2024年10月17日木曜日

好日山荘 上高地①

 先週末はモンベルのネイチャーハイキングで上高地を歩いて参りました。松本山岳会の公認ガイドさんが二人もついてくれています(特別らしい)。何しろ絶好の山日和。上高地はとんでもない人出でした。

穂高と梓川

焼岳と梓川

 集合は大正池バス停に12時。ですが絶好の行楽シーズン3連休、上高地への入口になる「さわんど」「あかんだな」両駐車場の混雑は必定。今回は岐阜県高山市奥飛騨平湯温泉に位置する「あかんだな」駐車場に車を停めて、シャトルバスで上高地入りする計画でしたが、朝8時には満車になることを考え、奈良市を午前3時に出発。アンラッキーなことに最寄りの京奈和自動車道が工事で夜間通行止めでR24に迂回し、巨椋ICから京滋BPに乗り名神に入ります。交通量は夜明前にしては多く、暗い中を一宮JCTで東海北陸道に乗換え一路高山市へ。各務原で急に周囲に化学系の嫌な臭いがしたと思ったら、道路東側に煙が。放水も見えて、火事やん!

 後で調べると前日夕方からリサイクル工場が炎上したそうでした。山々を縫って走って夜が明けて来ると雲海がめっちゃきれい。と間もなく高速道路も雲海に突入し久し振りにリアフォグ点灯。濃い霧の中を突っ走り飛騨清見ICからR158BPに乗り継ぎ、高山ICで専用道を降り、R472・県道89・R158で東へ。平湯温泉まで山岳路一本道。あかんだな駐車場へは7時半到着。既にメインである第2Pは満車、その下の第3Pの道路縦列区画に何とか駐車。30分遅かったらアウトでした。(^^; 途中休憩1回で360km余を飛ばしてきて良かった。

片車線が縦列駐車場になっておりました

あかんだなターミナル バス待ち行列

 車内でパンを齧って行列に並び、9時半の3台目バスに乗れました。あかんだな駐車場は飲物自販機以外は何もないので食べ物は持参ですよ。バス乗車口には濃飛バスの社長さんまでが出て整理に当たっておられました。バスは難工事の末開通した中部縦貫道R158「安房トンネル」を抜けて、更に松本方面からの道路と合流、釜トンネルを走って「大正池」バス停に10時過ぎ到着。集合は12時ですからまずは目の前の大正池ホテルで早い早い昼食。さっき食べたとこやん!なんですが後の保証がないので山菜蕎麦とコーヒーで過ごし、11時に梓川河畔に出ました。

既に紅葉が始まっています

 バスが着く度に観光客が増え、透明な梓川と背景の焼岳・穂高にみな歓声。ただ清流梓川にパンイチで入って泳ぐ不届きな外人が居たのは非常に残念でした。遊泳禁止の筈ですし水温低いので死ぬ可能性もあるのです。真似する人が出ないといいですが。

葉っぱの写真ではありません。真ん中にお魚がいます。水が透明過ぎ!

カラマツは紅葉するのです

 12時からのネイチャーハイクは男子2名女子5名にガイドさん男女1名ずつの9名。メインは超ベテランガイドの牧野内さん。登山家だそうです。アシストは若手女性ガイドの穴沢さん。まずは梓川沿い大正池から田代池へ。上高地の成り立ちや周囲の植物に造詣深い話を聞きながら歩きます。レベル1の初心者ツアーですから、完全ハイキング。すると真横の低木の中から野鳥の地鳴きが。ウグイスに似たフォルムで小さめ。〇〇ムシクイの類ですが判別不可能。上高地の動物は大切にされてきたので人間を怖がらず、身近にいても逃げないそうです。野鳥は繁殖期ではないので囀りは聞けない季節でした。途中、帝国ホテルでコーヒーブレイク。クラシックホテルのラウンジはシックで落ち着きます。女性陣は『きれいなトイレ』が好評。ほぼみんなケーキセットを堪能していました。お値段? そりゃサラリーマンの昼ごはん2回分以上です。

白樺が迎えてくれます(たまにダケカンバがあります)

上高地帝国ホテル

 夕刻前に一旦宿に到着。西糸屋山荘別館。山小屋です。男女別の相部屋で2段棚ベッドと畳の間の8人仕様。男子は3名なので、牧野内さんに和室を広く使って頂き、我々は左右の棚ベッドに落ち着きました。はっきり言って狭いです。頭の上に小さな蛍光灯があってヒモで引っ張って豆球・消灯が操作できます。フェリーの二等上船室のようですね。しかしほっこりします。山小屋なので自分でベッドメイクもしますがすみっコぐらしが性に合っているようです。風吹き抜ける渡り廊下を通って行くお風呂はまあ普通。こんなもんでしょって感じ。トイレはウォッシュレットまで完備していますが水圧低かった。翌日に本館のトイレ行ったら水圧高く、別館の淋しさを味わいました。別館には我々以外にも山好き外人さん中心に数名以上が宿泊されていたと思います。1泊2食で8,500円だそうです。

レヴォーグのタクシー初めて見ました

西糸屋山荘別館

 夕食はガッツリ系。とんかつが大きく山なのにお刺身まで。その後ナイトウォークと称して真っ暗な梓川河畔を散歩。夜空の解説がメイン。上弦の月が出ていて空が明るく満天の星には至りませんでしたが、牧野内さんの解説で夏の大三角形や天の川など観察。残念ながら私の視力では天の川は視認できませんでした。ヘッドライトを点灯して山に出掛ける人や、隊列組んでウォーキングする人も居たりして、結構賑やかでした。

