2013年12月30日月曜日

捻挫中の試運転

新しいステムでの試運転は、平易で近場の奈良盆地一周コース。
実は1週間前に左手首を捻挫しまして、ひねるとまだ痛いのです。最初は車のサイドブレーキも引けない位だったので随分良くなったのですが、それでもサポータして少々庇いながらの試運転。捻挫の原因は、なんとオリーブの瓶詰。長女がハネムーンのお土産にギリシャだかイタリアだかで買ってきたものですが、蓋が堅く、左手で瓶を持ち、右手で蓋を開けようとしたら左手が右手の力に負けて自己捻挫。バカバカしくて情けない。結局意地で開けたのですが、ずっと1週間湿布&サポータ状態でした。やれやれ・・・。

ルートは奈良市西部→木津川市→奈良東大寺→奈良市東部縦走→大和郡山市→奈良市西部で殆ど一般道です。新しいステムでは手が確実にブランケットに届くようになりました。(何を今さら・・・) もうちょっと短くても良かった位ですが満足。

木津川市から奈良へはR24を走りましたが、環境センター(ゴミ処理場)に長蛇の車列目撃。大掃除のゴミが山ほど出ているのでしょう。誘導員まで出ていましたからゴミ捨てるのも楽じゃない。そのまま東大寺に入り自転車担いで二月堂の前を通り抜け、若草山の麓を通り抜け、少し太り気味に見える鹿たちに挨拶し(エサ持ってないと見向きもされない)、観光客の話に耳を傾け(結局何語か解らない)、寒々しい原生林の中を駆け下りて大仏殿前の交差点へ。

この寒いのに何を好んで奈良観光と思うのですが、結構いらっしゃるのですねえ。奈良の寒さは雪景色の風情もなくただ底冷えの盆地気候ですから、結局「寒かった~」の印象しか残らんのではないかと心配です。シカたちは生態的にこの時期太っているようにも思えますが、シカが太ると「おーやっぱこいつら牛の仲間だった」とすぐ判ります。シカし!鯨偶蹄目でクジラやカバと同類って想像しにくい。シカも!キリンやイルカも同じ仲間だって、DNAはどう言うつもりだ!と机叩きたくもなります。

まあいいや。動物奇想天外と言うことで、そのまま県道を南下し帯解付近で右折、大和郡山市へ。年末の慌しさが感じられる柳町商店街を抜けて近鉄線を越し、奈良自転車道を少々走り富雄川沿いの帰路ルートへ出ました。天気予報では南西の風で追風楽勝と思いっきゃ北西から風が来て当てが外れましたが距離が短いのでどうってことなく帰宅。本日のテストコースは46.3kmでした。これで12月は342.6km走行、そして2013年は3742kmの走行でした。年間3000kmの大目標は達成できて一安心。

この年末年始は、サラリーマンになって30年来初めての9連休。これまでカレンダー通りだったので、最短4日間だったのですが、倍以上ですね。そこで1月早々はスキーに出掛けます。捻挫は完治の予定で場所は斑尾高原。ここは新潟県妙高市と長野県信濃町の境目なんですが、天気予報で妙高は雨とか曇、信濃は曇時々晴と全然違うのだ。山を境に天気が変わるのは解るけど、じゃあその境の山はどうなんだってことです。

ハイ、山の天気は変わりやすい。 良いお年をお迎え下さいませ。

転害(てがい)門にも注連縄が飾られていました
なによ。手前に落ちてんのは角じゃないわよ!





2013年12月28日土曜日

ステム交換

ステムを交換しました。ハンドルが遠いとずっと思っていまして、じゃあ初めに何を合わせたんだという話なんですが、そもそもロードバイクを初めて買う時って、ショップでローラー台みたいな所で跨って、「これで大丈夫ですか?」とか聞かれても、走ってもいないし、ロードバイクで走ったことすらない訳ですから「はい、多分大丈夫です」と言うしかないのですね。なのでフレームサイズすら店員さんの勘に依る所がありまして、身長言うと「あー、じゃあ500ですね」と500になった次第でした。何となくもう一つ小さい方が(460)良いような気がしたのですが抗弁できるネタがある訳でもなくそのまま購入。

ルイガノLGS-CENの500はステム長110mmです。これまで乗車中の一番リラックスした形ではハンドルのブランケットの手前を握っていました。これでは咄嗟のブレーキ等操作できないため、気付く都度「おお、いかんいかん・・・」とブランケットを握り直すのですが、いつの間にかまた少し手前を握っている・・・の繰り返しでした。にも拘らず、盆暗な事に矯正しようともせず8000km近くを走ってた訳です。で、最近やっと「ほんじゃ、ハンドルが少し手間に来たらいいわけやん」と気付き、それにはステムを短くすれば良いと思うに至りました。全く悠長な話や。

注文したのは Deda Zero1ステム(WH)100mm。デフォルトではIDXの黒い110mmが付いているので色合い的には白の方がすっきりです。ですがステムハイトが判らなかったので取り敢えずコラムスペーサーも数枚買っておきました。

交換作業はそれ程難しくありません。
ハンドルバーを外す →トップキャップ外す → 既存ステム抜く →ついでにスペーサも抜く →フォークコラムにグリスを塗る → スペーサー入れる → グリスがグチュ~と出るので拭き取る → 新しいステムを入れる → トップキャップ嵌める(仮締め) → ハンドルバーを入れる(仮締め) → 方向やハンドルバーの向きを調整の上、本締め。  みたいな感じ。1時間もかかりません。
ステムハイトは丁度5mm短かったのでスペーサーは5mm1枚で事足りました。で、どうするのだ、残った10mmとか2mmとか5mmとか。一旦ここで試運転。おお、自然と手がブランケットに行く! 良かった良かった・・・なんでもっと早くにやらんかった?

大丈夫そうなので、元々ステムにつけていたサイコンを取り付けようとして問題発生。CAT-EYEのベーシックなサイコンなんですが、台座?をコードバインダで付けるようになっています。コードバインダは一旦締め上げると外すのは難しいので、今回はプッチンと切ってしまいました。だってコードバインダなら家にあるし、新しくすりゃいいわ。

で、手持ちのコードバインダでつけようとすると、ありゃりゃ・・・長さが足らん。一般的に良く使う100mm長ではステムを周回できません。仕方がないのでホームセンターへ出掛けてもっと長いのを と見たのですが、長くなると幅が広くなって台座の穴に入りません。もう1軒ホームセンターをハシゴしたのですがやっぱり150mm長なら幅3.6mmになってしまいます。
うーむ、どうしたもんだかですが、取り敢えず買って帰り、台座の穴をヤスリで拡げる事にしました。地味な作業です。なんで標準的なコードバインダ使ってくれんかな猫目さん。

なんとか3.6mm幅が入るようになって早速取り付け・・・ガビーーン! 150mmは届くにゃ届くけどロックせん。買ってきたのはリリース可能なバインダなのでヘッド部分?が大きく、また先端から嚙み合うギザギザまでの遊び区間が長くて、どうやっても嚙み合いに至らずスルッ抜けるのです。再度思案。そう言やリリ-ス不可の普通のコードバイダならヘッド部分が小さくてもう少し引っ張れそう・・・ と言うことでまたホームセンターへ。

迎春準備で混みあうホームセンターで再びコードバイダだけ買って帰る虚しさ。何やってんだか年末に、でしたが、今度はようやく嚙み合い台座が固定できました。目出度くサイコンも装着出来てようやく作業完了。終わった頃は夕刻で、更に時折吹雪の寒々しさ。正規試運転は後日にお預けです。そして手元には100本近くのコードバイダが余ったり。どうすんのこれ?

