2014年2月22日土曜日

冬の和束の雪景色

どちらかと言うと初夏に走り抜けるのが気持ちのいい和束へ、寒い中ツーリング。

元々巻向遺跡~と思ってたのですが、所用で精華町に寄らねばならなくなり、改めて南に向かうのが面倒になったのです。コースは定期航路の加茂経由府道5号ルート。季節柄なのか道路工事が多い事。交互通行や規制に結構遭いました。交互信号って結構焦りますよね。対向が青になる前に走り抜けねばならんと思うと。このルートは走る人がたくさん居るので、今日も結構ロードバイクを見かけました。信楽まで抜けた皆さん、大丈夫でしたか?路面。

和束のオアシス・ローソンでワッフル一つ買ってトイレ借りて出発。ダウンタウンは「普通」だったのが、湯船に入ると日陰に雪が溜まっています。そして山の陰では田圃がまだ真っ白。一部の道路はタイヤが通るところだけアスファルトが見えてて、スキー場への道みたい。路面に雪があると思わずその上、走りたくなっちゃいます。転んだらシャレにならんので押し留まりましたが、スバルユーザーの性癖か?
和束名物・茶畑も緑と白のヨコシマ模様で何だかきれい。今でこれだと1週間前はさぞや凄い事になってたでしょうに、道一本の山里は住むには厳しいものが多いです。キョロキョロしながら走ってると湯船自然公園に到着。まだまだ残雪だらけの公園は案の定閉園です。

流石にひっそりと・・・と思って走ってたら突如テントと自転車乗りが大挙出現。なんじゃ?と見るとMTBがたくさん。TOPEAKの幕が張られているのでMTBのイベントがあったみたいです。更にもう少し走ってると雪だらけの山からキーキー音が。どこの吹奏楽部がこんな寒い中で練習しとるねん、と思ったのですが(んな訳ないわな)、どうやらブレーキの音だったようです。MTBってディスクブレーキですよね。ああいう音なんだと新発見。でも流石に公園までは車で搬送されてきたみたいでした。やっぱ雪の上走りたけりゃMTBって事ですな。

そのまま雪だらけの府県境に到着し、少し信楽方面へ走り始めたのですが、雪が降ってきたんで止めました。天気予報は晴の筈が、空は黒くなり小粒の霰雪が吹き付けてきて、めげてしまった訳です。取り敢えず雪を見ながらワッフルを食べ、雪小だるま作ってから元来た道を返します。
帰路の寒いこと。殆ど下りで漕がない。漕いでもホットになる程ではなく、お陰で脹脛が攣ってしまいました。下りながらこむら返りを起こしている脹脛を伸ばして宥めて、でも時々漕ぐ必要あるので恐る恐るペダル回して と全く車上で何やってんだか。

それでも「もののけの森」には立ち寄りました。坂道を上がってゆくとぼっかり雪の残った空間があり、その上には青空が広がっています。木々の間を降り注ぐ光も、その空間にはさらと満面に降り注ぎ、雪の粒を一つ一つきらきらと輝かしては水に返しているのでしょう。その水粒たちは集まり集まって渓流に落ち、やがて川に注がれます。誰も何もしなくても、ずっと続いてきた営みに人間は祈るしか出来ないなと思いました。 「しかと感じよ」 この森の主である大岩の、苔生した岩肌に触るとそう伝わってきた気がしました。

森を抜けるとダウンタウン、コンビニ・リフォーム・電話の工事といつもの日常が拡がっていました。相変わらず痛い左膝ウラと攣りそうな右脹脛を抱えてR163から加茂・木津川市経由でエッチラオッチラ帰宅。本日走行は86.1km。

雪の残った湯船の山里の風景は、かつての名番組・新日本紀行を思い出させるものがありました。坂を下りながら冨田勲氏のテーマ曲を口ずさもうとしたけど、拍子木しか思い出せん。ま、そもそもフェイスマスクで口が動かんかったですけど。

最後にソチ。マオちゃんブラボー!


「ゆきかぜ」は雪の中じゃ保護色みたい

湯船は雪の中。前輪下に雪だるま!




2014年2月16日日曜日

鹿寄せ

2週連続の列島積雪、大変でしたね。まだまだ大変な地域があるようですが、奈良市の本日はほぼ「普通」に戻りました。
と言っても朝のうちはパラパラ雨が降り、路面はびしょびしょ、路肩には残雪でしたのでサイクリングは中止し、雪の斑な奈良公園へ「鹿寄せ」を見に行ってました。

まず、積雪のおさらい。先週木曜日の夜間から降り始めた雪は奈良市北部で15cmとなり、金曜朝は銀世界。ウィークデイですから出勤します。私の場合、自動車通勤ですが4駆でスタッドレス履いているので、多分大丈夫と出発。でも世の中無謀な人は結構居るもので、坂ではノーマルタイヤが滑りまくってました。バスに軽四が体当たりし、その横で慌ててチェーン巻く人(坂道で!)、目一杯吹かし、お尻を振って滑りながら登坂しようとする人、あきらめて車を放置している人など様々で、道路上は大混乱。

