2016年12月25日日曜日

聖地だらけ… 吉野編

Merry Christmas! 大人しかいない世帯は盛り上がらんこと…。さて、

宇治の聖地巡りは2回ほどご報告しました。しかし、何を隠そう実はご近所アニメ聖地だらけ。京アニさんが近いという物理的な理由なんでしょうが、よく走る奈良・三条通やよく乗換える駅や以前住んでいた住宅地、少し離れて、橿原神宮付近など一連に半妖の聖地が…。半妖は犬夜叉で充分と思っていたのに、こんなに身近で異界の戦いが頻発するなんて帝都物語のようだ。ま、奈良はかつての帝都なんだけどね。このアニメ[境界の彼方]は難解ながら、奈良の風物詩も描かれていて、一種新鮮でもあります。

更にたまに行く吉野も聖地。来年早々アニメ聖地サミットがあるそうです。しかし、吉野が女子高生の麻雀STORYの舞台というのが異界の戦い以上にワタクシには理解不能でついてけない。なんて世の中だ。てな訳で半年振りの吉野。聖なる日に尋ねた聖地。

御所経由で県道走り継いでR309。葛の街並みを抜けて、いつもはそのままR309で下市に出ますが、今回は集落沿いを行きます。近鉄線にほぼ沿って長閑な地道を走って、有難そうな「薬水」駅の下を通り、次いで縁起物の「福神」駅はなんとチューダー建築。吉野の里は突如ヨーロッパ。そのうち駅名も"God of Happiness"とか改名か?駅手前を集落に降りて山道を登ります。梨畑が出てきたら今度は新しい住宅地を下ってR309に合流、下市へ。

ヨーロッパ風の福神駅
今回の訪問地は2つ。「阿知賀」と「吉野駅」です。当該アニメ[咲-saki]は殆ど知らないので「阿知賀高校」が出てくるのと吉野駅のシーンがある 程度の浅薄知識。本来もっとあるのでしょうが、キリがないしそんな根気ないし。

まず「阿知賀」。吉野川の南側に拡がる集落です。ここ前にも通ってるし特に何もなかった。なんでここを舞台にしようと思ったかな。しかも女子校を作るなんて。最寄駅…ないけどな。係累を探すもやっぱ何も見つからず。不審者に見えるのも困るので余りキョロキョロもできず、謎は謎のままでした。

静かで平穏な阿知賀地区。交番も閉店中?
でも阿知賀って地名、なんでできたんでしょ。全国的に「賀」で終わる地名は多いですよね。滋賀・加賀・佐賀・伊賀・謹賀、いやこれは年賀状だ・・・。そもそもの当字なら「アチカ」の語源は? 寧ろ「賀」が接尾語と考えると阿知の「賀」。「阿知」って何だか歴史っぽいから、こっちの方が説得力あるかも。
造り酒屋もありました 
そのまま東へ数キロ、南に少しゆくと待望の聖地・吉野駅。終点です。なかなか立派な駅です。が、絵にあったコンビニはなく土産店だけ、しかも完全なシーズンオフ。人影まばらで寒い。暖かい蕎麦でもと思って土産店の窓に貼ってあったメニュー見ると、なんと「よもぎ・さくら・ミルク」の3色ソフトクリーム!訪うと「あーソフトの機械はしもてしもたんやけど(片づけたって事ね)、カップに入れてやったらありますよ」と品の良いマダム。ソフトに弱い私は反射的に「お願いします」。

 感想 よもぎ:○(香ばしい) さくら:△(桜シロップの甘さ)、ミルク:△(普通のバニラ)

そうせっつく程のものでもありませんでした。それに一口食べる度に寒くなってくるし。

ターミナル吉野駅の立派な構え
そして立派な看板も!吉野杉ですかね 隣はマスコットのピンクルちゃん

阿知賀で時間潰したので、これ以上長居できず引き返します。帰路はR169のノーマルルート。陽が傾けば寒く、やっぱこの季節のアイスは考えもんです。本日走行104.5km。

R169沿の販売店の スバル360 はクリスマス仕様
吉野川は広くゆったりと流れ、歴史上の様々なシーンの舞台になってきました。阿知賀はそんな清流を眺める高台にありました。今は静かな集落ですが、かつてここを通り抜けて行ったものは多かったのだと思います。中には怒りや哀しみ、恨みも通って行ったでしょう。ですが時間が水に流してきたのを四次元の眼なら見えただろうと思います。阿知賀は清流にそう言ったいろんなものが流されるのをずっと見続けてきたのです。アニメの巡礼にはなってませんが、そんな事を感じさせる静かで明るい集落でした。

