2015年4月11日土曜日

白ヤギ危うくご難

桜井市の倉橋溜池と多武峰・明日香を回ってきました。

朝まで雨。ダークな厚い雲が北から南へ次々流れて行き「昼から晴ってほんまかいな」と思いながら出発。路面はまだ濡れたまま。奈良市街地から県道とR169で桜井に南下し、伊勢本街道・R166で倉橋溜池へ。空を睨んでて出発も遅かったので既に11時半でしたが黒雲はひっきりなしに襲来し、お陽様の欠片もありません。周回道は濡れそぼった桜の花びらカーペット、人気のないダムにはウグイスの澄んだ声だけが響いていました。

倉橋溜池からそのまま坂を登って県道37号に出ます。これを南に走ると談山神社のある多武峰に着く筈。予想はしていましたが、ずっと山坂道です。傍らの清流と桜がせめての慰み。やっこらひーこら登ってゆくと交差点があって、右に少し登ると「別格官幣社談山神社」の石碑発見。偉そうな名乗りですが、後で調べたらそうでもなかった。参道は鬱蒼としています。一応自転車を降りて押し歩きましたが、そのうち軽四が走ってきて、別に気を遣う必要はありませんでした。ただコンクリートの急坂は割目とザラザラ、押して正解だったかも知れません。

談山神社の名前は大化の改新の談合をここで行った事に由来するようで、明日香の奥座敷と言う場所からも密談にぴったり。元々は寺だったようですが、そう言った歴史よりも紅葉で知られる所です。

神社の前には数軒の土産屋・旅館があるだけ。有名な十三重塔も半分ほど遠望できて満足。駐車場を通って坂道(県道155号)に戻ります。峠を越えると眼下には明日香・橿原が拡がり、向こうには金剛葛城山系が墨絵になっていました。中大兄皇子も見たであろう絶景を、1370年後に私が見る不思議。この風景を見ながら密談内容をどう噛み締めていたのでしょうね。

私はそれどころではありませんでした。何しろ500m超(多分)の標高から降下です。ヘアピン連続の道路にはゼブラゾーンがそこここにあって、自転車が高速で突っ込むと濡れた路面で転倒する危険大。こんな所でコケたら只で済む筈もなく必死のブレーキング。50km程度にスピードを保つのがやっとでした。掌が攣りそうになりながら明日香村到着。菜の花が肩を揺らして「お帰りー」って迎えてくれました。そして和菓子の今西誠進堂で休憩。今日は「みたらし」も食べました。焼き加減が香ばしい逸品です。熱いお茶も美味しい。放っておくといつまでもほっこりしていたいお店です。

帰路は正面からの風が強く冷たく、なかなかお疲れでした。本日走行82.1km。
そうそう、第2浄化センターを横目にしながら飛鳥川沿いのCRを走行中、突如正面道幅一杯にロープが渡してあるのを発見し急停車。ロープは片方の手摺り?に結わえられ、もう片方は反対側の手摺りの外にいる白ヤギさんの首に付いています。要はヤギさんのリードが手摺りに結ばれて、でも道の反対側の手摺りの外にヤギさんが居るのでリードがCRを横断しているといった塩梅。周りには誰もおらず、飼いヤギなのかどうかも解りませんでした。大和中央自転車道(ならクルC-8)を走行の方は川西町唐院付近、ヤギロープご注意下さい。そのまま突っ込むと自転車もヤギさんもえらい事になります。

Oh My Goat!

曇天下の倉橋溜池 葉桜も寒そう

談山神社 十三重塔 神社に塔って流石は元お寺

重なる青垣 大和の原風景

危うくご難の白ヤギさん ロープが右下からCRを横断してます

0 件のコメント:

コメントを投稿