2013年8月4日日曜日

藤原京の黄色い花

桜井周遊コースをアレンジし、藤原京跡を訪ねました。

と言うのも、先週のNHKのニュース画像で、画面一面、どこまでも拡がる黄色い花が流れ、カミさんも印象的だったらしく、「どこ?橿原って出てるよ」で調べたらどうやら藤原京跡。いつもの桜井周遊コースと明日香コースの真中の空白地帯でした。「じゃあ自転車で行って見て来て」と、お願いだか命令だか判らんですが、行ってきました。

往路は桜井周遊コース定番。奈良まで東進し、県道とR169(古代の上ツ道)を南下。桜井市内に入り、線路を越えてサークルKを右折したら一本道です。3kmほど走ると右手の歩道にカメラ乱立を発見。その横は一面黄色のお花畑。きっとこれでしょう。咲いているのはキバナコスモス。コスモス(秋桜)と言えば淡い色のイメージですが、こちらはしっかりした黄色。オレンジがかったものもありました。風に揺れる花々を沿道のシルバーカメラ隊が一斉撮影。きっと今日はあちこちのブログやらデジタルフォトフレームやらに黄色いお花が文字通り、花盛りになってる事でしょう。

藤原京跡も散策してみました。現在保存されているのはそれ程広い地域ではありません。ぐるっと見渡せる程度で、発掘中の部分もありました。なんと少年野球のグラウンドまでありました。しかし実際はこの数倍の広さで平城京・平安京よりも広かったって話です。現在では住宅もスーパーも病院も線路もあるので到底復元はできませんけどね。
藤原京跡に立てば(地図で見ても)、大和三山の真中って事がわかります。大和三山は盆地に忽然と存在する山で、只の山ではない感じがします。何しろ天の香具山(女性)を巡って畝傍山(男性)と耳成山(男性)が争ったって神話?もある位でして。その3つの山が成す二等辺三角形の真中に藤原京の中心があるんです。全てが計算の元に作られたって言われても不思議はありません。山の神たちの恋愛調整機関だったのかな。

その後少し走って橿原神宮にある「サイクリングステーション」で休憩。予想通り、冷房が効いていて大変快適。自転車も屋内に駐輪。だって誰も居ないのです。独り占め。まあ本日は環境省から熱中症情報が出た位ですから当然か。因みに熱中症情報って下記のようなものです。

 「暑さ指数31(運動は原則中止)を超えました。熱中症の危険性が高まっています。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動してください。運動は原則中止し、乳幼児や高齢の方は水分を補給しましょう。」

途中で中止って言われてもね・・・。

帰路は情報どおり、暑(熱)かった。第2浄化センターまでは結構木陰も走れたのですが、以降は日射をまとも。足より頭がクラクラしてました。信号待ちも近くの建物の影の中、10分に1回は給水みたいにして帰って参りました、本日走行71.7km。

古代大和のミステリーはロマンチックでもあるんですが、現在じゃその上に奈良県民たちが住んじゃってますからね。

天の香具山 「あやくしの愛おしいウネビ様が、マンションで見えませぬ・・・」
耳成山   「嗚呼、惚れたカグヤマ嬢との間に線路があーーっ」

まあまあ、綺麗なお花でも見て落ち着きなされ。今はキバナコスモスでっせ。花言葉は「野生の美」。

✽✽  「ウチらワイルドやしー、さっさとケリつけちまいな!!」

こら、煽るな。神代の頃の騒動が千数百年経っても落ち着かない大和の国なのでした。

藤原京跡 背後は香具山
一面、黄花秋桜。背後右は耳成山



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