2023年11月25日土曜日

神戸遠征ツーリング

 延期した神戸ツーリング。今月は兵庫県特集みたいっす。自宅を8時前に出発、阪神高速が渋滞していて9時に神戸・六甲アイランドマリンパーク駐車場に到着。ここはmax500円とリーズナブルです。9時過ぎに出発し、六甲アイランドを北上し本土?に渡って「第二工区」交差点から市道・灘浜住吉川線を走行。トレーラーや大型トラックだらけ。4車線の道路なんですが、上下とも1車線は路駐専用になっていて実質2車線なんで結構怖いです。

今回の主役は、新型クラウン…ではなく、潜水艦!

神戸スカイブリッジから大阪湾方向

10時に神戸大橋を渡ってポートアイランドに入り、東外周道路を真っ直ぐ南下、スカイブリッジを渡って神戸空港へ。神戸空港の駐輪場は駐車場北端にあります。屋上のデッキに上がると飛行機が4機駐機中。全部B737なのが神戸らしい。東の端っこにAIRDOのB737、隣にSKYMARKの黄色いピカチュウジェット。SKYMARKのマークとも似合ってます。他はSKYMARKの標準機。神戸空港はゲートまで長々と歩くこともなく便利です。暫く見てるとピカチュウジェットとAIRDO機がプッシュバックを始めました。離陸まで見届けて空港を退散しましたが、ピカチュウジェットは下地島行、AIRDOは新千歳行きでした。

スカイマーク ピカチュウジェット

AIR Do B737-700

恒例により空港西緑地まで走りました。相変わらずガランとした公園。不思議とここは磯の香がツンと来ました。続いてスカイブリッジを戻って、「富岳」設置の理研前を通ってハーバーランドへ。理研前の交差点名も「京コンピュータ西」から「計算科学センター西」に代わっておりました。

都会のリゾート 空港西緑地


理研 計算科学研究Cのシンボルは「そろばん」です

ポートアイランドから三宮へ戻り、倉庫群を抜けてメリケンパークへ。

有名なR174です

神戸海上保安部 の巡視船艇

カワサキワールド(神戸海洋博物館)へ行くのですが自転車をどうするべ。前回は建物脇に勝手に駐輪したけど人も多いし拙いかなとオリエンタルホテルの北側駐車場の一角のバイク専用駐輪場(やたらホンダ車が多かった)の端っこに止めました。目の前に誘導員さんいたけど、何も言わんかったし、反対に盗難に対する安心感もあるし。

入館料は900円。海洋博物館(神戸港の歴史展示)はそこそこにしてカワサキワールドへ。大きな展示物は変っていません。バイク類も多分変わってない…ような気がする…。Z125の国内販売予定を聞きたかったのですが流石に場違いでした。Ninjaに跨った男の子がお父さんから「かっこええ!」と絶賛され、子どもが多いのでピンの爺さんはどうしても遠慮がちになります。バイクコーナーの大半はレースの歴史なので、最新車種が並ぶショールームとは聊か主旨が異なります。しかし、展示を見る限り、本当に陸海空の傑作を産出されていますね。

川崎重工の歴史的作品たち

Ninja H2(2015)

Ninjaのお尻。Z125Proと同じ造形なのでつい見てまう

最初の新幹線 今と較べるとカワイイ顔ですよね

新幹線の内部 ずっと座ってたい

大型ヘリ バートル

そのままハーバーランドをぐるりと回ると、また発見! 潜水艦です。ここって川崎重工の第4ドックで潜水艦のメンテが日常光景のようです。今日は2隻いまして、わざわざぐるっとドック側に回ってとくと拝見。何れもテールが”X”型なので新しい”そうりゅう型”以降の艦ですね。名前はどこにもないので誰だかはちっとも判りませんが、もしかして北川景子さんのお父さまも設計に関わっていらっしゃったのでしょうか。会社は違うけど神戸繋がり…。

「たんちょう号と潜水艦」はここでしかない組合せ

そうりゅう型?潜水艦たち

頼むで と言いたくなりますアジア情勢

メンテ中も自衛艦旗は上がっています(掲揚場所はここなんやね)

