2014年5月31日土曜日

爺様が見た洞ヶ峠

まんまのタイトルですねん。枚方周回コースを走りましたが、以前から行ってみたかった洞ヶ峠を経由しました。そして、先週、長女が出産し、孫が生まれました。私は爺様です。いやいやいやいや・・・宇宙の果ての話のようだ。

枚方、と言うか交野までは従来のR168。第2京阪道を潜って間もなくの「新天野川橋」を右折し府道18号(東高野街道)に入ります。幹線道路ですから交通量多し。「梅が枝」「郡津(こうづ)」「出鼻橋」と珍名交差点が続き、R1とクロスしたところで右折。天下の国道1号線を大型貨物車の陰になりながら走ると緩やかな上り坂の頂上近くにいきなり「峠の茶屋」出現。そしてその場所こそ大阪・京都の府境であり、「日和見」ゆかりの洞ヶ峠でした。感慨全くなし。国道脇にあるのは茶屋だけで、よく判らん状況。峠の割に大した標高はないですが、建物がなかった昔は、きっと淀川、木津川まで見通せたのでしょう。騎馬隊が上げる遠くの土煙も観望できたのでしょうね。でもまあ史実は筒井順慶がそこで様子見したのではなく明智光秀が洞ヶ峠まで進出して順慶を待ってたってことのようですが。

順慶さんはどうも洞ヶ峠・日和見のイメージが強く、余り心象宜しくない殿様のようですが、実は文化・芸術への造詣も深く、大将としての実力も相当であったと言われます。関ケ原西軍の猛将・島左近は順慶の元家臣であり、大変に順慶を慕っていたそうです。ま、天下分け目の戦いを、どちらにも組せず見てただけってのもなかなかの胆力と言えるのかも知れません。

洞ヶ峠を越えて、左折・東高野街道を走ります。いつも南下してくる道なのですが、北進は初めてなので何か新鮮。飛行神社にお参りし、京阪・八幡市駅前まで走ったら、石清水八幡宮の鳥居の前で、またレトロな店を発見。お茶屋さんかな?と入ってみると、すかざず社長兼和菓子職人って感じのまあるい顔のおじさんが出てきて「いらっしゃいませ。どれにしますか?」
私の背後には女将さんが控えており、挟み撃ちで買わざるを得なくなりました。どれ とは八幡名物の「走井餅」のことで、選択肢は5個入か10個入かの2択。元々何じゃらほい程度の興味だったのですが、一度位買ってみてもいいかなと決断。しかし私の背負ってるバックパック(deuter 6L)は細身なので5個入のハコしか入りません。要は実質的に1択で、5個入をお買い上げ。

長女の婿殿にあげようと品物をバックパックに入れてたら、先程のおじさんが「あー!水平に持って下さい。柔らかいんで偏ってつぶれます」 いやいや・・・ どう見てもムリでしょ、私の格好見れば。「時々ひっくり返して均等に偏らせますわ」と強行にパッキングし出発。府道22号を走って流れ橋SAへ。「はしりいもち」なんてネーミングなんだから走行お持ち帰りにも対応して欲しいけど。

それにしても今日は暑い。黄砂なのかPMなのか、山々も白く霞み、下手すりゃ熱中症も警戒せなあかん感じ。流れ橋SAで休憩後、復活した流れ橋を渡ってみました。新たに修復された部分は木のいい匂い。ポコポコ渡って木津川東側の管理道路を走行。山城大橋からは府道70号に入って南山城ポタリングコースを走って帰宅。本日走行61.5km。洞ヶ峠を経由した分、ショートカットになり距離は10%オフでした。

さて、帰宅後長女のいる産院へ行くと、婿殿のご両親、婿殿のご友人と病室ぎっしり。偏った「走井餅」は婿殿のご友人の手に渡りました。暑さの影響なかったか、ちょっと心配。お孫クンは明日退院予定です。私も二十数年ぶりの新生児生活。うーん、忘れたけど大変そう。

と言うことで、5月は480km余走れましたが、来月は子守が入るので走行距離はダウンの予定。

こもりで引きこもり?