しかし、予期せぬエラーはどこにでも転がっていますね。今回はリリース可能と言うコードバイダの高機能?が仇になりました。

凝りすぎは届かざるが如し。

上:Before 下:after 余り変わらん?


シェルティ-見守るグリス塗布工程

2013年12月22日日曜日

5℃ジャージで八尾空港

冬将軍もウォーミングアップを終えたようで、「よっしゃあ、そろそろ本番やあ」と気合入れたか西風北風が滅法強くなってきました。

昨日、罹りつけの医院でインフルエンザの予防注射。問診後、左腕を捲り上げると馴染みの看護師のおば様が「あらあら。どうしたんこの色。齢やねんからシミになるで」と有難い忠告と一緒にプツッと打たれました。そしてその1時間後、急に眠気に襲われ車の中で30分睡眠。更に12時間後、妙に寒気がして本当に寝てしまいました。これって予防注射の症状?。もしかしてプチインフル状態?。これが効果なんだろーか。

この医院はB型一直線の先生の指導?の元、12月には「良いお年をお迎え下さい」、1月は「おめでとうございます」の挨拶を看護師さんも受付さんも皆せねばなりません。「しんどうて来てる人に、おめでとうも何もあれへんがな」とおば様看護師はぼやいてました。院内のやりとりが吉本並みに面白く、昨日も某患者さんに先生が「やあ久し振りですなあ。お元気でしたかあ?」と大声で問診。元気やったら来るかいな・・・ と待合室の誰もから吹き出しが見えたのでした。だから止められへん、罹りつけ。

一晩寝たらプチインフルも治まったので、本日八尾空港まで往復。寒くなってから冬用サイクルジャージを買おうと思っていたのですが、ネットで2回連続「品切れ」状態で、3度目の正直のパールイズミが昨日到着したのです。結構ゴワゴワ、5℃対応のツワモノです。要はこれ、着てみたかったのですね。更に冬用アイテムとして、次女から貰ったMIZUNOブレスサーモの腰サポーター。どう見ても腹巻ですがまあいい、冷えない事は大切だ。

まず、龍田川沿いのR168を南下します。王寺からR25に乗ると西風がまともに吹き付けます。でも大丈夫、さすがは5℃ジャージ。風は通しません。気温6℃と表示された川沿い・山あいの国道を下ると大阪府柏原市。新車の臭いが立ち込めるJTEKTの工場横を抜けて、大和川沿いの南河内CLに入ると一層向風強烈。対向で女性サイクリストが長い髪を靡かせサングラスのみで颯爽とやってきましたがチラ見がやっと。惜しい。でもええんかな、あれで、肌的に。もしかして♂だったか?

八尾空港には11:30に到着。既にエンジン音が轟々と聞こえます。フェンスに「ゆきかぜ」をもたせ掛けると、まず双発の朝日航空機が着陸。ビーチ・バロンですね。次いで第一航空の単発セスナが強い風に翼をフラフラ揺らしながらやって来ます。少しハラハラでしたが無事着陸。更に朝日航空の単発セスナ、第一航空のセスナグランドキャラバンが着陸。入れ替わるように流線型の単発・低翼・引込脚の軽飛行機が離陸。後で調べたらPA-46でした。格好いいですねえ。そしてこの間強風に吹きさらしで寒いの何の。もういいやと帰ろうとしたら、先程着陸したバロンがタキシングしてゆきます。しゃあない、これが最後と待っていると、なかなか飛ばない。その間にブルーとグレイの細帯を纏ったグランドキャラバンが着陸。この機もなかなかいい感じですね。10人以上乗れそう。で、ようやくバロン離陸。更にセスナがタキシングしてゆきましたが、もう我慢の限界。身体は冷え切っておりました。45分間じっと風の中。5℃ジャージ,ブレスサーモでなければ、昨日やって来たインフルが暴れ出してたかもしれません。

復路は八尾空港から地下鉄八尾南駅をくるっと回ってCLに乗り入れ、再びR25を戻ります。途中セブンがあったのでホットコーヒーを飲もうと入ったら「置いておりません」。セブンカフェがないセブンがあるんだ。発見&がっかり。仕方ないので缶コーヒー飲んで出発。王寺からはR25の北側の旧街道?を法隆寺まで走ってみました。細くて趣のある道でしたよ。途中に龍田神社がありますが、法隆寺守護のため3世紀頃創立の神社だそうです。え?法隆寺は7世紀ですよね。またミステリーが増えた。そして本日走行は73.3km。

冬用ジャージはOKでしたね。中にはポリエステの長Tでしたが、この2枚で大丈夫。冬将軍にも拝謁できそうです。但し、

将軍の顔も5℃まで。


着陸したセスナ208キャラバン
Piper PA46 Take-off




2013年12月15日日曜日

寒くてキカイダー

寒風吹きすさぶ土曜日、年賀状も気になりながら橿原神宮まで往復。すっかり冬仕様で、イエローサングラス・ネックウォーマ・冬用グローブ・裏起毛レイパン・ユニクロジャージとウィンドブレーカで防備。

元々は奈良県南西部の葛城山麓公園あたりまで行こうと思っていましたが、自宅付近は青空が見えたものの、出発後、目的地方向に見える筈の二上山・葛城山が雲のカーテンで見えません。黒い雲が盆地を覆っている感じで、端々は綿菓子の如くほつれて下に降りています。雨?まさか雪? 斑鳩町あたりまで南下しても前方の状況は変わらないので、あっさり目的地を変更、大和中央道で橿原神宮へ行って葛城自転車道で戻ると言う、フラスコ型常連コースにしました。このコースの良い所は、時間が読める事とトイレの場所を知っていることですね。

往路は基本北西風が追風っぽかったのですが、時々巻風となり荒れていました。田原本町まで来ると、西の山々に白い帯が天からかかっています。およよ・・・と思う間もなくウィンドブレーカがパチパチと鳴り始め、どうやら小粒の雨か氷みたいなのが飛んで来ています。橿原神宮のサイクリングステーションに飛び込んだ時には、周囲の人達も結構傘さしていました。

相変わらず誰も居ないステーション、独り占めで空を睨みます。朝ドラのオープニング画面のように雲が次々流れ、やがて青空が広がってきたので戻ることに。師走慌しい季節ですが、神宮の森は泰然とし、古来から人の手が入らなかった木々の奥には山犬がひっそりと佇んでいる気がします。きっとそこに何か守るべきものがあるのでしょう。「気配」はそれだけで武器にもなります。

復路の葛城自転車道は、一旦R165沿いを西に向かいます。神宮の森を抜けて左折した途端、壁にぶち当たった感がありました。道路の表示板は風速6mとあります。瞬間はもっとあったでしょう。風に逆らわず?まったりと「出」交差点まで走り、右折・北進。葛城山系から吹き降ろす西風が横から来るので、時々車体ごと持って行かれそうになります。缶コーヒーの空缶とか藁の束とかいろんなものが飛んでってました。葛城川沿いの自転車道を第2浄化センターまでひた走ると、左半身は風を受けて冷え切りブルー、右半身は汗をかいて蓄熱してレッドという「キカイダー01」状態?

