2013年7月20日土曜日

和束 片道 緑の風

本日はまず散髪。暑くなると髪も伸びるのが早まる気がするのは私だけ?

なのでスタートが13時とすっかり遅くなりました。前回もカットの後は雨の和束に行ったので、本日も和束へ。天気は晴れ。カラッとしており、まあ快適。加茂から府道5号線に入って緩い坂を漕いでゆくと程なく和束町のダウンタウン。と言ってもローソンと役場と郵便局とって感じで極めてのんびりしています。何故かやたらダンプカーが来ます。

そのままトンネル2つ通って前回折り返した「五ノ瀬」に。今日は通過し集落の中を前進。小さいけど筋肉質の橋があり、交番には可愛いパトカーが停まっています。取り敢えずの目標は「湯船森林公園」。山村を絵に描いたような風景の中、夏の日差しと渓流の音を浴びて緩やかな坂を走ります。山の麓の小さなお地蔵様に、おばあちゃんが花を供えていました。集落が無くなると、森・田圃・茶畑が繰り返し、広い田畑にポツンと手入れする人の頭が見え隠れ。濃い緑色が眩しい夏・日本の原風景です。やがて茶畑の向こうから歓声が小さく聞こえてきました。森林公園のようです。

府道と並行する和束川を水遊び場に仕立てた湯船森林公園。でも入口にはロープが張られています。みんなどこから入ったの?そーっと公園沿いを走ると小さな看板発見。「本公園は有料です」 ほよ?聞いてねえ。まさかの展開。トイレにも行けないって事?
何だか解らんですが、わざわざお金払ってトイレと休憩ってのもなあと後ろ髪引かれながら通過。この後どうすんのよ?思案しながら緩斜面を走ります。しばらくすると峠の気配。前方道路の先が消えています。木の陰に看板発見。「滋賀県 甲賀市」 おー府県境まで到達した。じゃあこのまま信楽へ~ とは思いませんでした。何しろ時刻は15時。「夕方までには帰る」をモットーに走っている私には門限です。それになんたっても、信楽方面に下って行ったら、帰りは上ってこないといけない訳で、そんな気力は失せておりました。

国境でUターンした帰路は快速。何しろ殆ど下り坂。山あいでは切る空気も冷たく爽快。往路は亀さんペースでしたが、帰路に限って?私も緑の風でした。そして先程のお地蔵様の近くの橋で風も休憩。府道5号線は快適だけど休憩場所がないのが玉に瑕ですね。和束川もこの辺りでは赤茶色です。土の色なんでしょうね。鉄分が多いのかな。信楽焼には「赤色・火色」のイメージがないのですけどね(と言うか狸のイメージしかない)。陽が傾いてきたので急ぎ山村を下り、五ノ瀬を通過し、そして、先月入ってみた「もののけの森」への脇道。

ここには吸い込まれるように右折。前回よりは明るい森に踏み入れました。それでも「ゆきかぜ」のテールライトは自動的に点滅。やっぱ暗いんだ。「しーっ」とスイッチ切ります。傾いた西陽が木々の間から抜けてきて、一様に明暗のコントラスト。主人公が掌を翳して「まぶしい・・・」と呟く場面です。西陽の方へ少し坂を登ってみました。細い道に大きな一枚岩が圧し掛かっています。表面は天から鑿(のみ)で削がれたように、荒くれた凸凹で、それでもそこにはシダや小さな丸い葉のツル性植物が絡んでいて、共生を語っています。ふと足元を見れば岩の破片がバラバラと落ちていました。一枚岩はその身を削りながら何百年もそこにある。そして木々を支えているのでしょう。時折天から一筋の光のように鑿が差し込まれ古い表面を剥がして行きます。「すまぬ。もうそち達を支えられぬ」 一枚岩が木々や表面の草たちに話しかける日は一体いつなのか。岩に掌を押し当てて、私も一緒に考え込んでしまいました。
自然はいつも何かを示唆してくれます。そしてやがて答を身をもって示します。

再び府道5号線を下ります。またまたダンプカーが連なって対向。登って来るダンプカーの排気ガスをまともに浴びながらゲホゲホと和束町ダウンダウンを通過しR163へ。今日は加茂から奈良市内に入らず、そのまま木津川市内を経て帰宅。本日走行80.8km。

途中に「R163湯船バイパスを」って大看板見ました。確かに集落を抜ける所なんぞ、新興住宅地の歩道程の幅しかありません。それに坂と急カーブ。よくここを路線バスが走ってると感心。かと言って交通量と地形考えるとバイパスだって簡単にはゆかないでしょ。仕方ない。最終手段は、猫バス。山から山へ飛び抜ける。便利!?

遂に「もののけの町」になっちゃうか。


山城・甲賀の国境到達
どうしたん?と言うほど頑丈そうな橋


0 件のコメント:

コメントを投稿