2023年2月25日土曜日

Z125PRO 左ミラーオフセット

 今回はまたレアな整備記録です。


Z125PROの左ミラーが「殆ど役に立たない」件は結構有名で、ミラー変えたりオフセットしたりしてる人、多いようです。私も痛感していたのでオフセット用のホルダー(TANAX)を購入し、30mmばかり左にずらしました。(ホンダ グロムなんかも同様みたいです)

TANAX オフセットホルダー(HPより引用)

手順は、まずミラーの根元のブーツ?を捲り上げ、ミラー自体を外します。ミラーがボルトのようなものに入っているのが視認できますので(写真①)まずミラーを外します。逆ネジで入っているので(風圧で緩まないため?)時計回りに回します。次にそのボルトのようなものを外しますが、これは正ネジ逆ネジの変換ボルトで、ハンドル側には正ネジで入っていますから、ミラーとは逆に反時計回りに外します。外した所が写真②ですね。ここにオフセットホルダーを、付属の正ネジで取り付けます(六角レンチ要)。

次にオフセットホルダーのミラーつける側に変換ボルトを捻じ込み(正ネジ)、変換ボルトにミラーを付けます(逆ネジ)。これが写真③。動かないことを確認してミラーのブーツを元に戻してお仕舞い。(写真④)


結果的には可視範囲が増えました。これまでは自分の腕ばかり映って、1/3程度しか見えていなかったのに2/3位、後ろが映るようになり楽になりました。

上がbefore 下がafter(結構違います)

と、一見簡単に出来たように書いてますが、実は紆余曲折がありました。最初は変換ボルトの上にホルダーを逆ネジをわざわざ買ってきて取り付けたのです。何故かと言うと変換ボルトが車体本体と思っていたから。TANAXの製品は汎用品なんで、正ネジで付く車種もあるんだろう、Z125は特殊やな、と勝手に思ってた。この方法でもオフセットは実現するのですが、ブーツがミラーの方に持って行かれるので、変換ボルト部分が剥き出しになりすぐに錆びそう。加えてホルダーにミラーを直接捩じ込むと、何故か浅いところで止まるのですね。ナットで締めることである程度の強度は保てますが不安。で、あれこれネットを調べると、皆さん変換ボルトごと外している。外れるんや! と驚き、先の工程で取り付け直した次第です。妙に思い込まず、よく調べてからやりましょう。

加茂付近の木津川

この仮設状態で信楽までテストラン。テストにしては随分長いですが、雨上がりの府道5とR307で新名神の信楽IC付近まで往復。付近にあると言う「紫香楽宮跡」を見てきました。が、正直、只の森。看板も倒れているし柵で囲われた中もひたすら木々。結局何のこっちゃ判りませんでした。往路は雨上がりでバイクも自転車もほぼ皆無でしたが復路はたくさんすれ違いました。

紫香楽宮内裏野 の中の小径

休憩に立ち寄った 陶芸の森

時々挨拶もされました。やり方が判らずロードバイクみたいにペコっと頭を下げていましたが、ミニバイク(グロム?)のライダーが手を挙げてくれたのには親近感湧きました。きっと向こうもそうだったのではないでしょうか。自転車ならミニベロ乗りみたいなものです。山道で信号も渋滞もないので、ほぼ4速だけで走り、左手も痛くならず、快走でした。そこそこ走るので、ライディングジャケットの下にライトダウンベストとフリースTシャツでしたが、凍えることもなく走行109km。

背後は新名神 先月の立ち往生区間から20kmほど西です

勿論本設してからも20km余の試走はしましたよ。しかし今月バイクでタチゴケ後、元々のウィークポイントであった左手首が痛み、腕立て伏せは勘弁してほしい感じ。以前に酷い捻挫したのも快癒と思っていましたが、歳を取ると完治は難しいのでしょうね。腰辺りもどこか骨組みがガタついてる感じが残っています。派手な転倒でなくとも、100kgを受けて倒れるとこうなるんだと実感。

なるほど、関取の皮下脂肪は内臓や骨格、筋肉を守るために蓄えているそうです。もはや外骨格だ。

◆CM:WEB小説新作「怖がり屋さんは失せもの探偵」の連載を今月から開始しています。

https://estar.jp/novels/26043930





2023年2月18日土曜日

Newシマノ自転車博物館

 移転してから行きたいと思っていたのが延び延びになっていました。本日の空は鬱陶しい色でしたが雨は夕方からと聞いていたので、それまでには戻れるだろうと出走。

自転車、殆ど見ません。大和川沿い自転車道になってようやくって感じ。博物館の場所は堺市の南海高野線堺東駅の少し北。仁徳天皇陵へ行くのと変わらないのでナメてました。大和川を渡るのに一本手前の橋を渡ってしまい、しばし「?!」状態。方向が判っていたので何とか浅香山団地に出て、更に西進。ポツポツ雨を感じ始め、踏切越えて府道を南進する間に結構バラバラと降って来ましたが、丁度到着。データセンターみたいなスタイリッシュな建物です。居並ぶラックに自転車を掛けて雨雲レーダー見ると、1時間くらいで雨雲は去りそう。更に次の雨雲が控えていたので見学は1時間と決めて入館。めっちゃきれいです。さすがは出来立て。

