2021年4月24日土曜日

ヤマハとカワイ

 先週は天気の都合で出走できず、今週は仕事の都合で出走出来ず。

なので今月最大と言ってよいトピックス、ピアノの更新について。 興味ない? でしょうね・・・。ま、お子様やお孫様に電子ピアノを選ばれるピアノ未経験自転車乗りの方のご参考に(どんだけ居るんでしょ)、電子ピアノ購入の経緯など記します。

勿論、スペース・騒音・重量問題がないなら、普通のピアノが良いのですが、それが大変なことは身をもって経験済みですので。

なお、プロのような見解はありませんので念のため。プロのピアニストは電子ピアノ選ばないけど。よって「永遠の中級者」のウワゴトみたいなものと言う事で。

旧型ビートルを描いてみました(ブログ内容とは無関係)

今回のピアノを更新は、YAMAHAのハイブリッドピアノDUP5からカワイの電子ピアノCA79。DUP5は22年使っておりまして、鍵盤機構はアップライトと同じとは言え、音を出す部分は電子ピアノなので、平均寿命は10~15年だそうです。自分で修理しながら使ってまして、よく持った方ですが、最近キーを叩くときに「カシャ」音が混じるようになってきて、また半導体やコンデンサ寿命を考えて更新した次第です。

さて、ヤマハとカワイ。一般的に言われるのがヤマハの音は「軽くて明るい」、カワイは「重めでしっとり」です。

私はこれまでヤマハしか弾いていないので(発表会は別に)ヤマハ刷り込みが出来上がっています。それが何故カワイにしたかと言うと、単に「しっとりしたのに憧れた」というだけです。歳を取るにつれ、ハイテンポよりスローなバラード調の曲を弾くことが増えてきて(指がついていかないから、と言うだけですが)、それなら「しっとり」でしょ、の単純発想です。

機種は、カタログ上で価格も加味してCA59という中堅機種に決めていましたが、カワイさんのショップでキーを叩いた結果、CA59はキータッチがあまりに軽い事に驚き、その場でCA79に変更、シマノで言えば105からULTEGRAにUPした感じ。カワイの電子ピアノはCA59までとCA79/CA99では鍵盤機構が違います。CA79の方がアコピに近い感じがしました。これは他社でも同じような感じと思います。ピアノは元々弦楽器ですが、廉価版はより、キーボードに近い感じです。

営業さんには「ハイブリッドは如何ですか?」とは勧められました。カワイにもアップライト型のハイブリッドNV5なる機種があり、キータッチが良いのは判りますが、大きさや重量がDUP5と変わらず110kgオーバー(それでも普通のピアノの半分)。CA79は背が低くなるので嵩張らず、重量も76kgと床の負担が軽減。つまり、移動や小回りが違うのですね。ついでに価格も倍以上違います。NV5はピナレロやコルナゴのトップモデルのフレーム並みです。

22年使ったYAMAHA DUP-5

それにNV5は色が黒一択。いわゆる「ピアノブラック」です。DUP5は木目調でしたし黒は嫌。そもそもハイブリッド選ぶならDUP5を壊れるまで弾くし、さすがに今から二代目ハイブリッドは身の程考えても遠慮しました。

それから、X-JAPANのヨシキ氏のクリスタルピアノ、皆さんも紅白等でご覧になったことありますよね、あれ、カワイなんですね。彼はずっとカワイユーザーだとか。だからどうって話ではないですが。

CA79 電子ピアノらしい形ですね

で、やってきましたCA79。DUP5がクレーンでドナドナされるのにちょっと胸を痛めながら、CA79の組み立てを拝見。やっぱ電化製品です。と言っても側板と背板と本体?をネジ止めするだけ。冊子のマニュアルなんかDVDレコーダみたい。鍵盤左にカラー液晶パネルがついていて、もう無限と言っていい調整が出来ます。さっぱり判らん。アップライトピアノの音で大ホールでのジャズ調なんて、ありそうもない事まで出来ます、多分。

設定をデフォルトのまま早速弾いてみると、一つ目の違和感は黒鍵。艶消しで、え?長細い? いやいや大きさなんて一緒ですよね。でも皴が寄っている? それで指がツルっと滑る! 断面形がヤマハと微妙に違うのかも知れません。材質は「黒壇調」とありました。「黒檀」とはエボニーなる堅めの唐木で、杢目があるそうで、それが皴に見えたようです。DUP5の黒鍵は何だったんだろう? 