河童橋ですよ

 帰館後、オッサン3人はまた缶ビールタイム。夕食前と夕食時にも飲んでいますが、オッサンはまあそうなるわなって感じ。牧野内さんは私よりずっと年上ですが、栃木からご夫婦で来られたもうお一方はほぼ同世代なので、話は合います。

 牧野内さんから地域のこと、自然のこと、登山のことなど文字通り山ほど話を伺いました。驚いたのは二人とも白内障の手術をされていて、目にレンズを埋め込んでいることです。それも遠近両用だそうで、最初は「うぇっ」となるようですが、すぐに脳が調整してさほど違和感なくなるそうです。栃木の人もサッカーの審判員をやっていらっしゃるので、実用上は大丈夫なんでしょうねえ。人間も段々サイボーグ化してゆきます。

 21時消灯ですが多少オーバーして就寝。この日の私は朝2時半起きで、しかも睡眠3時間だったので思ったより速攻で眠れました。ただ年寄りオッサン三人です。夜中も度々トイレ。部屋は2階なので1階トイレに降りる階段のギシギシ音にしばし目覚め、ぐっすりとまでは行かんかった。 

                       <②に続く>


2024年10月6日日曜日

試運転で熱暴走

  月末の「しまなみサイク大会2024」にエントリーしておりまして、先週初めに書類が送られて参りました。で、あー、また車検があるぅ…と嘆いても仕方ないので週の半ばに、通勤途中に立ち寄れるGショップに依頼、車通勤なので帰宅時に(ギリだけど)閉店前に駈け込めるのは有難いです。で、どうせならと既に3,000kmを超えているチェーンと、キュッキュ音が気になったリアシフトワイヤーも交換を依頼。すると必然的にバーテープを捲るので、剥げて来たバーテープの交換も現品持ち込みでお願いしました。

 チェーンは11速の標準品CN-HG601、ワイヤはお任せ、バーテープは従来と同じゴリックスの白黒ツートンGX-097BD。車検はGショップ点検メニューのライトメンテナンス。〆て15,000円余となかなか高額。ま、自転車は他社製品だし、そこで買ってないし、利便性優先でやむを得しと割り切っています。この際にリアタイヤの亀裂が露見、大会位なら大丈夫だろうけど替えた方が安心ですよとご指摘頂きました。実は私も知ってはいました。が、表皮下の繊維の網々層(ベクトラン ブレイカーと呼ぶそうで)が見えているだけでその下迄貫通はしていまいと放っていました。この網々層は引っ張りには屈強な化学繊維なんですが、たまたま同じ場所でガラスでも踏んだら切り裂かれる可能性もなくはなく、海辺を走る「しまなみ」には貝殻と言う厄介なマキビシも予想されるので、本日リアタイヤとチューブも一緒に交換。手元に新品はなく1年前に走行2,650kmで交換して予備役だった中古品を使用。あと2,000km位はイケそうです。

黄色円内が指摘された亀裂(見づらい…)

 その後試運転に奈良方面へ。何となく大仏殿に北から入ろうと、平城宮跡から一条通を走って、多門城址の坂を初めて登って出たのはホテルに改装中の旧奈良監獄。周囲からはやたらサイレンが聞こえます。もう犯人は収容されていないので刑務所とは関係ないけど火災のようです。予定通り北御門町に降りてみると、突き当りの道を警察が封鎖中。消防車も見えるのでここいらで火事。そう言えば煙が一条上がっているのも見えていました。ニュースにも出ていないので大きな火事ではなかったようです。

監獄門全景

鹿せんべいなら無限に下さい♪ の鹿せんべい屋さん

火災発生中 🔥

 その後は大仏池から大仏殿と正倉院の間をポタリングし、自転車を押したり担いだりしながら裏から二月堂前に。賑わっています。若草山下まで観光客多数で、ほぼインバウンド。日本語が聞こえません。欧米系の人が多かったようですが。途中で一本角の風格ある雄鹿に会いました。諸行は無常じゃ…とでも言いたげでした。

二月堂

若草山

一本角の雄鹿

 春日山を駆け下りて左折、飛火野脇の県道を飛ばして、途中でR169に合流。そのまま天理市を通過し県道36へ右折。ひたすら西に走りますが、どこを通っているのかよく判っておらず、「ここどこよ」と思いながら走っていました。程なく道は中央CR(と京奈和CR)に合流、いつも通りに富雄川沿いを北上し14時過ぎに帰宅。チェーン、シフト、後輪ともに異常なく本日走行53.5km。試運転なので速度も国道の最高時速近くまでは出してみましたが各部異常なしでした。

 奈良盆地は条里制の名残か道は東西南北にクロスしていることが多いのと、葛城・二上・信貴・生駒等、山々が目安になるので、最後には何とか帰れるのが良いところです。奈良県は方角を現す漢字が含まれる姓が多いのが特徴だそうで、なるほど、と思います。方角は東西南北だけでなく、十二支で表す古来の方位も含まれます。例えば、乾さんは「戌」と「亥」の間の北西(二十四支では「乾」)、巽さんは「辰」と「巳」の間の南東なんですね。因みに「丑」「寅」間の北東を現す「艮(うしとら)」さんも少数ながらいらっしゃるようです。オリックス阪神ですね。 …は?

 今日は最近の気温低下に油断し、日焼け止めを塗り忘れたので熱暴走しております。(肌が熱い…)