2014年9月27日土曜日

信楽のタヌキさん

和束を経由して信楽の入口まで往復しました。

元々は和束でパワースポット巡りと思っていたのですが、強風向い風ながら天気が気持ちいいのでそのまま湯船まで走ってしまい、更に県境越えて信楽(甲賀市)に到着。

湯船への府道5号線は2月の積雪以来です。前回、工事中だった湯船バイパスもとっくに完成しており、その袂でおばあちゃんが一人”新米”と書いた手製の看板出して、ちょこんと座っておコメ売ってました。何か可愛いですが売れたかな? この道は元々爽快なルートですが、道が森の中に入ると気温が一気に5℃位下がる感じで、半袖では寒い位でした。傍らの和束川の水は透きとおり、道端にはコスモスが咲き誇り、誠に爽やかツーリング。

緑の茶畑、黄金色の田圃を横目に走り、湯船自然公園に差し掛かると「TOPEAK」の黄色い横断幕が連なり、MTBのイベント開催中。常設でしょうか。そして府県境近くでは昨年9月の台風で陥落した道路の補修をやっていました。1年がかりです。

府県境を越してR307に入ると信楽です。あちこちに狸があります。なんで信楽焼は狸やねんと思っていましたが、WIKIによると60数年前、天皇陛下が信楽を訪れた際に、たくさんの狸の焼き物に日の丸小旗を持たせて歓迎したら大受けしたってのが発端だそうです。へーそうなんだ信楽狸。狸は右手に徳利、左手には大福帳?を持っていて「商売繁盛」の縁起を担いでいるそうです。「他を抜く」からだって。それからメタボの狸は比較的新しいようで、昔はもっと痩せていてリアルだったようです。この頃可愛くないと売れませんからね。

そして狸に次いで多いのは梟。「不苦労」の語呂でいいみたいですが、ヨーロッパでも知恵者として好かれています。ワタシ的には飾るならこっちかな。国道沿いの信楽焼ショップでは写真のようにこの両者以外にも七福神からカエルからドラゴンからハダカのお姉さんまで目出度いもの?勢揃いでした。

R307沿いのコンビニでアイスを衝動買いしてしまったため、信楽運動公園に戻って休憩。駐車場から見る信楽の森は葉っぱも色づきすっかり秋模様。葉っぱの1枚1枚が秋の陽射しを浴びてくっきり輝いていました。R307から再び府道5号を戻ります。帰路は加茂まで殆ど下りなので気が楽です。口笛吹いて、のんびりサイクリング。和束の中心部でパワースポット「大杉」を見物。集落の中を非常に細く急な坂を登ってゆくと八坂神社という小さなお社のど真ん中に聳えています。トトロの楠の木みたい。狭いところにあるのでカメラに全部を納めるのは至難。樹齢1300年だそうです。周辺は道だか家の敷地だか判らない所も多く、案内板も取ってつけた感じなので人家に迷い込まないようお気をつけ下さい。ご利益は・・・そこから迷子にならず帰れるパワーかな。

加茂からは木津川市・奈良市街地を経由し、一条通、平城京跡を走って帰宅。本日走行93.2km。「たんちょう」のデビュー月は298kmの走行でした。

「たんちょう:GENNIX R2」で(私にとっては)そこそこの距離を走った感想は「疲れが少ない」です。アルミバイクだった「ゆきかぜ」に較べ、振動・反発が少ない気がします。タイヤが新しいってのもあるかも知れませんが、カーボンに買替えた第一の理由が「反発がきつくて草臥れる」だったので合格です。ただ、ギアはまだしっくり来ていません。特に巡航時のギア選択が上手くなく、上げたり下げたり。またリア10段になったからかFDのトリム調整も頻発し走りながら結構手間かかっています。SORAと105でこんなに違うとは思いませんでした。車体が軽く一体になり易いのでコーナリングは爽快です。これまでより端っこを旋回するようになりました。

