2016年3月27日日曜日

TOJ京都コースを走ってみたら…

走ってみたら、何と言うことでしょう。道間違えて遠回りしてしもた。

京都ステージは同志社大学付近からパレードし、水取付近でスタートですが、自宅と正反対方向なので、コースの南端・学研都市の交番前からスタート。府道72号線を西進します。逆方向は何度か走った事があるので、ぐにゃぐにゃ坂道が憂鬱。途中からダンシングで登って鳥谷池に到着し右折。いつもはここから府道65号を下る一方ですが、本日はY字路を左上に走り山岳コース開始。コースマップは一応頭に入れたつもりだけど、元々アバウトなコースマップ、参考に見てきたYOUTUBEで「基本、道なり」を尊重して坂を上ったり下ったり。途中で3騎のロードバイクが追い越してゆき、何となく団子で走ります。3騎は途中、解説のため?退避されたのでまた一人でヘコヘコ登坂。KOMらしき峠を越して下ると高船バス停。

まだまだ元気な鳥谷池(阪神もね)
高船バス停 この右に奥に伸びる道がありそれが正解
うろ覚えのMAPで道の左にあったバス停が右にある。ん?とスマホで地図確認。このまま行って「水取」に出るのかな。また少し先の看板にも「水取→」とあります。よって2車線道路を直進。これが間違いでした。本当はバス停の手前を右折なのですね(なので、バス停は左手になる)。道は集落の中に入る坂道。うおっKOMよりこっちの方が高いやんと思いながらゼイゼイと登ります。途中で見覚えのある風景に出会い、昔、枚方方面からクロスバイクで迷い込んだ道と判明。小さな疑問が生じますが登ったものを降りる気にはなれずそのまま走行。藪の中、集落の中を抜けてゆくと十字路に出て「直進:枚方,右折:水取」の地図発見。これは右折だわと曲がると次第にダウンヒル。YOUTUBEではもうちょっと田圃の中だったのになあと小さな二つ目の疑問。

ここに着いたあなたは道間違い 奥:枚方 右:水取
山岳コースを下り切ってここに出たあなたも道間違い
下り切ると前に見知った道路があり、しかしYOUTUBEの記憶ではドン突き三叉路だったのに前に橋がある、小さな疑問三つ目。まあいい、後半やと右折し梅の木峠に向かいます。梅の木峠までは短いものの結構しんどい坂。そして一気に下り自衛隊の弾薬基地を過ぎて再び登り、下って京奈道を潜って側道へ。この側道も上りと下りしかない狭い道。グレーチングはコンクリートでカバーされていました。最後の上りがやや長いものの下って三叉路に当たり右折。福祉センターかしのき苑を左に見ながらまた上り。その後は学研都市の裾野の道路を走って左折、研究都市内をコの字型に大きな通りを走って交番前に戻りました。所要時間1hr03min。ま、写真撮ったりスマホ見たり地図見に行ったりのロスタイム抜けば、私の足では1時間コース(1周だったらね)。道間違えなければ高船バス停からは殆ど下りなんで、ちょっと損した気分でもあります。でも選手はこの半分位で走るんでしょうね。しかも6周以上。超人や。

自衛隊弾薬基地 誤進入 Danger 

かしのき苑 ここらのダラダラ坂は意外としんどい
左手丘の上が研究所群 真っすぐ行くと鳥谷池に出ます
1周で充分だった私はこのまま奈良方面に行こうと思ったら空が怪しい。気象レーダーでも雨雲通過中。なので空が明るい北方向に退避しようと木津川CRを走り山城大橋で折り返して南山城ポタリング。R24経由で奈良公園まで来ると青空も見え、雨雲迂回作戦は成功。結局、本日走行74.7km。
奈良公園では鹿たちがギャロップ!
しかしまあ、よくこれだけ坂だらけのコースを考えましたね。
優勝したらシャンパンファイトじゃなく、サカズキで乾杯!(してくれ)

