2015年11月28日土曜日

嵐山は大混雑

今月2回目の嵐山ツーリング。前回は紅葉が淋しかったので、そろそろいいだろうとカミさんと出掛けました。カミさんは電車、私は自転車で現地集合。

いやいや凄い人ですわ。観月橋は歩道が拡張されて車道1車線の交互通行。観月橋から北のお店が並んでる道路は車両進入禁止の歩行者天国。自転車は通してもらえましたが危なくて漕げず押し歩きでした。集合地点はJR嵯峨嵐山駅北口。

合流してまず向かったのは常寂光寺。名前も苔も大変綺麗とあって入ってみたかったのです。人の多い中を押し歩いていると、市営住宅前で中国人団体らしきをガイドしている中国人のお嬢さんから「祇王寺 どこ行きますか?」と怪しい質問。ホントに毎回道聞かれます。で、祇王寺の方向をさし、スマホで地図見せて一応の説明。しかし細い道ばかりでランドマークがはっきりせず明快な説明になりません。なので「アリガトゴザイマース」と返しながら、地元民と思しき人に片っ端から「祇王寺どこですかー?」と聞きまくっていました。あれだけ聞いてりゃきっと無事に行けたでしょう。

常寂光寺は山門から拝観券を求める大行列。紅葉も随分色づいて「美しい」の一言。しかしながら苔は紅葉の落葉に覆われて所々に顔を出すだけでした。そう言う事なんだー。でも一歩一歩が皆きれいで良かった。
常寂光寺の紅葉

常寂光寺の紅葉 その2
次いで先程のチャイナレディが叫んでいた祇王寺へ。悲恋の尼寺だそうで、只今は紅葉の絨毯。大勢のカメラマンがカシャカシャ。やっぱ期待を裏切らない京・嵐山の名刹でした。近所で「蕎麦」食べてから、トロッコ嵐山駅の脇を抜けて「竹林」へ。一言「もの凄い人の数」。竹は上に伸びてるので大変きれいなんですが、視線を落とすとまさしく「人しか見えね」状態。それも国籍豊か。さすがに最近、中国語は耳慣れて来ましたが(理解は出来んけど)アンタどっから来たん?的な言葉や顔つきが竹林道に満載でした。ま、みんな上見て「うわーすごーっ、きれー」ってのは一緒だと思うけど。
静かなる竹林 と見せて実は大混雑でした

ラッシュの電車の中のような竹林から、まるでGWのテーマパークみたいな嵐山のメインストリートに出て、観月橋が見えた所でカミさんとは解散。CRを戻ります。向風きつっ。特に御幸橋までの桂川沿いは真正面からなので25km/h前後が精一杯でした。途中でチェーン外れるしねえ。木津川沿いは時に追風、時に向風。山田川に着いたのは陽が落ちた後でした。その後はヘッドライト付けて薄暮の中を走って帰宅は17:30。本日走行114km。

小倉山近辺では飲食店も駐輪が難しいです。お寺には駐車場とかあるので何とかなるんだけど、思いがけず苦労した点でした。道も狭い事だし、ハイシーズンには少し離れて駐輪し、歩いて回るのが正解な気がしました。
凝縮の美

桂川沿いに桜っぽいのが満開  誰?何故?
苔の上の紅葉の落葉ってまるで和紙模様。割と派手な色使いながら全体として落ち着いた1枚になってます。そのまま染物のデザインにもなりそう。やはり自然のままが心にはすーっと染み透るようです。小倉山に籠った先人は、この自然の在り様からたくさんの文化を生み出しましたね。それはそのままDNAに織り込まれ、今も日本人の心に潜んでいるのだと思います。だからこそ、桜や苔や紅葉や雪に共感を覚えるのでしょう。これだけで四季を語れます。和の心は凝縮の美であり、更に昇華させた抽象の美なんでしょうね。能舞台に一脈通ずるものがあります。

NOHと言えるニッポン。

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