たくさんあり過ぎて自転車ラックに見えなかった…

入館料は500円。65歳以上はタダだそうですが、残念ながら少々若輩者でござってブツブツと言い訳しながら切符買ってQRコードをゲート機に翳して入場。これまためっちゃきれいでスマート。館内案内人らしきおば様がすかさず後を追ってきて、シアターがありますから…と催促され、あまり興味湧かぬまま貸切状態でオープニングムービーを鑑賞。自転車の変遷を主に紹介してくれる映像ですが、これが勉強になりました。知ってました? 自転車競技って第1回アテネオリンピック(1896年)から公式競技だったんですよ!ロードレースとトラック競技が行われ、フランスが圧倒していました。因みにこの第1回目は優勝が銀メダル、準優勝が銅メダルだったそうです。知らんかったでしょ?

それから自転車から自動車が派生し、そしてあのライト兄弟は自転車屋さんで自転車から飛行機まで出来たのですよ。魔女の宅急便でトンボが自転車にプロペラつけて挑んでいたけど、まんざら的外れでもなかったのね。

あまりの美しさ…

結構満足してメイン展示場の2階へ。あれ、真っ暗。パノラマシアターでの展示は、ムービーと連動してスポットを浴びる仕掛けになっているので写真撮るのはちょっと面倒くさいです。ここには歴史的な自転車が置かれていて、その裏?にいろんな自転車とパーツ類が展示。ここからはしばし写真で紹介。

ペニーファージング型。ゴム製タイヤにブレーキシュー?が当たっています

ロードバイク誕生 難しいギアチェンジ機構あります

初期のアレックスモールトンです 機能美!

なんちゃってバイクの子ども用自転車 んなのあったの?!

出た!ダブルフロントライト! なっつけ~

なんと、DURA-ACEって自転車があったのね

究極のTTマシン もはや何が何だか…

東京パラのTTマシンって書いてあったような…

東京パラのメダリスト杉浦選手のマシン 綺麗ですよね

1970年代のフランス車 パリの宝石と呼ばれたとか

ルイガノ登場!グラベルロードのようです

BSロードマン!高校生の頃、乗ってましたよ!懐かし!

4階にも少々展示があって、歴代DURA-ACEが並んでいました。さすがに105はお呼びじゃないようで。面白かったですよ。こんなにじっくり自転車眺めるのって滅多にないし、レースやツーリングだけでない自転車の歴史そのものが判ります。そう言う意味では本物の博物館なので、The SHIMANO!を期待すると空振りします。競技や冒険で使われた実機があるのもいいですね。喜びや苦難が伝わって来るようでした。社会見学としてもいい場所だと思います。

トイレもオサレ。トイレ?え?どこ?ってなった…

貯蔵庫だそうです いろいろある・・

お年寄り用の全天候型自転車だそうです 何かが違う…気が。

シマノ製作の…何だっけ? 自転車ガチャじゃないですよ

世界を走った冒険?車たちの実物

歴代DURAが並ぶ4階 資料室って感じですね

しかし、本日は泣きそうな曇天と言うこともあるのか、入館時には私一人。その後入館者がありましたが両手にも満たなかった。団体さんが来れないから…と仰っていましたが。因みに駐車場はないので自転車でお越しください。呆れるほど自転車ラックがあります。(京都市内に寄付して欲しいわ…)

トリは堺の鉄砲たち 写真も撃ち(打ち)止めです

予定通り、雨雲が切れた1時間後に退却。本来は近くのスタバに寄る筈が、次の雨雲が来ているので「逃げ」を打ちます。大和川沿いを遡上、休憩は柏原市役所横の会館でのトイレだけ。ひたすら漕ぎましたがあと数キロと言うところで降って来て、バックパックにレインカバーして帰宅。メンテスタンドに自転車を引っ掛けた途端にザーと来たものの最小限の被害で済みました。本日走行86.4km。意外と近かった。

展示が乾きもの?だけなのでグッズやパーツを売るとかカフェを併設すると、もうちょっとうるおいが出てお客さんも増えるんではなかろーか。ビアンキショップもカフェ併設があった筈。千利休を生んだ茶道の堺、のシマノなんで、わび茶カフェなんぞ如何? 