2016年3月25日金曜日

スペース・ラヴ 後編スタート

桜が咲き始めました。風はまだ冷たいけど、そーっと花が開き、メジロを呼び、光を集め、水を温ませてゆきます。毎年ちゃーんと春は来ます。


さて、Short Story スペース・ラヴ 後編スタートです。書くことない時にボチボチ掲載予定。まだ最後まで出来てないので気長にお付き合い下さい。

<スペース・ラヴ 前編あらすじ>
お隣の星L1195惑星(アテーナ星)に留学中の僕は帰省の途中で、L878小惑星(水の星)の植物であるワラと出会う。七色の髪を持ち、どう見ても女の子に見えるワラは、水の星の水資源危機を回避するため、僕の星L1123惑星(ネレイス星)の水を自ら吸収する実験を行うために向かう所だった。しかし到着したワラは、初めて見る水車にシンクロして倒れてしまう。僕は水車を緊急停止しワラを救出、更に歌で目覚めさせたが、回復したワラは使命を果たすと宣言し、再び水車に向かう。そして自ら吸収実験を行うが、水が強すぎて倒れてしまった。髪の色は七色から水色に変化し、枯れてしまったワラを抱きしめて僕は涙をこぼす。僕はいつの間にかワラが好きになっていたのだ。ところが、僕のこぼした涙を吸収したワラは生き返り、僕の気持ちに応えてくれた。有頂天になった僕だったが、ワラは水の星に報告に戻る、また帰って来ると宣言して飛び立ってしまった。後に残された僕は少し不安なままワラを待って、休みを過ごしていた。  詳しくは一番下のリンク参照

<再会>
僕(おっと、名前はケイってんだ)はまだ、ばあちゃんに話していなかった。だって初めての恋人が植物だなんて、それも元々虹色の髪が、実験の結果アクアブルーになって、耳はないけど音楽が好きで・・・ なんて話そうものなら
「ケイ、おまえ勉強も程々におし。環境だか資源だかが頭ン中で渦巻いちゃって、マボロシ見てんだよ」って一蹴されそうで怖かったのだ。実物連れてこない事にはどうにもならない。僕は初恋に囚われたジュニアみたいになっていた。

「あーあ、とうとうワラ来なかったなあ。どうしちゃったんだろ。」
大学に戻る日を明日に控え、憂鬱な気持ちで荷物を詰め込んでいた僕は、窓から空を見上げた。余りに早い失恋タイム。ばあちゃんの言う通り、ひょっとして幻だったのではとさえ思った。出るのは溜息ばかり。あーあ。

すると突如スピーカからばあちゃんの声。
「ケイ!おっきい溜息ついてんじゃないよ。幸運が逃げちゃうんだからね!ちょっとリビングにお出で。」
けっ、溜息まで監視されてら。ばあちゃんからは逃げられんと重い気を引きずってリビングに入るとワラが居た。

「へ? え? ワラ? なんで? どーなってんの? えーーーっ?」
何とワラは、ばあちゃんとお茶していたのだ。
「ケイ、いいお嬢さん見つけたねえ、でかしたよ。ワラちゃんって耳がないけど、ちゃあんとお話しできるんだねえ」 ばあちゃんの頬も紅潮し、二人の前にはレモンティーが湯気を立てている。
「いや、だってさ、ワラ、いつの間に、どこから、その、レモンティーはここの水で淹れてんだけど、えー?なんで平気なの?」
僕は何から言っていいのか、何を言っているのか判らなくなった。しどろもどろってこの事だ。
∞ 免疫っていうのが出来たみたい。この髪の色が証拠だって長老が言ってた。あなた、ケイって言うのね。窓から覗いたらケイがくらーい顔してたからさ、こっちに回ったら、おばあちゃんが カモンって言ったの。
はー、なんじゃそりゃ。女同士って時々ミステリーになる。
「この娘が窓から覗いてたからさ、見ると別嬪さんじゃない?髪も素敵だしお入りよって言ったらさ、そこの壁を抜けてきちゃってさ、ユーレイみたいで素敵だよねえ。みんな聞いたよ。ケイ、頑張ったねえ」
素敵なユーレイってのも理解できないが、まあいろいろ説明する手間は省けたようで、取り敢えず僕はほっとした。
「ワラって壁抜けの術とかできるんだ?」
∞ 壁が植物だからよ。お話しだって出来るよ。だけど壁が土や鉱物なら抜けられないわ。
うーむ、どうやら分子レベルの話らしい。頭の隅に「卒業研究テーマ」が過った。休暇中に密かに開発した”ワラウォータ”より稼げそうだ。でもなあ、壁と話するって、聞きようによっては恐ろしい。まさに壁に耳ありじゃないか。

