2015年1月10日土曜日

雲の切れ間に見えたもの

有難いことに三連休。滋賀県・瀬田方面に走る予定が、気象レーダーでは途中経路に既に雨雲。大津市は日中雨雲が断続的に通過する予報。奈良県も東部及び南部に雨雲、北東に目を転ずれば枚方付近にも雨雲。何と言う事でしょう、雲がないのは南西方向のみ。レーダーなので本当に雨が降るかどうかは解りませんが、わざわざ雨雲方向に走るのも嫌なので南西に転進。

微妙なのです。あまり南に行くと雨雲ですから、久し振りの穴虫峠を越えて羽曳野・柏原を回ってくるコースを選択。幸い午後は晴れるとの事なので峠を越えれば何とかなりそう。しかし行く手には北西から風に乗って次々黒い雲が流れてゆきます。西方向に薄いブルーの空が見えますが多勢に無勢な感じ。黒雲にかからないように富雄川沿いから香芝市へ。二上山から南は怪しい空模様。R165は辛うじて降っていません。そのままじわじわ走って穴虫峠を越えます。この空の下、たくさんの子供達が屯鶴峯に登ってゆきました。

峠から羽曳野市へ下り込み。ノーブレーキだと50km/hオーバーの道ですが強い西風を真面に受けて42,3km/hしか出ません。風神は凄い。峠を降りたらR166竹ノ内街道を北西に進みます。上ノ太子駅付近までは走った事あるルートですが、以降は初めて。若干迷いながら、スマホの地図見て進みます。実は昨秋スマホを機種変してパワーアップ。以前のはシングルコアで遅い上、電池がすぐ消耗するので、実質ガラケーに近い使い方しか出来なかったのですが、今のはクアッドコア。auの追跡アプリ”Run&Walk"を動かしながら気象レーダーも見れて、かつGoogleMapも参照できます。

近鉄の駒ヶ谷と言う小さな駅の横に、梅酒のチョーヤさんの研究所がありました。梅林がある訳でもないのに不思議と後で調べたら、元々ワインを作ってたんですね。羽曳野一帯は葡萄の産地なんですよ。そして研究所と思っていたのは実はチョーヤさんの本社でした。こんな小っちゃい駅の傍にねえ…。梅の実くらいのプチびっくり。

少し行って臥龍橋を渡り南河内CRに合流、ここからは知っている道です。石川沿いを走って大和川に出て、R25を戻ります。この頃には本来のきれいな青い空が広がりお陽さまも顔を出して、先程までの寒さが嘘のよう。追風を受け王寺・法隆寺を経由し富雄川沿いを戻ってきました。本日走行69.1km。

さて、2015のGarneau-Bikeラインナップを見てびっくり。GENNIX-R2が消滅しています。Garneauはチタンシフトを進めているように見え、美しい「たんちょう」の雪・漆・丹のカラーリングもない様子。昨年買ってて良かったーと心から思いました。カーボンバイクも相対的に減らしてゆくのでしょうか。

昨日たまたま東レの榊原会長(経団連会長)の講演を聞く機会がありました。半分は経団連のプレゼンスでしたが、世界に冠たる東レのカーボンは、元から飛行機に使うつもりだったと仰っていました。青い空に黒い(カーボン色)の飛行機を飛ばすのが夢だったそうです。東レのカーボンはB737に始まり少しずつ採用範囲が増えて、B787では全面に採用され、次は車のカーボン化が進んでゆきます。今日は雲の切れ間に生駒山を越えて伊丹空港に着陸する飛行機をたくさん見ました。「黒い飛行機」は今や「たんちょう」と同じく雪・漆・丹のカラーや今日の空と同じ濃淡ブルーに塗装され、榊原会長はじめ多くの研究者・技術者の魂を乗せて飛んでいます。

ニッポンはこうでなくっちゃ、と何故か思いました。カーボンバイク大切にします。
差し当たって、黒い自転車に戻らぬよう明日は「たんちょう」にワックスかけよう。

雲の切れ間に新年の誓いが見えました。

二上山から南は不穏な雲行き

極めて味気ない(汚い?)穴虫峠

チョーヤさんの看板には梅繋がりの道真の歌


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