それにしても、信楽狸が徳利持ってるのは知っていましたが、左手に会計帳簿を持ってたとは。

皮算用じゃなきゃいいけどねー。


秋はちゃんとやって来ました
おタヌキ様 七福神まで従え堂々の立姿



2014年9月23日火曜日

山と海の3日間

先週末は九州に行っていました。熊本県は阿蘇と天草です。

LLCピーチで福岡空港まで飛んで、次女と合流。そのままレンタカーで阿蘇まで走りました。車はBR型レガシィTW。予約はB4だったのですが先方の都合でTWに変更。操作系が私のBP型と似ているので助かりますが、走りは重厚。高速でもどっしりとしていてBPとは違いを感じます。エンジンブレーキの感覚、電動式パーキングブレーキ&ヒルアシストに初めはめっちゃ違和感。数十キロ走れば全体の感覚は慣れましたけど。

天候が生憎の雨模様でしたが、九州道から大分道、やまなみハイウェイを走り、阿蘇を迂回して南阿蘇村で宿泊。翌日は阿蘇パノラマラインを走り山頂を目指しました。マグマがどうとかで火口は立ち入り禁止。白雲(霧ですが)たなびく草千里を通って、今度は菊池渓谷へ。曇空模様なので人はまばらでしたが、美しい日本の自然を満喫しました。本当にきれい。これから紅葉の季節はさぞや賑わうでしょうね。どこから来るのか途切れる事のない水が、ある所では真っ白な飛沫になり、ある所では青緑の淵になり、岩を削り木々を潤し、葉っぱを運び、そして人々の心を洗います。古代より絶えることなく続いている自然の営みにはただ平伏すしかありませんでした。このまま大切に次世代に受け渡してゆきたいものです。

その日のステイは天草上島の北端。天草は広いです。島と思って舐めてはいけません。翌日下島の天草市まで走りましたが、時間が無くそのまま折り返し、上島の九州側の海岸線沿いを戻りました。海岸沿いと言ってもどっこい山ばかり。すれ違いがやっとの細い九十九折の国道を上がっては下がり、曲がっては戻り。天文台までありましたから立派な山岳地域です。

山と海のコントラストを愛でた後、今度は「くまもん」を描いた小さな船で天草5橋をクルージング。松島の名前を冠するだけあって小さな島々が点在し、鴎は羽を休める場所に苦労せず、小舟が網や筏を巡回し、不知火の藍の海はただ穏やかに人々の生活を見守っていたのでした。

その後、熊本城を経由し九州道に向かいましたが、熊本市内は藤崎八幡宮のお祭で大混雑。道路も車と人で大渋滞。熊本最大級の祭にたまたま命中。正直、焦った・・・。何とか九州道に入り一路福岡へ。レガシィは2500CCのベースグレードですが、S,S#モードにすると俊敏な加速を見せパワーに不足することはありませんでした。でも初日の雲中走行ではフォグ・リアフォグが欲しかったなあ。少々渋滞しながら遅刻寸前に福岡空港に到着、3日間の走行は649km。

帰路も再びピーチ。最終便にありがちな機材到着遅れで出発も20分遅れ。その直前に隣から出発したJetStar機も30分以上遅れてたので福岡空港のラッシュ時は大変です。ピーチ機は福岡着陸が12番目で遅れたーと言ってました。滑走路もう1本増やせませんかね。

そして本日は「たんちょう」で橿原から桜井を周回し、初瀬川(大和川)沿いを戻ってくるサイクリング。コース自体は慣れた道ですが、曼珠沙華やキバナコスモスも盛りを迎えつつあり、カラフルな風景でした。台風の影響か風は少しありましたが爽やかな晴天で、半袖シャツが似合う秋 になりつつあります。本日走行73.2km。

そうそう「たんちょう」のサドルを交換しました。元々Selle SAN MARCOのSKNがついていましたが50kmでお尻が痛くなり、「ゆきかぜ」で使って良かったセラSMPの新作:HELLに交換。本日は全く痛くありませんでした。セラSMPのサドルは妙な形ですが、そしてHELLなんてネーミングですが、私とは「お尻合い」のようです。

