い切って西国街道をと、更に直進、阪急線とJR線を渡って如何にも旧街道と言った風情の府道67号線、西国街道に出ました。

西国街道 高槻~島本

のんびりと道なりに。小ぎれいな住宅に土壁の古民家が入り混じり、路地からいきなりスクーターの住職が飛び出て来たり、ミニサイズの定期バスに道を譲ったり、まったり走って行くと段々と街っぽくなり、JR島本駅前へ。ここはかつての桜井駅。楠木正成のエピソードが有名なところ。ここからは2年前に走ったことがあります。思い出しながら道を辿ればサントリーの醸造所が見えてきて、いつもの西国街道に。

史跡・桜井駅の楠木親子像の前

目的地・ねじりまんぽ は町役場から少し走った所を左折します。人の事業所みたいなところに出ますが、東海道本線を潜るトンネルがあります。めっちゃ小さい。左に水関連のパイプが敷設、右には溝があります。屈まないと通れませんが、思い切って自転車押して通ってみました。なるほど周囲を覆う明治のレンガが、ぐにゅーと回転(捩じられて)います。異世界に誘われているようです。理由は掲示板をご参照に。パソコンもない時代によくぞこう言った計算や設計をしたものですね。技術と芸術の合わせ技です。

超ミニサイズのトンネル。元々は水路用ですかね

土木遺跡だそうです

途中に蛍光灯がありますが、ここを過ぎると照明はなく、足元が確認困難に。出口が見えているのでそのまま押していたら、ガチャ!と前輪が溝に落っこち、弾みでデジカメを落としてしまいました。ライトつけりゃ良かったよ。面倒くさがりは、事故の元です。途中からはコンクリのスクウェアなトンネルになりますが狭さは同じで反対側の出口の階段を自転車ともども上るに苦労しました。もし行かれる方は、頭を天井にぶつけないよう、自転車をあちこちにぶつけないようお気を付けください。

異次元に誘われるように、ぐにゃーっと回っていますね

反対側の入口は変哲もないコンクリ製

再び西国街道に戻って走行。あれ、ブレーキ掛けたら異音が…。どうやらリムに傷が入ったような感じ。目視では見つけられず、なる早帰還を目指して、恵解山古墳脇を抜けて桂川を渡り御幸橋へ。木津川CRは流れ橋PAでの休憩のみで突っ走り14時過ぎに帰宅。リムを丁寧に見ていると、あった縦のスジ。指で触っても当たります。耐水ペーパーとコンパウンドでリムを磨き、平滑にしておきました。しかーし、リムにコンパウンド掛けると綺麗になりますねえ。思わず全周・左右、それも前後輪、と思いましたが寒いので止めました。本日走行75.5km。

明日からめっちゃ寒くなるとか。加えて地震も心配です。確率が日々上がってる気がして、各地で妙な魚の出現やら起こっているので、地底で何かが起きてる気がします。取り敢えず、非常持出荷物を再整理し、避難用シュラフまで買ってしまった。無駄になることを祈ります。

そう、寒中走行でずっと困っていたアイウェアの曇り、年末に眼鏡市場でメガネを作った際に、「最強です!」と太鼓判押された曇り止めを購入し、使用したところ…これ凄い。本当に曇りません。バイクのヘルメットシールドにも塗ってしまった。眼鏡市場のPBで”Easy No Fog”。おススメです、1300円もしますが。

なお、お正月早々、凶のお神籤を引いたあなた。人生の視界不良には効きませんので悪しからず。

末吉抱えてた見返りウサギほか、今年のスターたち


2023年1月9日月曜日

うさぎ初め

 あけましておめでとうございます。 

当家、一応喪中につき、行事こそ控えましたが孫たちが帰省していて本日が今年初走行。

行き先はズバリ宇治。昔、兎道と書いて「うじ」と読んだとかで、ウサギさんには大変ゆかりの地。ネットでも賑わいが伝えられていました。と言うことで「うさぎ初め」走行でした。

カワイイな…うさぎさん

ルートは一緒。R307から宇治川ラインへと出て、白虹橋から宇治川北の道を辿ります。散歩の人がちらほら。朝霧橋まで来ると予想通り、宇治神社へ入る人で大賑わい。私、正面から鳥居潜るのは避けようと、一旦さわらびの道に入り、歩行者並みの徐行で宇治神社の奥、恐らく関電宇治発電所への細い道沿いに入って駐輪。発電所はゲートが常時クローズなので往来は皆無で草茫々。持参したTOPEAKのクランク装着スタンドで自転車を道端に立て、宇治神社駐車場裏口?から進入、いきなり本殿裏に出ます。

