2021年1月31日日曜日

麒麟がこない そうで・・

 本日は枚方・長岡京から木津川CRという定期路線。違うのは淀川の北側管理道路を途中で抜け出し、島本駅から西国街道を走ったところ。GoogleMapで予習してるとJR島本駅前に「史跡桜井駅跡」とやらが。島本駅に桜井駅? 調べてみると桜井駅とは西国街道の桜井宿のことらしく、南北朝時代に、一度九州に追い落とされた足利尊氏が大軍を組織して京へ攻め上ってくる際に、迎え撃った南朝方の楠木正成が息子の正行にお説教して残らせ、自分は湊川の戦に赴いて討死したというお話の中の「お説教場所」だそうです。

ワタクシ、北方謙三センセイの南北朝モノが好きで、結構読んだけど出てきたっけな?

で、その桜井駅跡を目指し、淀川べりから町へ入ります。堤防を越えたら「高浜砲台跡」発見。石碑があるだけですけど、これって幕末に淀川を遡上する外国艦を撃つためにできた砲台ですよね。ところが肝腎な時に砲台を担当していた津藩が翻意し、楠葉砲台と川を挟んで撃ち合いになったとか。あらら。

実際の大砲は別の場所にあったそうです

ま、大砲は放っておいて、山の方向へ道を辿るとまずは阪急・水無瀬駅。Wikiによると開業時は「桜井の駅」と言う名前の駅だったとか。素直にややこし。で、その名も楠公道路なる道をまっすぐ行けばJR島本駅。そのロータリー脇が「史跡桜井駅」です。生憎自転車は乗り入れ禁止、すぐ横に有料駐輪場があって、何となく柵にもたせ掛けて中に入りにくかったので、外から眺めて真ん前の西国街道を走りだしました。街道と言っても1車線一方通行の狭い道。途中で2車線になりますが、なるほど古い建物も点在します。この西国街道、京都から九州までの山陽道に近しいそうですが、GoogleMapでは「物集女街道」やら「丹波街道」やら「新西国街道」なる表記まで出てきて結局よく判りません。

左が正成、右が正行 なんか貰ってる・・・

古道とあってか、散策している老夫婦もチラホラ。で、あっという間にサントリーの醸造所が見えてきました。途中でふと横道を見るとJR線を潜るちっこいトンネルが。一旦は通り過ぎましたがわざわざ戻って潜ってみました。途中まではレンガ積みの、大仏鉄道の隧道そっくり。きっと歴史的遺産なのだと思います。サントリーの山崎醸造所の前に出てきますが、人と自転車位しか通れませんので念のため。

途中まではレンガ積み

引くとこんな感じ

ここからはいつもの西国街道、調子八角交差点から長岡天神方面へ走り、JR長岡京駅を横断して、大河ドラマの直後に放送される「麒麟がくる紀行」に取り上げられず「麒麟がこない」と嘆いているそうな?勝竜寺城を通って桂川CRへ。確かにね、キリンの愛娘のガラシャ夫人と、明智家の命運を握ったともいわれる細川家の跡継ぎの像まであるのにね。大和郡山の筒井城址がキリン紀行に入って勝竜寺城跡が出ないのも不思議。

麒麟がこない勝竜寺城

復路のCRは追風気味。この風逃すなと、御幸橋から山田川までノンストップ。概ね30km/hオーバーで飛ばせたので、帰宅は予定より1時間以上早かった。本日走行77.7km。


【CM】

明日よりWEB小説次作をエブリスタサイトにて公開開始します。北海道が舞台のちょっぴりファンタジー色が入ったヒューマンドラマです。タイトルは”チロンヌプの魔法”。キャッチコピーは

”ちぐはぐな心を結んだのはオカリナの音色か伝説の森の神か。キタキツネの瞳がじっと見つめる北の大地の物語”

です。是非読んでみて下さい。隔日更新です。

子ギツネのチロです。毛を描くの大変だった…

サントリー、キリンとつながって、最後はサッポロでした。

2021年1月17日日曜日

PCR検査には紫蘇が要ります

 嵐山へ往復。この頃毎年1月に訪れている車折神社&芸能神社および仕事の関係で電電宮にも参拝。後者は今年は「密」を避けるため会社での集団参拝はやめたので、代わりに個人参拝です。一人なら自転車のほうが楽ですからね。

