2015年8月1日土曜日

竿飛びに遭遇

天気予報では36℃の熱暑。こんな日に走るのは危険と(実際は結構自転車見かけました)涼しい方へと安易に流れ、また琵琶湖・近江八幡でパドリング。

今日は混雑すると読んだので瀬田から名神を走って10時半到着。既に宮ヶ浜は大賑わい。あと30分遅いと確実に駐車場は満車でした。カヤック組上げて宮ヶ浜出航は11時過ぎ。久し振りに反対方向(北東)へ漕ぎ出します。半島?を越え、湾部を横断した所に、小さな入江があったのを思い出したのです。

この方向は、丁度、漁港(堀切港)から沖島への航路を横断するので注意が必要です。漕ぎ出して真ん中まで来たら、案の定、左から漁船と紅い船がやってきました。暫く停止して通過を待ちます。やれやれ行った行ったと再び漕ぎ出すと、さっきの紅い船が戻ってきました。真っ直ぐこちらに来そうなので慌てて少々後退。紅いのは比較的至近距離をすっ飛ばし、引波の大きい事。

半島の沿岸は大きな石が暗岩となってゴロゴロ、また大きな木が一端を出して沈んでいたりします。座礁しないようラダーは上げてゆっくり観察。どう見ても自然岩じゃないのもあります。スパッと四角い。また切れ目らしきも見え、更に水中に石垣っぽいのも見えるんだな。何だか謂れがありそうです。回り込んでゆくと「ひょうたん島」みたいな岩礁発見。水位が低いと半島とくっつく感じ。岩が群れて植物もたくさん。真ん中には潮?溜まりみたいなのもあって、楽しそうな所です。今日は半島との間の石ころの道は水位が30cm位、カヤックで何とか通過出来る感じ。まったりしてると左から小さな観光船?が立て続けにやってきました。

水路を通過し半島を回り込むと何だか前が騒がしい。船がたくさん集結しています。ジワジワ近づいてゆくと、先程の紅いのも、県警の警備艇までいます。すわフェリー火災か? 本来そこを突っ切ってゆくつもりだったのに、何となく行きにくい。よく見ると漁船やらプレジャーボートやらにも人がたくさん乗っていて、何かの行事みたいです。仕方ないので手近の小さな石ころ浜に着岸し上陸、ランチタイムに。モグモグしてると法螺貝が聞こえ、ザワザワ。すると断崖から突き出た板?に白装束に人がスタスタ現れ、そのまま立飛び込みでドッボーン。え?何事?大丈夫か?

おにぎり置いて見てると次々に白い人が出てきてドッボーン。これが行事か。これ見に来てたのね。以前ここを漕いだ時に何の板かいなと思ってたのですが、飛び込み台だったのか。行事は30分位で終了し、集結していた船も退去。一斉に動くもんだからとんでもない波が押し寄せました。警備艇が引き上げるのを見て、私も漕ぎ出します。板の所で断崖を見上げるとお堂らしきが見えます。帰宅後調べると、これは「伊崎の(ここの地名です。知らんかった…)竿飛び」なる行事で比叡山の修行の続編みたいなもの。何と平安時代から続いているそうです。それで皆さん白装束。たまたまとは言え貴重なものを見学できました。

時間を食ってしまったので湾横断はやめてそのまま半島を周回。小さな桟橋があって、その上に山門らしきも発見。これが修行の基地・伊崎寺だそうです。湾の東側は開けていて漁港もあるのですが、こちらは切り立った山なので誰もいません。波も穏やかで、目の前を鴨たちがのんびり遊泳。山の木々からはヒグラシの声が響きます。浅瀬では夏の陽に波の影が揺らぎ、立ち上がった藻たちも一緒に揺れます。色はシトロン、地上の喧騒が嘘のような静かな明るい水中の世界でした。小さなマーメイドが湖底の砂を可愛く巻き上げ「白いおっちゃん達がたくさん降ってきたよ」と笑って消えてゆきました。

紅い船の正体は沖島の消防艇でした。島の救急車ですね。復路でも遭遇、またすっ飛ばして行ったので大波頂きました。カヤックは水上高が低いので前方視界の半分が波です。まさにBigWave。バウは完全に水の上に上がって次に全部が潜ります。宮ヶ浜へは14時頃着岸。帰路、長命寺港に滋賀県の船「うみのこ」号が停泊していました。以前島影から出てきてびっくりした船です。1000トン近いので、琵琶湖では巨船。いろんな船を見た日でした。

さて、伊崎の竿飛びは毎年8月1日(水の日)に行われます。

土曜ですけど… ドボン。

目の前を疾走する消防艇。こっちは後が大変。
 

「ひょうたん岩礁」と勝手に命名

行く手にたくさんの船

伊崎の竿飛び でした。

左が消防、右が警察 一応待機

伊崎寺の竿飛堂

「はつゆき」号 まったり停泊

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