宇治神社のシンボル 見返りウサギ

ここで、由緒ある「見返りウサギ」お神籤をGETし、境内の「ウサギ探し(3羽いるそうで)」後に裏口退場。鳥居は潜らず参拝も控えました(却って無礼な気がするけど)。そのまま「さわらびの道」を進むと宇治上神社。世界遺産ですが、ここの鳥居が道路上に堂々と立っているもんで、ここだけは潜らざるを得ませんでした。(-"-)

もう1羽がどこかにいる筈なのです…

今回、上神社はパスしそのまま進むと右側に大吉山登山道入り口が。「響け!ユーフォニアム」で祭の夜に麗奈と久美子が楽器を背負って登った山ですね。私も一度、自転車担いで登りました。その後はスルーだったのが、通行中の老夫婦が「よっしゃ、登ろか!」と仰ったのを耳にし、何故か私もその気に。自転車担いでも何もいいことなかった記憶があるので、今日は麓のプチ休憩スペースに、またクランクスタンドを付けて駐輪、徒歩で登りました。入口に「夜間の登山は危険だから禁止」の看板が。恐らく「響け!」のシーンをトレースして登る人が続出したんでしょうね。確かに夜景は綺麗だけど、道中は灯が皆無。路上は岩の切断面が露出し、落葉がそれを隠して滑り易く躓き易く、要は本当に危ない。良い子の「響け!」ファンは昼間に登りましょうね。

こんな路面ですから、夜間は危ない。自転車もムリ

すぐに頂上…と思っていたのが結構ありました。緩い九十九折り坂道が1km弱程でしょうか。標高100m程の展望台からは市内が一望できるのはアニメのシーンの通り。人も多く(圧倒的に年配者)そそくさと下山し、引き続きサイクリング。

麗奈と久美子が「愛をみつけた場所」を演奏した展望台

今日は「さわらびの道」から「かげろうの道」に入って北方向へ。クネクネ走ると京滋BPを越え、T字路左折し府道7号経由で黄檗の南側に出ました。普段ならここから北上し、六地蔵を経由でR1BPに回り込むのですが、それじゃトイレがずっとない。今日はいいやと再び南下し京阪宇治駅近くの交流館「茶づな」に入ってトイレ&抹茶ソフトタイムに。「響け!」の等身大?パネルが掲示してありましたが、2期までしか知らない私には「知らない子」もおりました。

「響け!」のキャラクターたち。推しの夏紀先輩は左端に!

以降は宇治川沿いを走って、隠元橋を渡って観月橋からR1BP、そして流れ橋PAへ。自転車置場にホンダのCB750が駐車中。おっきい!私、一時は現在のZ125をCB125Rに乗換えようかと思案していたのですね。Z125はクルクル回るし可愛くてヒラヒラ手軽なんですが、70km/h出すと脊椎がずれるかと思うほどの振動。その点、フルサイズのCB125Rはめっちゃ安定していると書いてあったので考えていたのですが、職場の長年のバイク乗りのご意見で、自動二輪の世界のホンダは四輪でのトヨタ。四輪のスバルに近いのはカワサキ、との名言を頂き、思い留まっております。(知らんけど)

Z125pro 春日原生林入口にて

隣はスズキの隼なるモンスターマシン

木津川CRは真向向風。道もクネクネなんで時折追い風になりながら1時間で山田川到着。途中の木津川べり茶畑上で「カッ」と鋭く鳴きながらゆっくり降下する猛禽類発見。少ししか目で追えませんでしたが鳶には見えない。迫力あったので鷹の類でしょうか。ずっと前にも目の前を大きいのが横切った記憶があるのですね。鳶を見ることはないので、何らの猛禽類と思うのですが、カラス天下の川べりを何とかして欲しいです。本日走行82.1km。

茶づな の構内にて

宇治神社北側の関電宇治発電所ですが、なんと大正2年生まれ。発電量は黒部の10分の1の3万キロワット余。世界遺産の隣のあんな場所にクロヨンの10分の1の古い古い発電所があるなんて、みんな、もっと知った方がいいよ。何故ならここは琵琶湖の水を遥々11kmもトンネル掘って持って来て発電しているのです。取水場所は瀬田ツーリングで寄っていた南郷プティブランの近く、フレンドマートの隣です。ここから宇治川ラインの北側の山の中を滔々と流れ、大吉山を突っ切って発電所にもたらされているのです。凄いですね。110年前の運転開始ですから建設はほぼ明治時代ですよ。水の流れと時代の流れを重ねてしまいます。

そう、滋賀県民の常套句「琵琶湖の水止めたる」が実行されたら京都の電気も止まるんです。脱炭素生活の鍵を握るのは…   滋賀県民の機嫌だ!   

本年もよろしくお願い致します。