2015年7月25日土曜日

モモタロウツーリング

滋賀県は甲賀市・信楽の山田牧場までツーリング。3月以来2回目です。

ルートは府道5号線で和束町を縦断し、R307・R422から細い道を行きます。まず出発10分後、山田川と言う小さな川沿いの管理道路を走っていると、前からこげ茶の大きな犬がやってきました。レトリーバーっぽいですがハーネスもリードもありません。「迷子犬?大きいからどうやって連れてく?」と思案してると、後方から声が。どうやら飼い主のようで、犬はそちらの方へギャロップ。幾ら賢くても散歩にはリード要るでしょ。

梅雨明けで箆棒にいい天気でしたが、和束町の山間部は雲も出て、丁度良い塩梅。森の袂では、涼しい風が幾束も吹き寄せて納涼気分でした。

途中の湯舟自然公園、今日は賑わっていましたが、TOPEAKのMTBコースはClosed。誰もおらんわ…と思ってると前方、公園側の山から黒い影がポコッと出てきて道路を横断。あら、サル? 野生? 急停車して様子を見ていると、その後に家族なのか次々にサルが道路横断。ちっこいのがお母さんにしがみついていて、お父さんらしきは道路に座込んで何か食べてます。ずっと居座られても困るので、こちらも漕ぎ出しベルをチーン。私に気付いたサル家族ご一行は、そそくさと山に入ってゆきました。

そのまま府県境の坂を登り、R307へ緩やかに下ります。更にR307からR422へ右折し、法蔵寺の看板を右折し道なりに行くと「山田牧場カヴアロ亭」というでっかい看板があります。「牧想のとき」なるよく解らん副題の看板もありますが、ま、他にも解らん事一杯の牧場なので気にせず、地道を押し歩いて駐車場へ。今日は車やバイクもたくさん。

まずはソフトクリーム。和束ローソンからワンストップ(猿ストップ)で来たので暑い事。ついでに搾りたてミニ牛乳も頂きました。ソフトクリームは訳ありで大盛り。牛乳も甘い。座ってると風が心地よく、のーんびり。隣の椅子ではネコも、まったり昼寝中でした。一息ついたので動物観察。

仔牛: お世話のお姉さんに構ってもらえず、いじけて竹をペロペロ。いいんだボクなんて。どうせ痩せて鹿っぽいし。
馬たち:一心に草食中。誰? 知らんがな。忙しねん。
山羊: 一人で日光浴。「暑くないの?」 ふん、いちいち聞くな。みんな言いよる(怒)。
羊:  土管でぐたーっ。だって、ウチ、ウール着てるんよー。暑いに決まってるやん。
と、余り相手にされませんでした。唯一、孔雀だけが、ブワァーっと羽を拡げてサービスしてくれました。よって本日のMVPは孔雀さん。

帰路は下り基調ですが向風が強く漕がないと進みません。熱中症予防のため、「もののけの森」でクールダウン休憩。大岩は変わらず泰然とし、目前の谷川の音に聴き入っていました。「音が変わると系が揺らぐのじゃ」「しかし、どうすることも、儂にはできん」「全てはオヌシ次第じゃ」 えー? とんだ大役を仰せつかり、流石に地球の生態系まで面倒見切れんぜよ と再出発。そのまま加茂まで降り、奈良市に出て、奈良自転車道で古墳群を抜けて帰宅。本日走行96.7km。

本日のMVPの孔雀さん、実は羽を拡げたのは私への威嚇だと思っていました。ところが、孔雀と言うのは威嚇では拡げないそうです。拡げる理由は、唯一、求愛♡。

へ? オレ? オッサンやで。しかも古びてるけど家族持ち。いやいや、そんな話ちゃう。朝からの展開考えてみ、まず犬が来て、次に猿が出て、最後は孔雀。キジの一種ですよね。 oh! モモタロウ!

CMの見過ぎやって。 (でも多いよね、この頃)

本日の舞台 山田牧場

あーた さっさと渡っちゃいましょ

いいんだよ ヤケで痩せたんだから

あー邪魔邪魔 草食ってんの、オレたち

そもそもキミは何の権利があってボクのとこ来るわけ?

あぢーよー やってらんねー ゴロゴロ

<MVP> 如何ざーます?

