2024年11月30日土曜日

トラブルは最遠点で起こるもの

  11月は自転車走行目標300kmをオーバーしたのでラストの土曜日は自動二輪で「中二病の聖地」滋賀県日野町の旧鎌掛(かいがけ)小学校までツーリング。たまたまカミさんの同窓会ハイキングと重なったので一日使えました。で、MT初の立ちゴケ。あちゃ。

 旧鎌掛小学校は自転車で既に3回も行ってますが、守山スタートなので経路が違います。今回は信楽からR307をひたすら東進し水口の隣の日野町まで。水口は甲賀市(甲賀流忍術の地元)の中核地域でR1号線(東海道)沿いの、昔から賑わいのあった所。現在の新幹線や名神高速を基準に考えると外れますが、かつての幹線道を基準に考えると現在とは異なった経済や文化の伝搬経路が見えてきます。

 朝8時を回ってから出発。寒いっす。気温は8~9℃。自転車と異なり自ら発熱しないので服装は厳重。ポリ長Tの上にフリース、ライトダウンベストを重ね、秋冬用ライジャケ。下も超ヒートテックタイツに裏起毛デニム。ですが、お尻痛対策としてタイツの上からアンダー用レーパンを履き、長距離走るので脚用プロテクタ着用。R163から府道5といういつものコースは山岳路線なので寒さも厳しく丁度良かった。

 信楽を過ぎ新名神を潜ると山の中のUpDown。125CCでは苦しい場面もありますが、MTの6速も結構粘り強く60km/hキープは可能(原2は60km/h、道路は50km/h制限ですけど)。煽りを感じることもなく水口市街地に。前述のように中核地域なのででっかい西友や滋賀らしくアヤハディオタウンなど商業施設が揃い交通量も多いです。野洲川沿いを少し走った後R1を潜って山に突入。山が切れると日野町です。馴染みの「しゃくなげ街道」に入って、旧鎌掛小学校。京アニのアニメ「中二病でも恋をしたい!」では銀杏学園高校でした。なるほど校門のすぐ脇には立派な銀杏の木がありました。校舎は依然として威風堂々、ですが傷みが目立ちます。

老校舎毅然と建つ

クイックルワイパーみたいな銀杏の木が多分銀杏学園の名付け元?

 到着は10時15分。ほぼ2時間でした。ボランティアの人たちが朝からお掃除中。頭下がります。しかし、さ・む・い!!。昔の木造校舎ですから暖房なんてある訳もなく、ガラス戸からは隙間風が入り放題。外気温は9℃に満たず、強烈な西風も真面。芯から寒い…。教室は以前のままで「中二病聖地」のプレートだけがあちこちに増えている。見学者は数組。年代もバラバラ。わざわざ来るんだと感心しました。

入口。アルミ戸が木に竹を接いだよう

聖地プレート 注意書きはハングルと中国語(繁体)併記

 廊下は余りに寒々しいので陽が当たる教室優先で見学。

2階廊下です 右写真奥は図書室

相変わらずオタでないと判らん「アニメファンの部屋」です

 普通の教室も残っています。「意見がそこそこ出て」「間違えてもよい」学級はいいとして、黒板右の達筆の「授業ハ正粛ニ」は「静粛」ではないかと思ったのですが「正粛:正しく慎み深いこと」なる言葉もあるようです。でもなあ意味としては…。

六年生の教室だったそうです

1階をぐるっと回ると音楽室と講堂があります。音楽室は入れませんでした。北側の教室群は民芸博物館的に使われており、農機具・生活用品・何故かハチの巣が展示されていました。一番奥まった部屋だけは「中二病」の教室になっていて、京アニ作と思われる座席表が貼ってあります。ヒロインの六花ちゃんは一番前の席、モリサマーの前です。クラスには珍名が並びますが(三文字苗字が多い)大津や枚方は手抜き? 一つ一つのルーツを考えると面白いです。個人的には雪丸さんカワイイ。

六花のクラスの座席図

京アニによる美術設定シート プロの仕事!

 余りの寒さに耐えかねて30分で退散。そこで事件が起こりました。折角だからと花壇前と北側平屋校舎の前で記念写真撮って、さてエンジンかけようとバイクに跨った時のことです。中庭に吹き付ける強風もあって身体がヨロけました。あれ?あー?あーあーあー どてっ。

ふわりと車体が傾き絵に描いたような立ちゴケ。右にこけたので下は草地。ブレーキレバーの塗装剥げたけど、マフラーも擦れて塗装変だけど機能的には問題なく助かりました。MTの引き起こしは初めて。130kgでも重いです。膝を入れて脚の屈伸で、と思いましたが腕にも力が入り、只今も両前腕が痛い。こう言うことってほぼツーリングの最遠点で起こるものなんですよね。

立ちゴケ直前の一枚 背後が中二病の教室

 コケた後っていきなりエンジン掛かりません。以前Z125で立ちゴケたときもそうでした。オイルが変になっているのかオイルのインジケータが点灯します。一旦OFFにして再度ONにしてエンジンかけるとかかります。かかった時は正直ほっとしました。引き起こし中に年配ボランティアの方が一人「だいじょーぶ?」と聞いてくれましたので、挨拶して恥ずかし気に出発。

 向かったのは日野記念病院の南側のツバメカフェ。計画時からマークしていました。寒さから回復し切れず震えながら病院駐車場の一角に駐車し、11時前ながらランチタイム。店内はマダムたちで賑わっておりましたがカウンター席が空いていました。ピザがお得意のようでしたが、私の世代ならみんな懐かしいナポリタンのコーヒーセット。懐かしい味でした。サービスも感じよくて(お嬢さんたちも可愛く)近所だったら常連間違いないお店でした。

ツバメマークが可愛いカップと銀杏型?スプーン

 復路も約60km/hで西風に向かいます。今日自転車乗った人、心折れなかったかな。途中、所々でハッとする紅葉を見ましたが自転車程気楽に止まれないのが残念でした。2時間で奈良市・高の原まで帰り、お茶休憩して帰宅。重装備だったので走行中の寒さは大丈夫、レーパン効果でお尻も大丈夫、Z125で間々あったクラッチ操作での左手痛もYAMAHAのアシスト&クリッパークラッチのお陰か単に渋滞が少なかったからか皆無。快適ツーリングでした。走行距離は往復159km。ODOが2,100kmをようやく突破。

信楽高原鉄道 紫香楽宮跡駅前 駅前の概念が崩れる…

 帰宅後立ちゴケで設置したスロットルの先端とレバー先端を掃除。土と草がポロポロ出て来る。元がマットグレーだから、土ついていいんじゃね? ってMud(土)ちゃうって。

MT125負傷箇所

  取り敢えず黒マジックを塗り塗りしておきました。(-_-;) 

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