ばあちゃんはにこやかに続けた。
「でさ、ケイはあと1年はまだアテーナ星にいるんだろ?じゃあ結婚式は1年先だねえ。それまでワラちゃんもアテーナ星に居られるかねえ、それともこっちに来ちゃう?」
「ワラちゃんはね、ちゃんと長老さんに届けたんだってよ。ネレイス星で結婚しますって。」
え?そこまで話は行ってるの? 僕の恋人気分は吹っ飛んだ。ケッコンって、長老は良くてもここの役所はどーなんだ?そもそもどんな生活?子供ってできるの?決して後悔ではないけれど、こうなる事を予想しておかなかった男のアンポンタン振りに自分でも呆れてしまった。
「いや、何にも考えてなった…。だってこんな急展開って考えられる?」
「ね、ケイって結構抜けてるでしょ。親も居ないからさ、あたしが付いてないと全然ダメなのよ。でもまあこれが最後のお世話になるかなー。」
∞ 解ります。すぐにデレデレしちゃうし。
二人で言いたい放題だ。ま、理詰めでは敵いっこないので、僕は話題を変えた。

「じゃあ、ワラは僕と一緒に戻るって事?まあアパートは住めるけど、水の星から来たって初めてだからどうしていいのかよく判んないな」
∞ 何にも要らないよ。木があれば入っちゃえるから、怖い時は隠れてる。ケイの作ったお水もあるし、全然平気。
水色の粉を少し撒いて、ワラはケロっとして言った。そしておもむろに浮き上がるとばあちゃんに向かって深々と腰を折り
∞ おばあちゃん、不束者ですがよろしくお願いします。時間があるとき、遊びに来るね。
そして僕に向かって
∞ じゃあ先に行ってるね。
と微笑んだかと思うと、壁をすり抜けて見えなくなった。窓の外には水色の曳光。ばあちゃんも一緒に見上げて、
「へえー、美人のエスパーって格好いいねえ。あたしも50年若けりゃなあ・・・」
50年若けりゃどうなんだか聞きたいのを堪えて
「と言うことで、ばあちゃん、追々考えてくわ」とお茶を濁した。全く事実は小説より奇なりってこの事だ。飛ぶことも消える事も出来ない僕は、少々の劣等感を抱えて再び荷造りに戻った。

・・・・・・☆彡・・・・・・☆彡・・・・・・

只今、奈良市の気温は2℃です。春は来たけど何やってんだか。

2016年3月21日月曜日

みんな空の下

天気晴朗なれども北風強し。NHKのデータ見てると京田辺市で最大8.1m/sの北風とありました。春はそこまでやって来て足踏み状態。そんな中、京都府伏見区の城南宮へツーリング。

桜の蕾も揺れる想い
CRの往路はその向北風。20km/h余でヨタヨタ進みます。流れ橋PA近くからR1BPを車やバイクとデッドヒートしながら走り、木津川を越え、宇治川を越え暫く走ると「←城南宮」の青い看板。細い道を真っ直ぐ行くと鳥居が見えて城南宮。こっちは裏口?なので境内の石畳を押し歩いて駐車場へ。駐車場に駐輪スペースはあるものの、予想通り寄りかけるものがありません。仕方なく隣にあったゴミ焼却炉に寄っかけてロック。一抹の不安はあったものの、休日だし、まあ燃やしはせんだろうと。

境内はそれ程広くありません。朱色の鳥居を潜ると本殿群が見えました。有名な「しだれ梅」は「終了」の看板。一人で庭園巡りも淋しいのでパス。600円かかるので、それだけ払うならラーメン食べるわ と方向が違いました。尤も城南宮は方向の厄除も有名らしいので、こう言う餓鬼っぽい方向も祓ってもらえるかも知れん。まあ、でも今度ね。

城南宮  空・石・木・屋根のコントラストがきれいです 
因みにTVニュースで放映される曲水の宴(小さな水の流れの周囲に座って、上流から流れてくる盃が来る前にお題目の和歌を詠んで、盃を干す と言う何だろ、余興?儀式?)もこの庭園内で行われるのですよ。風流が解る方は是非観に来てください。

次に向かったのは鳥羽離宮跡。庭園でもあるのかなと思いましたが小山とグラウンドがあるだけでした。そのまま道を進むと、見覚えのあるマンション。嵐山へ行くときにいつも休憩する場所でした。と言うことでそのまま桂川沿いのCRに乗って南下。今度は追風です。軽く30km/hオーバーで対向のサイクリストが気の毒な感じ。流れ橋PAでトイレ休憩し、再び30km/hオーバーの快走。予定より早く帰って来れました。本日走行81.6km。

この他に、お彼岸にした事。レガシィのノーマルタイヤへの交換、彼岸法事&墓参り、次女の貨物輸送と結婚祝いの夕食。

結婚祝は宝塚の日本料理:明月記へ。料理は春らしく可愛く美味しい、肩肘張らず大変good。更に夜景がめっちゃきれい。標高は160m位なので我家とさして変わりませんが、大阪~神戸が一望の100万$。