流石に今日は往復で出会ったロードバイクは2台だけ。帰ってから「なんで今日走らにゃならんかったかな」と自問してしまいましたよ。大人しく年賀状が正解だったかな。中途半端な本日走行は63.2km。

寒くなると、どう言う格好で走るか悩みます。ユニクロジャージは△でした。素材は値段の割にそこそこと思うのですが、背中が出て寒いわ。それにそもそもスポーツ用ではないので汗を逃がすのが不得手に見えます。坂を登る時と下る時、今日の様な半身冷却状態なんかを全て満足させるウェアって難しいんだろーな。それに寒いときに辛いのは眼。眼が固まって瞬間焦点が合わなくなるんですね。これまでも老眼疲れ眼対策に”ロート・GOLD40”って目薬さしてましたが・・・、

冬用に”COLD40”も出してください、ロートさん。

神武天皇陵。古代史の謎の一つです。
貸切状態のステーション。私の荷物が散らかるだけ。




2013年12月7日土曜日

伏見・酒処巡り

飲んでハシゴした訳ではありません。清酒製造と幕末の戦地として有名な京都市伏見区へポタリング。

経路は単純。木津川自転車道をひたすら北上、御幸橋を過ぎて桂川沿いを走ります。自転車道が千本通りとニアミスする地点で自転車道を降りて、魚屋通りをひたすら東進。ま、こう言う名前なんできっと昔は魚屋さんが並んでいたんでしょうな。北方謙三センセイの小説に、料理の達人でもある剣の達人の話がありますが、それ読んでると、結構川で鮒や鯉を釣って料亭で出してます。伏見区は宇治川始め水運の要だった所なんで、内陸地とは言え魚が豊富だったのかもしれません。

魚屋通りが竹田街道とクロスするところを右折。まず目指すのは寺田屋。坂本竜馬が襲われた場所ですが、今のは本物ではないそうです。が、まあいいだろ。StreetViewでGS(エネオス)を左折と覚えて行ったのですがエネオスは無し。代わりに和菓子?佃煮屋さん?っぽいのが。行けたから良いんですが、あまりアテにするもんではないですねえStreetView。

寺田屋から次は黄桜やら月桂冠やら松竹梅やらが並んでいます。町並みは昔ながらの羽目板や格子やらの時代劇風。電線が地中化されているようですっきりしています。小さな倉敷って感じでした。で、その小さい中にバスでやって来た観光客が皆さん試飲してゾロゾロ。賑やかなものです。そのまま走ってると小さい運河?に出て、その周囲の散歩道もまた賑わっておりました。屋形船が係留されてましたね。伏見区は良く知っているようで実は全然知らなかったと言うのが良く解りました。観光地だったのね。現代の住宅と混在している所が何となくいいですね。あまり整理されすぎるとテーマパークになっちゃうから。

再び竹田街道に出ると、「鳥羽伏見の戦い激戦地」の石碑が。周囲を見回してもかつて大戦闘があった地とは想像し難い。感慨深さもバスの発車音でかき消されてしまいました。竹田街道を少し南に行くと京阪・中書島駅があります。中書島は昔から知っていましたが、地図でよく見ると川で区切られた「島」なんですねえ、地名って面白い。
そのまま伏見港公園で少し休憩。人気のない公園には落葉が降り積もり、風が吹くと新たな落葉たちがその上を走ります。かつて港として栄えた場所は今は体育館。かつて幕軍が薩長の鉄砲に倒れた辺りに今はコンビニ。同じ国であった事と思いやれば、少し痛い胸のうちでした。

その後は宇治川沿いの府道124号線を走り、途中府道15号線で宇治川を渡り御幸橋まで戻る計画だったのですが、誤算がひとつ。府道124号線は途中でR1とクロスするのですが、これが渡れない。信号も横断歩道もなく、相手は天下の国道1号線ですから交通量もハンパない。止む無く大迂回。おまけに迂回したら環境センターに入り込んでしまい、えらいロスタイムでした。空は曇天、風は西風向風。しかも川べりとくればロスタイムはなお寒かった。

ようやく木津川東岸道路に入れ斜め追風で快走。新名神の橋脚工事も急ピッチで進んでいます。順調に山城大橋を渡って再度木津川自転車道を走り、ようやく自転車道最後の上り坂やなあ とギアチェンジしようとすると、れれっ、フロントがアウターからインナーに切り替わらない。さっきまで普通だったのに、SORAのポッチボタンは固まってびくともしません。インジケータは実在しないフロント3速目?を指しているように見えます。覚えないんだけどアウターを2回やっちまったかな。取り敢えず目の前の坂はアウターロウでヘコヘコ登り、その後も走行しながらSTIレバーともども押したり引いたりしましたがあきまへん。仕方ないのでCBAに立ち寄る事にしましたが、その前に長い坂があります。あーあ、ギアも気も重いわ。

またまたアウターローでヘロヘロ坂を登ってCBAで見てもらうと、STIレバーの中でワイヤーが何かに絡んでたそうです。もしかして酒処走って「ゆきかぜ」酔った?自分のワイヤーに絡んでどないすんねん。本日走行91.9km。

お陰で私が千鳥足。あー足イテ。

寺田屋でござる
酒処の街並み

2013年12月1日日曜日

Vittoria Open Corsa始動

昨日は予定通りタイヤ交換。新たに履いたのはVittoriaのトップブランド Open Corsa CX3。これまでのRubino Proから2ステップアップ。完成車93000円のLGS-CENには不釣合い?ご尤もです。ま、デフォルトタイヤのパンクラッシュに懲りたので、タイヤにはお金かけようと思っているのです。かけたと言っても前後で11000円なのでレガシィのタイヤと較べればー と言い聞かせ購入。

作業は歯医者後の午前中。そうそう、歯医者は終わりました。昨日は前歯の先端の割れたところを修理。歯って割れるんですね。それも先端が横方向に。火山の火口みたいなものですが、齢のせい?と聞くと、西野カナちゃん似の衛生士嬢が「いえ、噛み合わせとか歯軋りとか」と明るく答えてくれました。「なるほど!」とは思いにくいけどまあいいか。

作業と言ってもチューブ交換と同じなのですが、昨日も寒かったのでビート外しに苦労。新しいタイヤはその間、少しでも柔らかくなるよう陽に当てておりました。ビートが外れた後の作業は単純で、チューブを外す→一応リム点検→新しいホカホカのタイヤを嵌める→チューブを入れる→ビートを嵌める→空気を入れる 以上。嵌める時はホカホカのお陰か意外とすんなり入りました。前後で1時間くらいの所要。折角自転車をひっくり返したので、普段手が入らないディレーラ周りの裏とかフォークの股の部分とかを掃除して終了。ついでにダウンチューブのルイガノロゴ横にガノウマークのステッカーも貼りました。