2015年7月20日月曜日

棚田劇場

5月に見に行って早かった明日香村の棚田をまた見に行きました。

明日香村へは初めての西方からの進入。葛城CRのR24BP途中から曽我川沿いを南下、高取町内で東進すると飛鳥駅付近に到達します。

真っ直ぐ伸びる夏の道。行く手には緑の山と積乱雲。一面が夏の風景です。陽射しは強く、影は濃く、蝉は大合唱。森の木に灰色の猛禽類がふわりと舞い降りました。夜中には街路灯にカブトムシやオオミズアオがやって来るのでしょう。いいな。

この道沿いも古墳だらけ。斉明天皇のものと噂される牽牛子塚古墳もあります。NHKの番組で特集された大きな岩をくり抜いてできた珍しい古墳です。100tの大岩の中をきれいに立方穴をくり抜いているのですよ。7世紀と言うと1500年近く前。数値制御も3Dプリンタもない中でどうやってこんなにきれいに…と思います。と言っても道路から500mとあったのでそのままスルーして見てませんけど。

飛鳥駅前から国営歴史公園を経由して石舞台の横を通って稲渕地区へ。道路脇の小さな水路の音を木陰で聴けば、暑さ忘れる清涼感。目の前はグリーン一色です。青々と田は育ち、山間を吹き渡る風が木々の葉を揺らし、稲を波にします。稲穂やヒガンバナには早いけど、うーんと唸って見入ってしまいました。棚田は劇場です。

稲も泣いたり咲いたりすんだろうーなーと思いながら来た道を引き返し、いつもの焼き餅屋「今西誠進堂」さんへ。家を改装中らしく足場が立っていましたが営業中。本日も「みたらし&草餅」の黄金コンビ。冷たいお茶が美味しい。

帰路は橿原神宮から大和中央CR。予想通り、往路の南風は北西風に変わっておりました。つまりどちらも向風。ま、いつもの事です。途中、上宮遺跡公園で休憩し15時帰宅。本日走行77.3km。

斉明天皇って、公共事業を重んじた人のようですが、60歳過ぎてから即位って、いろいろ難しいでしょうねえ。この時代の平均寿命って30歳って説もある位で、どう頑張っても50歳とすると、60歳過ぎての即位はまさに「鉄の婆さん登場」って感じでしょう。しかも最後は自ら軍を率いて九州で倒れたとか。ナウシカで言うと大ババさまがクシャナ皇女になったようなもんだ。絵にはならんけど…。

牽牛子の意味は「朝顔」だそうです。古墳の名称を誰が決めるのか知りませんが、本人の意向が入っているとすれば、夏の朝に律儀に咲く爽やかな花を名前に被せた心は、クシャナ皇女の鎧下につけるアクセサリーに通ずる気もして、少しほっとします。因みに、朝顔の花言葉は「はかない恋」だそうですが、

あるやん、立派な「はか」。 ヽ(*゚ω。)ノ

入口はこんな感じ

オーボエの「風笛」が聴こえてきそう

青々としか言いようのない風景

雨のレイククルーズ

琵琶湖は近江八幡で今シーズン カヤック初漕ぎ。

台風11号と後連れの雨で近畿はあちこちで大変でした。朝は薄日が差したものの、出発してすぐに小雨。瀬田川の水量も半端じゃなく、道路のすぐそこに水面が見えます。いつもは見える岩もすべて奔流の下。さすがにリバーカヤックも出ていませんでした。大津から草津にかけての湖岸道路は本降り、どころか時々土砂降り。半ば諦めながらも近江八幡まで来ると雨は上がり、何とか漕げそう。夏休みで大賑わいの宮ヶ浜から11時半に出航しました。

空は今にも泣きそう。宮ヶ浜の近くは波もまったりしています。今日はパドルボートも見かけました。コースは初漕ぎコースで、沿岸を南下。第1岬を越え暫く試運転モード。第2岬を越え、湾部に入りこんで木々の下を潜ったりします。水面から出た岩肌にヤゴの抜け殻がくっついていました。対岸の湖西地域は雲が低く垂れこめ何も見えません。第3岬を越えると、前からモーターバイクの集団走行みたいな轟音が。靄っている中からモーターボートや水上バイクがたくさん単縦形でやってきます。バルチック艦隊か。「よーそろーおもーかあじー」と回頭し連続引波に備えますが、丁度エリがあったのでその向こうをゴウゴウと通り過ぎてゆきました。

第3岬の先は、いつも波が急に大きくなります。波長の長いのがドンブラドンブラ南西から押し寄せ楽しいパドリング。また沿岸にフネを寄せ、岩場の間に入ってプチジャングルクルーズ気分を味わったりしていました。尤も、木の下を潜る時は、急にハチが偵察に来たりするので気を付けないとあきまへん。

釣り船も多く、一旦反転し、いつもお昼食べてる休憩浜まで戻ります。着岸し上がってみたのですが波が荒くなってきて風も出てきました。のんびり「おにぎり」とか食べてて雨降ってきたらかなわんなあと、そそくさと出航。すると第3岬を回る手前で降ってきました。ポツポツですが雨粒が大きい。湖面に次々波紋が拡がって、浴衣の生地みたい。湖底の魚たちは花火のように見上げているのでしょうか。