地獄と知り合いじゃないっすよ、念のため。

雲の中で草を食む阿蘇の牛さん
阿蘇の火口は立入禁止でした










菊池渓谷。本当に美しい。
3日間走ったレンタカーのBRレガシィ


穏やかな天草の海

新サドル SELLE SMP HELL



2014年9月15日月曜日

ビワ南湖の浮草カーペット

昨日は琵琶湖パドリング。出発時間が遅れ、瀬田に着いたのが10時半だったので湖北を諦め、大津付近で南湖を漕ぐ事にしました。

R161を浜大津から少し湖西方面に走った公園緑地に乗り入れ。以前にも来た事ある所で、小さな砂浜があり離着岸できます。明智光秀の大きな像があり、なんでやろと思っていたら、実はここ、坂本城址公園と言って、かつて明智光秀が築いた水城があった場所だそうです。カヤック担いで「おっとっと」と上り下りした石段は元石垣だった所でした。城から直接船に乗って琵琶湖に出られたそうで、是非復元して欲しいものです。

40分でカヤック組み上げ浜に行くと目の前が緑と赤のまだらカーペット。なんじゃこりゃ。そのまま足を踏み入れそうです。どうも浮草がカーペットみたいになっていて風向きの加減か岸辺に集まってるみたい。ちょっと気味悪いなと思いながら出航。するとパドルが重い。上げようとしても水の中からパドルを引っ張られてるみたい。どうやら浮草以外にもその下に水草が蔓延ってパドルに絡まるようです。案の定、パドルを持ち上げると大量の水草ゲット、重っ。こんな事ではバランス崩れて転覆します。よってパドルを深く入れず水面をスイープするように漕いで、浮草地帯脱出。魔の海と呼ばれたサルガッソー海もこんなだったのかな。

浮草が無くなっても、ミズナみたいなシャキシャキした大量の水草や、とろろ昆布みたいにモワッとした気味悪い水草があちこちにあってパドルを取られます。取り敢えず北方向へ漕いで行きますが、沿岸部は悉く浮草に占拠され近寄る気になりません。風と波もそこそこあってドンブラッコッコ。釣ボートの多い場所で、かつモーターボートも走り回るのでいろんな波が押し寄せます。マリーナを幾つか通過し、カネカの工場を通過し、着岸地を探しますが見つかりません。琵琶湖大橋に近づくにつれ波も大きくなり、目の前にはエリが通せんぼ。大きく迂回する気にもなれずそのまま反転。途中で横目に見た住宅地の中の浜辺付き公園でお昼にすることにしました。何だかんだと1時間以上漕いでましたし。

反転してからはやや沖合いを漕いで戻って、目的の入江に直角に向かいます。予想通り浮草カーペットが散らばっていて、まるで流氷か環礁を避けるみたいに空いている水路を探しながら進みます。既に1艘のジェットスキーが停泊?していました。パパが交代で子供たちをジェットスキーに乗せているようですが、みんな小さいライジャケつけてカタログモデルのようでした。思わず「ミキハウス」と呟いてしまったけど齢が判りますね。浜辺でおにぎり食べて再び出航。また浮草掻き分け水草にパドルを取られながらあちこち漕ぎまわって2時間強でパドリング終了。水そのものは思ったより綺麗なんですが、こんなにジャングル化しているとはね。船体もパドルも浮草がこびりついて後が大変でした。

でも大津は近くていいですわ。帰路もR161・大津ダウンタウンはいつもの渋滞でしたが1時間半で帰って来れます。今度は南向いて漕いでみようかな。水上から見る大津も、プリンスホテルやアーカスが都会的でいい感じに見えます。

帰って調べたら、今年は水草大発生なんだってね。あのシャキシャキはカナダモでした。水中を見てると水草の間に魚がいて隠れてるんだか住んでるんだか判りませんが、一応利用してるようです。更に浮草群の上にシロサギが立ってました!まさにカーペット。でも良い子の皆さんは信用してはいけません。