一つ一つは誰かの足下を照らす小さな灯りだけど、集まれば宝石箱。次女の挙式は夏だそうで、最近のWedding事情はよく判らないのだけども、迷わず歩いてゆけますよう、暗闇でも足元を照らされますよう、そして向かう先は明るい未来でありますよう、願わずにはいられませんでした。

みんな空の下。

2016年3月15日火曜日

春の坂道

日曜日、バースト後のリア新タイヤと新しいバックパックで前回行けなかった笠置・月ヶ瀬方面へ。

試走したとは言え、不安がない訳ではなかったのでショップが近い地域へ、とも思いましたが、昨年、月ヶ瀬でアオムシの総攻撃に合ってヘロヘロになった事から、啓蟄から2週間ほどの今頃、奴らが寝惚けている間に行った方が良いと判断。曇空で肌寒い風の中を出走。
須川ダム 落ち着き払っており申す
コースは加茂から一山登って岩船寺経由で須川ダム、そして笠置に出てR163。途中、恋路橋(沈下橋)を渡って対岸の集落の中の細い道を走ります。小さな畑に梅の花が咲き、いい香りが漂っていました。ここら辺には結構立派な旧家があります。何故にここに住まうことになったのか?余計なお世話ながら、山の北裾で木津川との間の狭い地域。道路も街道って程じゃない。地名だって 半在・湯矢畷 なんて珍名があります。何やら謂れがありそうなんだけど。
怪獣ワラゴン出現! 
なんて思ってるとすぐに大正時代のレンガ造り発電所が見える三叉路に着いて、そのまま高山ダム方面へ。白い奇岩がゴロゴロする景観を横目に水の音を聴きながら、これが初夏なら爽やかなんだけど、今日は寒いわと高山ダム到着。アーチには寄らずにそのまま直進、月ヶ瀬湖の周囲のぐにゃぐにゃ道路を走ります。驚いた事に立派なお屋敷がポツンとあるんですね。これまた何故にここに住まおうと思ったのか?ダムが近いとはいえ、水道来てるかな?と余計な心配したりして。
高山橋。ダムにはこんな色の橋多いですねえ
道は途中で月ヶ瀬方面と別れ柳生方面へ。山坂道です。集落が現れ、また次の坂越え。風も冷たく途中で左足が攣りかけました。筋肉がモコっと来たので、やばいヤバイやばい…と力を抜きローギアに落とし、アリさんペースでゆっくり登ります。木立の中の切通しを登り切って降りたら柳生でした。昔は菅笠に着流しの剣豪がこんな道を急いだのでしょうか。更に切通しを2つばかり越えると大柳生町。ここからは幾度か走った道ですが、まだ400mの峠越えがあります。その後も300m程度の峠があるので、降りたり登ったり。かつて柳生宗矩を描いた大河ドラマ”春の坂道”がありましたが、ホントに坂ばっかり。剣客も健脚じゃなきゃ務まりませぬ。
忍者になれる!!忍術学院。忍たま乱太郎はOB?
いい加減嫌になってきた頃、東大寺エリアの北側に到着。やれやれ、あとはひたすら西に向かって帰宅。本日走行79.9km。距離以上に草臥れました。東に向かう頃は東風で、あー低気圧来てるなあと思っていたのに、後半の西に向かう頃には西風。なんやそれ。高気圧が東に去ったのに西風ってどゆこと?

さて、今回からバックパックを大きくしました。これまではDeuterの6Lでしたが、軽くて良いのだけれどモノが入らない。夏場は良いとしてもウィンドブレーカや予備チューブ2本目、コンビニで買ったお昼なんかを入れようとしてもパンパン。昨夏落車した際に背中を守ってくれた代わりに穴が開いて、パッチ当てて使用していましたが、元々生地が薄いので擦過傷だった所も次第に穴になってきた てな事情でシマノの8Lにサイズアップ。腰のベルトにポケットが付いているので、小さいワイヤーキーや目薬をすぐに出せて便利。内部にも仕切りがある他、外にもポケットがあるので中を引っ掻き回さなくて済んで便利。ついでにヘルメットホルダーやサングラス掛けまでついて便利?これで重量は100gUPだけ、購入価格も大差なし。凄いなシマノ。昨年、しまなみ海道でお土産が入らずちょっと悔しかったけど今度は買えちゃうなあ。但し大きくなった分、背中への密着度はUP、いろいろ入る分重量もUP。まあ予備チューブ2本目なんて、これまで1度しか必要にならなかったのだけど、どこで美人サイクリストが困っているか判らないので携行してるのです。