本年はこれで走り納めです。1年間ご覧頂き有難うございました。

どちら様も良いお年をお迎え下さいませ。

2016年12月17日土曜日

紅葉終了

寒くなりました。奈良市の本日の最低気温は0.3℃。風も結構ある。が、これから年末にかけて出走できる見込みは段々減ってく。
という事で出たのはいいけど立ちはだかったのは春日若宮おん祭り。何事も地味な奈良市で一番大きなお祭り。小学生の頃は、この日は半ドンだったような気がします。

三条通から猿沢池周囲にかけて屋台が立ち並び、まだ朝10時前と言うのに営業しているところあったりして大混雑。超徐行で時々押し歩き。馬を運ぶトラック(なんて名だ?)も来ていました。春日大社は元々藤原氏の氏神を祀る、いわゆる「私立」なんですが、これはもう公立の賑わいです。それに市民も何となく大抵の祈願は春日大社に行っちゃいますしね。
祭りの主役:若宮そのものはよく知らないのですが、小さな蛇だったーって話もある位で、神の起こりは難しい。ただ、高畑町(志賀直哉邸とかある上品な住宅街)から春日大社にかけては森を抜ける幾つかの小径があり、デートコースに打ってつけ。神の杜ですからめっちゃ健全請け合い。

正暦寺 申し訳程度の晩年紅葉
で、走りましょ。まずは奈良市の南の山寺・正暦寺。紅葉の名所も既に落葉残念。殆ど人気もなく冷たい西風が山を吹き抜けるだけ。南天の赤い実だけが妙に印象に残る冬風景でした。ここからその裏の杣道を辿ります。コンクリートザラザラで割れ目や段差がふんだんに現れ、山水が流れたり枝葉の絨毯になっていたりのワインディングぶり。それに400m越えの坂道なので乗ったり降りたり忙しい。木の枝と言っても馬鹿にしてはいけません。枝をスポークで巻き上げてディレーラが破壊されたって話もありますから矢鱈と踏むものではありません。君子危うきに近寄らず。

杣道を脱出すると県道80に出て、少し戻り登って奈良県ヘリポートへ。吹き流しが真横になってました。勿論ヘリnothing。トイレを借りて、そのままダウンヒル。そもそも冬の山道は

 上りで汗かく。草臥れる ⇒ 頂上で休憩。身体は冷える ⇒ 下りで汗が冷たくめっちゃ寒い

の法則で、そう快適なものではありません。途中で県道47に入り大柳生町に着いた頃には冷え切っておりました。

誰も居ない寒々ヘリポート
今度はR369の登坂。また400m越えです。あ゛ーなんでこの道選んだ?ハイキングシーズンならまだしも周囲は冬枯れの山ばかり。峠てっぺんの円成寺でまた暮紅葉探すも、こちらもすっかり落葉状態。2週間遅かった。仕方なくそのまま山を下り交通規制中のダウンタウンを避けて帰宅。本日走行60.4km。

円成寺もすっかり冬模様
何故紅葉に拘るか。そりゃあこのブログのタイトルです。何しろメイプルリーフ!紅葉を訪ねんでどーする。今年は紅葉がきれいだったので、今月最初の週末出走不能が痛かった。そう上手くは行かんよね。

メイプルリーフ 下手リング。

2016年12月11日日曜日

ユーフォニアム 聖地巡礼2

本日は奈良マラソン。あちこちで交通規制。なので奈良は避けてまた宇治へ聖地巡礼。

1ヶ月前の「響け!ユーフォニアム 聖地巡礼」は草臥れ果てたので、今回は程々にして前回見逃した「紅葉」と食べ逃した?「ほうじ茶ソフト」が二大目的。経路は前回と同じ。天ヶ瀬ダムから宇治川の北を走ると紅い葉はまだ残っていました。

