2013年9月14日土曜日

琵琶湖は不思議と凪いでいた

本日は琵琶湖、カヤックで沖ノ島一周パドリング。

台風来てるし天気予報でも南東の風やや強しとの予報だったので、大丈夫かいなと思っていたのですが、本日の琵琶湖・近江八幡は拍子抜けの穏やかさでした。普段は北寄りの風が多いので相殺でもされたかな。

渋滞の京滋BPを迂回したので近江八幡・宮ヶ浜到着は11時。モタモタと組立て、アルフェック用シーソックが上手く嵌らず、出航できたのは12時。
風向きでどっちに行くか決めようと思っていたのですが、ベタ凪みたいな湖面なので目の前の沖ノ島を周回する事にしました。毎年1回はやっているのですね。でも波がないと却って漕ぎにくい。腕に変な力が入ります。背筋背筋と言い聞かせながら漕ぎます。途中で右手から漁船接近。はい停止~。沖ノ島に接近するとチラホラと釣り船が。邪魔しないようそーっと通り過ぎます。

沖ノ島の東面から北面にかけては絶壁みたいなのがそそり立ち、大きな岩がゴロゴロしています。島の中から近づくのは難しいでしょうね。浅い洞窟までありますが、どうしてこんな事になったのか・・・って感じです。巨大な洗岩暗岩もたくさんあるので、ラダーを上げてゆっくり進みます。音が殆ど出ないので鳥達もなかなか気づきません。カワセミがヒラリと飛びました。一瞬コバルトブルーが目に刺さります。岩の上で休憩中の鳶も激写成功。

毎年休憩に使っている小さな浜を探しますが、例年通りなかなか見つからない。千畳敷を沈めたような小さな入り江に幾度か出入りし、ようやく発見。確かここや・・。でもゴロゴロ岩が増えたような。1年の間に自然は何をしでかしたんでしょうね。水温も低下し、浅いところに鮎?が見えました。

沖ノ島の北東部は誰も居らず、フィッシングボートがたまに近づくだけ。対岸の比良山系も今日はぼんやり霞んでいます。岩に腰掛け、波の音と未だ喧しいセミの声を聞くだけです。何千年の時間の大半はこうやって誰にも知られず過ぎて行ったのでしょう。苔の世代は数え切れず、岩の角も丸くなります。

おにぎり食べてさあ出航。凪いでいるからと言って安心できません。琵琶湖が15時頃に豹変するのを何度も見ています。沖ノ島の北側は岩壁&森から、石ころの浜&森になり、西側に回りこんで、水の上に立つ総合監視所辺りから人家や畑が出てきます。浜辺では子供が二人座って話していました。沖島町は平地エリアに建物びっしり。西福寺の大屋根が一際目立ちます。島の西端は小高い森になっていて、ここを回り込むと島の南側。今日も釣り人たくさんでした。

漁港の前を通過するのはリスクが大きいので、漁港を左に見ながら宮ヶ浜方向へ転進します。この航路?は漁船や定期船の航路と交錯しないので安心。もっともモータボートには今日も随分あおり喰らいましたが。波長の長いうねりの中を半分くらい漕いだところで、前方の釣り船にグレーの船が接舷しているの発見。ありゃ滋賀県警の警備船じゃないの?検問でもしてんのかな?それとも釣り船が迷子かな?

こっちに来たらどうしよ、明るく挨拶し「動力船免許はハッチの中なんで今は出せません」とキッパリ言おう とか急回転していましたが、幸い警備船はこちらにお尻を向けてさっさと行ってしまいました。よく考えたらカヤックなんだから免許要らんし(一応持参してますが)、そもそもあんなのが接舷してきたらこっちは先に転覆するわな。

宮ヶ浜へは14時半に着岸。心地よいクルージングでした。落ちアユは少しもの哀しいですが、琵琶湖は秋が一番きれいな気がします。人知では如何ともし難い大きなパワーが底に秘められた琵琶湖。私が毎回感じるのは「神秘」の2文字です。

畏れを知ることは大切だと、防災週間を終えて思うのでありました。台風も来てるしね。


絶壁の沖ノ島北東部
どうしたん?と言いたくなる穴ぐら





0 件のコメント:

コメントを投稿