2014年6月14日土曜日

桃山城登城できず

京の城跡巡り第3弾は、伏見桃山城。

場所は伏見の奥座敷、以前、伏見に行った時は自転車道から魚屋通を走りましたが、今日は出発が遅れ、上津屋(流れ橋)付近からR1バイパスを走りました。高速道路のような快適レーンです。但し実際は上津屋交差点からR1BPの歩道に入ってしまい、しばし側道用信号で止められ鈍足。途中から本線に割り込み?以降、宇治川越えて大手筋交差点までは快適走行。大手筋を右折すると直進で桃山です。

古くからの酒蔵が風情を醸し出す大手筋を少し走るとアーケードのある大手筋商店街。人が多いので押し歩きます。アーケードを出るとすぐに京阪と近鉄の駅があって、道は緩やかに上り坂。真中に御香宮の鳥居が見えます。ちょっと御香宮に寄道。由緒ある神社のようです。長い髪のお嬢さんが何事か熱心に祈っていました。私も手水で清めて、月並みですが家内安全をお願いしました。孫BOYも出来ましたし祈る事は増えるばかりです。ここの社殿の塗りは極彩色で日光東照宮を髣髴させます。御香水という湧水が有名だそうですが、気付かずスルーしてしまいました。

そのまま東へ走って左折。閑静で上品なお屋敷ばっかの住宅地の中を坂登り。モモ山と言うだけあって高台なんですね。それにしてもどのお宅も大きくエレガントで、武家屋敷由来の町名が似合います。西方向の眺望もよく、三川合流点までずーっと見渡せます。季節が良い頃、この夕景を見ながらベランダでビールなんて贅沢でいいなあ。

そもそも伏見桃山城は3度建築されたそうで、16世紀・秀吉の時代に初代が作られ、伏見の大地震で倒壊後、再建。これが関が原の戦いの中で消失し、今度は家康が建築しましたが後に廃止され一帯は桃畑になったそうです(なので桃山)。元々はステータスの高かったお城みたい。
現在のお城は立派な本丸と二の丸が聳え立っていますが、これは50年ほど前にレクリエーション施設として建てられたもので、現在の耐震基準を満たしていないとの事から城内は立入り禁止。残念。でもまあ十分見栄えはします。この天守閣からの眺めは抜群でしょうなあ。残念至極。

桃山城一帯は運動公園のようになっています。周囲は手が入っていない森で、格好の散策路です。風に乗って森の香りが心に沁みこみます。きっと朝夕は鳥が囀り、夏は蝉が喧しいことでしょう。高校生のカップルが楽しそうに語らいながら歩いてきました。部活の帰りでしょうか。「耳をすませば」の地方版です。全国津々浦々こんな光景があるんでしょうね。森の香りと無垢な気持ちが混ざり合って私も幸せな気分に。御香水をスルーしても充分瑞々しい伏水(ふしみ)をもらった気がしました。

帰路は伏見港公園に寄った後、再びR1BPを南下。帰りは迷わず本線走行。上津屋の手前でR1BPを出て、木津川東側の管理道路を走り、定番航路で帰宅。本日走行83.3km。今日はほぼ25km/h巡航だったので、あちこちでボンボン抜かれました。みんな速いね。まあ気にせずのんびり走れるのはルイガノの良い所ですが。

今日横切った通りに「油掛通り」ってのがありました。昔々、商人がお地蔵さんに油を掛けてご利益があった事に端を発するとか。水を掛けるなら清める意味で理解できますが、一般的に灯油やガソリンを被ると忌々しい結果になります。お地蔵さん、実は危機一髪だったのではないか? いや、そもそも美白志向で日焼け止め効果があって嬉しかったのじゃ。いやいや、実物黒いで。何言うとんねん、危機一髪やのにご利益与えるか?? 諤々。

こう言うのを油掛け論、ではなく水掛け論 と言います。京は深い。

現在の桃山城はパラダイス?

レトロモダンな伏見の酒造工場



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