Vittoria Rubino PROは結局5700kmほど走った事になります。チェックすると割目があったりビート部分が剥げて繊維?が出かかってたり、裏まで貫通する5mmの穴まであいておりました。やっぱ厳しかったのね。その後は数キロ走って走行に異常ないことだけ確認し、「清須会議」を観に行ってしまった。結構笑えますよ。

そして本日本格始動。緊急時を考え(何の緊急や?)CBAの点在する枚方周回コース。走った感想は一言で言えば「お尻に優しい」。路面の悪い場所でも突き上げがマイルド。でもこれは新品だからか?転がりもいいように思えたのですが、後半は向風がきつくてタイヤを気にする余裕がなく、じゃあ前半は追風の錯覚?で結局良く判らない。しかし決定的なのは安心感。1本5000円以上のタイヤです。パンクなんて怖くないさ。

本日の淀川沿いは自転車も少なく、相変わらず河川道路は一部通行止めでした。八幡市では飛行神社に参拝し、府道22号を流れ橋SAまで走行。2ヶ月前に若者のフェアレディZが暴走して小学生にケガを負わせた事故現場も、全く何事もなかったようでした。そして木津川自転車道も一部工事で通行止めです。すぐ脇の車道に迂回ですが、車道なんで走行注意でした。川べりは南西風・強い向風、レーパンが夏物なので足が冷え、馬場俊英さんのように「向い風は未来からの風」なんて気分にはとてもなれませんでした。本日走行67.9km。

流れ橋はフェンスで遮断され「通行止め」の看板がかけられています。時代劇の撮影が待ち行列だったらどうするんだろ。

暴れん坊将軍       あいや待たれよ。ただ今、御普請中でござる。
越後の縮緬問屋ご一行   私たちは先を急いで居るのです。ここは通して下さらんかな。
暴れん坊将軍       通れるものなら通ってみよ。成敗してくれるわ!
越後の縮緬問屋ご一行   ええい、控えおろう!この紋所が眼に入らぬか!
暴れん坊将軍       うつけ者!SUICAで通れると思うておるのか!
             それにな、その紋所なら余も持っておるわ。
北町奉行         これにて一件落着~。

まだまだ復旧しそうにありません。


SUICAがあっても通れません
この紋所も眼に入らぬか~。



2013年11月23日土曜日

明日香国際コンベンション計画

秋真っ盛りの明日香へツーリング。先日、島の遺跡が発見されたと言うので新聞見てたら、CLの脇じゃないですか。折角だから見に行ってきました。

ルートは奈良市街地から県道188を経てR169上ツ道を南下、桜井市内から天の香具山の西側を走りました。ストレートに行くと甘樫の丘の横に出ますが、ちょっと寄り道。橿原市周辺の美味しいパン屋を探していた時に、香具山の真南にある「みるく工房」のソフトクリームが美味とあったのです。集落の中の細い道を辿り、天岩戸神社を右折するとありました「みるく工房」。こう言っちゃ何ですが、店と言うより小屋っぽい。強力な台風が来たら吹き飛ばされるのじゃないかと心配になる造りです。で、バニラソフトが350円。絞りたてと言うことで少々高め。味は奈良市の植村牧場ソフトの半分位の濃厚さ。もうちょっと濃くても良かったかな。

そのまま明日香村に突入し、CLに合流。すぐに川を挟んで左手に発掘現場が見えました。ニュース知ってたから発掘現場と判りましたが、でなければ何かの工事現場にしか思えません。よく見えないので一旦明日香村役場の前を通過し反対側に出てみました。おー見える見える。ニュースで映ってたのだ。地面の上に石が瓢箪みたいな形に積まれています。見物人が多いかと思いっきゃ、通る人が「あー、あれ?」程度。ガイドなしで見ても何にも解らないのでそんなものでしょうかね。

報道によると、これは池の中の雲形の島だったそうです。島からウッドデッキも出っ張ってたそうで、池(と言うより水盤?)を愛でるためのテラスだった模様。完全復元してくれなきゃ全く想像できませんけどね。そう言えば、奈良市内の平城京跡でも、いろんな建物が復元されて、将来国立公園?になるそうですが、いっそ、復元した建物を昔と同様、役所として使用して頂きたい。はい、ズバリ奈良市役所は古代の建物そのものになり、職員は古代の衣装を身に纏い、恭しく住民票謄本の発行とかするのです。建物は勿論平屋なので電気を食って防災面で面倒なエレベータも不要、バリアフリーや耐震も考え易い!屋根にはくまなくソーラーパネルを仕込んでニッポン技術も活かしましょう。だってね、復元して見物するだけじゃ建物が死にますよ。使わなきゃ・・・。

本日のお昼はいつものラスティックベーカリーではなく、「橿原市の美味しいパン屋さん」で見つけた「パルファン」に寄りました。店はビルの1階にあり、店内も至って質素。什器を変えればそのまま文具店にもなりそう。パンは評判どおりの美味しさでメープルシロップを織り込んだ「メイプルくん」は絶品でした。飲物もあって、イートインできます。更にトイレも借りられて大助かり。何故なら明日香村の公衆トイレはシルバー男女混成歩兵連隊に占拠されてて、とても入れなかったのです。

大変満足して帰路へ。紅葉舞い散る橿原神宮公苑を走ります。目の端々に映る真っ赤な葉っぱが心のアクセント。そのまま大和中央自転車道を走って、門限5分前に帰宅できました。本日走行76.6km。今月は既に350kmを突破。そして、先週、ネットで新しいタイヤを買ってしまいました。何しろ今履いているVittoria Rubinoはそろそろ6000kmに近づいてきているのです。来週末はタイヤ交換だ。

明日香は意外とインバウンド客を見かけません。外国の人には歴史を知らないと敷居が高いのでしょう。日本人でもよく解んないですからね。そこで、提案その2。平城京跡と同様、明日香の宮廷庭園や建物も迎賓施設としてそのまま再建し、外交やMICEビジネスに活かして下さい。最近仲の悪い近隣国にも「大昔、皆さんから頂いた技術をベースに作ったものなんですよー」とヨイショしてね。明日香は古代と同様、国家挙げての国際リゾート&コンベンション地域になります。廃案になった「飛鳥ナンバー」だって実現するかもですよ。尤も、考古学関係の皆さんは頭から湯気出るでしょうけど。

故きを温ねて、新しきを造る。

発掘された雲形の島(だそうです)
みるく工房の向かいにあった楠。見事!