往路はやや追い風気味。桂川沿いのCRは一部区間工事中で、並行する千本通に迂回になっていました。松尾橋を渡って嵯峨美術大学前に来ると何だか厳重。大学共通テスト会場のようです。今年の受験生は本当に気の毒。ま、環境は皆一緒ではあるものの、せめて卒業式はやってあげたいですね。

ひっそり車折神社

2時間半で車折神社に到着。ひっそりしています。駐車場の整理係もいません。いつものトイレ横に駐輪しようとしたら、自動2輪が入っていて、しかも「駐輪場ではありません」と書かれたコーンが。結局玉垣に囲まれた駐輪スペースに置きましたが、どうしても植栽にかかってしまう。サイクルラックは幅を取るので置きたくない気持ちも判るし(大抵遊んでるし)、もっと幅の狭いサイクルラック、出来ませんか?

さんざ考えてこれしか出来なかった

参拝を済ませ、昨秋の拙作『風の波』特集選出のお礼を書いた小石を置いて、渡月橋方面へ。橋もガランとしています。回り込んですぐ右手にある法輪寺。インスタ映えしそうな広くて長い石段の中ほどの脇に電電宮はあります。ここは電気・電機・通信・放送などの業界の神様となっています(大抵の業界にこういうのありますよね) 参拝と併せて法輪寺にもお参り。ここはSDカードの御守りが有名ですが、狛犬・獅子が何故か牛さん・虎さん。それから山羊さんの銅像もあって、年男女の人にはいいんじゃないでしょうか。それと、長い石段を昨年は某スポーツ系芸能人がトレーニングで走っていらっしゃいました。いろんな使い方があります。

本日の渡月橋 人もまばら

法輪寺の石段 一気に駆け上がれますか?

電電宮 末社サイズです

法輪寺の狛牛?狛虎?

お勤め?を果たしたので阪急の駅前を通って、松尾駅前まで走り地元で有名らしいベーカリー橙にて看板商品の「あんぱん善哉」をお求め。数量限定なのでもうないかなと思ったら、ラス1でした。イートインがなかったので近くの松尾公園のベンチで食べてみました。寒かった!ではなく美味かった!。真っ白ふわふわのパンに上品な小豆が入っています。ほんのり塩味もして補給に丁度良い感じ。一緒に温かいカフェオレが飲みたかった…。

左があんぱん善哉 右はお店入口の能書き

復路は予想通り西風強風。斜め前から来る感じですが時々真正面になって、もう巨大なスライムにぶち当たって進めない感じ。これは木津川沿いに入っても続いて、最後の20kmはほぼ風と正対して走ってました。CRが精華町に入ってから、一人のお兄ちゃんが抜いていったのですが、すぐ坂になり、何となく追いついてしまいベタっと後ろを走っておりました。お兄ちゃんは重いギアで登坂していたのかダンシングも繰り出し、上り切ったところで雄叫び?をあげていました。気持ちワカル。風のコンチキショーとか私も叫びたかったです。帰宅後すぐに雨雲が来たようでラッキーでした。本日走行108.1km。

今日は日曜日なので子ども用自転車もたくさん走っていました。往路で歩行者を抜かそうとしたところ、小学校低学年位の女の子がピンクの子ども自転車で前から来ます。「おっと」と思ったら彼女は路面脇の草原?に避けてくれました。お礼の合図を小さくすると、彼女ははにかんで、その表情がめっちゃ可愛かった。きっといい娘さんに育ってゆくだろうなと思いました。でも「ありがとう」って声を出せば良かったと後悔。歳とってるくせに咄嗟に言えないのはちょっと情けない。