宇治川にかかる紅葉
前回ちゃんと参拝していないので、まず宇治神社へ。おーこれが例のウサギ蛇口か。背後の「手水の使い方」もアニメと一緒だ。いやアニメがこれと一緒だ。でも、なんでこの絵? 次いで宇治上神社へ。前は七五三でとても入れなかったけど今日は参拝。麗奈好みの渋さで、世界で一番狭い世界遺産だそうです。
さわらびの道を徐行し、今日は大吉山は飛ばして2nd目的地へ。12月ですから心配だったんだけど、やってました、ますだ茶舗の「ほうじ茶ソフト」300円也。見てくれは…微妙だけど。


宇治神社 手水のウサギさん

ますだ茶舗のほうじ茶ソフト 塀の向こうは平等院だぜい
で、また川べりでソフトタイム。例のポンプ小屋から2番目のベンチに座って食べてると、「聖地」である端っこのベンチに一人の兄ちゃんが近づいたかと思うとカメラでパチリ。あー兄ちゃん巡礼中やな。丸判りです。その後もあちこちをパチパチやってました。きっと今日以降どこかに掲載されるんだろーな。バンダナ頭のオッサンが一人でソフト食べてるの写ってなきゃいいけど。

ポンプ小屋前のベンチ 桜も紅葉も綺麗な聖地です
で、味です。これは久美子ちゃんの言った通り、抹茶の方が良かった…。やっぱ熱くないとほうじ茶じゃないねえ。あんまり味感じなかったのですね。宇治ソフトNo1はやっぱ通圓さんの抹茶かな。

宇治橋西詰より。この風景も時々登場
ここの手前で久美子ちゃんが「悔しい…」と泣き崩れていました
今日は六地蔵まで行く気はなかったので、宇治川沿い西進。但し南側の堤防道路は狭い上に車が多く、何度も怖い思いをしているので北側の堤防道路へ。こちらは遊歩道っぽいので安全です。久美子ちゃんが「上手くなりたい…」と泣きながら歩いてた京阪宇治駅の横を入ってゆくと、見晴らしの良い小径です。が、走る先には手に資料を携えたハイカーたくさん。宇治茶歴史散歩でしょうか。危ないのでもう一つ川べりの道?に降りて走ると前方に管路が宇治川を横断してる。はて、見た事ある風景。おお!これは”響け!ユーフォニアム2 episode9”で久美子ちゃんと並んで「あすか先輩」がユーフォ吹いてたとこやんか。あすか先輩の家ってこの近くだっけ?すんごい旧家だったような記憶があるけどな。まあいい。

京阪宇治駅 丸が並んだ建物は弾道ミサイル発射基地か?
夕暮れ時のこの風景もありましたね。奥は京滋BP

あすか先輩ユーフォ吹奏現場。ここに二人並んで座ってました
ここから宇治橋方面を振り返ると、広々とした空の元、緑の山の袂に街が見えて、夕暮れ時はさぞ美しい風景でしょう。モコモコの雲間に、白い鳥が高く飛翔し、アニメのシーンを彷彿させるものでした。その先の京滋BP下で元の道に戻り隠元橋。いつもはここで宇治川を渡って久御山方面に向かうのですが『それで欲が出た』。はい、アニメをご覧の方はお判りですね。先程のシーンの回でのあすか先輩の名言です。あかん、感化されとる。立派なオタクや。

すなわち、私には「観月橋まで行ったろ」の欲が出て直進。すると道路は川を離れ、なんだか知らない場所へ。道なりに進むとパナソニックの事業所があって京阪電車の頭ぶつける低いガードを潜り、あれ?ここ六地蔵やんか。今日は六地蔵をパスして近回りする筈が結局六地蔵。迷える者へのお地蔵様の導きでしょうか。以降は伏見・魚屋通からR1BP・木津川CRに出て、追風の元、30kmオーバーで疾走し帰宅。
本日走行82.9km。

源氏物語ミュージアムの紅葉
宇治川沿いの木々に残る紅葉は、さすがに盛りは過ぎているものの、まだまだ綺麗。川面に反射する陽が葉っぱを透き通り、ステンドグラスのようです。しかし地面に落ちた紅葉は輪郭がぼやけ、歳は隠せない。やがて土に馴染んで一つになって冬を受け入れるのでしょう。木に残った紅葉たちもその予感を抱きながら、一つ二つと舞い散ってゆくのでありました。