2013年11月16日土曜日

海を見に

大阪南港まで往復。海を見てきました。結論、もうちょっときれいな海が良かった・・・。

元々はそんなつもりはなく、南河内CLから穴虫峠という珍名さんを越えて戻ってくるつもりだったのですが、昨晩ふいに「真っ直ぐ行ったら海やんけ」と思い立ち、google地図と指尺測定で八十数キロと推定。これなら15時には戻れると行き先変更。

真っ直ぐと行っても、八尾空港最寄の大正橋から先は行った事ないので、地図を見てチェック。第一ポイント「吾彦大橋」、第二ポイント「大阪市立大学を右折」、第三ポイント「南海高野線を渡るクランク」、後はひたすら大和川沿いを西進。といった感じです。

南河内CL起点である大正橋までは普段どおり到着。川沿いに直進します。すぐに高速道路がオーバーハング。「あれ、阪神高速ってもっと先だった様な」と早くも混乱気味。近畿道のことは全く頭にありませんでした。更にもう1本高速があって、鉄道の踏切が見えてきます。手元メモには鉄道はJR線、南海線、阪堺線があるのみ。JRの手間に大阪市大がある筈が、それらしきものは何もなく、更に鉄道には見慣れた近鉄電車が走ってきます。あれあれ・・・オレどこにいるんだ?チェックポイント制は早くも崩壊。

まあいい、川沿い川沿い・・・と唱えつつ、進みます。結構走ったんでもう海なんじゃないかと考えてたら「吾彦大橋」の表示が眼に入りました。なんや、まだ第1ポイント?。がっかり。その後、割れ目だらけのガタガタ舗装を散歩のおっちゃんを避けながら走ってると突然前方の道がclosed。右折するとグランドみたいなのが見え、それが大阪市立大学でした。久し振りの大学キャンパス、青春グラフティ。なっつかしー雰囲気の中を走りぬけJR線を渡ります。第3ポイント南海高野線クランクをクリアし、再び河畔道路へ。すぐに阪堺電車が見えてきますが、これで大丈夫なん?って位素朴な造りの鉄橋を1両だけの路面電車がオモチャのように走ってゆきました。

その後は順調。いきなり路面が茶色と緑のツートンカラーになって自転車道っぽくなり、路面もまずまず。ただ、路面に大きく「YM-R」とか書いてあります。地上絵みたいですがなんだろか。阪神高速湾岸線が頭上に被さってくるといよいよ南港エリアです。コンボイが増え、大変雑然とした雰囲気。フェリーターミナルに向かうと2車線の片側はフェリー待ちのトラック・トレーラーがずらっと停車。フェリーは3隻停泊中で、口を大きく開けて搭乗準備のようでした。フェリーターミナルの周辺を走ってみましたが、岸壁は立ち入り禁止、路面には自動車事故後のような樹脂や金属やガラスやらの破片が至る所に散乱。そして明らかに不法投棄のゴミもあちこちに山盛り。自動車まで捨ててありましたが、その車内にもゴミが詰め込まれています。更に何故かパトカーも走り回ってて落ち着かないので早々に退散。時間あったらWTCとかある方に行った方が良いかもでした。

復路は海風を背に受けて快速。第3ポイントあたりでちょっと迷いましたが、R25の河内国分駅前までノンストップ。ここでいつか行ったパン屋さんでイートイン、と思って入ったら河内のおばちゃん達が店内占拠中でした。止む無くパンをゆきかぜに括り付け、再度R25へ。結局法隆寺近くで初めて休憩できたのでした。本日走行102.3km 推定より遠かったので門限破りと相成りました。

海無し県の奈良県民は、海が見えると思わず「海や~っ」と叫ぶと言われていますが、事実です。本日も大和川河口から海が見えた時、思わず「ゆきかぜー!うみぃー!」と叫んでました。海は憧れなのですが、自転車で行ける海にはちょっと厳しいものがありました。

ゴミを見に?


海 到達!
フェリーが並んでます


2013年11月9日土曜日

和束の秋のジャポネスク

和束方面、府道5号線で滋賀県境まで往復。すっかり秋の山里でした。

まず朝から歯医者。2週間前に奥歯の被せ物が取れて歯科へ。先生が取れた被せ物に細工して再利用しようとしている間に、衛生士のお嬢さんが私の口の中を突っつき回し、何かを見つけてしまったのです。多分昔詰めたセメントが欠けて中途半端に入っている。これは綺麗にせねば、それに前歯の先端が茶色くなってる、見栄えがあるから云々と内容が増えて行き、終わりまへん。こっちは口を開いて治療を受けているので、「○○しときますね~」とか言われても「あーうー」しか言えず、全てYESと解釈されるのです。親切なのかお節介なのか、治療なのか趣味なのか。

次いで散髪し、出発できたのは正午。2時間で行ける所まで行く の方針の元、走り出しました。木津川南側の府道を走り、加茂から橋を渡ってR163へ、そして府道5号線へ左折。ゆるゆると坂を登りますが、日差しも翳って結構肌寒い。途中サイクリストのオアシス・ローソンでトイレ借りて、飲み物とワッフルを調達し時計を見たら既に13時。慌ててワッフル食べてまたゆるゆる登ります。

山あいに入ると一層涼しいのですが、登っているので身体は暑い。トンネル抜けて、一ノ瀬、二ノ瀬、五ノ瀬、小さい交番を通って頑丈な橋を渡ると湯船です。だんだん人家が少なくなって府道が森を抜けると茶畑と山ばかり。道は所々路肩が崩れてコーンが並んでいます。並行する和束川も砂利が堆積したり周囲の竹がなぎ倒されたりで荒れ放題。復旧は遠い先に見えました。やがて湯船森林公園が見えてきて真っ赤な紅葉がチラリホラリ。目の前でその紅葉を見上げるとまさに秋友禅。ジャポン!

但し、公園は閉鎖中でした。あちこち崩れてるんでしょうね。大変な夏だったんだーと改めて思いました。そのまま紅葉見ながらフラフラ緩坂を登ってゆくと県境プレートが現れ、時刻は13:55。ほぼ2時間なので県境タッチでUターン。登ってきた坂を下り出すと、さっむー!汗が冷えて風通しの良いジャージは冷却材に変身。慌ててウィンドブレーカを羽織りました。

道路沿い、川沿いにも時々小さな赤い葉っぱの木があります。きれいなんだけどいちいち停まってられないので、通過しながら瞼でシャッター。集落に迫る山も赤や黄色のパッチワーク。柿の実が色づいて大きな蜜柑も少し色づいて、安野光雅氏の絵本をめくってゆくようでした。
途中、また「もののけの森」に「ゆきかぜ」を乗り入れました。心なしか木々の量が減ってスカスカに。森が妙に明るくなってしまった。コダマもどこぞに蒸発したようです。その上木々ではカラスの大集会中。苔むした一枚大岩も苦い顔して「こう言う日もあるのじゃ・・・」と宣ふておりました。隣は何をするカラス。

その後一気に府道5号を下り切り、同じルートを帰るのも嫌なので、R163をそのまま走ってみました。これは最悪。路側帯が殆どない上に路面ひび割れだらけ。所々アスファルトが抉れ、後ろから大型車が次々にスレスレを抜けてゆくのに目の前には落とし穴が!ってのが再三ありました。くわばらくわばら。本日走行81.1km。

木々、山々、清流、を横目に駈け抜けながら、秋の色は日本の色なんだなあと思いました。やがて白い冬を迎える手前の落ち着いた色合いは、気品・聡明・凛を秘め、背筋の伸びた静かな立ち姿を見るようです。茶道、武士道、みんな通じるものがありますね。

全ての道は秋に通ず。


人生の師 一枚大岩殿
ジャポン!