堪能したので戻ります。空は晴れているのに北風に乗って雨がパラパラ。今日の神戸は最高気温が11℃。長Tに裏起毛ジャージに最初はウィンドブレーカーを着ていましたが、ラン用ネックウォーマがいい仕事をしていたので、暑くて神戸空港で脱ぎました。六甲アイランドでは前回に続いて砂地の遊歩道を走行。植栽もいい感じに年を経て来ましたが、人に出会うことが少なく、出会っても年配者。幾つかある学校が若者で賑やかでほっとしました。マリンパークはそこそこの賑わいで、目の前の海は傾いた陽射しがきらきら反射して美しい。日常的にこういう風景を見られるのは情操教育上もきっといいんだろうなと思いました。14時半に駐車場に戻り、本日走行51.2km。

まだ修繕中の神戸ポートタワー

神戸の中心街は道路は混雑していますし、抜け道的なものがないのでサイクリングにはそれほど適していると思いません。メリケンパークやモザイク、岸壁近くは押し歩きが原則ですし、それ程距離を走れる訳でもない。それでも時々行きたくなるのは、日頃目にしない風景だからでしょうね。

隣の芝生…ではなく、海は青く見えます。

六甲アイランド マリンパーク


2023年11月21日火曜日

錦秋の但馬路CTJツアー

 今月もCTJツアー日帰りに参加しました。嵐も治まった日曜日、今回は兵庫県豊岡市の出石~城崎を円山川に沿って北上、秋がしっとりとする但馬地域です。

スタートはJR山陰本線 江原駅

恒例によりバスで奈良発、天王寺、梅田経由で阪神高速・中国道を経て、気が付いたら北近畿道を走っていました。で、再び目覚めたらJR山陰線江原駅に到着するところでした。ここが出発点で、一旦蕎麦で有名な出石を目指すのです。以降の城崎までのルートは、以前車で来た事ある道が大半なので何となく読めます。

駅前で自転車組み立て中(背後に紅葉)

まずは江原駅前のロータリーで自転車を組み立てます。脇を列車が発車するのでふと見たら「鳥取」行き。普段見慣れないので新鮮です。後輪を入れていたら、ママチャリを押した年配のご婦人に声かけられました。(何故か年配レディーにはよく声を掛けられる…)

「どこ行くの?」 「城崎まで走ります」 「え?城崎まで?!」

恒例のやり取りなので、説明しながらタイヤ嵌めてると、何がどうなったのかシートステーとエンド部分の間にタイヤが詰まって動かなくなり、焦るけどご婦人話が続きます。仕方なくバタバタしながらお話を合わせ、ご婦人ネタ尽きたか「神鍋にも来てほしいけどなあ、まあ気をつけて~」 と立ち去られ、タイヤがようやく嵌まりました。神鍋高原の人ですかね、ママチャリやったけど。(ひょっとしてあれでヒルクライム!?)

JRの特急が脇を走って行きました 誰?

10時45分、19台+引率2台の長いトレインが出発、右折時には気を遣います。特に2段階右折時、対向の右折車居ると、どんだけ自転車おるねん!視線が痛い。田畑と森だけの長閑な秋の二車線道路を走り、ひまわり畑を経て観光地・出石に到着。古き街並みの狭い通りに人がたくさんそぞろ歩き。蕎麦屋だらけだけど、それぞれに結構行列出来てる。流石は出石蕎麦の本拠地です。ここで一行はお昼ごはん。団体客用のお蕎麦屋さんで5枚皿の蕎麦と天ぷら定食。それほど特徴を感じなかったのは量販店だから?。その後、私のサイクリングの恒例ソフトクリームタイムは丹波黒豆ミックスソフト。正直言って失敗した。ほうじ茶ソフト以来のがっかり感。非常に粘り強いソフトで逆さにしても落ちないのが特徴でした。時間があったので周囲をブラブラしてると、シェルティー連れた若いご夫婦に遭遇。上品やなあシェルティーは。綺麗な毛並みで「よしよし」してたら最後に ワン!と吠えられました。ええ加減にせぇと。

秋桜と向日葵が競演ってどうよ?

どんな諸事情があるのか聞いてみたい

水上(すいじょう)バスと間違えそうだけど「むながい」と読むのです

黒豆ミックスソフト (グレイが黒豆)
無理にソフトクリームにしなくてもいい気がする

出石城跡の門

続いて錦秋の風景の中を北へ向かって走ります。風は終始アゲインストですがそれほど強くない。左手の円山川の中州に白くて大きな鳥発見。羽先が黒いよ。これは、こ、コウノトリ?思わず叫んでしまいました。 続いて一羽、また一羽。更に飛び立つ白い大鳥。計5羽を見ましたよ。居るんですね~ さすがは豊岡、コウノトリの郷。で、本当に「コウノトリの郷」なる施設に到着。いわゆるコウノトリの保護施設ですね。以前に来たので勝手は知っています。10分程の説明聞くともう出発時間。密かに思っていたコウノトリのマスコット買う予定はあっさりボツ、また川沿いを気持ち良く飛ばします。通常CTJさんツアーでは時速22~23キロで走る事が多いところを5キロ程ペースアップ。クロスバイクレンタルの女子はちょっときつそうでした。