宇治の暮紅葉は残照のように美しい。

2016年12月5日月曜日

フェザークラフト遂に生産終了

今月は何かと多忙。私は法師様ではないけど走り回り、自転車は走りませんでした。

衝撃ニュース。フェザークラフト・シーカヤックが生産終了ですって。純正品スプレイスカートの価格調べようとして初めて知りました。大変だ。2016.11なのでもう終わってる! 昨年もこのような話があったように記憶していますが今回は本当のようです。美しい形と優れた安定性のフネでしたが誠に残念。


実は本日カヤックの冬眠作業を実施したのです。で、スプレイスカートがボロになってきたので「純正品高かろうなー」と思いながら調べたら発覚。我がカフナはまだ健在なのですが、パーツが無くなるってことです。モンベル製品で繋ぐしかないのか…。

10年以上前の初漕ぎ風景(竹生島が見えますね)
今年は1回しか漕げなかったけど、琵琶湖から水揚げしてそのままなので、予想通り、ハッチ部分はカビだらけ。接合部の糊に繁殖するようで、生地と生地の合間に黄色や白のモジャモジャが密生。布で拭き取った上で除菌消臭スプレイHYGIAを満遍なく噴霧。船体内も砂やら葉っぱ?やら残ってるので掃除機で吸って、船体は軽く水拭き。ラダーワイヤには潤滑油をチューブ内にスプレイ、またフレームも可動部分に注油。シーソックスやシート、スプレイスカートにもHYGIA噴霧し、一式が乾いた所で再収納。10年選手なんで今後はマメなメンテが重要です。

さて、下の写真は”針金ロードバイク”です。何とペダル以外は1本の針金で出来ています。それでディレーラからブレーキからポンプからボトルまで表現され、ペダルは回るんです。京都・八坂・二年坂近くのショップ”Happy Bicycle”の作品でカミさんが買って来てくれました。大変おしゃれ。京都へお越しの際には是非お越しやす。車種もロードのみならずクロスバイクやMTB、ママチャリまで取り揃え、更に自転車アクセサリだってピアスやらブローチやら、チタンフレーム!のネックレスまで充実。自分の愛車と同じ色合いに作ってくれたら本当にHappy! Bicycleだけど。



あーそれにしても、フェザーは商業的には大変だったんだろうなー。少し虚ろな師走です。

2016年11月26日土曜日

シュー交換し伏見稲荷

勤労感謝の日にブレーキシューと前タイヤを交換し、本日は京都・伏見稲荷詣で。

ここですよ、伏見稲荷

お稲荷さんと言えば、この子、KEY-FOX

伏見稲荷は昨年の夏に行こうとして大落車し、盛大な擦過傷と肩の腱損傷のみならず帯状疱疹まで発生する大惨事になった曰く付きの目的地。今回もなんかあったら、これはもうお狐様の祟りとしか思えんところでした。

前タイヤは7月に交換した所なのに、ショルダー部のすり減りが大きく、下の繊維層剥き出し部分が出てきたため不安になり同じコンチのGP4000S2に予防交換。交換品を裏返しても綺麗だったので、捨てるには惜しく(走行2000kmだからね)緊急予備品として保管としました。

ブレーキシューは8000km以上使っているので1回位代えた方が良いかと思い交換。当初、キャリパについても105は何となくボテっとしてるので、ULTEGRAのシュッとしたのに代えようかと思ったのですが、重量差が4つでも10gもなく却下し、シュー(R55C3)のみ交換。
外したシュー見て、さぞや減っているかと思えば、あんまり変わらん。あれ?私ちゃんとブレーキ使ってるよね?こんなに減らないものなのか?という事でこちらも予備役保管となりました。交換した古タイヤや古シューにも勤労感謝の日という事で。

ほんで伏見稲荷。堂々、外国人の訪れたいニッポンの観光地No1。経路は木津川CRで上津屋まで走り、R1BPに乗って大手筋を桃山に出てR24を経由し細い道を北上。墨染,深草なんて京都らしい地名を経て、ごった返す伏見稲荷到着。いやはや凄い人出。正月でもないのにゾロゾロで、噂通り半分は外国人って感じ。聞こえてくる言葉も全く理解できない。やたら自撮り棒持ってるのは韓国の人だったのかな。

