2016年10月29日土曜日

しんどいのは気のせい

雨上がりの薄曇り、路面はまだ濡れていましたが、久々に明日香へと出発。

5分後、あー プーさんの被りモノ忘れたー!折角のハロウィンツーリングがー ショック! だったんだけど、次第に笑顔増すお陽様。春秋用長袖ジャージでも暑いわ。プーさん忘れて良かった。暑くて被ってらんない、プーさん汗まみれも気の毒と思い直し香芝まで来たら、二上山がくっきり爽やか。

あーオヌシ、拙者を呼んでおるな と明日香はあっさり消えてR165を右折し穴虫峠へ。低い峠ではありますが、単に越えるだけではと道路脇の名勝・屯鶴峯(どんづるぼう)へ寄道。ずっと前に一度来た”奈良のカッパドキア”です。爽やかに見える二上山の火山活動によって(火山やったんや!)隆起した凝灰岩が浸食されてできた白っぽい奇妙な景色の場所です。自転車を置いて、しかし危険防止のためヘルメットとグローブは装着したまま白い岩山によじ登ります。こうなると尽々プーさん忘れて良かった。白い奇妙な岩山からプーさんが顔出してるって、何やっとんねん、警察に言うぞ のパターンですわな。

白い岩が剥き出しの 屯鶴峯

広さは一目見渡す程度なのでカッパドキアと比ぶべくもないけど、やっぱ妙な風景です。名勝なのに人も居ない。私が出会ったのはカメラ持ったおっさん3人のみでした。ただ結構頑丈なようで、戦争中、この中に航空隊司令所を作ろうとトンネルいっぱい掘ったそうです。ヨーロッパだったらワインバーなんかになりそうですね。

近くで見るとこんな感じ やっぱ奇妙
峠を越えて太子町から羽曳野市に入り南河内CLに進入。結構北風強し。並行する石川もどっちに流れてるのか判らなくなる位。柏原市から西へ向かうと横風に自転車が煽られフラフラします。ここまで来たなら八尾空港と思ってるけど、この風で飛行機飛ぶのかなと一抹の不安。飛行場に着いてみると、やっぱりシーン。実に風速7m/sでした。待っていると陽も翳って寒し。もういいかと思ったその時、飛行場東端からパタパタとヘリのエンジン音。暫く後、自衛隊のヘリが離陸、そして1機のセスナがプルプルとタキシングを始めランウェイ31から離陸。ここからの離陸は初めてだけど、遠くてよく見えず、あれよあれよと飛び立ってしまいました。入れ替わりに青いヘリが自衛隊エリアに着陸。本日はこれでThat's all! 文字通りお寒い結果に。

本日唯一の離陸機
復路も横風に煽られつつ、王寺からは向風になりヒーコラ走行、大阪マラソンの応援メッセージじゃないけど「しんどいのは気のせい!」と暗示をかけながら帰宅。本日走行75.4kmでした。10月はトータル512kmと初めて500kmオーバー。週末5回って大きいねえ。

柿食えば…イメージの 斑鳩・法輪寺と柿 
あちこちでコスモス満開 きれいな生地模様のようです
明日は大阪マラソン。マラソンでコスプレランしてる人って凄いです。ドラえもん等着ぐるみ状態の人たちや戦隊ヒーローのフルフェイス&マント状態の人たちは、風圧は半端ない筈だし汗や熱処理など、一般ランナーより相当の疲労と戦っている筈。

しかし大丈夫。その為のキャッチフレーズなのです。 しんどいのは気のせい! That's all.