何しろサギのやることですから。


大津市街 きっと夜景もきれいでしょう
陸地にしか見えませんが水面です





2014年9月13日土曜日

神戸ハーバーポタリング

六甲アイランドからポートアイランド、そしてハーバーランドをポタリングしてきました。

海の見えるところを走ってみたかったのですが、神戸まで自走は1日で終わらん・・・と言うことで安直に六甲アイランドまで車載。六甲アイランドは人口島で中心部は住宅・文教地区、周囲には工場や倉庫を持つちょっとした未来都市です。最南端にかつてAOIAという大規模なレジャー施設がありましたが、阪神大震災で壊滅し、代わりに?プールを中心とするデカトパスが出来てます。道路網は中心部と周辺部が巧妙に分けられており、意外に行き詰まったりします。で、本日はAOIAの名残の屋内駐車場に車を止め、「たんちょう」で出発。

人工島の幹線道路を北上し、六甲大橋を渡ります。自動車道と歩道・自転車道は分けられているので入口がちょっと難解。冷蔵倉庫脇の公園の中から入るんですね。海を渡って「第2工区」という変な交差点で左折し道なりに。倉庫が多いのでトラック・トレーラがバンバン来ます。摩耶ランプからはHATと呼ばれる綺麗な地区を走ります。マンション・美術館・防災関連機関・病院などが並び、海岸沿いには公園が整備され気持ちいい居住地域でした。震災復興公園の近くから神戸大橋を渡ってポートアイランドへ。ポートアイランドも人工島ですが規模が大きく、住宅地区は勿論、大学や研究機関も多数(国内最速スパコン”京”を置く理化学研究所もあります)、更にIKEAに田崎真珠にUCCにユーハイムに・・・と多彩。株式会社神戸市と言われる所以ですね。

ポートライナーの高架下を走り、目指すは神戸空港。大型トラックと競うように真っ直ぐ平坦な道を走ると、空港島への長い橋「スカイブリッジ」が見えてきます。本日唯一坂らしい坂ですが、ぽっかりと海上に浮いたような一本道です。渡ってみれば堂々群青の海の上。吹き抜ける風まで青く爽やか。背後に緑の六甲山系を控える神戸の街並みは勿論、大阪湾も広く見渡せ、西にはフェンスの向こうに淡路島と明石海峡大橋も望めました。PAがあってもいい位。まさに景色のお刺身って感じでした。

スカイブリッジを駆け下りると神戸空港。んーでも自転車ってどこに停めるんだろう。探しまくって見つけたのが駐車場内のバイク置場。寄りかけられるフェンスが少ないので駐輪には苦労しました。ま、ロードバイクで空港に来る人は滅多にいないだろうから仕方なんですけどね。空港の展望デッキに出てみました。が、飛行機nothing。船はたくさん見えるんだけど。時刻表を見ると次の便は1時間後と言うことで、さっさと退散し、コンビニでパン買って更に西へ。

実は神戸空港の西端に隠れリゾートがあるのです。ウェディングハウスと公園(空港島西緑地)が一体化していて、人口浜があってめっちゃきれい。写真だけ見せたら「どこ行って来たん?」「コーベ」「うそ?」請け合いです。きれいなラグーンを眺めながら休憩。随所にベンチもあり、西側堤防からは明石海峡大橋が見えて1日でもぼーっと出来そうな所でした。で、折角空港に来たから「たんちょう」と飛行機の2ショットを狙っていたのですが、どうもSKYMARKとは相性悪いらしく、待ってると来ず、行きかけると来たりします。辛うじてフェンス越しのが一枚撮れました。

ソラシドエアのB737が着陸するのを横目にスカイブリッジを戻ります。今度はポートライナーを追いかけるように西進し、スパコン”京”の前を通過し西側外周を走ります。ドン突きの公園から「たんちょう」担いで階段登り神戸大橋(歩道部)へ。再び海を越えたら歴史を感じるビルの間を抜けてメリケン波止場・ハーバーランドへ。