洞ヶ峠の茶屋 営業中ですよ!
峠に見えないけど看板にも堂々洞ヶ峠

2014年5月25日日曜日

八尾空港 安息日

芋虫峠 ではなく穴虫峠を越えて南河内CLから八尾空港を回ってきました。

穴虫峠までは法隆寺付近から県道5号線に入ってJR関西本線をオーバーハング、上り坂なのでフロントをインナーに、と切り換えた瞬間ガチャガチャガチャ・・・とチェーンが外れてしまいました。あらまあ、珍し。踏み込みながら変速すると外れる事あるんですね。チェーン外れの治し方は、何かシフト動かしてペダルを手で回して云々・・・とあったなあと思うものの咄嗟に思い出せません。まあいいやと持っていたコンビニの袋に手を突っ込んで、手でチェーンを持ち上げて嵌めました。高架橋だったのでもう少し行くと路側帯が殆どなくなります。余裕がある場所で良かった。

そのままを南下し竹取公園でトイレ休憩、県道105、R165と継いで県道703で穴虫峠越え。峠と言っても標高140m程で、自宅の標高と変わりません。坂道嫌いの私でも何とかなる貴重な経路です。峠から大阪側は一面葡萄畑。覗いてみると黄緑色の房がたわわになっていました。大阪府でブドウってピンと来ませんが、収穫量は全国7位だそうです。ふーん。河内ワインって名産品もあるみたい。河内のおっさんは実はワイン通だったのかも。 「知らんのかいワレ!」
峠の坂道下って突き当りの竹内街道を右折し北上。南阪奈道路の高架下を走り、大黒橋を渡って南河内CLに出ました。

八尾空港には12時過ぎに到着。エンジン音は・・・聞こえません。静寂。「今日は神の宣ふ安息日でっせ」とでも言いたげで、30分弱でヘリ1機離陸、セスナ2機が着陸しただけでした。休日出勤体制みたい。これは過去2番目の不作。1番目は台風接近中?でそもそも「飛べない日」だったので今日は実質1番不作。まさに「坊主」、いや「波平」状態でした。「バカモン!」とは言えませんが。

トボトボと帰路に着きます。帰りは直行コースのR25を東進。法隆寺で定番の「柿ソフト」食べながら修学旅行生の行列に飲み込まれそうになり、天気予報では追風と言ってたのに向風を感じながら帰宅。追風って言うからこっちの方角にしたんですけどね。本日走行78.8km。今月は400kmオーバーです。

それにしても「柿ソフト」に柿は入っているのでしょうか。だって今は5月。シーズン真逆。柿の味は、正直感じられず、色合いも仄かなオレンジ、いや柿色で、柿なのかマンゴーなのか実は柑橘系なのか判りません。年間通じて食べてみて、秋になって味が濃くなったりしたら素性が判るかも知れませんな。どんだけ食べなあかんのやろ。

柿ソフト金が要るなり法隆寺。


会えてよかったよー セスナちゃん
 
名物 柿ソフト

2014年5月17日土曜日

上りの倍返し

笠置経由で南山城村(大河原)まで走りました。

笠置へは奈良市中心部からまずR369を走り、途中で県道33号線に入れば着くやん と地図見て決めたのですが、なかなか大変でした。上り坂が大嫌いな私とした事が、あろうことか山道を選んでしまった! 
まずは東大寺大仏殿の北側からR369に入って、ダンプに多数抜かれながら微妙な上り坂を漕いでゆきます。人家が見えなくなる頃、ちゃんとした上り坂になってきて、なかなかしんどい。両脇が山なので退避や休憩するスペースもなく、へーこら走ってると道路に「登坂車線」出現。立派な坂道です。ようやく県道との分岐点に来て、しばらくは下り、と喜ぶも束の間、すぐに両脇が山になり再び上り坂。少しくらい下りが来たからと言って喜んではいけません。その後に「上りの倍返し」が待っています。みんなよく一息で登りますねえ。わたしゃ3,4回停車しましたよ。