2013年11月4日月曜日

秋は忍び

狙いすましたように朝から雨が上がり、南方向へ走りました。前回外した長尾神社が目的地です。
長尾神社は竹ノ内街道と長尾街道(何れも古道です)がクロスする場所にあります。

如何様にも行ける場所なので、走ったことない道をと思い、大和郡山市内から自転車道を走らず、西に向かいます。真っ直ぐ行くと矢田寺に入ってしまうので、途中で左折し住宅地の中をUPDOWN。R25に出て、JR法隆寺駅を経由して西名阪自動車道を潜り西穴闇(にしなぐら 珍名!)交差点から県道132にて竹取公園へ。裏道を辿ったつもりでしたが大して面白くなかった。

竹取公園でトイレ借りて、丁度居合わせたモンシロチョウの写真を撮ってたら、後ろにハイカーのおばちゃんたち集合。数名寄ると賑やかなこと。最初は公園を散策するのに何を着たらよいかに始まり、なぜか電動自転車は楽ちんに繋がって、火野正平の自転車縦断番組の話になり、ついでに火野正平の浮気の是非が論じられ、西川史子センセイの結婚生活は落ち着いたかになって、賢い嫁は云々・・・ ここまでの所要時間はたったの10分ですよ。そんな喧騒の中で健気に蜜を吸っているモンシロチョウが妙に愛おしくなりましたのだ。

おばちゃんたちは放っておいて、真美が丘ニュータウンを抜けてR168に入り、道の駅ふたかみ には11時頃到着。二十数キロだったので大して草臥れてませんでしたが、名物?紫蘇ソフトを食べてみました。ハイ、もう二度と食べません。そもそもミルクとシソって相性いい感じしないじゃん。それ組み合わせても喧嘩ですわ。やっぱソフトはバニラでしょ。と言うわけでそそくさと後にし、R168バイパスを引き続き南下します。途中に当麻寺参道入口があったのでちょっと寄り道。当麻寺は駐輪が面倒そうだったので仁王門見ただけですが、そのすぐ脇の小道にフラッと入ってみました。自動車も入れない細い路地が家々の間を縫って、徐々に登って山の中へ。すぐに池があって周回すると「芭蕉の小径」の標識発見。

はっきり言って何の変哲もない山の中です。路上には落葉が吹き溜まり、木のベンチにはやっと顔を出したお陽様の光が斑に降り注ぎ、そして落葉が更に積もります。ようやく秋がやって来ました。カーブの先の車行き交う国道はここからから見えず、ただただ切り取られた静かな秋の気配です。芭蕉が踏みしめた山中の落葉を、今、私とゆきかぜも踏みしめる不思議。四季あってこそ歴史が堆積した事実。木の間に見える空が急に澄んだ青に見えました。

そのまま竹ノ内街道(R166)に出ちゃったので、坂を降下し、旧竹ノ内街道を行くと長尾神社発見。鬱蒼とした森の中に小ぢんまりした社殿が佇んでいます。うーん。思ったよりずっと小さく質素。ま、何を期待してたんだか判らんのですが、竹ノ内街道の一区切りって思いがあったんでしょうね。やや拍子抜け。

取り敢えず一区切りついたので、そのまま東進し現代の竹ノ内街道R166へ。大和高田市を抜けて葛城自転車道に合流、折しもの北西風(木枯らし1号)と戦いながら北上。このままではちょっと距離不足かなあと思い、大和郡山市ダウンタウンを回って帰ろうと思ったのですが、その大和郡山市に入るあたりから空が急速に曇りだし、生駒山は霞んで見えない状態に。風も冷風になったため、スマホで雨雲レーダーみると西からまとまった雨雲が接近中。迂回を断念し富雄川沿いを急ぎ北上したのですが途中で雨に捕まり帰宅まで雨中走行でした。本日走行65.8km。

雨風の寒さにウィンドブレーカを羽織って走ったのですが、先日まで半袖ジャージ1枚でも暑かったのに、この変わりようは何?四季が二季になって、秋は気配だけですぐに冬将軍なのか。秋は忍び? 芭蕉も忍び? おお、関連が・・・。

忍法丸め込み。


芭蕉の森の中は落葉の奥座敷 
芭蕉の小径 秋 降りそそぐ



2013年11月3日日曜日

日本一バーガー食す

本日朝から雨でいじけています。昨日がベストサイクリング日和だった・・・ のですが、カミさんと淡路島の「花さじき」に出掛けました。クルマですがな。

朝から各高速は渋滞気味。淡路島へは阪神高速の東大阪線と神戸線、第2神明道路、そして淡路自動車道を乗り継ぎますが、朝の交通情報では西行き各路線がすべて渋滞。迂回を考えるのも面倒なのでそのまま突っ込んでしまいました。東大阪線で12km、神戸線で18kmの渋滞。1時間弱のロスです。いつものように神戸・京橋付近を過ぎると自然と渋滞は解消。これって何が原因なんだろーね。変なカーブ?唐突なPA?それとも右側の出口?

いつ見てもエレガントな明石海峡大橋を通って淡路ICを降り、山道を駆け上がり(クルマが)、花さじきにはお昼前に到着。一面にコスモスが真っ盛り。実はこれを見に来たのです。カミさんコスモス好きだし。花さじきは結構高いところにあるので(自転車ではとても行く気になれない坂でした)、背景の海、広々とした牧草地、花畑と北海道を髣髴させる風景でした。もちろん老若男女で賑わっておりましたね。

コスモスは、淡いピンク・成熟のピンク・清楚なホワイトにレモンイエロー、そしてちょっとケバいキバナがラインナップ。そよぐ風に揺れ、ミツバチがメイクさん宜しくお世話に回り、そして空を見上げている花の様は、気高く育ちの良いお嬢さんのようです。そして、「もしかしてだけど、俺を誘ってるんじゃないの~♪」って気がします。うーん、コスモスに誘われたらイチコロかも知れん。

2時間以上コスモスと戯れ?(何しろ広いんで)、それから山道を降りて、島の西側の海岸沿いを南あわじ市に向かいます。目的はハンバーガー。やたらテレビで露出していたオニオンビーフバーガー。バーガーの全国大会で1位になったそうです。
島西側の県道31号は、2車線時々1車線の素朴な道路です。自動車交通量は少ないのですが、アワイチサイクリストの数に仰天。以前からビワイチに並ぶアワイチは知っていましたがこんなにたくさんの自転車が走っているとは予想外でした。チームを組んだロードバイクから如何にもってツーリングバイク、そしてミニベロに至るまで皆さん懸命に漕いでいらっしゃいました。

それとコースの大変さにも仰天。私たちは北から南に向かったのですが、始めこそ平坦な海岸コースだったものの、南に向かうに連れUPDOWNが増え、それもハンパじゃない長い坂、急な坂が続出。特に最南端の目的地「道の駅うずしお」へのアプローチは坂ばっかり。皆さん凄いのねぇ。私も当初の「あーいいなあ オレも走りたい」から「いやいや 先にビワコでしょ」に変わっていました。

で、オニオンビーフバーガー。まずはびっくりの行列。午後3時近くなのに貰った番号札が18番で、直後の呼出しは75番。どんなカウントやねん!と不安でしたが、きっと2桁の割付と予想。それでも43番目なんですが、呼出は順調に推移し、結局30分程度で出来ました。食べる場所は屋外ベンチ。しかし、ハエの量がまたハンパない。どこから来るのってくらいハエがたかってます。ま、殺虫剤ぶっ放すわけにも行かないので「気にしない」ってのが唯一の対抗策か。それと、どこからともなくニャンコも登場。「ちょーだい!」って眼で見られます。勿論キッパリとお断りして下さい。

肝腎のお味は・・・美味しい!上品!どちらかと言えばあっさり風ですが、バンズからして美味しい。淡路島特産タマネギのカツも甘くて脂っこさはありません。ソースやビーフが上手に全体をアレンジしています。バーガーショップの味に慣れた私にはとても新鮮でした。それに短時間で一つずつ丁寧に作られています。Good Job! 行って良かった。並んで良かった。食べて良かった。

アワイチと言ってもいろんなコースがあるみたいですね。日本一バーガー食べちゃったから、ワタシ的には最南端に寄る用事がなくなってショートカットOKやなあと甘いこと考えてます。

アマイチ?