まず本殿参拝。人が多い割に真面目に参拝している人は少ないので簡単です。商売の神様なのでお願いするのは社業安全。そしてその背後では大音量のライブ! 神社っぽい装束でドラム叩いてたのは誰?そして何事?未だに判りません。
人の流れるまま千本鳥居へ。入口は大ラッシュ。PVでの閑静な朱の鳥居が並ぶ様は一体どこへ行った。白い人も黒い人も黄色い人もみんな腕突き出して撮るわ撮るわ・・・。

人・ひと・ヒト・・・
背の高い外人さん、頭打ちそう・・・

大行列は朱の連立鳥居に吸い込まれてゆきます。どんどん歩く。だんだん上がる、高さも息も。石段は次第に急になり、鳥居の隙間から森の木々やその向こうの街が垣間見えます。「これってどこまで続くの?」各国語で皆同じ疑問を言い合ってます。「どこまで登る?キリないよね。足に来てる・・・」という事で、鳥居連の区切りで次第にリタイア組が増えて行き、行列も疎らに。

だんだん人も疎らに。

髪を見事に編み込んだ黒人ヤングのグループが鳥居の中で集合写真撮る時には、各国人が皆一旦控えて「ピース!カシャ!」を待ちます。終わったら黒人ヤングたちが口々に「有難うございました。すみませんでした」のカタコト。若い子達は感じいい。周囲の各国人も「入っても良かったかな」「知らない人写ってたらオレ!」とか茶化してます。Visit Japanもいいものですね。大人も見習わねば。

お狐様 屋根にも降臨
紅葉も多少ありました。綺麗であろう とお狐様

で、私も「どこまで行くの?」と自問。多分山頂まで登ることは可能でしたが、時間の問題と、ここで脚使いたくねぇの2点で三ツ辻から裏参道で下山。裏参道は境外に出るので、神社の地図には明示されていないのが判りにくい所。三ツ辻の地図見て結構皆さん混乱していました。前の道路の大渋滞をすり抜けてR24から観月橋を渡り、若干迷子になりながらR1BPに辿り着き、往路と同じ経路で帰還。誤算だったのは、復路は追風と思っていたのが東南からの強風向風。お稲荷さんは厳しいのだ。本日走行84.7km。

誇らしげにはためく「人気No1」
小さい子供連れも多かったですね。はしゃぐ子供を叱ったり、泣く子をあやしたりは各国共通ですが、何言ってんのか皆目解らん。”スペース・ラブ”で出てきた言語コンバータがあれば、世界はもっと近づけると思いました。だって人間一緒なんやもん。

伏見稲荷は千本鳥居と言いますが実際は5千とか1万とかの噂です。多分、神社側を含め誰も真剣に数えたことないんでしょうね。小道の脇にも矢鱈あったし、土産店の中にもずらり。入口から数え始めた人もすぐに嫌になること請け合い。

お稲荷さんだけに、コン気が要ります。

2016年11月20日日曜日

雨も紅葉のため

今年は紅葉がきれいな気がします。まだ最盛期ではないけど、少なくとも今紅葉している木はきれい。
紅葉が美しくなる条件は寒暖の差と水分だそうで、朝冷え込んで、日中は暖かい日が多かったような。
奈良の某山寺の枝垂れ紅葉
本日は久し振りに奈良県を走行。まず金剛葛城自転車道,そのまま葛城川沿いを走って御所市に到着。背後の葛城山には靄が立ち込め山の輪郭が判る程度なのが、時折雲間から洩れる太陽に紅葉が光り少し幻想的な絵画。でもそれを見る人がいません。中心街なのに歩いてる人、めっちゃ少なし。

葛城幻想図
御所市から東に走って、高取町経由で明日香村へ。上空の黒雲を訝しんで入った今西誠進堂で「みたらし・お茶セット」中に雨が降り始め、止んだのを見計らって出発したのに雷の丘で大粒の雨に見舞われ、桜井のカフェ4'seasonに避難。今度はケーキセット(美味しかった)。雨の度に摂取カロリーが増えてくよ。橿原市を抜けると雨も上がり路面も乾燥、だったのが大和郡山に入るとまた本降り到来。結局泥んこびしょで帰ってきました。リムなんて真っ黒で自転車の掃除に1時間かかってしまった。何だか毎月雨の中を走ってる気がする。あ、だから紅葉きれいなのか。本日走行78.4km。