さっすがオーサカ。 何となく納得してまうやろ。

2016年10月22日土曜日

三式戦 飛燕

秋恒例の神戸ハーバーポタリング。六甲アイランドまで車載し、ここからポートアイランド・神戸空港・ハーバーランドを周回する観光コースに今年は飛燕見学を追加。飛燕って旧日本軍の戦闘機で、川崎重工業が復元って記事をNETで読んで、へーと思ってたら神戸・ポートターミナルで展示とあります。これって途中やん。入場も無料と有難きお話なので飛行機オタクとしては寄るしかないとウキウキスタート。

すると阪神高速5号湾岸線渋滞。何故って、何と3車線中2車線を舗装工事中。大型貨物の目立つ路線です。そりゃ混むわ… と40分のロス。六甲アイランド南端のデカパトス駐車場に着いたのは11時過ぎ。自転車出して、アイランドを北上、いそいそと六甲大橋を渡り、大型貨物ばかりの道路を疾走。神戸大橋横の遊歩道を走ってポートターミナルへ。本来はその名の通り客船の駅なんですが、併設されているホールで川崎重工創立120周年記念展が開催されていて、そのメインが復元飛燕でした。

三式戦闘機 飛燕
飛燕は三式戦闘機の愛称で、川重が製造、日本には珍しく水冷エンジンを搭載した流麗な飛行機です。飛燕って名前、上手に付けたなあと思いますね。会場には様々なパネルやビデオ紹介がありましたが何といってもホール真ん中に鎮座した戦闘機が主役。思ったよりデカい。翼も胴体もボリューミー。形はきれいですが重戦闘機っぽい印象。それでなんですね。実際大活躍という話は余り聞かない飛行機なんで、扱い慣れない水冷エンジンやラジエータの保守に手間取っただけでなく、想像ですが、設計者と運用者の想定戦術の違いもあったんじゃないでしょうか。

流麗!

機体は鈍く銀色に光り、丁寧に復元された感じが伝わってきます。バランスとれた曲線が美しい。現代でも通用する本当にきれいな飛行機でした。その子孫が、私も峠の下りに限ってしばしデットヒートを演じるライトグリーンのモーターバイクなんですね。主翼の下に子孫も展示されていました。ちっちゃいけどヤンチャな孫ですねん とでも飛燕は言いたげでした。

結構な人出で、それもオッサンやオタクだけでなく若い女性も結構いらっしゃいました。カワサキライダーなんだろか。見るものは飛燕とバイクだけだったので、記念Tシャツ買って、30分程で退場。神戸大橋を渡ってポートアイランドへ。空は一面灰色。「あ、漏らしちゃった…」みたいな感じに時々雨粒がポツポツっときます。スカイブリッジを渡って神戸空港に着くと、SKYMARKのもっとでっかい飛行機が2機駐機中。羽田行の離陸を見てから讃岐うどんを食べてラグーンのある空港西公園へ。天気はイマイチだけど白い浜辺でリゾート気分と思ったら入口に「水には入るな」の看板が。何でもアカエイがいるそうで、毒針に刺されると大変みたい。それどころかアカエイは背中にも棘が並んでて、文字通り「針の筵」を背負っとるのです。座布団みたいな形ですが、皆さんやたらとエイに座らないように。

SKYMARK出発とSolaseed到着

エイの住むリゾートラグーンです
天のお漏らしが酷くなってきたので、リゾートは放っておいて空港島を脱出、ポートアイランド内を神戸に向け走ります。再度神戸大橋を渡ってハーバーランドへ。モザイクから煉瓦倉庫の方へ回るも、いつも面白い船が停泊しているバースは今日は空っぽ。グーグルアースでは何と潜水艦が停泊してるんですよ。埠頭を散策する人たちにも傘の花が咲き始め、私もそろそろ引き上げ時とR2に出て、京橋から摩耶・お洒落なHAT地区を走り抜け、トレーラーや大型冷凍車に混じって六甲アイランドへ戻ったのは16時過ぎ。少し寒々しい海が迎えてくれました。本日走行53.7km。

レトロモダンとソフィスティケイトが同居する神戸

本当はハーバーランドで、もう少しゆっくりしたかったのに、惜しいなあ。天ももう少し我慢できなかったかなー。或は漏らしちゃっても何とか受け止める…

あ、天ト。           (゚Д゚) は?

