2014年3月1日土曜日

水の辺の道

曇り空の下、ようやく纒向遺跡へポタリング。

纒向遺跡ってどこら辺よ?といろいろ調べても決定的なものは見つかりません。曰く、三輪山の北西一帯に拡がる と。まずは桜井周遊コースを走ります。一旦奈良市の市街地に出て、県道を南下し、途中からR169。この国道は元々が古道「上ツ道」ですから纒向遺跡を通るのか・・・おっと時代が違いました。纒向遺跡って3世紀の都市集落で、上ツ道は7世紀って400年も違いました。何だか遠い昔だとごっちゃになります。

R169で「三輪素麺」の次の信号を右折します。細い路地ですが、舗装の色が薄茶色でポタリングにぴったり。小さな踏切を越えて暫く走ると、整備後の古墳って感じの場所に到着。案内板では「石塚古墳」とあります。小高い丘があって、発掘後きれいにしたのでしょうね。ベンチには段ボールが敷いてあって「おっちゃん」が寝てましたが誰やねん。その隣には小学校があります。更に小学校の北西と西にそれぞれ古墳があって、まさに墓に囲まれた学校でした。どうなんだろ、これ。

古墳以外は田畑。ぐるっと農道を回って、可愛いJR巻向駅を過ぎて原っぱに出ましたが、結局どれが何の遺跡だったのか皆目判りませんでした。新しい一戸建住宅も建っていて、きっとこの辺りの下にはいろいろあるんだろうけど最早如何ともし難い状況・・・に見えました。更に薄茶色の道を辿ってゆくと箸墓古墳に到着。卑弥呼のお墓?って噂されている所です。中がどうなってんだか判りませんが、現時点では「森」です。箸墓古墳の脇から東南に走り、大神(おおみわ)神社参道を横切って初瀬川(はせがわ)へ。(はつせ と言う呼び方は古語だそうです。知らんかった)

どなたかのブログで初瀬川(大和川)沿いに走れることを知って、空が怪しい事だしバイパスとして走って帰ろう思った次第。始めは何だかごちゃごちゃした道でしたが、休憩所も見られるようになり何だかいい感じ。一部で道路ロストする所がありますが、川は北西向きなので、一旦西進し北進すると再び川沿い道路に出る事ができます。ここら辺からは更に快適。随所にポケット公園があり、立派なトイレもあります。看板によると「しきのみち・はせがわ展望公園」とあります。車も来ますが交通量は少なく、路面も快適。なんで今までこの道知らなかったんだろ?「水の辺」ってデザインされたカラータイルがあちこちにあり、まさに水の辺の道でした。

そのうち一際広い公園があって、遊具のような展望台が見えたので思わず停車し登ってみました。生憎の曇空、山々は白く翳っていましたが、晴天時はきっと良い眺めでしょう。その展望台のてっぺんで地図を見てたら「唐古・鍵遺跡」がすぐそこになっています。弥生時代の遺跡として教科書にも載っていた記憶があります。折角来たから行ってみました。小高くなった中に池があり、周囲に堰堤。その一角に復元された奇妙な楼閣がありました。少し南に鍵遺跡があるのですが、空模様から今回割愛。再度水の辺の道に戻ったのでした。

間もなく道はR24に出て、そこからは何回か走ったことのある浄化センターコースです。急ぎ走りましたが大和郡山市でポツポツ雨が降り始め、奈良市に入ったら本格的な雨となってしまいました。先週に続いて「ゆきかぜ」泥んこ。本日走行70.8km。

唐古遺跡にて、カーネルサンダー氏東洋版のじいちゃんに出会いました。近所の人ですが足を引き摺りながら歩いていて、私が通りかかると赤顔をニコニコさせて

 サ氏:やあ、半ズボン履いてるなあ!
 私 :下にこう言う暖かいの(レーパン)履いてるんで大丈夫なんですよー。
 サ氏:はあー ええのん履いてるなあ! どっから来たん?
 私 :○×△です。
 サ氏:はあー 遠くから来たんやなあ!

サンダーじいちゃんはそのまま足を引き摺ってゆっくりゆっくり歩いてゆかれました。畑の見回りかな。
仕事で面白くない事が続いた今週、サンダーじいちゃんとの会話が事の外、胸に沁みました。きっとじいちゃんはもっと艱難を乗り越えて来たんだろうな。上下に揺れる背中に小さく手を合わせていました。

月が弥生に変わった日、弥生遺跡で心に目薬頂きました。


纒向遺跡・石塚古墳
唐古遺跡








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