霧の、ではなく雨のレイククルーズで第3岬から沖合を漕いで、第2岬を回って沿岸に近づきます。
霧のレイククルーズって韓国で人気だったそうですね。ちょっと冬ソナのテーマと似た感じがするので、韓国の人の好みのメロディなんでしょうか。少し早いテンポのバラード。
その先で先程のバルチック艦隊帰還に遭遇。スプラッシュを噴煙のように上げて、沖島近くを賑やかに通り過ぎてゆきました。バラードから急に軍艦マーチに雰囲気一変。

宮ヶ浜に近づくと雨はほぼ上がり、相変わらず歓声が聞こえます。着岸し、雨が酷くならないうちと黙々と解体していると、なんやねん、お陽様出てきた。午後から雷雨とか言ってなかったか? ま、ずぶ濡れのパーツ類を乾かすには有難いですが、これならもう少し休憩浜でのんびりするんやった と一人でグチグチ。ま、バラしたものを再度組み上げる気は起きず、そのまま撤収。

15時に宮ヶ浜を出発し、湖岸道路を戻りますが、いきなり渋滞。トロトロ走って眠気も催したため、復活した華麗な廃墟・ピエリ守山の駐車場で仮眠しようと入ってみたら鬼混み。屋上駐車場に誘導され、車の窓を開けてしばし仮眠。目覚めて出口を探しますが、屋上Pの複雑な事。ようやく下りスロープを降りてみると「近江八幡方面・守山方面」が分岐。近江八幡じゃ戻ってしまうと守山方面に行くも、あまり覚えのない構内をウロウロ、そして次の分岐標識は「守山方面・琵琶湖大橋方面」。守山方面ってここが守山ちゃうん と琵琶湖大橋方面を選択し、ブリッジを走ると何と琵琶湖大橋の料金所の手前に出てしまい、戻れない! 泣く泣く琵琶湖大橋を渡って、大渋滞のR161に突っ込みました。その後、浜大津付近でも断続渋滞し、4時間もかかって帰宅。

それにしてもピエリ守山がこれほど混雑しているとは思っていませんでした。更にすかーんと見渡せた駐車場も満車になると迷路になる不思議。マジックか?

復活のピエロ、じゃなくピエリ。

対岸は靄の中 休憩浜

これが琵琶湖名物「エリ」です。余り近づかないように。

左:沖島 右:近江八幡 ポツポツ雨が。

水中写真にチャレンジするも何も映らず。左上はカヤック船底。







2015年7月12日日曜日

宇治JOKER

2週間ぶりに暑い中を宇治へツーリング。身体が慣れていない事もあって、気温以上に暑かった。

朝から散髪し、そのまま木津川CRへ。10時半と言うのに既に路面からは熱気が跳ね返り、もわっとした空気に包まれて走ります。日曜ですが走行している自転車は少なし。ちゃんとしたトレーニングには不向きのコンディションでしょうか。

山城大橋を渡ってR307で宇治田原、そして宇治川ラインを走って宇治市内へ。今日の宇治川は水量たっぷりで流れの速い事。水鳥も付きあい切れない奔流でした。山あいを抜けると道も町も急に開けて観光地の顔になります。私も「あじろぎの道」を自転車押し歩き。木々の間から平等院が垣間見えます。いろんな国の言葉が聞こえました。宇治川もここまで来ると川幅が拡がるせいか、ゆったり流れ、所々の岩の瀬の白い飛沫がアクセント。この暑さの中で大勢の観光客が緑美しい川面に見入っていました。

宇治橋渡って府道7号を北上し六地蔵へ向かいます。そのまま宇治川沿いをラウンドするコースです。地下鉄六地蔵駅を越えてからは相変わらず車道は渋滞で、軽く数十台を抜いて観月橋へ。河川敷グラウンド沿いの道を走ってR1BPに入るつもりが、降りる所を見誤り、R1本線まで行ってしまいました。R1をしばらく走ってR1BPに戻り上津屋=流れ橋PAで休憩。身体全体がぼやーっと疲れ、エアコンの利いた休憩室があるのは助かりました。

帰路の木津川CRは平均25km/hのマイペース。それでもCRを出てから盛んに深呼吸したくなり、近くのスーパーで休憩。マックシェイクを平らげ、少し元気になって帰りました。本日走行80.5km。急に暑くなると身体がついてこないって本当です。今日は熱中症も多発したようですし。

渋滞の府道7号線で、ビル内の駐車場から出てこようとした車を待っている間に、ふとビルの壁(柱)を見ると、妙な記号のプレートが嵌めてあります。古代文字にも見えますが「蜻蛉」と書いてます。次の柱にも複雑な視力検査文字?のような記号と「浮舟」の文字が。「浮舟」と言えば源氏物語宇治十帖のラストミステリー「夢浮橋」って話は以前「宇治紫」
http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2015/01/blog-post_24.html
にて書きましたが、謎の美女とこの謎の記号はどんな関係?と思って少し進むと壁に解説プレート発見。