次に音です。デフォの演奏音はカワイのSK-EXなるグランドピアノですが、音が柔らか。しかし高音に行くにつれ、音が尖ると言うか切れてきます。最初「この柔らかい音ってホントにピアノ?やっぱ電子機器やん」と浅薄な感想を持ちましたが、次第にそうではなく、こちらの想像の何枚も上手であると解りました。やっぱ22年前の電子ピアノとはこういう部分の制御?が全然違うのね。演奏音はグランド3種類+アップライトがあって、それぞれの中でまた音色が選べるので、音色はもっと拡がります。

クラシック楽譜集がついてきたのは嬉しい♪ 右は取説

タッチで急に大きな音が出たり、掠れたりはありません。さすがっす。使い勝手では、譜面立てが広くなったのと、ヘッドフォンフックがついてる。地味に助かります。

一つ誤算は鍵盤蓋。引き出して閉めるのですが、水平じゃないので、上に何か載せると滑って落ちます。そりゃ物置じゃないんだから(マニュアルにも載せないでとある)仕方ないけど、やっぱちょこちょこ置くことあります。止む無く100均の滑り止めシートを敷いて置いてマス。

曲は、新たに「3月9日」とドビュッシーの「アラベスクNo1」の練習開始。CA79には、DUP5にはなかったソフテヌートペダル(その音だけを伸ばす)があって、しかもどのペダルも重いので、使いこなすには当分かかりそうです。

メイプルリーフペダリングに、またペダルが追加されました。


《CM》

WEB小説新作 ”花びらが三枚” をエブリスタサイトにて公開開始しました。花をモチーフにした短編集で、三つの物語を入れています。よろしくお願いします。

URLは  https://estar.jp/novels/25801694

なお、自転車系の旧作をエブリスタサイトから外しました。他サイトには規約上のこともあり残っていますが、実質役割を終えて非公開にしています。



2021年4月11日日曜日

マディソン郡風 笠置大橋

 信楽へ出掛けました。が、府道5号線が落石で通行止め。予定が大幅に狂いましたが、結局チェーン交換まで済ませて予定通りに帰ってきました。

和束の茶畑風景です

R163から府道5号をヨタヨタ走っている時から思っていたのです。下って来る人、やけに多いなと。皆さん早くから大正池コースとか走ってるからかしらんと考えていました。和束ローソンでも数名のチャリダーが普段通りに居ましたが、やはり降りて来る人複数。どこから来たんやろとちらっとは思いましたが、深く考えずにローソン出発。

すると肉屋さんのすぐ先で、おっちゃんが棒振ってる。通行止めでーす。

湯船(この奥の地域)の人たちはどうするのだろーかと思います

車も次々転回し、止む無く私もUターン。このまま府道を下ってゆくのも勿体ないけど、大正裏ルートを行く勇気は無く、和束ローソンを左折し笠置へ行くことに。笠置の橋がエライことになってるとSNSで読んだのです。

茶畑の中の道をボチボチ走ってると、複数の自転車に追い抜かれました。皆さん、どうするべえと考えた挙句、山道を選んだのでしょう。でもお気をつけあそばせ。この季節の山道は、そろそろ危険領域。木の下にブラブラとヤバい奴がぶら下がって来るのです。だから私は道を選びます。

道端の旧家のチューリップ

一旦上ると、あとはR163までヘアピン下り。R163を走って笠置へ到着すると、なるほど橋がマディソン郡。そう、屋根がついているのです。勿論、映画撮影ではなく橋梁の補修です。自転車は脇の歩道橋を渡るので、中がどうなっているのかは判りませんでしたが、屋根はこのまま残してもいいんじゃね?

橋に見えない笠置大橋

若干窮屈そうな気がする

休憩後、R163を加茂まで戻り、鹿背山の麓を走って木津川市城山台住宅地に到着。時刻は12時半。ぐるっと回ってイートイン可能なベーカリーを探すも軒並み日曜日は休業日(住宅地内だからね)。ようやく見つけたパン屋さんはなんと「カレーパン専門店」。全て焼きカレーパンらしく、「甘口」「お焼き風」を買いまして近くの公園で昼食タイム。そして「チェーン交換」の予約です。

フジタカヌーさんも入口までお邪魔

先日CTJの方に「伸びてんのちゃう?」と言われて調べたら、なんと2年間替えてなかった。距離にして6,000km。そりゃ伸びるよ。決して忘れてたのではなく、何故か「去年替えた」と思い込んでたのですよ。3,000kmだからそろそろ替えてもいいけど他のついでに、位の腹でした。昨年はコロナ自粛で空白の1年なんですね。だから頭の中で1年間飛んでいたみたい。(え?単なるトシのせい?)

交換は近所のGIANTストア。どこでやっても工賃取られるので、他社機ながら、明るく感じのいい店と言う事でお世話になっています。予約は15時。まだ2時間あります。ストレートに言ったら1時間かからない。なのでカレーパンもゆっくり食べ、以後R24を使ってわざわざ奈良まで行き、まったり走った結果10分前にショップ到着。

混んでました。自転車ブームってホンモノなのね。数組はお客様がいて、更に待っている間にさらに数組が増え、店長含め2名スタッフなので大変そう。客層はガチのチャリダーではなく、クロスバイクを見に来る普通の人が多いみたい。健康を考え、密を避け、明光な光の中をさーっと走りたいのでしょう。店も元レストランだけあってお洒落で入りやすいしね。しかし私は腹の中で思いました。ロードにしときなはれ…、乗りたなりまっせ。