コウノトリの郷 皆こけた…って、単にラックが無いだけです

コウノトリは本州最大の留鳥 美人堂々(北川景子っぽい)

R178のトンネルに入る手前でご婦人突然転倒。道路側に投げ出されヒヤッとしましたが、たまたま追走していた我らが奈良観光バスが後方で停車して後続車をブロック。追越禁止区間でかつトンネルへの緩やかな上りでしたから、後続車は前で何が起こっているのか判らず無理に出られません。お陰で余裕持って無理せずレスキュー出来ました。ドライバーさん、地味にファインプレイでしたよ。ドライバーさんも自転車乗りだそうで、こういう時の機転は有難いですね。ご婦人は顔をぶつけたそうですがファイト一発走行継続。

続いて 玄武洞に停車。柱状節理が見られる場所ですが、見に行くのも大変なんでショップを見ているうちに出発時間に。また広々した円山川沿い。傾いた西日に薄の穂が白銀に輝き美しい光景です。細い橋を渡るとすぐに終点、城崎温泉街。到着は15時半。自転車収納もあり、出発は1時間後と言う事で温泉に行く人が多数。私も最初はそのつもりでしたが 入浴セットを載せたバスの到着が遅れたので、見切って会社のお土産を買いに行ってしまった。ところが観光地っぽい土産屋さんが見つからず、駅の方まで歩いて行ってるうちに一時間はあっという間に過ぎてしまいました。レジではベテランさんが新人さんに「がんばれ」と発破かけてる最中で、私も「がんばれ、何か判らんけど」と余計なお世話。なんでも年齢差50歳と言う事で(そんなには見えんかったけど)新人さんに何か嫌なことでもあったのでしょうか。もしやレジに近づく私のことだったり?

参加者さんの42T…乙女スプロケどころか幼女スプロケ? 前はシングルでした

駐車場からバスが出るのもギリギリ

城崎温泉街の風景も一枚

バスは16時半に発車。寝ている間に西紀SA到着。ここってどこやろ…と思いながら外に出ると寒いこと。後で見たら丹波篠山辺りでした。中国道・阪神高速を戻って梅田に19時、イルミネーションがきれいな御堂筋を渋滞に巻き込まれながら走って天王寺に20時、奈良には21時過ぎに到着。私にとっての最後のCTJツアーはこうして終了。CTJさんには、しまなみ海道に始まりいろんな所に連れて行って頂きました。来月にラストツアー(かきおこ)をされた後はリクエストベースになるそうで、ほぼ常連さんのツアーになりそうです。ラストツアーは走行39.3kmでした。

杉野さん、嶋村さん、大変お世話になり有難うございました。

大阪・御堂筋のイルミネーションを車内から




2023年11月18日土曜日

ツーリング可否を生成AIに聞いてみた

 本来、本日は神戸ツーリングの予定でした。六甲アイランドからポートアイランド経由でハーバーランド、そしてカワサキワールド見学。楽しみにしておりましたが全国的に荒天。神戸(灘区・中央区)は曇/晴なるも西風max14m/sと台風並みの予報。そこで流行りの生成AI(LLM:Large Language Models)にこの日(11/18)の神戸サイクリングの是非を問うてみました。結果は


〇Being(Microsoft)

 結論:サイクリングを楽しんでね! 但し寒いので装備としては…云々

 感想:神戸サイクリングガイドのサイトと神戸市役所のサイトからの引用が多く、WEBサイト以外からの情報を考えた形跡は薄し。MSらしい無難さを感じました。

〇Bard(Google) 試験運用中

 結論:やめなさい。風が強すぎてキケン。

 感想:結果は真っ当なのですが風向が北東とか北風と言っていて予報と全然違う。どこの天気予報を見たんだろ。それ以外はまあ的を射ているかな…と。

〇Chat-GPT(Open-AI)