曰く、この記号は源氏香図と言って、「香道(お香の道を極めること?)」の中の、香り当てゲーム(組香と呼ぶ)で使うそうです。5つのお香の中の同じ香りを当て、その結果をこのような記号で表したとの事。同じ香りを線で結ぶので出来損ないのアミダみたいになるんですな。で、この組み合わせが全部で52通りあるというので(結構複雑な組み合わせ計算です。ケース分けして出します)源氏物語の54巻のうちの52巻の名前を当て嵌めたそうです。記号がないのは最初の「桐壷」と最後の「夢浮橋」。記号(図柄)はシンプルながらデザイン性に優れているので、源氏物語の各巻のIDみたいに扱われていったとか。斯様な世界があるなんて、齢50を過ぎても知りませんでした。

でもしかし、「桐壷」は番組予告編みたいなものなので(ウルトラマンで言うとM78星雲での話)なくても不思議はないけど、やっぱり「夢浮橋」は嵌らない。図柄では表せない全てを超越する53番目。トランプならジョーカーです。

いやババじゃないよ…。(怒られるで、浮舟さんに)

早瀬 宇治川

水量もたっぷり

源氏香の解説プレートです



2015年7月4日土曜日

復活FSフライト

雨雨雨… たいふう3コ。見通し暗い一週間です。

朝から所用で奈良へ。郊外の小藪道を走っていたら、視界の端に黒いものが出現。見るとでっかいイノシシが車と並んで疾走中。仰天しながらチラ見してると、巨大な黒い塊は、全身使った躍動感ある走りで猪突猛進し、やがて原っぱの中へと消えていきました。猪が居るのは聞いていましたが目前にするのは、そしてダイナミックな走りを見るのは初めて。おとぎサファリのようでした。 (・○・) あんぐり。

久し振りにフライトシミュレータFS2004の話。
ずっと前にダウンロードしたSkySpiritのBoeing777-300ERの夜間テクスチャが有効にならず、夜でも機内やロゴ灯が消えたままでした。夜間テクスチャにアルファチャンネルは読み込まれているものの、機体の夜間テクスチャと別のファイルになっており、どういう構成だかCGの知識に疎い私にはトンと判りませんでした。でも夜間飛行で真っ暗なのも「回送」みたいで淋しく、思い切ってSSPの前身であるPOSKYのB777-300ERより夜間テクスチャをcopy、ファイル名が同じなので何とかなるかと思ったら、これがドンピシャ。無事に機内もロゴ灯も点灯し復活。

また最近、ALJのアドオン空港が軒並み白黒になる(コンクリート打ちっ放しの様な)事件も発生、再インストールで復旧しましたが、自分で後付した羽田空港のD滑走路が消失。幸いデータ(AF2ファイル)が残っていたので再構築するという余計なおまけも付きました。
それから、ALJの新千歳空港があまりに貧弱なので「みな空4」を今更ながらに導入し千歳・中部等のグレードアップ実施。しかし肝心の新千歳が重くて大変。滑走路と直角方向の移動に描画処理が追いつかず、ガクガクになって頭痛い。他空港ではそうでもないので不思議。尤も元々GPUが貧弱(RadeonHD8570)ですから仕方ないのかな。
更に「みな空4」インストール後、TDSのB737-700(AirDo)の主翼だけが消えるという珍現象も起こりました。みな空の空港のみならずどこでも同じなので、「みな空」が原因かどうかは判りませんが、タイミングが一緒なんだよね。原因も対策も解らんため、AirDoの737はPOSKY版に変更しました。

では、復活したB777でのフライトを。 機内では、

 出張の帰りであろうか、男は窓をじっと覗き込んでいる。
 夜間飛行の窓から見下ろす夜の大地には、所々灯りが煌めいていた。
 暗闇の中にポツンと光る灯りは、そこだけが温もりのような宝石だ。
 嬉しかった事、悔しかった事、昨日の後悔や明日への不安、
 ゆったりと眼下を流れて行く灯りを見送りながら、
 男はその下に隠された心のワンシーンを思いやった。
 そして間もなく迎えてくれる家族の光景に気を馳せて、頬を緩めた。
 
 "ALL NIPPON 041 Descend and Maintain altitude one eight thousand"

 管制から着陸に向けての降下指示が出た。
 機は緩やかに高度を下げて行き、眼下の灯りは次第にくっきり大きくなってゆく。

 密かに鞄に忍ばせたDuffyのぬいぐるみも、ちょっぴりそわそわし始めた。

ロゴ灯もついたSSP B777-300ER(普通は国際線用ですね)

伊丹空港 32Lへの最終アプローチ

”当機は只今、大阪国際空港に着陸しました”