2024年5月18日土曜日

我々は何故、自転車に乗るのか

堺市内にあるシマノ自転車博物館に参りました。昨年冬にも行ったので2回目です。先月ヤマハのバイク博物館に行ったからってのもありますが、奇しくも明日はTOJ開幕戦の堺ステージ。明日はシマノ博物館は無料だそうです。

コースは単純。大和川沿いをずーーっと下り、吾彦大橋を渡ってイオンモール北花田の角を右折し西進。なんですが、この辺り、地下には地下鉄御堂筋線と阪神高速大和川線がクロスしていて、高速の常盤入口もあってごちゃってます。

西進する府道は走り易いですよ。何しろ堺市はシマノのお膝元。全部とは言いませんがこういった幹線道路には、自転車走行路がきちんと確保されています。バス停が近いと「バス停注意」と路面にペイントされていますし、車道も幅は確保されていますので危険は感じません。沿道には大きな総合病院、それからやたらJKいるなーと思ったら、女子高もありました。香ヶ丘リベルテ高等学校と言って、アニメに出て来そうな名前です。学校コメント見てると「美容師コースなのにメイク禁止って何やねん」とかありましたが「購買にお菓子がたくさん♪」とかもあって女子高って謎ですわ(「僕ヤバ」の杏奈ちゃんなら喜びそう)。

博物館到着は11時直前。案外と近いのです。ずらっと並ぶ造り付けのサイクルラックは今回も自転車Nothing。架けていいのかな、みたいになります。500円払って入館すると、お客様はちらほら。良かった。インバウンドも居ましたし、マスコミっぽい人も居ました。TOJの前乗りですかね。

歴史のコーナー

街角再現?

5人乗り競技車

今回PVは後回しにして2階の展示を見ていると、ボランティアらしき人がインバウンド客(日本人付添い?あり)に説明していましたが、彼らがムービー(英語版)を見始めるとヒマになったのか、こちらにやって来ていろいろ教えて下さいます。歴史ものはこちらも判らないので「へぇー」の連続でしたが、現代車は余りお詳しくないようで、DURAの説明は私からしました。

倉庫っぽい所には現代車が多数ぶら下がり。どうやって、何故これをコレクションしたかは一切不明ですが、高級車が多数ラインナップ。バックヤードにはもっとあるそうです。

ではここからは写真でご紹介。

高級車が多数 標準がDURAですから

皇室御用達車は菊の御紋付き

初期のアレックスモールトン 美しい!

東京五輪で増田選手が使用したメリダ(6.9kg)

なんとヤマハ車が! 世界初のアシスト自転車

美女と野獣?(上はパリの宝石、下はグラベルロード)

高校生の頃乗っていたロードマン(1974年~)

YONEX車には MADE IN JAPAN 印が

陸船車と言うそうで各藩に様々なモデルがあったとか

かわいいGIANT

滞在は1時間ほど。最後に入口近くで自転車PV見ました。自転車は移動手段としては自動車やモーターバイクに取って代わられた感はありますが、我々は何故自転車に乗るのでしょう。

それは自分の力で何処へでも行けるからだと高らかに掲げられていました。身体機能のエクステンション。石油や電気が無くなっても生き残り続けるモビリティ、それが自転車。よく考えたら、これって究極の移動手段ではないでしょうか。アニメや映画でありがちな「文明滅亡後」の世界でも、人力は存在するのです。自転車の形態がもっと多様になれば、案外と道路行政や都市交通網を変えることが出来るかも知れません。例えば下写真はシロウマサイエンス社の雨天OK自転車。一人乗りではありますが、こういうモビリティが行き交う街は未来のようで素敵です。初期の自転車のタイヤは木製で、今からすると「えー? お尻めっちゃ痛いやん!」ってなりますが、未来では「昔の自転車って雨降ったら濡れたんやて! 信じられへん!」とかJK騒いでたりして。


シマノ自転車博物館は、単に「走る道具」というだけでなく、いろんな可能性を感じることが出来る博物館でありました。しかし滞在中、終ぞロードバイクは他に現れませんでした。本日走行86.3km。

広大なサイクルラック基地にずっと1台だけ・・・

明日、盛況だといいですね。堺コースのT.Tスタートは13:35だそうです。



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