雪は夕方まで降り続き、会社の前はゲレンデのよう。昼休みには会社員達も雪合戦と、たまの事なのでのんびり書いていられますが、山梨では「何が雪合戦じゃあ!!」だったでしょうね。金曜から土曜は所要で大阪に滞在していたので土曜の午後に帰宅してから雪だるま作りに励んでました。

本日の鹿寄せはボランティアガイドさんが案内してくれるとの事で、JR奈良駅前に集合。シルバー世代中心に10名余が参加し、三条通をのんびり歩いて奈良公園・飛火野へ。ガイドさんも昨秋から始めたと言う、多分退役サラリーマン。ま、オッサンです。知識は蓄積中って感じでしたが、説明は自然体でなかなか良かった。歴史講釈を聞くより「多分、こんな事でしてん」の方が at home になれます。

鹿寄せは私も初めてでしたが、ガイドさんも初めてだった! NHKのロケも来ており、なかなか盛況。説明の後、お兄さんがホルンを吹くと、森の中からシカたちが縦列になってトットトットとやってきます。100頭位来たでしょうか、朝の空気の中、白い雪を踏んで駈けてくる鹿達を見ていると清清たる気持ちになりました。神鹿のなせる業なのでしょうか。
集まってきた鹿達は愛護会の人にエサを撒いてもらいBreakfast。そしてその周りに観光客、更にその周りに鹿センベイ売りのおばちゃんの同心円状態、そのうち鹿センベイを買った人達と鹿達が「わー・きゃー」と恒例の小競り合い。要は「くれくれ/こわーい!」なんですが・・・。この頃の鹿たちってコンビニの袋の音に反応するんですね。動物の順応力って凄いなあ。

ガイドはそこで終わりませんでした。そのまま一行は東大寺へ。南大門から大仏殿、石段登って二月堂まで結局3時間のツアーとなりました。途中から詳しいボランティアガイドさんも加わり大変勉強になりましたが、既に殆ど忘れました。習うより教えろって事ですな。ただまあ東大寺内の建物の説明では江戸時代建築だと既に「近代建築」であり、さらっとすっ飛ばされます。えらいこっちゃな。

路面ぐちゃぐちゃの中、数キロ歩いて腰が痛い。帰ってみると雪だるまはまだ健在。先週作った雪だるまはジャコメッティの彫像のようになりながら結局5日くらい保ったのですが、今回はどうなることやら。それに50歳代にもなっても積雪の都度、雪だるま作ってるオッサンの先行きも心配です。

オッサン喜び雪こね回す♪


美人だよ~ いいよ~ カシャ!
来るわ来るわ・・・


2014年2月9日日曜日

虹と雪のバラード

広い地域で積雪となった週末、金曜日に飲みに行って帰りの電車から外を見ると大阪府内でも道路が雪化粧。最寄り駅に着いたら粉雪が降り注ぎ道路もサックサク。足跡つけて歩いて帰ったら屋根のない駐車場のR2はすっぽり雪に包まれていました。2cm位は積もってたかな。

明けて土曜日、夜間に雪が霙になったらしく、銀世界も何だか重ため。降ってくるのは牡丹雪。どのみちサイクリングはムリなので、散髪に行ってついでに整形外科にて痛みが残る左手首を診察、レントゲン撮って貰いました。骨には異常なし。オリーブの瓶開けて骨折なんて恥ずかしいので取り敢えずホッとしました。で、どうやら手首の骨が軟骨を突いて損傷させたらしく、回復は骨折より長引くよと言われました。手首には2本の長い骨があるのですが、私は先天的に片方が長くて余計に軟骨を傷つけ易かったんでしょうとの見解。痛いような動きはしちゃいかんですよとの事でした。はい、気をつけます。そのレントゲン見て思ったんですが、手首の骨って複雑な形状です。それ故に手は自在に動くんですね。人体の不思議を改めて発見しました。

午後は夫婦で雪だるま作り。霙が混じって重くて溶けかけのカキ氷みたいです。首都圏のドカ雪を2cm位分けてもらっても良かったかな。写真は美容室の駐車場で見つけた雪だるまクン。スズキ・ラパンの屋根にちょこんと鎮座していました。こう言うのはラパンが絵になるねえ。

取り敢えず手首安心で本日はツーリング。最初は新たな遺跡発掘で湧く巻向遺跡の方角を考えたのですが、天気予報の風向きは午前南西、午後北西。これじゃ行きも帰りも向い風やん とあっさり撤回し枚方周回コース。
コース自体は何ら変わったことなく、まだ冷え冷えのR168山間カーブを下って交野市から枚方市内へ。すると前方にぶっとい虹発見。天空にかかる通常の虹とは違って、街並みすれすれに横たわっています。ぶっとくて重いんで上がれまへんねん、とでも言いたげ。