え、茶道は「侘び寂び」なんじゃないかって?

いや、コンポは「サビちゃ(茶)」ダメでしょ。






2023年2月12日日曜日

初めてバイクでコケた

 日中はおおよそ10℃~15℃と暖かい如月の日、絶好のチャリ日和なんですが、先週行方不明になったイヤーマフが気になりまして、バイク(自動二輪)でコースをトレースしました。真冬のバイクはくっそ寒いんですが、今日はフリースTシャツに秋冬用ライジャケで十分でした。

行方不明の現場です

トレースと言っても全く同じコースは難しいので、明日香まではR169主体で走りました。途中、先週と同じく天理郊外の道の駅でトイレ休憩。トイレ事情は自動二論でも人力二輪でも同じです。ところが出発時、バイク置場からそろっと押して後退させ、切替してさあ乗ってエンジンかけよ と思った途端、

 うわっわっわ…がしゃん。

出ている筈のサイドステップが、足が当たったのか元からちゃんと出ていなかったのか、ペコンと上がってしまい、バランス崩して立ちゴケ。ってか、乗車まで行ってないからバイクがコケて押し倒されたパターン。うんこらしょと起こして跨り、エンジンかけるとキュルルルル・・・と全然かからん。オイルインジケータも点灯して、うわ、まずっ、とまた二輪置場へ後退し、キーのオフオンを行って掛け直すとなんとかエンジン始動。焦った…。車体が横向いた訳ですからオイルも移動しますわな。

他には異常がなさそうだったので出発。結果的にはちゃんと走りました。良かった…。そのまま2りんかん直行かと思った。

明日香村に入った辺りからイヤーマフ落っことしてないかと路面をチラチラ。先週も見たし日も経っているので絶望的とは思うものの、そのまま同じ経路で甘樫丘豊浦休憩所へ。ひょっとして先週駐輪した場所にひょいと戻ってるかと… 「♪ そんなところにいる筈もないのに・・・」と山崎まさよしの曲が出て来ます。事実、カケラもありませんでした。公園管理事務所にも届けられていないか確認したのですが、ないと言われていたので「やっぱりね」でした。何となく盗難っぽいなぁ。

実は先日、代わりのイヤーマフはポチりました。無いと困るので。同じものは入荷未定とか品切ればかりで止む無くフツーのグレイのイヤーマフ。ちょっと大きく当たりもきついけど、今度からはこの子で走ります。

帰りには今西誠進堂へ立ち寄り、だいふくやらみたらしを買い込みました。荷物を積めるのは有難い。


復路は自転車道を走る訳にいかないので一番単純なR24で北上と思って行ったら、まずは橿原市内大渋滞。黒い街宣車が多く、そうか、今日は建国記念の日だった。橿原には橿原神宮も神武天皇陵もあります。メッカでしたね…汗。途中でR24を諦めR169で急がば回れと思ったのですが、こちらも桜井市内で渋滞。思い切って田畑の中の道をアミダ籤のように走って再度R24に復帰。丁度2りんかんの横を通るので立ち寄ってミラーのオフセットについて相談。

藤原京 跡

Z125PROの左ミラーは運転者の左腕が半分以上映って左後方視界が極めて悪いのです。取付場所をオフセットするパーツがあるようで、それを噛ますと少々マシになるとか。今度やってみよう。R24も名阪道とのJCT付近が渋滞、更に北に行ってイオン付近も大渋滞と、クラッチ切る左手がだんだん痛くなってきて、R24も途中離脱。79km走って戻って来ました。左手の甲にはフェルビナクパップを貼っております(情けないけど)。こういう時は、自動車専用道を走れたら楽なのに…と思ってしまいます。

Z125PRO 純正左ミラーの視界

1年4か月で初ゴケした訳ですが、バイクも私も異常なくて良かった。足は巻き込まれましたが怪我にもならず、そう言えば教習所でも3回コケて、うち2回は「見きわめ時」と最悪でした。残り1回は今回と同じ。押している時にバイクがコケたのですが、咄嗟に手を伸ばして支えようとして左手が捻挫気味になりました。教習車CB125は本体130kgに加え、ガードやら燃料でほぼ160kgだそうで、ロードバイク感覚で手を伸ばした私が浅はかでしたね。102kgのZ125で良かった とつくづく思いました。

バイクがこけるパターンは「立ちゴケ」「握りゴケ」「走りゴケ」などいろいろ。なんだか苔の種類みたい、と「タチゴケ」を検索すると、本当にあるんですね・・タチゴケ(立苔)。湿ったところに多く、容易に育つとか。

タチゴケ(園芸図鑑から拝借)

気をつけましょう、濡れた路面。


2023年2月5日日曜日

イヤーマフが消えました

 本日は比較的穏やか。木津川マラソン開催日で、木津川CRが自転車乗入不可なので南方向へ。生憎奈良市の天気予報では、午前中が南風、次第に西風に転じ、最期は北西風とか。恒例の往復アゲインストコースですね。取り敢えず桜井へと一旦奈良市のダウンタウンへ走ります。奈良市中心の上空に何故かヘリがずっとホバリング。黄色く見えたので毎日放送か関西テレビでしょうか。何ごと?

