2017年9月4日月曜日

ゆめしま海道を往く

毎年恒例CTJさんツアーでの「しまなみサイクリング」は今回「ゆめしま海道」へ。

最後に渡った 来島海峡大橋(しまなみ海道)
ゆめしま海道 where? ⇒ 因島から渡船で渡る生名島から佐島,弓削島を回るコースで、新しそう。海道はどんどこ増えていて「しまなみ」「とびしま」「ゆめしま」以外にも、広島県の呉~尾道の「さざなみ海道」、愛媛県の今治~松山の「はまかぜ海道」があります。道路にブルーライン描けば出来ちゃうんでね。今回の参加は何と19名。北海道・東京と近畿圏各所からで、レンタサイクルも大量にバスに積み込みまずは向島まで。
向島で 出発準備中
ここから因島大橋を渡って因島、渡船で生名島に渡ります。残念ながら「はっさく大福」は休業中でパス。私の勝手なリクエストで自転車神社こと大山神社へ寄道し、御守を更新しました。今回は「ろんぐらいだぁすバージョン」のピンク!御守そのものは他と変わらず、単にパッケージ台紙に、ろんぐらいだぁす! のキャラクタ並びにチームFORTUNAの女神イラスト(亜美ちゃんが考えた奴ね)が描いてあるだけ。で、100円UP。まんまと嵌り、結構皆さん買ってました。

バーハンドル用御守withろんぐらいだぁす台紙
ゆめしま海道は海沿いの快適な道、が続くと思ってたら甘かった。確かに生名島でまず目に飛び込む白い浜辺と透きとおった海は美しいの一言。橋へのアプローチは坂でも仕方ない。橋の上からの絶景は申し分ないし、海峡を渡る風が心地よく、こりゃ天国ロードやなと思ってました。それが弓削島一周コース途中、港から集落の中への細い道を辿ってゆくと、その先は山。ひたすら続く山坂道。うへー、聞いてないやんと一同文句タレタレでヒーハー登り、島の反対側に出ると目の前は絶景の海。しかし道は更に登ります。切通しを通ってようやく平坦になり、一同やれやれ。道は海沿いを快適に下り・下り・曲がり・下り、と、えー?カーブの先は上ってるやん。仕方ないからまたヘーコラ登って曲がってようやくてっぺんに出て快適に下り。ひゃっほーと飛ばします。するとカーブの先はまた上ってる!
弓削島からのナイスな展望
おい、どーなってんねんと登って、また快適下りーっと え?また上る? ってなことを数回繰り返し、一同最早下りでも疑心暗鬼状態になった所で「これ登ったらあとは下って海沿いに出る」との情報が。ほんまやろなとアイウェアの下で睨みながらゼイゼイ登るとようやく下って海沿いに。やられた感満載で再び橋を戻って生名島へ。ゆめしま海道とは斯くも「夢」を抱かせては蹴散らされる「人生」のようなサイクリングロードです。で、最後におまけが。ホテルへの道は海抜150mを一気に上る斜度12度の坂道でした。一同トドメを刺され、走って登れたのは半数位でしたでしょうか。この話がその夜の恰好のツマミになったことは言うまでもありません。

ゆめしま海道の坂をクリアし、やれやれ の御一行
ホテルロビーには1台のミニベロが飾ってありました。「凪」のミニベロでフラットバーの多分20インチです。黄色と白のグラフィックがホンダジェットのようでなかなかカッコいい。タウンユース用に欲しくなっちゃいます。でも高いんだよねえ、NAGIバイクは。

2日目は因島スタートのしまなみ海道。こちらはオーソドックスに今治のサイクリングステーション・サンライズ糸山まで走ります。
生口橋を渡って生口島、定番・瀬戸田のドルチェでジェラード!と思ったら開店前でスルー。ま、朝の8時半ですからね。ジェラート欲も乏しく諦めも早かったっす。瀬戸田で少々お土産タイムを過ごし多々羅大橋へ。この日の多々羅大橋はきれいでした。抜ける青空に吊橋の真っ白な主塔が聳え、お見事。続く大三島のしまなみ公園で「でこたんソフトクリーム」。でこたん what? 柑橘の一種なんでしょうね。欲張ってLサイズ頼んだら多々羅大橋の主塔並みの高さでした。

生口島の耕三寺 私はちょっと引いてしまった・・
多々羅大橋の主塔が天に刺さります
ベンチに腰かけてでこたんを頬張っていたら、次々にサイクリストが到着します。その中にロードの若いカップルがいました。彼の方は置いといて、彼女! スリムな体形にジャージがびしっと決まり、束ねた長い髪がヘルメットの後から風に靡き、多々羅大橋をバックに颯爽と走ってくる様はまさにポスターみたい。昨年並走したクロスバイクのお嬢さんに次いで、瀬戸内フェアレディ賞を授けたかったです。
定番ポイント 多々羅しまなみ公園

一同次は伯方島の道の駅S・Cパークへ。なんか休憩ばっかしてる気がするけど、ここではしまなみ三大スイーツである「塩ソフト」。Lサイズは懲りたのでSにしましたが、Sが標準サイズですからね。皆様お気をつけあそばせ。お蔭様で全然お腹減らないってか明らかにカロリーオーバー。なので、最後の大島の延々の坂道では飛ばしました。それまで20kmちょいでまったり走ってたのが、30kmオーバーで巡航開始。坂道も30km弱でグイグイ行きます。下りは勢いでX0キロオーバー(書けん…)でかっ飛んで気持ち良かったー。

左:でこたんソフト(L)  右:塩ソフト(S)
ただそれでお腹減らしたかというとそうでもなく、吉海での昼食は少々きつかった。ソフトはSサイズにしましょう。特に各島停車で食べるより1つおきくらいに食べることをお勧めします。
あとは来島海峡大橋をゆっくり走って、青い海と瀬戸内の多島美を鑑賞しサンライズ糸山には13:20到着。一同40分で自転車を輪行袋に詰めて着替えてシャワー浴びてと大変でした。シャワーは数が少なく外来者は有料なのでご注意。着替えるのもトイレしかなく、更衣室くらいはあっても良いのにと思いましたね。走行距離は初日45.9km、2日目56km の計102km程度とそれ程伸びませんでした。が、チームはロードのみではなくシクロクロス,クロス,ミニベロと様々な自転車の混成部隊なので仕方ありません。ミニベロで果敢についてきた女性にはロードオッサン達から拍手喝采でしたよ。

みきゃんも走る 終点 サンライズ糸山
レンタサイクルも多かったのですがCTJさんが用立てしたもので、こちらも様々。定番のアルミロードのみならず、クラシックビアンキや全然知らないクロモリロードもあって、ショップ店員さんの愛車ですって言ってもおかしくない程バーテープからペダルまで凝った仕様でした。
来島海峡 リゾート!
お天気にはめっちゃ恵まれた今回のツーリング。やはり帰りのバスは大変和やか。今回も年齢層は結構UPPERでしたが、年齢や性別や居住地に関係なく仲良くなれるのは一緒に坂を登ってゼイゼイしたからですね。これは自転車だからこそ味わえる醍醐味だと思いました。お、これが作戦だったのか、今回のゆめしま坂隠し。と言う訳で、思わぬ坂は団結を強めるという予期せぬ教訓を得たツアーでした。CTJさん並びにご参加の皆さま 有難うございました。

きれいな海と和やかな空気に触れられるゆめしま海道。今日もきっと思わぬ坂に呻いているサイクリストがいるに違いありません。でもね、終わってみればそれが夢のような体験だと判る事でしょう。

え?もう一回行くか? いやー、夢は一回でいいっす。

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