下心は重くないっちゃ。

2016年3月13日日曜日

春のパンクまつり

まさか本当に続くとは思わなんだ。「パンクは続くよ・・・」なんてタイトル、言霊パワー?。続いてしまったのはもう1台のR2、軽自動車でした。

土曜はバーストした「たんちょう」のリアタイヤを交換。タイヤは同じくコンチGP4000S2、今回はチューブもコンチで揃えました。私の中では盲目的な信頼のドイツ製。パッケージに描かれたおば様見るだけで力強いっす。付けるだけですからすぐに完成。慎重に空気を入れ、近所を4km程試走。バースト後なので恐る恐る走りましたが何事もなく、ホッ。続いて軽自動車R2のスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに交換。確かスタッドレスに交換した時も「たんちょう」のリアタイヤ交換と同時でした。妙な一致。

このパッケージが如何にもドイツ製
いつものようにジャッキアップ→スタッドレス外す→ノーマル装着→スタッドレス洗い の工程。これも20年以上続けている作業なので、すんなり終了。ガソリン補給とタイヤの空気充填のため近くのGSへ。有人なので、空気をお願いして待っていたらGS所長さんがやって来て、曰く、左後輪だけ異常に空気圧が低い(1.5)のでパンクの恐れがあります、ピットで調べたいので車外で待って頂けないかと。思わぬ展開ですが、事が事なので仰せの通りに待機室で待っていると「ちょっと見て下さい」と所長さん。

見ると、左後輪タイヤが外され水槽に浸けられています。「ほら、ここですよ」とタイヤ裏側の側面から気泡がブシュブシュブシュ…。2週間前、シュワルベチューブのバルブから出ていたのとそっくりのスローパンクの証。どうやらタイヤ自身の劣化によるひび割れのようで、裏側故に補修が難しく、出来れば2輪だけでも替えて前輪に装着し、正常な2輪を後輪に持ってった方が と言うのが所長さんの見解でした。が、このタイヤは長女が中古車として購入した時に付けてもらったもので既に4年経過。スリップサインこそ出ていないもののそろそろ替え時とは思っていました。R2は四輪駆動車なので、ここは思い切って4輪交換と太っ腹な決断。と言うことで、もう1台のR2にもNewタイヤ(ブリヂストンECOPIA EX20C)が付きましたとさ。

BRIDGESTONE ECOPIA EX20C 普通のタイヤです
GSでの交換ですから、やや割高でしょうが、そのまま走る訳にも行かず、早期発見でラッキーしたと思っております。タイヤの保管状況は良いと思っていますので、推測ですが、ジャッキアップした際、普段以上の負荷がかかって弱くなった部分に穴が開いたのではないかと。うーん、先週のバーストと似ていなくもない。これで3週連続でパンク騒ぎ。とんだ「春のパンクまつり」でございました。勿論、白いお皿はもらえません。黒い輪っかが増えるだけ。

因みに、今年の「春のパンまつり」は白いフレンチディッシュだそうです。「春のパンクまつり」は黒いジャーマンタイヤ。

欧米か! (何を今さら…)

2016年3月6日日曜日

弥生三月梅霞

昨日のバーストで走行不能の「たんちょう」の代走として、長女の婿殿に嫁入前の(日本語 変?)すずらん号(ルイガノTR-1)で散髪に出掛け、そのまま奈良公園を回って来ました。昨日の今日なので、幾ら28Cタイヤとは言え、予備チューブも持たずに走るのはプチ不安でしたが、30キロ程度だったので難なく走れました。奈良公園では片岡梅林が見頃。春の恒例?JetStream風ナレーションでどうぞ。

♪♪♪

奈良公園の芝に並んだ梅の木に、まあるい花が鈴なりになった弥生三月、彼女は長い三脚を抱えてやって来た。春の空は白く霞み、紅梅白梅の下に戯れる鹿たちは、まるで一枚の屏風絵だ。初めてのミラーレスには十分な素材。彼女は目を見張り、シャッター音は木々を巡った。草を食みながら時々揺れる鹿の尻尾が、春の空気を小さくくすぐって、彼女の微笑みを誘う。よしっ、光琳を超えるモチーフだ。ここぞの連写音が響いて、バンビの目もまあるくなった。