再び広く田圃が見えてくるとようやく峠越え。まだ上り坂はありますが、その後に「下りの恩返し」があります。細い峠道を越えて一気にに下ると須川ダム。ダムと言っても何もなく「細長い大きな池」って感じ。アーチみたいなのは一番奥にあるので良く判りません。水面を眺めてると大きな鯉が浮上。「途中で停まって、おまえヘタレやな」と馬鹿にされました。当たってるけど。

ここからは快適なカントリーロード。笠置までひたすら下ってゆきます。空は青く風は強く山は緑。田植えが終わった水田に、山の端が映っています。トトロが昼寝してそうな大きな自然に囲まれていました。山道は途中で細くなり傍らに白砂川の渓流が寄り添います。α波とオゾンに満たされて走行。そして少し開けてきたかなと思った所で「フジタカヌー研究所」の看板発見。

この辺りと思っていたので、ラッキーと立ち寄ってみました。本当に研究所っぽい茶色のビルです。広いガレージスペースにカヤックが見えます。まず看板と記念撮影。建物内は真っ暗でガランとしていましたが、キョロキョロしてたら一人の男性がやって来ました。なんとこの方が社長さんでした。フジタカヌーは国産カヤック(唯一?)を作っているメーカーで主力はリバーカヤックです。大きな川をゆったり下るって感じですね。いろいろ聞いてると「中も見ますか?」と工場内も見せて頂けました。生地のNC裁断マシン、フレームのカット・プレス・穴あけ、木製リブのカッティングマシンなど説明して頂き、「ヘー!」の連続でした。フジタカヌーと言えば、木製フレームのイメージがあったのですが今ではグラスファイバも使っているそうです。無知が恥ずかしい。先代(社長のお父さん=創始者)にもご挨拶いただき、休日の飛び込みなのに有難い事でした。本当に有難うございました。勉強になりました。
工場内と言うことで写真はもってのほか、と思っていたのですがFacebookに出てますね。それから来週テレビにも出るそうですよ。5/23(金)朝日放送のココイロです。

そのまま笠置に出て公園でトイレ休憩。思ったより時間が早かったので、もう少し東に走ってみる事にしました。取り敢えず目の前のR163を東進します。まずは笠置トンネル。柵の付いた歩道があり、そちらを走行。何しろR163は大型貨物、特大貨物がバンバン来ますから危険極まりない。路肩狭いしね。トンネルを出てふと木津川を見ると沈下橋発見。一旦降りて渡ってみましたがその先は道が山に突入しており諦めて戻って、また路肩走行。切通しを抜けてダラダラ長い坂を登ると南山城村。また沈下橋っぽいのがあって、バイクや自転車で賑わっているので、降りてみました。恋路橋というそうです。何でも後醍醐天皇に惚れた女官の伝説から来てるとか。天皇に惚れるってピンと来ないけど。

橋を渡って坂を上がると集落がありました。少し迷いながら東へ走ると大きな橋。大河原大橋とありました。これ以上踏み込むと迷子になりそうだったのでここでR163に戻ることにして渡橋。右手にクラシックな発電所らしき建物が見えます。レンガ造りで結構ミステリアス。まだ現役なんでしょうかね。そのままR163を戻ります。川側の路肩は一層危険でした。途中の笠置トンネルも川側歩道に柵はなく、かつ狭く、路面も悪くて徐行走行。更に湾漂山トンネルは西風がまともに入って風洞そのものでした。加茂でR163を脱しそのまま木津川市経由で帰宅。本日走行71.5km。

しかし、最後にやられました。加茂の恭仁大橋の手前を鼻歌交じりで走ってたら右腕がチクリ。見るとケムシがしがみついてる!あぎゃぎゃー!ぶばーっっと息で吹き飛ばしたのですが、暫く動悸が治まりませんでした。今日は風が強くやたら木からブラブラしてて危険と思っていたのですが、この春「屯鶴峯」「宮島SA」「コメダコーヒー」に次いでの悪行。よって申し渡す。

ケムシのたかりも4度まで。(に しとけ)


