2014年5月17日土曜日

上りの倍返し

笠置経由で南山城村(大河原)まで走りました。

笠置へは奈良市中心部からまずR369を走り、途中で県道33号線に入れば着くやん と地図見て決めたのですが、なかなか大変でした。上り坂が大嫌いな私とした事が、あろうことか山道を選んでしまった! 
まずは東大寺大仏殿の北側からR369に入って、ダンプに多数抜かれながら微妙な上り坂を漕いでゆきます。人家が見えなくなる頃、ちゃんとした上り坂になってきて、なかなかしんどい。両脇が山なので退避や休憩するスペースもなく、へーこら走ってると道路に「登坂車線」出現。立派な坂道です。ようやく県道との分岐点に来て、しばらくは下り、と喜ぶも束の間、すぐに両脇が山になり再び上り坂。少しくらい下りが来たからと言って喜んではいけません。その後に「上りの倍返し」が待っています。みんなよく一息で登りますねえ。わたしゃ3,4回停車しましたよ。

再び広く田圃が見えてくるとようやく峠越え。まだ上り坂はありますが、その後に「下りの恩返し」があります。細い峠道を越えて一気にに下ると須川ダム。ダムと言っても何もなく「細長い大きな池」って感じ。アーチみたいなのは一番奥にあるので良く判りません。水面を眺めてると大きな鯉が浮上。「途中で停まって、おまえヘタレやな」と馬鹿にされました。当たってるけど。

ここからは快適なカントリーロード。笠置までひたすら下ってゆきます。空は青く風は強く山は緑。田植えが終わった水田に、山の端が映っています。トトロが昼寝してそうな大きな自然に囲まれていました。山道は途中で細くなり傍らに白砂川の渓流が寄り添います。α波とオゾンに満たされて走行。そして少し開けてきたかなと思った所で「フジタカヌー研究所」の看板発見。

この辺りと思っていたので、ラッキーと立ち寄ってみました。本当に研究所っぽい茶色のビルです。広いガレージスペースにカヤックが見えます。まず看板と記念撮影。建物内は真っ暗でガランとしていましたが、キョロキョロしてたら一人の男性がやって来ました。なんとこの方が社長さんでした。フジタカヌーは国産カヤック(唯一?)を作っているメーカーで主力はリバーカヤックです。大きな川をゆったり下るって感じですね。いろいろ聞いてると「中も見ますか?」と工場内も見せて頂けました。生地のNC裁断マシン、フレームのカット・プレス・穴あけ、木製リブのカッティングマシンなど説明して頂き、「ヘー!」の連続でした。フジタカヌーと言えば、木製フレームのイメージがあったのですが今ではグラスファイバも使っているそうです。無知が恥ずかしい。先代(社長のお父さん=創始者)にもご挨拶いただき、休日の飛び込みなのに有難い事でした。本当に有難うございました。勉強になりました。
工場内と言うことで写真はもってのほか、と思っていたのですがFacebookに出てますね。それから来週テレビにも出るそうですよ。5/23(金)朝日放送のココイロです。

そのまま笠置に出て公園でトイレ休憩。思ったより時間が早かったので、もう少し東に走ってみる事にしました。取り敢えず目の前のR163を東進します。まずは笠置トンネル。柵の付いた歩道があり、そちらを走行。何しろR163は大型貨物、特大貨物がバンバン来ますから危険極まりない。路肩狭いしね。トンネルを出てふと木津川を見ると沈下橋発見。一旦降りて渡ってみましたがその先は道が山に突入しており諦めて戻って、また路肩走行。切通しを抜けてダラダラ長い坂を登ると南山城村。また沈下橋っぽいのがあって、バイクや自転車で賑わっているので、降りてみました。恋路橋というそうです。何でも後醍醐天皇に惚れた女官の伝説から来てるとか。天皇に惚れるってピンと来ないけど。

橋を渡って坂を上がると集落がありました。少し迷いながら東へ走ると大きな橋。大河原大橋とありました。これ以上踏み込むと迷子になりそうだったのでここでR163に戻ることにして渡橋。右手にクラシックな発電所らしき建物が見えます。レンガ造りで結構ミステリアス。まだ現役なんでしょうかね。そのままR163を戻ります。川側の路肩は一層危険でした。途中の笠置トンネルも川側歩道に柵はなく、かつ狭く、路面も悪くて徐行走行。更に湾漂山トンネルは西風がまともに入って風洞そのものでした。加茂でR163を脱しそのまま木津川市経由で帰宅。本日走行71.5km。

しかし、最後にやられました。加茂の恭仁大橋の手前を鼻歌交じりで走ってたら右腕がチクリ。見るとケムシがしがみついてる!あぎゃぎゃー!ぶばーっっと息で吹き飛ばしたのですが、暫く動悸が治まりませんでした。今日は風が強くやたら木からブラブラしてて危険と思っていたのですが、この春「屯鶴峯」「宮島SA」「コメダコーヒー」に次いでの悪行。よって申し渡す。

ケムシのたかりも4度まで。(に しとけ)


初夏の山々
満々と水を蓄えた須川ダム






フジタカヌーさん
レンガ造りの発電所


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