人が多いので大半は押し歩きでしたが、ここが神戸の真髄。古きも新きもごちゃまぜのオモチャ箱。カラフルでシックで楽しくもあり、哀しくもあり、ジャズもありクラシックも似合う。いろんな人達がみんな其々の神戸を楽しんでいました。クルーズ船は貸切ウェディングでしたよ。横浜は、よく「ベイ某」と言いますが、神戸はやっぱり「ハーバー(波止場)」です。出会いも別れも潮風に巻き込んで、包容の波が波止場に打ちつけていました。だから「波止場」なんですね。

壁に取り付く職人さんフィギアを横目に煉瓦倉庫群を抜けて、ガス灯通りで「エルヴィス・プレスリー像」と記念撮影。これで本日の「コウベ・ポタリング」は終了です。国道2号線から元来た道を辿ります。六甲アイランドには15時頃帰還。名残に駐車場南の海を少し眺めてから「たんちょう」を車載、湾岸高速を飛ばして帰りました。本日走行53.2km。

橋から街を眺めて思いました。海の色がベースにあるから風景が落ち着くんですね。群青色は英語でUltra-Marine。

海を超えた色です。

スカイブリッジは海から空への一本道
リゾートに行きました!


埠頭を渡る風 やや強し

エルヴィスと2ショット




2014年9月7日日曜日

明日香のピラミッド

GENNIX R2 「たんちょう」初ライドで、明日香で話題の都塚古墳を見に行きました。

私は考古学ファンでも何でもないので、詳しい知識は全くありませんが、古墳はお墓であり、ピラミッドは王家のお墓であり、明日香の古墳がピラミッド型ならば、それは王家の古墳?程度の興味です。明日香に行く口実に近いです。R2も初めてなのでワクワク出発。すると10分ほど走った所で、前の職場の同僚発見。しばし立ち話し、ちびちゃんのご機嫌を取って(ヘルメットにサングラスですから恐いわな・・・)そのまま奈良のダウンタウンへ。明日が仲秋の名月と言うことで猿沢池では采女祭りの準備中で、龍の顔した船が2艘浮かんでいました。

そのまま県道188とR169を南下します。R2の走行感は軽いです。しゃっしゃっと進んで行く感じ。でもまだギアの感覚が判らず無意識に少し重目を選択しているようで往路で早くも疲労感。10段ある上にインジケータがないので、今どのギアに入っているのかチラ見しながら走っていました。桜井から香具山の横を抜けて明日香村に入り、自転車道を走って石舞台へ。石舞台の南に目指す都塚古墳があるので、祝戸集落の中を回り込んで到着。チラホラ見学の人が居ましたが、日曜で発掘もお休み。石室も閉鎖されていますが、表から見ると石室の斜め上にこんもりとした木が両側に生えていて、なんだかミッキーの顔のようでした。

残念ながらピラミッド状の様子は皆目判らず、王家かどうかの判定も出来ませんでしたが、報道によると蘇我稲目のお墓とか。稲目と言えば馬子の父ですね。もし聖徳太子が馬子だったら(そう言う説があるそうです。太子は馬小屋で生まれたしね。ポニー?)聖徳太子のお父さんのお墓。蘇我氏は豪族ですが、なんちゃって王家の墓 だったら通りそうな感じ。

石舞台横で休憩後、再び自転車道へ。私は明日香に至る自転車道では最終の森の袂を抜ける数百mが一番好きです。傍らの飛鳥川のα波と森のオゾンはふと自転車を止めてじっと、ただじっと受け止めていたい気にさせます。夏の気配の残る今日は、まだ森から法師の鳴き声が響いていましたが、稲穂の傾げ具合や空の高さは、秋がすぐ向こうに控えているよと告げているようでした。

明日香村には旧跡・名所は多いですが、そう言ったポイントよりも、私は小高い丘から眺める村全体の絵が好きです。そこここに古代の姿がラップし、今の長閑な風景と、かつての都の風景が二重に楽しめます。そういう意味では復元建築なんてない方が想像上、良いのかも知れません。古代首都・アスカの風景画大募集 なんてやったらいいのにな とこっそり思っています。