高取ではトトロ?がお出迎え。101匹ワンもいるカオス

キトラ古墳公園展望丘から明日香方面。左の山は畝傍山。
大和中央自転車道は一部通行止め。走れそうだけど。
明日香と言えば朝ドラ(あすか)のテーマ曲”風笛”がオーボエでしたね。北宇治高校では、みぞれ先輩が吹いていました。吹き方が可愛かったので気になっていましたが、吹くところ(リードと言うそうで)は手作りなんだってね。YAMAHAのホームページで作り方まで出ています。かねてから、定年になったら何か木管楽器をやりたいなと思っていました。響け!ユーフォニアムでもサファイアが言ってましたが「音楽は世界共通言語」。ピアノは持ってけないけど、木管なら持ち運びOK。しかし、吹くにはハードル高そう。勿論、上手などなたかのを持ち運ぶだけならできますけど。

太鼓持ち ではなく木管持ち。しかもホラなら吹けます。

2016年11月12日土曜日

ユーフォニアム 聖地巡礼

これ見てわかる人はアニメオタクか吹奏楽部出身かでしょうねえ。「響け!ユーフォニアム」は源氏物語以来1000年ぶりの?宇治を舞台にしたヒット作です。ま、アニメなんだけど制作はめっちゃ地元の京都アニメーション。「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」なんかでも有名です。

お話は、北宇治高校(勿論架空)吹奏楽部の生徒たちの青春モノですが、見てくれとは違って内容が結構濃い。吹奏楽をやってた人たちがトラウマ復活したり、再度楽器持ってみたりのエラい影響が出ているようです。高校の吹奏楽部って私の記憶でも「いつも練習してる」って思い出があります。日曜も夏休みも、いつ学校来ても”ブォ~””プオ~”って音があちこちから聴こえてた。きっと体育系クラブに近い臭いと、文科系独特の悩ましさが融合してトラウマ持ってる人多いのでしょうね。

で、アニメの舞台巡礼ってあちこちに出ているので「何を今さら」なんですが、このアニメ観ていると本当に「見た事ある場所」がわんさか出てきます。私も当ブログで幾つか「宇治モノ」書きましたけど、いろんなポイントがオーバーラップ。それも「殆どそのまんま」アニメに出てるのですね。なので、おさらい込めて今更巡礼。

経路はいつものコースで木津川CR⇒R307で宇治田原⇒宇治川ラインで天ヶ瀬ダム ここから白虹橋を渡って川の北側へ。傍らでは新しい白虹橋を架橋中で、曲線を使った近代的でモダンな橋ができつつありました。宇治川を見下ろしながら木漏れ日の中を気持ちよく漕いでゆくと第1ポイント”朝霧橋”。源氏物語十帖の像がある付近、宇治神社船着場の楼です。久美子(主人公のユーフォ吹き)と秀一(久美子の幼馴染でトロンボーン担当)が麗奈ちゃん(孤高のトランペット名手。私はこの子が一番好き)に怒られた場所ですね。アニメの画像は大抵下校時で夕方なので、土曜の真昼間とは風情が全然違うけど、それはしゃあない。

船着場の楼 麗奈ちゃん視点です

少し先から”さわらびの道”に入ります。宇治上神社は七五三で大盛況。夜にここから楽器背負って久美子と麗奈が大吉山に登りましたが、その趣はnothing。人が多いので「たんちょう」を押し歩き、大吉山・・・ やっぱ登ろうと決断。ユーフォニアム背負って歩けるのだからと甘い判断でした。距離や高さは大したことないですが、路面は自然のまんま。押し歩いたり担いだりで九十九折りを登って展望台に到着。あらー、ハイカー団体がお弁当タイムだわ。夜景見下ろしてトランペットとユーフォの合奏とは程遠い。でも景色は良かったですよ。夜景はきっときれいでしょうね。

宇治上神社 麗奈は宇治神社よりこっちが好きって言ってました
この道、ユーフォ担いで歩いてましたね
登山道入口 麗奈が旅代わり云々言ってた場所です
久美子と麗奈が”愛を見つけた場所”を合奏した現場 
大吉山から下りる時、地元のおば様に声掛けられ、話しながら登山口まで。ご想像の通り「自転車で登ってきはったん?」に始まり「どこから来たん?」「何時に出たの?」も定番会話。自転車担ぐと面食らってらっしゃいました。因みにこのおば様の御子息が東京から自転車で宇治まで帰ってきた事あるそうで、そっちの方がよっぽど凄いわ。