初夏の山々
満々と水を蓄えた須川ダム






フジタカヌーさん
レンガ造りの発電所


2014年5月10日土曜日

宇治川の起点と終点

宇治田原から天ヶ瀬ダム、宇治を回りました。

宇治市内までのルートはいつもと同じで、木津川自転車道から山城大橋を渡り、R307で宇治田原まで、それ以降は宇治川ラインです。R307は相変わらずダンプカー小隊が疾駆。何度かヒヤッとしながら坂を上がり、宵待橋まで降下。さて、瀬田川と宇治川の境目は府県境とのことです。でも、GoogleMAP見てもYAHOO地図見ても、宇治川ライン沿いには「瀬田川」とあって、丁度、宵待橋のあたりに「宇治川」と書いてあります。そこで勝手に決めました。宵待橋からが「宇治川」。

よって宵待橋の横を通過して宇治川沿いスタート。相変わらずダンプ小隊が来ます。車体の前に「天ヶ瀬ダム・・・」と書いてある旗?を付けています。おお、天ヶ瀬ダムの工事か。道理で同じ道を来る筈や。カーブを曲がると巨大クレーンが聳えています。下り坂なので写真撮れませんでしたが見上げるばかりの大きさ。ダンプだって吊り上げられそう。何が始まるのだろーか。

天ヶ瀬ダムの入口はおっちゃんが立っていてバリケード。入れそうにないのでスルーしそのままカーブを下ります。ゼブラゾーンや道路の横溝がダダダンとショックになり手首に響き痛い痛い。途中で川沿いの道に入ってそのまま「あじろぎの道」へ。ここからは観光客が多いので押し歩き、中州へ渡りました。小砂利が敷き詰めてあり、押し歩きも大変なところは担ぎ歩き。怪訝な視線浴び浴びでした。

ケージ内の鵜飼用の海鵜としばし対話を試み(相手にされず)、折からの風もあってか白波の目立つ宇治川の水面を眺め(清涼!)、屋形船を見送って(2艘連結!)再び「あじろぎの道」に戻り、抹茶ソフトを食しました。店にはスレンダー美人が一人。「抹茶一つ」とお願いすると、手元のベルをチリンチリン・・・。奥からシュッとした兄ちゃんがやってきて「今○×の最中やねん。自分で作ってみいや」「だって・・・ごにょごにょ」。私のソフトは結局兄ちゃんが作ってくれました(マシンから絞るだけですが・・・)。その後「おじいさんと孫」「おっちゃんハイカー」「お姉さん二人組み」が相次いでやってきて、その都度「はい♪ チョコとバニラですね♪」チリンチリン・・・。
「あのなあ、やらんと出来きひんで」「せやかて・・・ごにょごにょ」 ま、スレンダー姉さんは多客期のヘルプだと思いますが、傍目には朝ドラみたいで微笑ましいやりとりでした。でもなあ、ブッフェレストランだとセルフで作ったりするんですよね。やらんと出来まへん、確かに。

ここから通常は南西に走り木津川べりまで行くのですが、今日はたまたま眼に入った看板「観月橋6km」を見て、針路北北西、面舵。宇治川沿いの狭い2車線道路を走ります。この道がどこに行くのか知りませんが、ま、川沿いに走る限り最終的には3川合流点=御幸橋に着くだろうと楽観視。暫く走ると電車が見え、観月橋到着。凝った橋かと思いましたが極めて普通の橋でした。
国道24号を渡って、川沿いの道を走ります。この道への入口はめっちゃ小さく解りにくい。「たこやき」の右側ですよ。見通しも悪いので対向に注意。そのまま広々とした中を走ると途中で国道1号線に突き当たり、これが渡れません。信号もなく、交通量も多く、隙を狙う隙もなかったので、少し南下するとアンダーパスの道路発見。そのまま川の堤防を仰ぎながら走ると、以前、伏見に行った帰りに通った「北川顔:きたがわづら」交差点に到着。川沿いの府道を走ると御幸橋に着きました。ここが宇治川終点。結局、宇治川の起点から終点まで走ったことになるかな。