ならまちをポタリングしながら県道とR169を南下。最初のトイレ休憩を天理市近郊の「なら歴史芸術文化村」に。要は道の駅ですがいろんな「歴史的・文化的」な施設が併設されています。昨年開業でバイクでは2,3回行きました。R169から少し東に1km弱。2輪駐車場も、サイクルラックもあり、トイレも綺麗。

背後にブラックカラーのカワサキ・ninja(カッコいい)

サイクルステーションなるドアがあったので入ってみました。誰もいませんがレンタサイクルらしきが並び、シャワーブースもあります。ここまで車載し、サイクリング終了後のシャワーが可能なようですね。メンテ用品も一応ありました。

サイクルステーション内部:シャワーブースは2つありました

敷地内には最近道の駅に同伴して進出甚だしいホテル マリオット・フェアフィールドもあります。バジェットホテルでレストランはなし。恐らく朝食は道の駅でのテイクアウトだと思います。が、ツインで2万円以上と流石はマリオット。強気の設定です。予約サイトも英語ver直訳で使いにくい事。世界チェーンの王道の様式で、特別レートのプルダウンには「政府および軍関係者(ガバメントレートのこと)」が並んでるのは、慣れてない人には違和感でしょうね。宿泊特化のハードは恐らく世界水準と思いますので、珍しい物好きの方は是非どうぞ。(旅館感覚ではがっかりでしょうけど)

マリオットホテル コストダウンが伺えるデザインですね

いきなり道路に鳥居がありました 参道=農道

また南下を続け、桜井市に入ったところで、さて、この先どうしよう。横大路をひたすら西へ、とかあれこれ悩むものの決定打がなく、結局「取り敢えず、明日香行こ。深入りせずに」と丘を越えて明日香村入り。トイレ休憩のため、雷交差点を左折して、甘樫丘休憩所へ。自転車置場はヤンママっぽい人たちで賑わっており、こそこそとその端っこの柱に自転車をもたせ掛けてトイレへ。

その後、敷地内?の草原で小休止。で、自転車に戻って出発しようとトップチューブに引っ掛けたイヤーマフを取ろうと… え? ない?

小休止場所 気持ちを表すモノクロ・・

確かイヤーマフは最後に装着するので、トイレに行く時ヘルメットを脱ぐ前にイヤーマフを外してここに引っ掛けてそれでヘルメット脱いで… と薄い記憶。天理の道の駅を出発した時はありました。ダウンヒルで風が冷たく、あーイヤーマフしていて良かったなあと思ったのを記憶していました。走行中に外れるといきなり耳が寒くなるので気づく筈です。だから、ここで外して掛けたのは確かな筈。慌てて周囲を探し、トイレまでの道のり、トイレの中、小休止した場所も含め大捜索するも見当たりません。やむなく桜井市と明日香村の境目まで戻って同じ経路をゆっくり走って確認するも見つからず。周囲は2回走行し確認しました。

行方不明のイヤーマフ

うーむ。思いたくないけど盗難? 子ども連れの集団にそんな疑い掛けたくないけども。ショックです。3年前に購入したumbroのグレー迷彩のお気に入りでしたから。今頃どこでどうしているのだろうか。

復路もそればかりを思い続けておりました。そりゃ汎用品ですからそれ程高価な訳じゃない。だけど寒くなるとこれのお陰で耳が快適、本当に助かっていましたから。と言うことで復路は無休憩で飛ばし、早々と戻って来ました。本日走行74.1km。

やはり、自転車は自分の目の届く場所に置くことですね。この休憩所も、これまではトイレの横に置いていたのです。今回に限って駐輪場にたくさんママチャリがあって、子どもも多かったので範を示さねば、と妙な思いを抱いてしまったのも敗因です。因みにツーリング中の紛失は、ヘッドライト、アイウエアに次いで三点目。今回は走行に関わる部品でなかったので無事に帰れましたが、改めて気を引き締めねばと思いました。

2月を表す February は贖罪の神の名前から来ているようです。

取り敢えず、懺悔いたしまする・・。

拙作「文の鳥」の文ちゃん 鎮魂のメロディ演奏中