2016年10月15日土曜日

日々是好日

禅宗の教えの一つです。過去や将来にクヨクヨしても、行って訂正できる訳でなし、人に出来ることは、今を一所懸命生きることだよって教えだそうです。本日訪った京都嵐山は松尾の妙徳山華厳寺、通称  鈴虫寺の説法で聞いて来ました。

ワタシ的には本日の天気予報が「北東の風やや強し」なもんで、帰路に追風になる北方向と言うだけで嵐山ツーリングを思い立ったのだけど、中秋の季節、渡月橋はごった返してるやろな、それならと地図を見て、行った事ない「苔寺」と隣の鈴虫寺ってのも可愛い名前やし と安直に出発。

好日の桂川・嵐山方面
天気は快晴。風は斜め向かいだけどまあ順調に木津川CRを北上し嵐山運動公園に至るややこしい8差路?を左折、阪急線を潜り川沿いの落ち着いた道を徐行。道は地図で記憶しているので大丈夫だけど、結構人が多く気を遣います。ドン突きの右が鈴虫寺で石段が見えます。その右奥の駐車場に「バイク・駐輪場」の表示があったので上がってゆきました。一番奥に、学校の駐輪場のような屋根がありますが満車。やむを得ずトイレの脇の石垣みたいなのに「たんちょう」をもたせ掛けて(これが実は×だったんだけど)、お寺に入ってみました。

お嬢さん二人組に続いて石段登って、山門潜るとお地蔵様を拝んでいる人多数。そして参拝は500円とのこと。ま、いいかと500円払うと「どーぞどーぞ」と導かれ、お坊様が「こんにちは」とご挨拶。お堂のような所へみんな行くのでついてゆくと「何名ですか?」。「一人ですけど」と淋しく答えると「お一人やったらこちらへ」とお堂大ホールの障子を開けて大衆の末席に案内されました。

前ではお坊様が講演中。机上には茶菓があります。なる程、こういう仕組みかと話に聴き入ると、これが大変面白い。R1に出ても遜色ない語りに仏教の教えが織り交ざり、お堂内はしばし大爆笑。これが説法と言うのね。お坊様はインテリだわ。内容を書くのは控えますけど、行ける人は騙されたと思って行って下さい。後悔しませんよ。500円は惜しくない。

しかし、見渡すと7割は若きお嬢さんorカップル。就職説明会かと見紛うばかりで、汗臭いジャージのオッサンは末席で良かったと本当に思いました。その訳は説法で半分判明、帰宅後調べて全容解明。恋愛成就で有名なのね。そのカギは先程のお地蔵様。幸福地蔵と呼ばれ、一つだけ願いを叶えて下さるそうです。それも草鞋を履いているので自宅までわざわざお出で下さるとの事。詳しくはNETに山ほど出ていますよ。

説法終了後、教えに従い「お守り」買って、庭園を回って(これも小振りだけどなかなかきれい)お地蔵様に願掛け。まさか今更恋愛成就でもないので、取り敢えずアルツハイマーオヤジの面倒をお願い。嫌やろな、どーせいちゅうねんと言われそう。一応、お願い事は具体的で、夢妄想は除外し、人の不幸はご法度との事でした。昔ベストセラーだった「夢をかなえるゾウ」は何でもありでしたが、ゾウとジゾウはやっぱ格が違うなあ。

そのまま石段を降りると、山門から下まで大行列。もしや参拝にこんなに待つの?私は相当ラッキーだったようでした。ただ、肝腎のお地蔵様の写真撮るの忘れた。それに更に肝腎の「鈴虫」見るのも忘れた。説法は邪念を除きまする。

鈴虫寺参拝の大行列(顔は隠しました)
さて、ここでご案内。鈴虫寺の駐輪場は狭くスポーツバイクには対応しておりません。勝手にあちこちにもたせ掛けたり、地球ロックする事はご法度だそうです。駐車場の係員に「どうしましょ」と相談してくれとの事でした。その時々で場所を案内するそうです。木とか石とかを過去に傷つけた事があったそうで、サイクリストの名誉のためにも、これから参拝される方はご注意下さい。