♪♪♪

 

桜に較べ地味な感のある梅です。梅は元々は中国から薬用で輸入されたもので、梅の花見も一時は貴族の間で流行ったそうですが、後に桜が主流になったとか。確かに満開の桜の明るさ、美しさは心に春を呼び込む代名詞で、それが一斉に散るさまは日本人の心を捉えます。
でも梅の花もよーく見て下さい。丸くて結構可愛い。『梅一輪 一輪ほどの暖かさ』という有名な句があります。今年はちょっと変ですが、平年ならまだ寒さの厳しい早春に一つずつ咲いてゆく小さな梅の花、その周りには小さな暖かさがほっこり見える。詠み人の優しい、暖かい感性が伺えます。

梅は小さな春の露払いです。

パンクは続くよ、いつまで?

暑いくらいの陽気、薄日が射してツーリング日和。3月=梅=月ヶ瀬 と喜んで出発して200m、パーン!という鋭い音とともに後輪バースト。近くにいたおっちゃんもびっくり。現場は舗装路とは言え凸凹に穴埋め舗装多数でグレーチングも横断する下り坂、一体どうなったんだ? タイヤはビードが剥がれ、チューブに大きな破裂穴。走行不能でやむを得ず引き返し。驚かせたおっちゃんは「パンクでっかー?えらい音でびっくりしたわー」と、西川きよし師匠並に目を丸くしていました。えらいすんまへんでした。

早速、事故調査委員会を一人で設置し、タイヤとチューブを外して検証。ビード剥き出しでタイヤから外れるって初めて見た。チューブも絵にかいたような破裂パンク。更によく見るとリム打ちの痕っぽいのも発見。蛇噛みとか言われる形ですが、2つの傷の間隔がリム幅より狭くてちょっと怪しい。前回のチューブ交換が原因か?とも思うものの、前回交換後数十キロ以上走ってるしね。確かに凸凹段差は越えたので、その衝撃でビードがリムから外れて破裂を招いたか、別原因でのチューブ破裂の勢いでビードがリムから外れたか、ニワトリとタマゴ状態で解りません。
無残であります
リム打ちっぽい痕もあります
何れにせよ高くつきます。予備タイヤは持っていないので、アルペンやらあさひを訪ねてコンチGP4000の25Cを探しましたが店頭にある筈もなく(23Cはアルペンにあったんだけどねえ)、止む無くアマゾンでポチッ。タイヤはたった3ヶ月の命、チューブに至っては1週間の命でした。サイフも痛い。予備含めタイヤ2本とコンチのチューブ2本、アスクル?と注文したけど月曜着でした。復旧は1週間持越しです。

取り敢えずリムテープ巻いてみた
それにしても200m走っただけで起こった事はラッキーと思うしかありません。これが予定だった笠置や月ヶ瀬で起こっていたら、一体どうやって帰ったもんだか。最寄りのショップまで20キロはありそうで。まあチューブ替えて、ビード剥き出しのタイヤにビニテぐるぐる巻きにして徐行するしかないかな。

しかし、思ったのです。前車ゆきかぜでは平均1ヶ月に1回はパンクしていましたが、間隔は均等ではありません。しない時はずーっとしない。一度パンクすると立て続けに起こる。原因が取り除かれていないとか必然と言うこともありましょうが、直感的に「自転車あるある」にはなりませんか。自転車に限らず技術的トラブルは続けさまに起こり、原因は関連することもあるし、全く別の原因である事もあって、よくこれだけ重なったもんだ と唸る事が私の職務上の経験からもあります。笹本稜平氏の小説「太平洋の薔薇」に登場する巡視船かいもんの矢吹船長も「悪い事はとかく団体でやって来る」と言ってますが、全く同感です。だから原因究明は難しいのですね。

実は密かに疑っているのは気温。タイヤに空気を入れる時は勿論ゲージを確認し、かつタイヤを指で押さえて確認します。今日は心持ち柔らかい気がして、110PSIを越えて入れたのですね。勿論、規定の120PSI以下には抑えましたが、気温が高く柔らかく感じた可能性もあり、更に出発時には気温が上がり内圧は規定オーバーになったかも知れません。そうなるとチューブはタイヤにより密着する筈だけど、何等の衝撃で前週に入れたビードが外れかけてチューブが膨らみバースト というシナリオが、現時点での事故調報告です。

なので先週冤罪だったGP4000Sは今回も無罪、天気を無視して空気を入れた私の責任となりまする。

TYKY (天気と空気読めよ)