作業は店長直々に10分で交換完了。今回もクイックリンクのHG601。工賃入れても5,000円余だったので良心的だと思います。自宅までの3kmはカチカチ変速しながら走りました。やっぱ新品は気持ちいいですね。本日走行76.9km。

笠置の枝垂れ桜です

ふと思ったのは、新品のチェーンってチェーンオイルは注されているのだろうか。私は帰宅後、念のために表面をディグリーザーを含ませた布で拭いた上で、チェーンオイルを新たに注しました。

油断大敵と言いますからな。

2021年4月4日日曜日

丹波お花見ライドは雨で桜漬け

 2年ぶりのグループライド、CTJさんの「丹波へお花見サイクリング」に参加。兵庫県丹波市内の桜並木道を走る企画でしたが、問題はお天気。ここの所、日曜日は連続雨。三度目の正直なるか、でしたが朝から曇天。天気予報も「雨の日曜日」と言っています。

いつものように奈良観光バスが奈良市内の車庫を7時前に出発、天王寺、大阪梅田で停車し中国道・舞鶴若狭道を丹波市へ。私は目が覚めたら既に丹波市の北近畿道だったので「多分…」ですが。

丹波市の北部・青垣の道の駅を10時頃スタート。まだ曇天ですが、13名のゲストは雨仕様です。私も最初から雨天走行のつもりだったので、長T&半袖ジャージの上にレインウェア、バックパックにもレインカバー、リアにはインスタントフェンダー、そしてシューズカバーまで装着。何れも2年前の大雨の凍てつく琵琶湖ロングライドの懲り懲り経験からのものです。

バスのナンバーはなんと777!

お腹を拝借して777と記念撮影

すぐにポツポツと降ってきましたが、すぐに止んで、遠阪川沿いと奥塩入谷川沿いを折り返してくる道はご機嫌ライド。桜吹雪も待って散り始めの風情充分。ところがロッジのようなところでお昼を食べている間に雨が。

この桜吹雪が目に入らぬか! です

少し走って加古川沿いの桜通りを走る頃には「普通の雨天走行」になってました。しかし、強風に舞い散った桜の花びらが路面一面に散らばる様は、まさにカーペット。この上を走るとタイヤのショルダー部に花びらがくっついて、走行中は桜色の輪がタイヤの両側に嵌っているようでめっちゃ綺麗。花びらは雨に濡れて車体のあちこちにへばりつき、フレーム部分は「花びらデザインの特注車」のよう。特に黒いフレームには薄ピンクのハート型の花びらがめっちゃ似合っていました。

こんな道が数キロ続きます

しかし花びらはフレーム以外もあらゆるところにへばりつき、まるで桜漬け。後のメンテは大変です。

さくらさくらさくら…

行路は一旦桜を離れ、水分かれ公園へ。日本海側へ注ぐ由良川と、瀬戸内海へ注ぐ加古川の分水嶺です。以前にもこのツアーで訪れましたが、確かその時は工事中でした。今回はきれいになっていましたが、雨が本格化し、正直「水関係はもういらん」気分。

きれいになった分水嶺(雨粒でボケてます オバケじゃないよ)

このころはお尻も冷たくなってきて、足もシューズカバーを通して浸水。アイウェアも本日はクリアレンズで走っていましたが、雨が酷くなると、サイクリングキャップの効果もなく雨粒がレンズに付着、前方視界が悪くなってきました。故にここからはグラスレス。

サイクリング用ウレタンマスクも雨びしょになると通気が悪くなって息ができなくなります。しかも行き場を失った吐息がアイウェアを曇らせるのです。ここまでは読めませんでした。ほんまにはよコロナ収まらんかな。

少し走って今度は黒井川沿いの桜並木道。有名みたいですよ。一旦桜漬けが解けて来たのにまた桜漬け状態に。贅沢な話なんでしょうが、ちょっと辟易。終着は「夢の里やながわ」。バスとランデブーし、自転車の積み込みと雨びしょの始末、トイレなどなど。私はここに立ち寄るから今回のツアーに参加したようなものですが何しろ時間がなかった。

さくら漬けになった「たんちょう号」

ここは有名な丹波の和テイストのスイーツ屋さん。丹波栗を使ったモンブランやバウムクーヘンが有名らしいですけど、和菓子屋さんと思っていました。職場近郊の一押しケーキ屋さんが昨年閉店し、「なんで??」と伺うと「パティシエが丹波へ帰る」と。

はい?と深堀りするとパティシエご自身がこの「やながわ」の跡取りだそうで「和菓子屋なんですが洋菓子もやろうと思って」みたいなことを伺ったのです。なので何としてもご尊顔を拝見の上、新作ケーキなど…と思っていましたが時間切れで敢え無く撃沈。辛うじて「米粉の丹心バウム」を買って帰りました(柔らかくて美味でした)

走行距離は40kmとポタリングでしたが、濡れたままだったので、帰りのバスは寒かったです。雨の日曜「三度目の正直」ならず、二度ある事は三度あったのでした。しかしながら雨のお陰で?桜の名所に人は皆無、桜並木は独占状態でした。

あいや、我々がサクラだったのか…?