そのまま隣の?西芳寺(苔寺)へ。ここの見学は予約制なので入れません。入口も閉まっていて道路から垣間見るだけ。間に小さな川が流れていますが、その水の清冽な事。背後の松尾山、竹林を通して秋の午後の陽射しが跳ね返り、誠、清流でした。そのまま道を辿るとどんどん山に入ってゆくので引き返し、府道からR9を経てCRに乗り入れ。追風の筈が時々正面から来る不思議に「なんでやねん」とイラつくのを、いやいや日々是好日と思い返し帰ってきたのでありました。本日走行105.2km。

本来の目的地 西芳寺(入口)

苔寺敷地内の苔カーペット。綺麗だわ!
鈴虫寺のお守りは、人の分も買って行って(300円也)自宅でお地蔵さまに向かってお願いしてもいいそうです。ちゃんとトリセツついてます。私もカミさんの分、買って帰りました。何願うんやろ。夫婦で祈願の場合、嫁さんが「家内安全」言ってるのに旦那が「ジャンボ宝くじ」言うのは止めときなはれ、とお坊様も仰ってました。お願いする側にも節操は必要です。

黄色のが、お守り。 「寿々むし」って紙はお菓子の包み紙
往路で、いつも休憩する上鳥羽のマンション前では車椅子の爺ちゃんにケアのお嬢さんが付き添って日向ぼっこ。話し声が聞こえてきます。中身は何と恋愛談義。叶わぬ恋を忘れられるかという深い?テーマ。ケアのお嬢さんは「なかなか忘れられず、ふと考えてしまう」と切ない告白。対して爺ちゃんは自信もって「すぐ忘れる」と断言してました。きっと爺ちゃん、日々是好日を実践しているに違いない。

京都の説法は凄いわ。え? 単なるアルツ?

2016年10月10日月曜日

お茶には軟水

信楽は朝宮へ。目的は朝宮茶。どんなもんだかお試し買いです。

風は強いけど、晴れてクリア。木津川沿いの府道を行くと、やたら自転車グループに遇います。加茂迄の数キロで、きっと50台近く。何の行事だろーか。
和束ローソンもロードバイクでごった返してました。が、府道5号を信楽方面に走っても、誰にも抜かれない不思議。精々20キロオーバーなのにどうなってんだか。

木津川から和束方面 スッキリ!

朝宮には12時前に着いて、調べてた山本園に入ります。お茶屋さんには見えない白いユニット風建物。お茶の販売と喫茶が別建物です。販売店はお茶のパッケージが並び、背後でお茶っ葉を詰めている様子。迷っていると、スタッフらしき上品なおじいさんが、白い可愛い茶碗 にお茶を入れて下さいました。一番人気のお茶だそうで価格も一番。誠にまろやかで後味に少し苦みが残る一品でした。結局、中の上位の煎茶を1パックお買い求め。この辺が庶民ですな。

これが日本茶の店だなんて
朝宮茶は五大銘茶に入る(事がある)そうで、1200年の伝統です。ここで作ってるのはみんな朝宮茶ですか?と聞くと、いやー他は宇治茶として出荷ですわあ とのお答え。宇治には茶畑ありませんやろ と、なる程そういうものか。要はブランドなんですね。日本三大銘茶も、静岡・宇治の次が狭山(埼玉)または知覧(鹿児島)だなんて、元々がアバウトなんです。

良いお茶は60℃位のお湯で入れるのが良いそうで、猫舌には助かりまする。茶葉の蒸され方や細かさ、アミノ酸やカテキンの溶けだす温度などたくさんの要素があり結構難しい。なので良いお茶は低め(60℃前後)、普通のお茶はそれより高め(80℃~)と単純化。因みに番茶やほうじ茶は熱湯です。それ以上凝りたい人は、各種「お茶の淹れ方」サイトをご参照下さい。
それからお湯に使う「水」については軟水が良いそうです。国内の水は水道水を含め殆ど軟水なので大丈夫ですが、海外のミネラルウォータでは硬水がありますから(evian等)、これでは淹れない方が良いみたい。反対に、コーヒーには硬水の方が良いというから水一つ取っても洋の東西を感じますね。