その後は木津川管理道路・自転車道を追風受けて30km/hオーバーで疾走。本日走行は86km。

宇治川制覇!と言えない事ないですが、地図で見ると三角形の2辺をわざわざ走って頂点を目指した形で、同じ京阪線をそこここで渡って戻ったり国道1号線を2回アンダーパスしたりと何やってんだか の感はあります。が、ここはかつて京都府下最大の淡水湖だった「巨椋池」の干拓地。一帯が農耕地でランドマークはないし、ひょっとすると泥沼トラップが潜んでいるかもしれません。やっぱり、急がば回れ。

方向音痴の言い訳は体力が要るわ・・・。 


屋形船が優雅
しっとりして綺麗です


2014年5月6日火曜日

屋根より遥かに高い鯉のぼり

晴れると思わなかった本日、急遽、桜井周遊コースをツーリング。

金剛葛城自転車道を南下、大和高田から橿原・桜井へと東進し、R169を少し北上して大和川沿いの快適ロードを北西に走ります。その終点である川西町内から県道を北上し、大和郡山市内で奈良自転車道に乗り入れると言う盆地内長方形コースでいつもと逆回転です。

奈良県内はそこそこの北西の風、薄曇で結構肌寒く、長Tに半袖ジャージを重ねて丁度良かった感じでした。機嫌よく葛城自転車道を走り橿原市今井町の華甍でまず休憩。明治の建築で今井町の自治が認められていた頃の役場建物だそうで、威風堂々の建築。入口上のアーチ状の瓦屋根がラウンドしているので、ちょっとモダンな感じもします。

トイレを借りてそのあとR165に入ります。多分この区間を走るのは初めて。直ぐに右手にJR畝傍駅がありました。JRより国鉄って感じの駅で、歴史や重みを感じます。建物そのものは大して大きくなく、またそれ程凄いものではないですが、地方都市ならどこにでもありそうな渋い建物です。蒸気機関車が似合いそうですね。桜井線なので本数も少ないと思いますが、やけにホームが長い感じでした。昔は長い列車が停まったのかも知れません。因みに駅前広場は月極駐車場になっておりました。

「橿原はなかなか渋い」と思いながらR165を少し走り、いつも通っている「横大路」に入りました。東進するのは初めてなので、いつもと風景が違います。なので、R169に左折する交差点を過ごしてしまい桜井駅まで行ってしまいました。いや、厳密には「ここやったかなあ」と迷ったのです。交差点名は「戒重南」。うーん、カイジュウなんて物騒な名前だっけ?と考えてるうちに信号が青になり、そのまま直進してしまいました。桜井駅前で少々ウロウロし、何とか高架を潜り、迂回してR169へ。但しその間に「シャトレーゼ」を見つけ、どら焼きとワッフルを買い込めたのはラッキー。

大和川沿いの道はやはり快適。適当にトイレもあり、路面も良好。ロードバイクも時々出会います。沿道緑地で、どら焼き&ワッフルを食べました。小さい女の子が若いパパ・ママと遊んでいます。緑地には黄色い小さな花が絨毯のように咲き詰められ、その中にクローバーの白い島、タンポポの大きい黄色や薄紫の小さい花が顔を出しています。何があったか、スズメとケリが追いかけっこ。うららかな春の風景でした。ウチの娘も小さい頃、春の公園で四つ葉探しに夢中でした。それが今月は里帰り出産。その間いったい何回の春が来た事でしょう。四季が走馬灯のように回り回り、人は人に受け継がれてゆきます。この盆地にはそれが千数百回も繰り返されているのですね。血とは不思議なものです。

以後の県道・奈良自転車道は北へひた走り、GWも締めくくり。本日走行70.8km。

農村の大きい家に大きな鯉のぼり発見。鯉のぼりって、父真鯉・母緋鯉・子真鯉と思いっきゃ、ひい・ふう・みい・よ・・・  えええ?11匹? 大きさも色もみんな違うし、ポールも通常の倍以上ありそう。農家のお金持ちはスケールが違います。童謡を超えて

