2015年4月18日土曜日

花も花なれ

生駒・枚方から淀川北岸、西国街道を走って、久しぶりの勝竜寺を訪れました。

大山崎までは1月の「まっさん」コース。ここから西国街道を北上すると長岡京市に至ります。街道と言うだけあって狭い道幅。幅員4.5mと決められていたそうです。普通の住宅に交じって、時折蔵のある旧家があって、かつては下関市まで通じていたと言うド幹線の面影がちらり。そのうち京都縦貫道の高架下の「調子八角」交差点に到達。名前と異なり変則5差路に見えます。西国街道は仕出料理屋さんの脇の細い道。ずっと行くと京都の羅城門(都の南端)に着くそうですが、今回は学校の角を曲がって突き当りの歩道橋を渡ってJR線を越えます。

いきなり古墳があって(恵解山古墳:いげのやまと読みます。読めんよね)その先をジグザグ走ると見覚えのある風景、勝竜寺城公園に至ります。久し振りの青い空の下、ツツジが鮮やか。お城に見える建物も実は管理棟だし、庭も新たに作られたものですが、コンパクトな庭園と建物を私は大変気に入っています。丁度落ち着くサイズなんですね。

庭園のベンチに座ると、松と桜と紅葉が仲良く並んでいました。池には錦鯉、井戸に小川とまるで箱庭です。細川忠興とお珠さん(ガラシャ)夫妻の像の下でお弁当を拡げるシルバー小隊、城壁の狭間(鉄砲とかを出す穴)に石ころ入れて叱られてる子供や、庭園内の井戸水(地下水の水道水らしいですが)をペットボトルで汲みに来る人たちで小さい箱庭は今日も賑やか。「平和になりましたよ」 思わずお珠さんに語り掛けたくなる春の風景でした。

お珠さんについては、2年ほど前の拙ブログ(http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2013/06/blog-post_29.html)に記しています。切ない、しかし見事と言うほかない生涯でした。私の中では「歴史上No1姫」です。肖像画では色白に切れ長の目、大変聡明な女性だったそうです。

 ”散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ”

彼女の辞世の句と言われています。美しい。ただただ美しい句です。


ガラシャ通りからサントリー通りに出て、木津川CRへ。御幸橋から木津川東岸の管理道路へ入りました。このまま帰るつもりだったのですがー、R1を横断する際、ふと「R1の宇治川大橋の袂に京都ヘリポートがある」という情報を思い出し、行ってみることに。

大型貨物がバンバン走るR1をしばらく走ると河川敷近くに「京都ヘリポート」と書かれた倉庫っぽい建物発見。砂利道を入ってみると手前のアスファルト路面に Ⓗ が描かれています。が、事務所も格納庫らしきシャッターもCLOSE。事務所には「外出中」の貼紙がありました。どうやら常時盛んにヘリが発着している訳ではなさそうです。帰宅後ネットで調べると、会社のブログも2010年で止まってるし、今後も期待薄みたい。

R1からR1バイパスに下道走ってR1BPで上津屋へ。流れ橋PAで休憩後、工事の終わった木津川CRで戻ってきたのでした。本日走行86.6km。

ガラシャ通りの帰路、前にママチャリに乗ったベージュのコートのお嬢さんが走っていました。横断歩道を渡ろうとお嬢さんが急停車、後を走ってた私は予想していたので続いて停車、その時「すみません」と言って振り向いたお嬢さんは、色白に切れ長の目の美人。そう私の中の「お珠さん」そのもの。ひょっとして現身?びっくりどっきり。
「姫さま、ご無礼致しました」慌てた私はそそくさと逃げ出したのでした。

散り際は潔くあらねばなりませぬ。

四月 菜の花 風 青空

勝竜寺公園も花真っ盛り

直後「自転車は外!」と お叱りを受けました

京都ヘリポート 不安な様相ですね


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