2018年5月28日月曜日

銀の馬車道

CTJさんのツアーで兵庫県生野銀山跡から姫路城までサイクリングしました。走ったのはかつて生野銀山から銀を運んだと言われる馬車道。生野銀山は中世から江戸時代に時の権力者によって採掘が進められ、一旦下火になったものを明治政府がフランスの力を借りて機械化した鉱山です。その際に採掘した鉱物を運搬するために、生野~姫路港に敷設された舗装道路が馬車道です。スムーズに運搬するため、勾配やカーブを抑えたと言いますから自転車道にもぴったり。実際、本日のルートでも、生野峠なる「はんなりした?峠」が1ヶ所あるのみで、あとは下り基調。まったり走るには良いコースです。


走行前に生野銀山を見学。350kmにもなる坑道が掘られたという鉱山の一部が見学コースとして整備されています。切れ長の目をした美男美女のマネキン達が涼しい顔をして作業しておりました。本当ですよ。坑道内の気温は13℃。半袖ジャージで気楽に入ったチャリダー達の寒い事。それが一歩坑道を出ると倍くらいの気温になるんですね。あの涼しい空気、どうにかして持って来れないものかとマジで思います。

坑道です しゃがんで入れる位の大きさ
ラピュタ でこんな風景見たような
ツアコン含め20名近い車列がのんびりした山間部を走ります。閑散とはしていますが、しかし立派なお宅が多いですね。今日は初心者も多かったので、下りでもスピードセーブ。20km/h前後が多かったような。国道から外れた旧道を走ると傍らに廃屋がありました。かつては明かりが灯り、洗濯物が干され、母ちゃんが子供を追い立てていたかもしれない古い家です。時代の移ろいの儚さを、割れた窓ガラスや崩れかけている屋根瓦が表しているようで、眼を背けてしまいます。尤も、走ってる時は前を見ましょう。

昔の役場をリフォームした(のか?)自然食レストランで、めっちゃ身体に良さげな昼食。居並ぶオッサン・爺さん達の反応は微妙だったけど、珍しく今日は若い人たちもいたので結果オーライです。お店の人のリクエストで自転車持っての集合写真も撮りました。先週行った南山城村のCafe・ねこぱんでも「自転車乗りに来て欲しい」ってオーナーが仰っていましたから、きっとナチュラルテイストのランチとチャリダーが相性が良いのですよ。

集団走行では勝手に停まれないので写真が少なくなります
交通量も程々の国道や県道をまったり南下。福崎に入って「河童」が出るという辻川山公園へ。何だか関連が判らなかったけど、どうやらここは民俗学者・柳田國男の生地であり、その著書に近所の河童が出てくるからという繋がりみたい。が、実態はそれだけでなく公園内外には化物が散在し妖怪に制圧された町になっております。で、池の河童さん、水面がブクブクしたと思ったらザバーッと登場。しかしそのままあっさり沈んでいかれました。スクワットのように定期的に浮上されるようです。たまにはフェイントでタコ入道とか出てきたら楽しいのにね。

妖怪がめっちゃ身近な福崎町。おい、勝手にアゴ乗せるな
公園内の妖怪 一挙大公開 ①~④はコンテンスト入賞作だそうな

福崎町からは段々市街地になる沿道。運動公園があって墓地があってラブホがあってとお決まりのような法則の元、建物も交通量も増え、やがてR2に合流。整然とした幹線道路を走ると右前に城が見えてきました。本日終点の姫路城。本当に白いのね。白鷺と言う訳だ。そして駐車場にはバスが待機。残念ながら時間の都合で城見学は叶いませんでしたがその気品あふれるお姿は拝見できました。世界遺産ですからね、広々してるし人も多いし。立派な観光地でした。本日走行48.7km。時間があればお城の周囲を周回したかったけど。

優美な白鷺城がお出迎え 妖怪見た後にはホッとする
さて先週公開したWEB小説『コトの風』。公開直後に幾つかコメントを頂いたのですが、それ以降鳴かず飛ばず状態に見えます。話数が多いので、最後まで読んで頂けてないようです。作り方が悪いと言う事なんですが、最終章が次につながる布石にもなってございます。右欄に直リンク貼りましたので拡散よろしくお願いします。あまり鳴かず飛ばずだと続編公開しにくい・・・なんて勝手な思いです。ま、現在のラノベ界の人気ジャンルとは外れてるので仕方ないと言えばそうなんですが。ボヤキ兼CMはそれ位にして、

そう、辻川山公園の河童池のお隣の池でもひと悶着ありました。奇音か奇声かのあとに小屋から天狗が逆さになって飛び出してくるのです!しかも何故かパンケーキ食べながら。こやつ甘党か?おやつの時間を邪魔されてお怒りなのか?

人呼んで・・・あまのじゃく:甘邪鬼 

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