アカタテハ お食事中
この右も左も一面コスモス!






これが日本一バーガーです
鳴門と言えば渦潮


2013年10月27日日曜日

コイのさだめ

台風一過、なのに冷たい北風の吹く本日は、生駒-枚方-八幡-木津川-奈良の周回+長岡京コースを走りました。長岡京は、6月に行ったガラシャ夫人ゆかりの勝竜寺城跡です。

いきなりですが、この頃、川に鯉が増えているように思えて仕方ありません。大きさは50cmそこそこで色はいわゆる「ドブネズミ色」。往路のR168は天の川沿いを走りますが、途中の「府民の森」付近の清流でも、こう言った鯉たちがたむろ。枚方の団地のまん中でも、流れに流されてはジタバタ戻り、また流されてと無益だか遊びだか判らん鯉たちがたむろ。彼らはいつの間に、どうやって増殖したのでしょう。天敵も少なそうだし、人間も好んで食べないし、そのうち、「ポニョ」の魚波みたいに増えるかと思うと少し肌寒い。

枚方からは淀川沿いを走りますが、ゴルフ場付近は通行止めになっています。河川敷の草木を伐採するためとか。よって1段上がった堤防道路を走ります。穂谷川を越える所から再び河川管理道路に戻りますが、伐採だか自然にだか判らん倒木多数。監視カメラや標識柱まで倒されておりました。どないしたん?更に上流付近では草木の中で特定種だけが変色して枯れています。これまたどないしたん?。茶色になっているので良く判りませんがアカシアっぽい木でした。

御幸橋からは木津川自転車道に入ります。桂川沿いの自転車道はガードレールも復活し、路面はまだ泥だらけですが開通しておりました。宮前橋を左折し名神を潜って勝竜寺城公園へ。トイレを借りて、休憩室から外を見るとブルーシートで出来た子供プールみたいなのが多数並び、大勢の人が右往左往。何じゃらほいと覗いてみたらニシキ鯉がたくさん。プールの縁には「2位」とか「1位」とか紙が貼ってあります。どうやらニシキ鯉の品評会?のようです。おいおい、また鯉かよ・・・ と正直思いましたが。

狭い公園を一周すると、ビニール袋に詰められた鯉たちもたくさん。袋ごとバチャバチャ跳ねてます。あの子たちこれからどうなるんだろ。まさか、まな板のコイ?。プールの中にはヘビー級もたくさん居て、きっと刺身にすれば20人前位取れそうなんですが、そのために太らせたのか? ビール飲ませた霜降り?などなど取りとめもない疑問・想像が湧き出てきます。
ま、知らない世界ってこんなものです。自転車で長岡京に行った ってのも、知らない人からすれば「なんで?」「どうやって?」「帰りはどうするのん?」とか言われますから。

「ふうーーん」と思いながら勝竜寺公園を出て、入口木柵に結わえてあった「ゆきかぜ」を外して帰ろうと思ったら、すぐ脇の堀?からバッシャ!と水音。おお、ここにもドブネズミ色の鯉がたくさん。結構メタボです。うーむ。ビール飲まされ(たかどうかは定かでないが)色鮮やかに「蝶よ花よ」と育てられ、「1位」とか「2位」とか付けられた挙句にビニールに入れられてどこぞに出荷される鯉たちと、その目と鼻の先の狭いお堀にて、地味なカラーで気ままに生きてる鯉たち。それから20kmほど離れた川で、流れに身を任せている鯉たち。「♪しあわせーって何だあっけ何だあっけ♪」がリピートしてしまいました。

復路は追風に背を押され、30km/hオーバーで山田川までノンストップ。思ったより30分早く帰ってきました。本日走行80km。10月は結局2回しか走っていない大凶作。

そして、コイのさだめは水モノなのでした。


袋の中のコイたち
左は細川忠興・ガラシャ夫妻像




2013年10月15日火曜日

カローラの怪

また台風だあ。次第に雨が強くなっています。警報も出た。でも風は思ったほどではありません。
さて秋の3連休は長崎県・ハウステンボスに行っておりました。

福岡に居る次女も連れて家族旅行です。夏にはどこも行かなかったのでね。
福岡まではエアで福岡からレンタカーというシンプルプラン。エアは最近「関西-福岡」を運行し始めたスターフライヤー。LCCより少々値は張りますが、広い座席とタリーズコーヒーのサービス、そして関空は第一ターミナル発着に惹かれて予約。

土曜日のお昼前、関空20番ゲートで漆黒の機体を待つもなかなか来ない。しばらくすると「機材遅れ」のアナウンス。あらあら大変と、一旦切ったスマホの電源を入れ直すとカミさんに長女から電話着信が。電話なんて珍しいのでどうした?と心配すると「赤ちゃんできた~」。
えーー! 瞬間アタマ真っ白。「計算は合うのか」とか「オレは早くも爺さんか?」とか交錯して、取り敢えず思考外に置いておくことにしました。機材遅れがなかったらなかなか連絡が取れなかったと思われるので、まあ良かったか。何がどう作用するやら判りません。

そして期待のスターフライヤーA320。シートは革張りでゆったり。1席ごとにディスプレイとリモコンが備えられ、詰め込まれ感のあるLCCとは大違い。いやー2000円弱の差ならこっち選びますねえ。更にご自慢のコーヒーサービスは・・・ 離陸と共に昏睡になった私はスルーされましたとさ。眼が覚めたら既に山口県で「ここどこ?」とか寝ぼけてるうちに「サービス終了」。あー、なんで寝た?因みに復路は運航上の理由でドリンクサービスそのものが中止になり、結局今回は空振り。残念。

福岡空港で次女と合流し、レンタカー営業所へ。1500CCクラスをチョイスしており、できればインプレッサを とお願いしたのですが、配属なしとの事。さすれば何が出てくるのか。ニッサンかな?とか期待してたら「いやー車種はカローラに統一してまして」と受付君。して、待っていてくれたのは、私が仕事で時々乗る社用車と同じカローラアクシオ。色までシルバーで一緒。瞬間「おーーオマエかあ」と思ってしまいました。クセが判ってますからね。芯がなく腰が痛くなるシート、踏んでも「よいこらどっこいしょ」と二呼吸ほど遅れる加速感。いきなり「ばあーん」と広く開いてしまうフロントドア(これ結構危険っす)。あーオマエかぁ・・・。