 結論:Chat-GPT ver3.5 は2022年1月までのデータしかなく正確に答えられないと一般論に終始

 感想:使いもんにならん。4.0ならベースデータが膨大になるそうですが、登録許可制(確か有償)なので、このようなテキトーな用途には使えません。

☆日本語表現は何れも自然であり進化を感じられますが、AIには自分で検証できる範囲のことを頼む方が無難です


で、結果はBardの忠告に従い中止。朝からこちらもエラい勢いの雨で大変寒く、出走する気にはなれませんでした。1週間延期予定です。因みに実際の本日神戸市の風速は6~8m/sで、頑張りゃなんとかなったかもですが、楽しみが1週間伸びたと考えましょう。

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その代わりに午後は宇治迄バイクで出掛けました。午前中はヤマハに出掛けていました。ピアノではありません。バイクショップのYAMAHAショップ。今月初めに125CCのフルサイズバイクが出たので見に行っていました。乗換は迷い中です。Z125Proは扱いやすく全然嫌じゃないけど、ショップが遠いのとABSがないので恐い思いをすることがたまにあります。それから100kmを超えるツーリングはしんどい。振動とお尻が。

フルサイズ化は、以前からCB125Rを考えていて、娘の同級生のお家のホンダショップで訊ねたことあるのですが、ホンダ車は未だに入荷目途立たずだそうで、もうこれ、半導体問題じゃないっすね。一方カワサキにはZ125という正統派のフルサイズバイクがありますが、ヨーロッパでしか販売されておらず、これが国内販売となったら無条件で乗換えるんですけどね。そこへヤマハが出たのです。しかも車種も幾つかあって、しかし私はフツーのネイキッドが良いのでMT125なる車種を見て来ました。

第一印象:でか! 尤もこれが普通なんですが小振りなZ125Proを見慣れるとやたら大きく見える。サイズは全長2mで30cmも大きい。跨らせて頂きますと、ニーグリップに隙間がある、ペダルが後の方、メーターはデジタル、マフラー巨大…。水冷エンジンなので冷却水が要ります。シフトは6速まであります。これはいいな。フェンダーが長くやはり収納には苦労しそうです。

顔つきはまさに「顔」。Z125もバッタみたいな顔なんですが、MT125は目・鼻・口が明瞭。ついでにその上部にウィンカーが耳に見える。目の部分がライトかと思ったら、ライトは鼻みたいな丸い部分。切れ長の目はポジショニングライトだそうです。へぇー。お値段は税込516,760円。10万円違う…。Z125Proは下取ってもは恐らく十数万にしかならないから持出し、35万程。

YAMAHA MT125 はこのようなバイク

で、こんな顔。阿修羅?

斯様なお値段。ホンダよりやや高く、カワサキより随分高い

ロードバイクよりは安いのですが(!)悩みどころです。駐車場所の問題もあるし…。


YAMAHA/Kawasaki 比較

と、抱えたまま午後宇治までZ125Proで往復。本当は大津まで行きたかったのですが、天気の目途が立ったのが午後だったので時間の都合です。と言っても雨がパラつく中を出発。シートバックにはレインカバー掛けました。寒いのでフリースの上に野球用防風アンダーシャツを着て冬用ライジャケ。念のためにライトダウンベストもシートバックに入れて、グローブは冬用パールイズミ。下は保温ジーンズとヒートテックアンダー。首にはランニング用ネックウォーマのほぼ真冬装備。

木津川沿いのR24は西風が真横から吹きつけ怖い怖い…。見えない大きな手に押されているようです。ややハンドルにかぶりつき走行。1時間ほどで宇治市内。途中ブラックのZ125Proと擦れ違いました。先方も「お!」と思った感じでしたよ。すっかり寒くなったので「茶づな」で「お汁粉」と「ホットコーヒー」と妙な組み合わせで暖を取りました。

「茶づな」駐輪場

で、どこ見ようかな、バイクは気楽に乗り入れらんないな…と思って北西方向を見ると、雲が地上まで降り立ってフォールみたい。げ、あの中に入ったら一大事やと逃げました。しかしよく見ると周辺の所々に同じようなフォールが。空が空いてそうな宇治川ラインを軽快にクネクネ走って宇治田原まで来るとすっかりお日様。しかし山道はあちこちで風が巻いてサンバのように葉っぱや枝が舞い踊っておりました。私が風になって走っているのを歓迎しているのか、邪魔しているのか。

なんという空でしょう…(恐)