お馴染み通圓さん前 ここから麗奈と久美子は別方向に帰ります
これもよく出てくる通圓さんを横目に一旦宇治橋を渡り、平等院表参道を押し歩き、銘店ますだ茶舗で抹茶ソフト。久美子の食べてたほうじ茶ソフトと随分迷ったけど、ここの抹茶ソフトもピカ一との噂に負けました。そして第3ポイント、ポンプ小屋へ。丁度、久美子が座っていた小屋横ベンチが空いていたので、座ってソフトタイム。ポンプ小屋のフェンスに自転車をもたせ掛けられるので、巡礼じゃなくても休憩場所として丁度いいや。夕暮れ時、ここで練習するって実際にあり得る風景です。

ますだ茶舗の抹茶ソフト サファイアが葉月に押し付けてた一品
葉月が告白したポンプ小屋横ベンチから撮影 屋形船出てました
ここから一休堂前の交差点に出て(久美子の自宅マンション付近ですね。実際は山だけど)宇治川ラインを走り、スポットの一つである縣神社を右折し再度宇治橋へ。実はこの時点では巡礼に飽きてきてまして、あーもう面倒、京阪宇治駅チラ見でそのまま府道7を北上。右手の丘にモデルになった高校があるそうですが、教育機関にロードオッサンがカメラ持って現れるだけで怪しいので割愛し、JR黄檗手前を左折、裏道へ。線路沿いを北上し京阪六地蔵駅到着。ここは北宇治高校の最寄駅なんで、京阪電車の写真でもと思ったんだけど、丁度逆光かつ電車が来ると、お迎えらしき車が集中して電車が見えず、あ゛ーもう面倒!と巡礼投了宣言。

お祭りシーンがあった縣神社 
京阪宇治駅 久美子と麗奈の最寄駅 ここでは完全に飽きてた
北宇治高校最寄りの京阪六地蔵駅  あーしんどかった
そのまま府道7、観月橋、R1BPを経て上津屋からCRに入り、3台のロードバイクと30km/hでのデットヒートを演じながら帰宅。本日走行82.6km。巡礼がこんなに大変とは思わなんだ。皆さんアニメのシーンとラップするように写真を撮ったりしていますが、これ相当根気が要ります。ロードバイク乗りには向いていない適性かも。

さて、ユーフォニアムって何?と思ってる人多いでしょうね。これはチューバより一回り小さい金管楽器で柔らかい低音が出るそうです。私も知りませんでした。主人公の久美子がこれを演奏しているのでこのタイトルって訳です。そしてこのアニメはテーマ曲がいいですよー。TRUEのハイテンポ・ハイトーンの切れっ切れ。みんなが明るくなる曲です。私も思わず楽譜をDLしてしまいました。しかーし、それより練習中の”少年時代 ジャズアレンジ”を終わらんと、このOPテーマ”Dream Solister”が弾けないじゃないか。少年時代、春からやってんじゃなかったか?そもそも3ヶ月以上ピアノに触れてないんじゃなかったか?

「響け!ユーフォニアム」定番の終話フレーズは ”そして次の曲が始まるのです” なんだけど、これじゃちっとも始まらん。

だって帰宅後はだらっとしたいし… 自転車乗ると草臥れるし…
そして次のボヤキが始まるのです。 (怒)高校生見習え。  

2016年11月6日日曜日

ツアー・オブ茶いくるライン

と言う↑イベントに参加しました。京都府主催のサイクリングツアーです。

京都府精華町の「けいはんなプラザ」をスタートして、山城地域を回ります。コースはママチャリ歓迎のAコースと中級者以上のBコース。どちらもいきなりTOJ京都コースの半分(それもKOMを含む)を走るので、ママチャリはかなりしんどいだろ。

ツアー受付風景
私はBコース。参加者が100名を超えているのでスタートだけで30分かかりました。十数台ずつをTime Delay。スキー場のリフト乗場のように扇型に拡がったサイクリストが絞られて順次スタート。モタモタしていた私は最終組スタート。各グループにはリーダーとして同志社・立命館・京都産業の大学自転車部員が先導。TOJコースの初めの坂から結構ハイペース。KOMを過ぎ、普賢寺への下りで先のグループに追いついてしまい、上りはハイペース、下りでセーブという妙な事に。聞くと「いつも練習で上りで頑張っちゃって下りで遅くなるタイプの子」だそうで、人生そのうちいい事あるよ。