向かう方向が虹の麓です。淀川沿いに着いてみると、虹の麓は対岸でした。こうやってどんどん虹は遠ざかるのでしょうね。「虹を追いかけるのは、また夢」と北方謙三センセイなら書きそうです。淀川沿いを暫く虹と併走します。まだある、まだあるとチラ見しながら走りますが、木々が視界を遮って、抜けたら虹はありませんでした。あるべきものがない消失感。抜け殻になった部屋。きっと離婚したらこんな感覚に襲われるのかなあと思ってしまいました。(予定はないけど)

そのまま御幸橋から飛行神社を経て流れ橋PAへ。木津川自転車道で帰ります。帰路は追風爆走。徐行区間以外はほぼ35km/hペース。調子に乗って漕いで、ふとサイコン見たら39.6kmとか出てました。風は凄いなあ。本日走行67.7km。

冬季オリンピックも開幕しました。私の齢ではまず札幌。懐かしいな、虹と雪のバラード。まだ小学生でしたが、行った事のない北の空に憧れを抱きました。40年後に度々行くとは思いもしませんでしたが。

ソチでも白銀の上に虹が架かるのを楽しみにしています。若いみんな、がんばれ。

横たわるRainbow!
ラパンに雪ウサギ?





2014年2月1日土曜日

リハビリ走行 今度はパンク

調子に乗って今週1ヶ月ぶりにジムに行ってみたらストレッチで既に腰が悲鳴。でも折角来たんだからと座って手首を余り動かさないマシンを幾つか、フィットネスバイクを15分やったら結構腰に来てしまった。とは言え今日は暖かい冬の日、リハビリ走行は先週より10km伸ばして60km目標で木津川自転車道に乗り出しました。

今日は結構自転車が走っていました。明日・日曜日は自転車道がマラソンコースになると言うことで、試走ランナーも多かった。目標が低いのでノンストップで走り、丁度新名神高速の橋脚工事用取付道路と自転車道が交差するところで徐行、誘導のおっちゃんに愛想してしばらく走ってたら、リアタイヤがボコンボコンと振動。あー今度はパンクかい!と直感命中。自転車道の真っ只中で脇は土手になっているので、パンク修理場所もなく、しばらく押し歩きます。先に流れ橋PAがあるから と思って歩き始めたのですがなかなか見えてきません。交通量が多いのでちょっと恥ずかしくなりながら10分位歩いてると土手を下る小道発見。その先は田畑が広がり倉庫らしき建物が見えます。その軒先を借りて修理する事にしました。

前回のパンク時は傾斜路でやったのでいろんなモノが転がって面倒でしたが、今回は恵まれた環境。まず「ゆきかぜ」をひっくり返しリアタイヤをチェック。2,3ミリの石の欠片がタイヤに刺さっているのを発見。抜いてみると鏃のように三角に尖がっています。よくもまあこんなものを偶然拾ってしまったと確率にびっくり。リアホイールを外し、タイヤを外してチューブを出してみると小さい小さい穴が開いておりました。手持ちのパンチ穴補強シールを当該場所に貼って(手持ちの替チューブ1本なので、また使うかもしれませんからね)チューブ交換開始。最初にタイヤのビートを外すのに10分以上かかったのですが、以後は苦労もなく40分で運転再開。

空気はそこそこしか入っていないので慎重に走り、流れ橋PA到着。やっぱ走るとすぐやね。再度タイヤチェックして引き返すことにしましたが、同じ道はなんか怖い。よって、もう少し先に行って国道1号線で木津川を渡り、反対岸の堤防道路を戻りました。但し、腰も手首も使わないチューブ交換は難しかったか両方あとから痛いこと。ちっともリハビリになっとらん。

山城大橋からは府道70号の南山城ポタリングコース。上狛近くの小さな公園でトイレ休憩し出発しようとしたらブリヂストン・アンカーのフラットバーに乗ったおじさんがやって来ました。

アンカーおじさん :これって旧奈良街道ですか?
私        :さあ、判りませんねえ。
アンカーおじさん :奈良街道って言うのはね、そもそも・・・云々かんぬん。
私        :はあ・・ [しばらく講義を拝聴]
アンカーおじさん :じゃあ 楽しんで来てください!

何だか良く判らんまま解放された私はR24を横断し木津地区へ。ここには「福寿園」の本社があって、本日その界隈で黒壁横丁のようなシックな通りを発見。福寿園資料館までありました。周囲にはお茶屋さん?が多く、古くから製茶の集積点だったと思われます。木津川の水運なんかも使っていたのかな。その後は中学生の自転車の群れに巻き込まれながらヨタヨタ走って帰宅。リハビリ走行距離はほぼ目標どおりの65.6km。後先考えなければ何とか走れます。

それにしても、フラットバーに乗ってリュック背負ったおじさんは、皆さん何らの隠密な気がします。アンカーおじさんは誰だったのだろう。

え? 石橋さん? なんやそれ。


電柱と看板なければねえ・・・
こちら復旧現場です