煎茶を背負ってR307を引き返しセブンに入るもレジは長蛇の列。調達を諦め、持参のSOYJOY齧って府道5号を戻ります。基本下りなので疾走、森影に入ると「さむ~」。昨日までの夏はどこへやら、完全に秋になってました。よって宇治茶ソフトもパスし加茂へ戻ると、ミニベロのご夫婦に捉まりました。「岩船寺から来はったん?」私の容姿のどこらへんに岩船寺の気配があったか知りませんが、「え、いや、和束の方から下ってきたとこですけど」。どうやら岩船寺を求めて木津川沿いを走って来られたみたいで、岩船寺は加茂のダウンタウンを横切って南の山の中とご案内。奈良方面に行くバス道から分かれますよと言ったらご主人は理解されたようでしたが、「坂、だいぶ登りまっせ」って言うの忘れた。大丈夫だったかな。300mは登るけど。

この陰陽と寒暖が美味しさの秘訣?


里の秋には風景的に少し早い感じながら、季節が確実にガチャっと一コマ(ようやく)回った気がしました。本日走行88.5km。 そうそう、お茶淹れる水の件だけど、お茶を硬水で入れると味は淡白になり色は濁ったようになるそうですよ。

これを俗に「お茶を濁す」と申します。 ウソです。☆∀☆

2016年10月8日土曜日

君の名は 観た

ヒットを続ける映画”君の名は”、観てきました。いやー私の中ではジプリもアナ雪も吹っ飛んだわ。良かったです。ネタバレになるので詳しく書けないのがもどかしい。日経にも出てましたが、映像が滅茶きれい。それも描写される風景がJust-fit。都会も自然も、ワンカットがタブローになる位です。若干パラレルワールドの要素があるので混乱する事もあるのですが、そんな事より目の前の画面に魅入ってしまいます。Story・構成も、同じ彗星を扱っていながら我がスペース・ラヴとは正に雲泥の違い。ま、向こうはプロでこちらは「素人の初作文」なので比較する方がどうかしてますけど、いやーすげーな。いろいろな仕掛けや韻がありました。ま、何よりHappy Endで良かった・・・。

観客は見事に全世代。若い人はこうやってコミュニケートしとるんよって、上の世代には教科書になったかも知れません。日本のアニメってやっぱり凄いなあ。

すっかりフィーバーしてしまったので、走ったこと忘れてた。元々断続的に雨って天気予報だったので、そのつもりはなかったのですが、陽が射してるし上空には綺麗な青い空。待ってても降りそうにないので10時半ころ出走、桜井・三輪界隈をポタリングし、初瀬川(大和川)沿いを戻ってきました。

三輪の街並み。手前は何とブライダルサロン!(※電柱は加工して消去してみました)
田圃は稲刈りの真っ最中。小さい子供も動員して家族総出、と思いっきゃ、子供達は「グルグルパーンチ!」で戦っていたので、やっぱ戦力にはならんわ。路上ではカマキリも自転車にファイティングポーズ。道路脇では草花が秋風の誘いに首を振っていました。
「だってまだ暑いんだもん」何を断ったんだろーね。

本日の花々図鑑
JR三輪駅前一番店である三輪座カフェ(例えば大阪駅なら阪急梅田店,名古屋駅なら大名古屋ビルに相当?)には「日本酒アイス」の大幟がパタパタ。好みではないものの、土産話に食べてみようかと聞くとALC 0.9%だそうで、あっさり断念。そのうち「ノンアル日本酒アイス」の大幟が横にはためく事でしょう。

駅前のシンボル店!
少し山の辺の道に踏み入れたりしてリターン。初瀬川沿いのならクルC23を走ります。時折、神社森を掠めると、木々の冷気がふわっとかかって気持ちいい。精霊の息吹が元気をくれている様でした。結局雨には遭わず、本日走行68km。

さて、「君の名は」の二人がその後結婚したら、披露宴で二人の馴れ初めを一体どう説明するのか。

答: 赤いヒモで結ばれてました。(あ、ちょっとバラした・・・  映画観て下さい)