普賢寺エイドステーションでは一休さんがお出迎え

で、抹茶プリンと宇治茶を頂きました

エイドステーションが数か所あって、お茶スイーツでもてなしてくれます。高校生バイトも動員、健気にやってくれるのは嬉しいですがトイレが不足。常備トイレは女性用にあてがわれ、男性は臨時のトイレボックス。何れも長蛇の列で、ここは再考の余地ありです。京田辺から山城大橋を渡って井手町に入り大正池ヒルクライムコースへの入口を逆に下り、府道70、私がいつも走る南山城ポタリングコースへ。更に3日前に走った加茂への府道47を走ってR163を渡り府道5号、途中から茶畑の中の道に左折。茶畑は一般的に斜面に作られるので、それに沿った道は半端ない坂。

中級者以上の皆さんですが、結構押してました。私はダンシング&斜行で漕ぎ続けてると、上空から「クォーッ」とエンジン音。わお!ブルーインパルス!今日、奈良・平城宮跡でのイベントに来てたんですよね。知ってましたが諦めモードでした。帰投する所だったので飛んでるだけでしたが、カミさんは家のベランダからたくさん見られたそうです。で、私は周囲の人に「ブルーインパルスですよ♪♪」と話しかけたんですが、みんなそれどこじゃない。「はあはあ、ブルー・・インパルス・・何しに・・はあ・・来ましたかね・・・はあはあ」。ま、そうなるわな。よりによってここで来るか。

和束の茶畑。この風景見ると上り途中でも止まっちゃいます

茶畑のてっぺんまで走って下り込んで次のエイドステーションも間もなくという時、左手の激坂を皆さん上ってor押してます。こんな坂、コースにあったかなとチラッと疑問が横切ったのですが、エイドステーションをよく解っていなかったので追従。先が見えない坂の連続。これは裏大正と呼ばれる立派なヒルクライムコース。やっこらやっこら登ってゆくと、ヘアピンでご夫婦が地図を睨みながら「ここ、コースと違うんちゃいます?」

そうだ、このまま行くと峠があって大正池しかない。ようやく私も冷静に「道間違い」を自覚。次々到着する参加者に”STOP"出してしばし相談。結果は「戻ろう」。ま、それしかないんですけどね。それでも既に先を登って行っちゃった参加者がいるとの事で、緊急に大会本部にTELしてレスキューを依頼しました。私的には「結構上れたやん」とプチ収穫でしたけど。

無事に和束のエイドステーションに到着し、次は折り返しで加茂経由で木津・精華へと戻ります。先程のトラウマから同志社リーダーに追従、途中先程の間違った地点を通過する時、後方の二人が「さっき、あっち登ってしもてな…」「あほか!あんな坂行くわけないやろ」 いやその通りです。思わず口を挟み「そのトラウマで今度はびたっとついてるんですわ」「でもさっき迷って地図見てたリーダーおったで」「へ?」 まあ同志社ボーイを信じよう。

茶畑が背後に迫る和束エイドステーション
加茂駅を過ぎ、府道44号へ右折、と思ったらリーダー直進。え?こっちからも行けるの?と暫く細い道を走ったら、脇の家の2階からおばあちゃんが「どこ行くの?行き止まりやでえ」。リーダーも停車し「戻ります・・・」 先程の予言は真実だった。ま、若いからね、何でも許されるのよ。

以後は難なく進み、肌寒い中14時過ぎに「けいはんなプラザ」にゴール。少々余計に走って本日走行73km。お土産にスイーツ1点とPET宇治茶、そして各自治体のアピールパンフレットを大量に頂戴しました。(微妙)

完走賞のプレート。コースター・・・なのかな?
和束付近は知らない道も走れたし、新鮮な体験でした。但し長大トレインでは統一ハンドサインを地図に載せとくとか走行ルールを申し合わせておく方がスムーズな気がしました。

さて、井手町では町興しにロードレース題材の青春映画[神さまの轍]を作るそうで、ロード乗りエクストラまで募集しています。
今日の自転車軍団をそのまま使えば良かったのに。

ツアー・オブ・クランクイン。