寒いとトイレが近くなります。バイクだと身体が発熱しないので余計にです。途中で持参したダウンも中に着込みました。

トイレ借りました。背後は木津川CR

風になる、どころか風邪ひきそうなもんで。

2023年11月11日土曜日

浮舟にホレてまうやろ

 まだ紅葉には早いと思いつつ宇治へ。何故か左脚のダルさが抜けず、今日は宇治田原の山越え止めようと、流れ橋PAから久御山町を突っ切って宇治川沿いを遡って宇治入りしました。木津川CRは北風向風。下ハン握っても押し返されて20キロしか出ないこともあり結構疲労。

宇治川・喜撰橋

久御山町と言うのはその大半が元巨椋池の埋め立て地。元々が大きな池で、豊臣時代にウォーターフロントとして開発されていましたが、昭和初期に干拓され、今では広大な田畑です。干拓時の水面積は7.94㎢。これは日本の湖沼の中で30位辺りに相当する広さで、そのまま残っておれば、今とは随分と景観が違っていたと思われます。「池」と言っていますが実際は「沼」の呼称が相応しいような。因みに日本の湖沼面積29位は北海道網走市の東の涛沸湖、30位は宮城県の万石浦だそうです。ちょうど、この間に入る感じでした。

背後は京滋BP 昔なら湖を渡るBPでした

で、その干拓地を縦走し、京滋バイパスの麓から宇治川沿いに出て、川べりを走って宇治に到着。紅葉の名所、琴坂(興聖寺)を覗きましたがまだまだでした。次いで「さわらびの道」を辿りいつもは素通りする源氏物語ミュージアムへ。源氏物語と言えば、ややチャラいイケメン公達の女遍歴の物語で、特段興味ある訳ではなかったけれど、来年の大河ドラマがその執筆者・紫式部先生とあっては知っといた方がいいかなーとチャラいノリで入ってみました。

源氏物語ミュージアム内外

駐輪場は通用門(業務用入口)の中に確保されています。館内はストーリィさえ怪しい素人が真面目に見ると相当時間がかかります。何しろ物語は全部で54編(帖)、中にはタイトルだけとか行方不明の編がありますし、そもそもこの宇治が舞台なのは最後の10編で、しかも主人公がイケメン光源氏の息子(但し実子に非ず)の薫の君と、光源氏の孫・匂宮であり、作者も紫式部の娘さんとの学説もあるので「宇治十帖」と言うスピンオフ作品の感があるのです。手っ取り早く全体を押さえたい場合は、大和和紀さんの大ヒット少女コミック「あさきゆめみし」全13巻がお薦めだそうです。原作に忠実なだけでなく、足らない所は少女漫画風にアレンジ追加されているとか。

図書室 あさきゆめみし もありました

映像展示も是非と声を掛けられたので20分人形劇ムービーも観ました。本日のお題は「浮舟」。薫の想い人であった大君の面影を残す異母妹が浮舟です。彼女は薫・匂宮の二人の公達からラブコールを受け、本命は薫に拘わらず、不慮とは言え匂宮と不倫関係を結び、それがバレて悩んだ末に宇治川に身を投じると言う哀しいお話。しかし実は助かっていて尼僧として生き、それを知った薫のアプローチを無視して薫が更に悩むと言う「宇治十帖」謎のエンディングの張本人です。個人的には切なく健気なお嬢さまであったと思いますが(惚れそう…)、斯様に日本初の長編恋愛小説は後世の学者たちを大いに悩ます深いお話なのです。さすがは切れ者女性官僚・紫式部です。チャラく入った割には感化されて出て来たミュージアムでした。

背景は宇治川と朝霧橋

ここで随分時間を費やしてしまったので、慌てて朝霧橋を渡って対岸へ。宇治川ではドラゴンボートレースが行われていて、鵜飼いの鵜たちはのんびりお昼寝のようでした。今日は「響けユーフォ」に触れることもなくそのまま北上し、イベント中の三栖閘門を尻目にR1BP走って、流れ橋PAで休憩。寒風の中でアイス食べてもっと寒くなった。

復路は基本追風の筈でしたが、CRそのものがクネクネなので実感できたのは一割程度でしょうか。概ね24~28km/hで走り1時間で山田川出口に到着出来ました。本日走行90.4km。

龍舟祭 とあります

龍舟(ドラゴンボート) ペーロンとは違いますね

しかし思うに、出生の悩み深い慎重派の薫と聡明な浮舟はもしかしたらベストカップルだったと思うのです。薫が放ったらかしにするからプレイボーイ匂宮が割り込んでくるのですよ。釣った魚にエサはやらん…って、そりゃ噛みつかれますよ。

日本男子のDNAって、千年経ってもちっとも学んどらん。