明日香村から橿原神宮公苑脇の大和中央自転車道に入り、ストレートに帰宅。予期せぬ好天にも恵まれ結構草臥れました。本日走行78.2km。
帰宅後「たんちょう」を整備しましたが、まだ殆ど汚れていないため、すぐに終了。スプロケ(11-28T)も14~24以外は「お試し使用」位でした。まだ初デートだけでは相手が解らない状況ですが、ともあれツルは飛び立ちました。

帰路、自転車道は葛に覆われて大変(写真)。繁殖力が凄くて世界でも問題になっているそうです。
改名しましょ。 「屑」


石舞台を背景に 「たんちょう」
都塚古墳 正面












どこを走るの?状態の自転車道

清冽な飛鳥川上流

2014年9月6日土曜日

ツルは舞い降りた

本当に突然ですが、自転車を乗換えました。

新車はGarneauのGENNIX R2の2014年式。乗換えについては3ヶ月程前から思案していて、GENNIX R2は次機種最右翼でしたが、まともに買うとフレーム基盤のイージーオーダーでなかなか高価。しかも既にどこも売切れ状態。今回購入した1台は大阪のショップ手組みで、以前ホームページで見たのですが「サイズ大きいな」でスルーしていました。その後どのショップだったか判らなくなり忘れていたのですが先月偶然ヒットして「お、まだ残ってる」。「ゆきかぜ」よりサイズオーバーなものの、ジオメトリを比較するとあれこれ工夫すれば何とかなりそう。いろんな方にアドバイスも頂き、先週思い切って注文、本日納車になりました。

価格面を考えてもR2以外の機種や、CAAD10なんかも考えたのですが、やはりメイプルリーフの看板を守るべく「カナダブランド」にしよう、OPUSもあるけど販売店が周囲にないし、今回の1台も天が与え賜うたものと考えよう。で、折角ショップスタッフさんが組んで頂いたものを、あれこれ素人判断でパーツ変更をお願いし、嫌な顔一つせずに受けて頂き、そう言った皆様のお陰様で初めてのカーボンバイクです。名前は「たんちょう」。「単調」やら「短調」ではありません。日本の鳥と言えばこれ、「丹頂鶴」の「たんちょう」です。観光船みたいな名前ですが、カラーリングからこれしかないと思いました。藍と並ぶ日本の伝統色「白(雪)・黒(漆)・赤(丹・朱)」。上品な友禅の柄にもありそうです。鶴に因んだ名称を色々考えはしましたが、「鶴」が入るとどうも清酒か噺家っぽくなるのでストレートに「たんちょう」。ハイ自己満足です。

今日のお昼にショップで受け取り、レガシィに積んで帰ってきました。流石にいきなりの自走は空模様見ても止めましたがな。そして「ゆきかぜ」から搭載品の換装。すっぴんになってゆく「ゆきかぜ」をいちいち磨きながら3時間位で走れる状態にしました。サイコンは新しくしました。電池交換する度にODOが0は嫌なので入力できるCATEYEのストラーダスリム(本当にちっちゃい)。今のサイコンってゴムバンドで止めるんですねえ。以前タイラップ(コードバインダ)で苦労したので助かります。それとベルがなかったのでCATEYEのスモールベルをライトの裏側に装着(天地逆ですが)。音は澄んだセキレイの囀りのよう。ツルの一声にはならんなあ。

そして近所を試走。車体を持ち上げると「かるっ!」。フレームの大きさは全く感じません。変速も親指卒業で何とかなりそう。問題はペダル。これも初めて半面SPDを採用。まだ靴がないのでフラット面しか使えませんが、バイクに慣れてからでないと恐い感じ。いきなり転倒してカーボン傷つけてもね と言うことで先送っています。初ライドは明日予定ですが、どうなることやら。何しろ現在当地には「大雨洪水警報」が出ていますから。いきなり雨中は幾らツルでも勘弁。

ツールとオーレがすーべった・・・ シャレにもならん。

丹頂鶴(他所から転載です)
新車 たんちょう Gennix-R2