さてワタクシ、先週末にPCR検査受けました。元気なんですが会社都合の証明みたいな感じで、結果は勿論陰性でした。たまたま近所にやってくれる所がありまして売り込みもあったのですね。検査は簡単、小さなプラ容器に唾を入れるだけです。が、意外とたくさん入れねばならない。確かに見た目は大したことないんですよ。しかしいざヨダレを出そうとすると出ないんですよ。私は目の前のPCに「梅干しの画像」を表示して臨みましたが、まず「小梅」程度では役立たず。「大きな梅干し」も最初は良かったけど力尽き、結局一番良かったのは「梅干しと紫蘇が一緒に梅酢に漬かっている画像」。

ほら、ヨダレ出て来たでしょう。


2021年1月10日日曜日

高橋さん発祥の高橋に行ってみた

 あけましておめでとうございます。本年もメイプルリーフペダリングを宜しくお願い致します。


このところ、走行頻度に合わせて更新頻度も2週間に一度ペースなので「今更、おめでとう かい」って気もしますし、コロナだらけでどこがめでたいって気もしなくもないです。加えてこの寒さ。

本来は恒例の嵐山初詣に向かうところ、寒すぎて断念。嵐山に向かうには朝が少し早いので、往路は大半が氷点下になりそうで路面凍結があるとイチコロやな、と諦めました。しかし3連休中日で晴れの好条件、午前十時を過ぎて気温も+に転じたあたりで出走。

今日は完全防備。私の冬ジャージは5℃対応のスグレモノですが、さすがに最高気温が5℃の日には不安で、年末に手に入れたNITRO BAMBIのウィンドブレーカを羽織り、ネックウォーマにイヤーマフ、足先にはホッカイロまで貼り付けガチガチ装備。お陰様で寒いとは感じませんでした。が、最後までウィンドブレーカは脱げなんだ。

まず向かったのは奈良市内大安寺と言われる付近の「高橋」。以前NHKの番組で全国の高橋姓発祥の地として紹介された「橋」です。ま、普通の橋でした。そして付近にある高橋姓の総本山・高橋神社は路面の悪さに気を取られてスルーしてしまいました。高橋殿、申し訳ありませぬ。

これが高橋さん発祥の「高橋」

引き続き佐保川沿いを南下、京奈和自転車道と名乗る川沿いの道を右往左往しながら走ります。京奈和自動車道(ややこし)のあたりで一般道へ入り、道の駅・唐子でトイレ休憩。唐子遺跡をかすめるように大和川沿いの初瀬の道へ出ました。で、ふと川を見ると「凍ってる!」。その頃の気温は推定2℃位なので溶けないもんですねえ。

凍れる大和川

少し走って田原本町内を西進。R24を越えてすぐに橋があります。

!! 

これもまた「高橋」。謂れも何も判りませんが、まさか二個目に遭遇するとは…恐るべし高橋さん。

二つ目の「高橋」(田原本町)

そうだ。京奈和自転車道近くの古い看板。ヒドリ自転車って?

で、そのままCRを目指して走るとふと見た事ある風景が。それはカフェなのですが、2,3年前にクラシックギターとフルートのライブを見に来たのがここだったような。思い切って入ってみました。

「ここってライブとかやってます?」「やってますよー」

と、やっぱそこでした。「朝日堂」というレトロな名前ですが、中は可愛いカフェです。お母さんとめっちゃ可愛い娘さん?でやってるお店で、また寄り道ポイント増えたわと思っていたら、2月末で閉めるそうです。残念。本日走行は予定を10kmほどオーバーの57.9km。

朝日堂さん

西風強風でしたが、14時を回っても表面完凍結の池が散在。富雄川も秋篠川もまだ凍ってました。昨日午後、ガソリンスタンドで車を洗車しようと思ったら、洗車機が凍結で洗車できなかったのもうなずけましたよ。

薬師寺の東塔(右)が復活。こちらは「凍れる音楽」です

さて、本日訪れた「高橋」は、佐保川を渡る県道の精々20m強の平凡な橋。全国に140万人以上、宰相も輩出し堂々全国苗字ランキング3位のルーツにしては、ハッキリ言ってショボ過ぎる…。ごめんなさい全国の高橋さん、奈良県の「高橋さん」ランキングは全国35位で4900人しかいらっしゃらないそうで非力なんです。

乞う!奈良県知事に高橋知事を。 (ま、ワタクシ的にはどうでもいいんだけど)