2013年11月4日月曜日

秋は忍び

狙いすましたように朝から雨が上がり、南方向へ走りました。前回外した長尾神社が目的地です。
長尾神社は竹ノ内街道と長尾街道(何れも古道です)がクロスする場所にあります。

如何様にも行ける場所なので、走ったことない道をと思い、大和郡山市内から自転車道を走らず、西に向かいます。真っ直ぐ行くと矢田寺に入ってしまうので、途中で左折し住宅地の中をUPDOWN。R25に出て、JR法隆寺駅を経由して西名阪自動車道を潜り西穴闇(にしなぐら 珍名!)交差点から県道132にて竹取公園へ。裏道を辿ったつもりでしたが大して面白くなかった。

竹取公園でトイレ借りて、丁度居合わせたモンシロチョウの写真を撮ってたら、後ろにハイカーのおばちゃんたち集合。数名寄ると賑やかなこと。最初は公園を散策するのに何を着たらよいかに始まり、なぜか電動自転車は楽ちんに繋がって、火野正平の自転車縦断番組の話になり、ついでに火野正平の浮気の是非が論じられ、西川史子センセイの結婚生活は落ち着いたかになって、賢い嫁は云々・・・ ここまでの所要時間はたったの10分ですよ。そんな喧騒の中で健気に蜜を吸っているモンシロチョウが妙に愛おしくなりましたのだ。

おばちゃんたちは放っておいて、真美が丘ニュータウンを抜けてR168に入り、道の駅ふたかみ には11時頃到着。二十数キロだったので大して草臥れてませんでしたが、名物?紫蘇ソフトを食べてみました。ハイ、もう二度と食べません。そもそもミルクとシソって相性いい感じしないじゃん。それ組み合わせても喧嘩ですわ。やっぱソフトはバニラでしょ。と言うわけでそそくさと後にし、R168バイパスを引き続き南下します。途中に当麻寺参道入口があったのでちょっと寄り道。当麻寺は駐輪が面倒そうだったので仁王門見ただけですが、そのすぐ脇の小道にフラッと入ってみました。自動車も入れない細い路地が家々の間を縫って、徐々に登って山の中へ。すぐに池があって周回すると「芭蕉の小径」の標識発見。

はっきり言って何の変哲もない山の中です。路上には落葉が吹き溜まり、木のベンチにはやっと顔を出したお陽様の光が斑に降り注ぎ、そして落葉が更に積もります。ようやく秋がやって来ました。カーブの先の車行き交う国道はここからから見えず、ただただ切り取られた静かな秋の気配です。芭蕉が踏みしめた山中の落葉を、今、私とゆきかぜも踏みしめる不思議。四季あってこそ歴史が堆積した事実。木の間に見える空が急に澄んだ青に見えました。

そのまま竹ノ内街道(R166)に出ちゃったので、坂を降下し、旧竹ノ内街道を行くと長尾神社発見。鬱蒼とした森の中に小ぢんまりした社殿が佇んでいます。うーん。思ったよりずっと小さく質素。ま、何を期待してたんだか判らんのですが、竹ノ内街道の一区切りって思いがあったんでしょうね。やや拍子抜け。

取り敢えず一区切りついたので、そのまま東進し現代の竹ノ内街道R166へ。大和高田市を抜けて葛城自転車道に合流、折しもの北西風(木枯らし1号)と戦いながら北上。このままではちょっと距離不足かなあと思い、大和郡山市ダウンタウンを回って帰ろうと思ったのですが、その大和郡山市に入るあたりから空が急速に曇りだし、生駒山は霞んで見えない状態に。風も冷風になったため、スマホで雨雲レーダーみると西からまとまった雨雲が接近中。迂回を断念し富雄川沿いを急ぎ北上したのですが途中で雨に捕まり帰宅まで雨中走行でした。本日走行65.8km。

雨風の寒さにウィンドブレーカを羽織って走ったのですが、先日まで半袖ジャージ1枚でも暑かったのに、この変わりようは何?四季が二季になって、秋は気配だけですぐに冬将軍なのか。秋は忍び? 芭蕉も忍び? おお、関連が・・・。

忍法丸め込み。


芭蕉の森の中は落葉の奥座敷 
芭蕉の小径 秋 降りそそぐ



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