♪♪(2階のー)屋根より(遥かーに)たーかーい、こいのーぼーり(たち!)♪♪ 


JR畝傍駅
今井町交流センター 華甍



2014年5月4日日曜日

新緑の嵐山

GW恒例の嵐山ツーリング。強烈な人出でした。
幸い私も4連休を頂いているので走るなら今日でしょ、の好天気。木津川自転車道も自転車たくさん。

往路は流れ橋PAでトイレ休憩し(流れ橋 復活してた!)、そのまま三川合流点から桂川沿いへ。お馴染みになった道なのですが、桂川を渡る橋を間違えました。本来はR9号線を渡るんですが、手前の八条通り(桂大橋)を前に居たママチャリにくっついて左折してしまい、歩道の広さに「ありゃ、こら違うわ」。ま、いつかは渡る川とそのまま進行。桂大橋を渡り終えたら、丁度ベテランサイクリストっぽい3人連れが信号待ち中だったので、ラッキーと付いていきました(基本的に懲りてないってことやね)。途中、トヨタのハチロク軍団(昔のレビン・トレノ)がブイブイと追い抜いてゆきましたが余り行儀宜しくない。豊田社長のハチロクへの想いは空振りしてるのではと思ってしまった瞬間でした。ベテラン達は速くてそのうち置いていかれたのですが、馴染んだ道に復帰。そのまま北上すると松尾橋付近からBBQの香り充満。河川敷は大焼肉大会と化していました。

そして自転車道終点に着いてみれば、既に人出の凄い事。中ノ島公園へ渡り、トイレ借りた後、渡月橋を渡りましたが、自転車乗るのも憚れる感じでずっと押し歩き。対岸のボート乗り場付近からようやく徐行で乗り始め、トロッコ駅の方まで行ってみました。メインストリートは車禁止でしたが、それでも例外のバスやら人力車がごった返し、私もタクシーのお尻や人力車の後に忍び足で?ついて行きました。

嵐山の細道は新緑で溢れています。竹林には明るい陽射しがスリットのように注ぎ、もみじの若葉は和紙の如く陽射しを円やかに漉します。古池は鏡面のように愛宕の裾を彩る青葉を映し、ひっそり黙したままです。鶯や鶸が鳴き声と共に枝葉を揺らし、路面の斑もまた揺れていました。「ええ塩梅どすなあ」 京美人の声が聞こえた気がしました。
何だか自転車で走り抜けるのは勿体ないので、私もずっと押し歩き。人間だけど光合成でエネルギーが蓄えられました。

店はどこも行列ができ、とても自転車抱えて並ぶ気にはなれません。写真撮ろうと思っても目の前の人々がたくさん写ってしまい躊躇します。明るい青葉の眩しさに目を細めるだけで結局ぐるっと回って再度メインストリートから渡月橋まで徐行。そのまま自転車道に戻りました。嵐山は腹減る名所です。

復路は向風でしたが、あまり気にならず26~7km/hで流します。途中、橋のアンダーパスから本線?に「よっこらせ」と坂を登って入ろうとしたら、目の前を黒いロードがヒューンと通り過ぎました。テニスのスコートのような漆黒のウェアが翻り!レディース! はやっ!。
私も、おっちらこと走りましたが、どんどん離れてゆくばかり。その後信号で追いついたのですが、私がよそ見しているうちに、後姿が小さくなっておりました。かっこいい!どちらのどなたか存じませんが、私は勝手に「快速黒アゲハ」と命名しました。

自転車道は河川敷のグラウンドや公園の中を通り抜けるので、周囲に子供がたくさん。自転車道にもキックボードで駈けるわ、ラジコンカーが走るわ、サッカーボールが転がるわ・・・。まるで障害物レースみたい。安全運転、連休注意。本日走行は112.2km。

嵐山のメインストリートの踏切で、たまたま遮断機が降りたので「トロッコ列車、来るかな」と期待したのですが走って来たのは妖怪・一反木綿みたいなカオの特急列車。さすがは山陰本線、ゲゲゲのふるさとからやって来たに違いない。