2016年10月2日日曜日

道真公のカウ

約1ヶ月ぶりにちゃんと?走行。枚方から長岡京・長岡天満宮に行ってきました。何故って?いや長岡京には度々行っているのに、そのランドマークたる天満宮は行った事なかったから と言うだけですけど。

天気は曇予報の割に結構お陽様出て、暑かった。枚方大橋を渡ると、今日の淀川は水量多し。淀川北の管理道路はススキが生い茂り視界不良。山崎駅付近から線路の北側の細い道に入って天王山の麓を走ります。名神高速の下を潜り住宅地の中を行くと京都縦貫道の高架下に出て、よく解らんまま高架下を行くと4車線の府道10号。1kmほどで長岡天満宮に出ました。

八条ヶ池の木橋の上 … 涼しげ
八条ヶ池という広々とした水域があって、木橋が渡されています。中の方へ「たんちょう」を押し歩くと小さい太鼓橋。横を見るとやっぱり太鼓橋、更にその向こうにも太鼓橋。意味が解らない太鼓橋トリオ。まあいい、その先に行くとようやく参道らしきがあります。うーん、でも駐輪せねば…と探すもよく判らず、結局駐車場広場の中のフェンスに無理やりバインドしました。たまたま同時にやってきたモーターバイクも随分迷ってましたね。

居並ぶ太鼓橋
長岡天満宮社殿
参道を粛々と100m強歩いてゆくと本殿です。我家と同じ家紋が金色に輝いています。知恵のある家系でもないのに同じだなんて厚かましいけど、先祖の決めたことだから恐縮ながらまあいいやと参拝して境内見ると、やたら「牛」の石像があります。何でも菅原道真公は牛と色んなご縁があるそうで、ペットとして仔牛を飼ってたそうです。神社の説によると「キノコ狩りの時に現れた仔牛が道真公を敬うが如きの所作をしたから」だそうで、
 
 公    「気に入った。予はこのウシを飼うぞ。一緒に連れてまいれ」
 従者   「えー?、これすか? 今夜はステーキ?」
 公    「バカ者!予のペットじゃ!」

いやいや、奈良の鹿と同じでウンウンしただけだと思うけど、思い込みは恐ろしい。お付きの人も大変やったと思うよ。仔と言っても最初は大人一人分の体重でも、3ヶ月で100kg、1年経ったら300kg。毎日4kgの牛乳飲んで育つんだってよ。1歳児でミニチュアダックス60匹分です。「お手」だってダンベル渡される位の勢い。寄りかかられたらプレスされちゃう。昔のペット事情は判りませんが、世の中の偉い人達、下の人の苦労も想像して所望して下さいね。

境内には、その牛たちの像が4つ、あちこちに鎮座。うち1頭はボディに家紋が刻まれ、恐らく参拝者に撫でまわされてピッカピカ。メリットあんのかな?しかし古い石像には「撫でると壊れるから触らないで」と注意書きがありました。もー!。

牛さん4連発!

八条ヶ池の木橋も「たんちょう」押し歩きで渡ってみました。抹茶のような色の池には太った鯉がたくさん。足音が聞こえると泳いできて顔を出し、大きな目をギョロつかせながら「くれー、くれよぉー」と口をパクパク。うーん、可愛くは…ない。前世はきっと阿漕な奴だったわ。丁度、赤い日傘の瀟洒なママが子供と池を覗き込んでいましたが、落ちると食われるぞよ~ とか言ってあげたい気がしました。

その後は阪急・JR長岡京駅を横断し、嵐山自転車道へ。流れ橋で休憩して戻って参りました。間が開いたからか、高温多湿だったからか、結構ヘロヘロの78.5kmでした。

もしや牛をペットにしたのは菅原道真公が最初だろーか。

 「なに?ペットとして飼うのは予が初めてとな。ほう、ならば辞書に牛の事を”カウ”と記しておこう」

学問の神様です。以後、飼い牛を「カウ(COW)」と呼ぶようになりました。

もー!。