2015年12月6日日曜日

讃岐神社とスペース・ラヴ 第3話

近畿中部は昨日までの大風が収まり晴 との事だったので出走してしまった。

向かったのは北葛城郡広陵町にある讃岐神社。竹取物語に由縁のある神社と聞きました。近くに竹取公園があって、トイレ休憩でお世話になっていますが、いつもは竹取公園から真美ケ丘ニュータウン方面に走るので讃岐神社は知らなかったのです。
この寒さ、讃岐神社より讃岐うどんの方がいいなーと思いながら竹取公園前を通過し、細い路地を右折するとすぐに発見。まず解説板を読むと、名前は本当に「うどん県の讃岐」に由来するみたい。「かぐや姫」を見つけた爺様やプロポーズする貴公子たちのプロフィールがここいらの史実?と一致するので竹取物語の舞台はここら辺と解説されています。尤もこれには諸説あって「かぐや姫ゆかりの地」は全国にたくさんあるのですね。サミットまで開かれたそうで。

讃岐神社の解説
かぐや姫のまち でした
神社は大変小さく、拝殿とその背後に本殿らしきがあるだけで、本殿には入れません。拝殿にお賽銭入れてパンパンしていると可愛い母子がやってきてお参りして行きました。ここでは地元の神様なんですね。近くを見回しても竹林でヒヨドリが鳴くばかり。今では静かな農村でありました。

目的を果たしたので漫然と南下。大和高田を経て二上山方向へ走り道の駅で休憩。控え目である筈の西風が暴れまくりで寒いこと。これ以上足を伸ばす気になれずR165高田BPで穴虫交差点までせっせと坂を登り、R165で香芝へ戻り葛城CR経由で帰ってきました。本日走行66.8km。帰宅後、リアタイヤを見たら、なんと鍵裂き状に表皮がめくれています。なんかガタガタするなと思っていたのですが、空気が抜けてる気配はなかったのでそのまま走っていたのです。下のケプラー繊維が露出しているので交換やなあ。でもコンチのグランプリだからパンクに至らなかったと自己満足。早速amazonで注文した次第です。

風が強くて体感は更に-3℃ R165BPにて
それから、もう一つ。途中で足がやたらチクチクすると思ったらセンダングサの種子がびっしり足に刺さってました。これって取るのが大変。一つ一つを素手で抜かないと取れません。5分以上かかって取りましたが、植物の執念には恐れ入りました。ハイ、植物の執念と言えば、Short Story 第3話・・・   始まります。

<スペース・ラヴ 第3話>  ・・・・・☆彡・・・・・・・・☆彡・・・・・・・・☆彡・・・・

[前回までのあらすじ]

留学中の僕は帰省の途中で、自らを植物と名乗る虹色の髪の女の子に出会う。彼女が目指すのは僕の帰省先L1123惑星。僕の乗る光速船より先にL1123に到着した彼女は、目的地である水車の畔で水車の動きと同期して倒れてしまう。駆けつけた僕は水車を緊急停止し彼女を助け出したが、彼女の生命源である水を勧めたところ、彼女から意外な言葉が出た。彼女は水の星からやって来たワラという名前の調査員で「水を吸収する実験」のために来たと言う。ワラが語ったその事情とは?
  第1話 http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2015/11/blog-post_15.html
  第2話 http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2015/11/blog-post_23.html

[第3話]

水の星は火の星、つまり太陽を周回する小惑星。僕たちの知る限り、生命体の存在はない。太陽との距離の割に表面温度の低い事が確認されている。でも、それ以上の観測データはなく、観測予定もなかった。ワラはそこからやって来た植物なのだ。

水の星には”フィリー”と”リリー”と呼ばれる二つの大株があり、それぞれから生まれた生命体の最年長プラントである”長老”が交互に星を仕切っている。ワラは”フィリー株”であり、七色の粉はフィリー株特有のもの。リリー株ではゴールドとシルバーの粉が舞う。両株とも胞子から成長するので全員が兄弟である。彼ら彼女らは水分が枯渇すると死ぬのだが、両株は未だ衰えを見せていないので誰もその存続を疑わない。と言うより、寿命とか世代などの概念がない。あるのは”今”だけである。彼らは互いの交信手段として何らかのテレパシーを有していて、それは他の生物にも通ずる事がある。

近年、水の星は温度が少し上がってきた。長老は微妙な星の軌道の揺れによると考えているが、これを是正する技術は持ち合わせていない。水の星は中央の氷塊に岩石や砂が周囲を覆った星なので、このままでは氷塊が縮小し彼らの生命の根源である”水”が減ってゆき、そして星そのものが崩壊する可能性がある。長老は考えた末、今後の移住先を探すことにした。

一方で、L1123惑星は中央に大きな氷山が隠れていて、その溶けた水が伏流水となってあちこちで湧き出ている。これを利用した水車でエネルギーを得ているのだ。これを知った長老は、ワラに水車に赴き、その水を自らが採取(取り込む)することで生命が維持できるか調査するよう命じた。命懸けの調査だが、生命は廻(めぐ)る事を信じているワラは何も疑わずに従った。そうして、L1198惑星の宇宙ステーションで乗り継ぎが判らず、僕に出逢ったのだ。

ワラは彼女の名前と言うより識別符号のようだ。性別はない。きれいな葉っぱとそうでもない葉っぱがあるように、見え方だけの話なのだ。でも僕にはそんなの関係ない。

ここまで語ったワラは目を閉じて寝息を立て始めた。随分疲れているに違いない。水分はワラの意思がないと吸収できないらしく、生憎ここにはこの星の水しかない。エリートの資源開発専攻がなんてザマだ。どうしよう。祈るしかないのだろうか。何かないかな ・・・・ そうか! そう言えばさっき・・・。

 ・・・・☆彡・・・・・・・・☆彡・・・・・・・・<続く>・・・・


紅葉は、秋になると葉っぱを緑に見せる成分が分解され、代わりに紅成分を作り出すからと言われています。要は老化なのですが(なので落葉する)赤いのは害虫を寄せ付けない色とも言われています。落ちながら寄生虫を阻み幹を守る手段なのですね。よく出来てます。「赤」は自然界でも危険信号なんですね。

いや、サンタさんの事ちゃいまっせ。(来てね)

きれい です・・

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