特急 ゲゲゲが来たろう。(o_ _;)o


若葉・若葉・嵐山!
渡月橋は人人人・・・



2014年5月2日金曜日

モンブランとマンハッタン

GW前半は次女の居る福岡に行っていました。時々見に行かんとね。

交通手段はレガシィ。9時間~10時間で着きます。今回は荷物がそこそこあったのと、昨年持って行ったルイガノTR-1「すずらん号」の整備のためのケミカルを持参したからです。飛行機だとスプレイ缶、駄目なんですよね? ディグリーザー,万能オイル,チェーンオイルにボロ布たくさん、軍手に100均の車体クリーナー、折畳み椅子・ディスプレイスタンドと清掃チームのよう。

今回は往復とも山陽道。往路も宝塚付近は朝から渋滞していたので、阪神高速神戸線から第2神明、淡路鳴門道を走り三木JCTから山陽道に入ったら渋滞なしでした。快適に走っていたのですが一転したのが宮島SA。知らぬ間に「奴」を拾ったようで、走行中カミさんが「あれっ!大変!歩いてるよ」と私の左足に尺取ケムシを発見。しかし110kmで運転している私はパニックになる訳に行きません。ぐぐぐーーっと耐えて堪えて耐えて「取って!」。コンビニ袋でカミさんが取ってくれたから良かったものの、まさに危機一髪。走行中の車内では何が起こるか判りません。足元をよーく見てから乗車しましょう。

山口JCT以西は中国道。伊佐PAから西の下り込み・魔のカーブを走りながら「やっくん 気の毒だったなあ」と思いました。センターが壁になってて全く見通せないカーブもあるのです。路面にカラーマークして注意を促していますが、暗いと本当に危険なところです。
関門海峡を15:30に渡り九州上陸。相変わらず九州に入ると途端に流れの速度が落ちます。緑豊かな北九州を走り抜けて、福岡・都市高速に入ってホテル到着は17時前。休憩も入れて9時間少しですからまあ上出来? 走行距離は655kmでした。

早速、次女のマンションに向かい「すずらん号」のメンテ。スプロケ磨き、チェーンの油落としてチェーンオイル差して、ワイヤー類にも注油しフレームも磨きます。ホイール・スポークも拭くピカクリーナで汚れ落とし。暗くなってきたので完璧とは言えませんでしたが7割がたきれいになった。タイヤの空気も入れて終了。九州上陸の第一目的は果たせました。頼むよTR-1。

翌日は雨がパラッとする中を海の中道から志賀島へドライブ。きっとここは福岡の良いサイクリングコースですね。坂はなく、緑の中を駆け抜けると砂洲から海が見えます。志賀島は周囲10kmとの事なので、きれいな海、遥か玄界灘を望みながら快適に走れるでしょう。私達も海浜公園で花畑見て、マリンワールドでイルカショー見て、博多の華味鳥で水炊き食べました。なかなか贅沢な1日でした。

そして福岡(博多)の名品と言えば「ブラックモンブラン」と「マンハッタン」。ご当地スイーツ?ですな。前者はアイスクリームです。チョコクッキークランキーで塗されたバニラアイス(いろいろ種類あるみたいけど)。次女も九州の同期生から「知らないの??」とびっくりされたそうです。そして「マンハッタン」。チョコに包まれたチュロッキーって感じ。これまた次女は九州の同期生から「マンハッタンと言えばこれ」と諭されたそうで、決してハドソン川の中州ではありません。「ブラックモンブラン」は買いこんで持って帰るの大変だけど「マンハッタン」はいいお土産間違いなし。あと、魚肉ソーセージやら「おきゅうと」もあるけどね。旅先ではスーパーに行くと何かと発見があります。

復路の山陽道も渋滞はなし。でも代わりに大雨。途中までレガシィの前面・ナンバープレートは衝突した虫だらけ(蜂まで!)だったけど、豪雨の中を100kmで3時間走るときれいになってました。そしてその豪雨は帰宅後、夜中に近畿へとやって来たのでした。天気は西から変わります。

モンブランのスティックには「当たり」「はずれ」が書いてあります。勿論、私は「はずれ」ました。

食べて「当たる」のもちょっと怖いけど・・・。


関門海峡には白波が
玄界灘の優しい小波






ブラックモンブラン
こちらが マンハッタン