ぼやいても仕方ないのでシルバー・カローラ君でR3から九州自動車道へ乗り出しました。長崎自動車道・西九州自動車道を経由して2時間弱でハウステンボス到着。ホテルにチェックインしたらもう夕方。パーク内をそぞろ歩きしてたら夜になりました。ハロウィン真っ盛りの中をビール引っ掛けて、さあ夜はどこで食べようと店に入ったらカミさんが急に具合悪くなり大慌て。この頃体調悪かったので、それがぶり返したようで、結局翌日は、絶好の行楽日和にも拘らず1日中ホテルの部屋で寝込んでしまいました。まあ連泊だったのでゆっくり出来たといえばそうなんですが、テーマパークなので「薬ってどこに売ってる?」とか「胃に優しいオランダ料理は?」とか大変でした。寝込んでいる間は次女と私でパーク内を回っていたのですが、幸い月曜日には80%回復し無事に帰って来れました。

ハウステンボスは初めてでしたが、広いですね。運河(カナル)が張り巡らされ、しかも海水。船で園内を回れてなかなか良かった。カヤックツアーもありました。そして白鳥が優雅にカナルを泳いでおりました。魚もいましたよ。水路にイシダイが泳いでいるってなんか不思議。サヨリも来るそうですが、なんといっても多いのは鰡。ボラボラ群れておりました。そして別荘地には30ftクラスのボートやヨットが係留。いいなあー、究極の贅沢ですね。1軒のお値段聞いて、未練は即消えましたけど。
帰路、佐世保市の展海峰に立ち寄りました。カミさんが行きたいと言ってた所です。西海の島々を一望できて、かつコスモス畑があると言う、妙な構成と聞いていたのですが、まさにその通り。美しい島々が一望できます。遠くは五島列島まで見えます。そして振り返ればコスモス畑。これも風に靡いてきれい。でもなんでこのペアリング?残尿感の様に疑問は残ります。まあいいか。きれいだし。美人なら大抵の事を許してしまう男の脳構造だ。

でもカローラ君、頑張りましたよ。Sモードを駆使しアウディのスポーツクーペに喰らい付いたりしてました。そして返却前のガソリン補給。セルフ・満タン指定で給油したところ7.5ℓで停止。へ? だって270km走ってるよ。確かにフュエルメータは「F」の更に上で固着して動かず、200km走ったあたりからようやく「F」のラインに並ぶ様子で「これ、壊れてへんかな」と思っておったのです。給油の際には「注ぎ足し厳禁」と言われていたので、素直に給油はそれで終わり、メーターは再度Fの上を指し返却。「めっちゃ燃費いいねえー」と営業所のお姉さんに言いましたが、(そして彼女は7.5リットルの給油領収書もフュエルメータ表示も確認していたのですが)ピンと来ていなかったようです。流石に言えませんでしたね。単純に満タン法で測るとリッター36km走ってるって。恐るべしカローラ君。

プリウス要らんやん。


サニー号がやって来ました。ONE PIECE!
夜もきれいなオランダ風車


2013年10月6日日曜日

宇治川清涼剤

宇治田原から天ヶ瀬ダム経由の宇治市内周遊コースを走りました。

天気晴朗ナレドモ風ツヨシ。沖縄方面の台風23号だか24号だか判りませんが、そっちへ吸い込まれる風なんでしょう、大雑把には東の風 風速4m/s。実感としては南東から北東までいろんな向きから風が吹いていました。よって、木津川自転車道に出るまでの10km程は向風。出だしは元気なのでどうってことありません。

木津川自転車道に入ると追風っぽかったり向風っぽかったり変幻自在。まだ元気なのでOK。京田辺市で山城大橋を渡り、デンジャラスラインR307に入ります。緩やかな上りで向風。ギアを一段落として安全運転。路側帯ほぼゼロ区間で、数台の大型貨物にやられそうになりました。スリル満点。こわっ。峠を経て、宇治田原から宇治川ラインに入りますが、大津方面通行止めのため、心なしか通行量が少ない。カーブ・カーブ・カーブを下ってダムを見下ろすと大量の流木やら何やらで水面が覆いつくされ、「これどーすんの?」状態でした。掬い取るしかないでしょうが、箆棒な手間がかかります。

天ヶ瀬ダム内の急坂を半分は押し歩き(危ないのもありますが、すーっと通り過ぎるのも勿体無くて)、宇治川べりの道に出ます。相変わらずアングラーたくさん。宇治川もこの辺りの水面は「清涼」の一言です。岩に弾けた真っ白なしぶきが深緑の水面に散って、その間をキセキレイが飛びます。左は山、右に清流。何と言う贅沢なコースでしょう。オゾンがいっぱい。アルファ波もいっぱい。道も平坦。距離にして1kmもありませんが、ここを走るために来たって感じでした。それから川を下っているカヤックツアーも見かけました。モンベルやフジタカヌーの得意とする領域ですね。これまたさぞ爽快でしょうね。でもどこに着岸したんだろうか。

宇治橋の袂でトイレを借りて、今日はJR線を越えて府道249を西進し、小倉に出てみました。任天堂の工場があるところです。小倉駅前から少し府道69号を南下、西山交差点で府道81号に入ります。狭くて交通量が多いので、なかなか気を遣う道です。81号はやがてR24とクロスし、更に南西方向に走ると木津川東岸の管理道路に出ます。と言っても実際はそんな簡単ではありませんでした。稲刈り真っ最中の田圃の中で、農道に迷い、すぐそこに見えてる管理道路に上がれない!結局随分北へ迂回し(元に戻り)ようやく管理道路に入れました。

ここから先は慣れたコース。向風・横風と戦いながら南下。今日は稲刈り日和なんでしょうか、あちこちで稲刈機?のピッピッと言う音が響いてました。何の合図なんだろーか。それと木津川を跨ぐ新名神高速の橋脚も徐々に出来てきました。開通後は、また風景一変なんでしょうね。本日走行は74.7km。

実は先日チェーンを交換しました。2週間ほど前に「伸びてるー」って言われてすぐ交換する気前良いお客なんです。自分で出来ない事もないと思いましたが、工具の値段・頻度・あちこちの汚れ・そして工賃を総合的に判断してCBAに頼んでしまいました。先週書いたとおり、105の9速用チェーン(HG-73)です。工賃入れて3300円位でした(105のチェーンってSORAよりずっと高い。どこが違うんだろ)。これで「ゆきかぜ」はブレーキとチェーンが105と言う変な構成になりました。で、その際、「歯飛びするかも」と言われたのですが、結果・・・しました、2回ですけど。これまでも時々あったんですが、いきなりとは思わなんだ。スプロケを換えるほどの頻度ではないので、しばらくこのままですけどね。それにしてもシフトの感触は変わりましたね。今まで「カッ・チャン」だったのが「カシャカシャ」と気持ちいい。やはりモノは劣化してゆくもんだ。

私も劣化。今朝どうしても思い出せなかったモノが何だったか。それが思い出せん。

経年劣化、ではなく中高年劣化。あーあ。

宇治川ライン大津方面通行止めです
紫式部嬢,宇治橋,そしてカヤック








2013年9月29日日曜日

卑弥呼の庄 CLOSED

桜井方面、2回目の倉橋ため池まで走りました。

前回は倉橋ため池からそのまま戻ったので、今回はすぐ傍にある「卑弥呼の庄」という良く判らないテーマパーク?に寄ろうと企画。天気は快晴といって良いのですが、結構北東の風があります。この風向きは微妙。追風にはなり切らず、向風にもなり切らず。ルートはいつもと一緒。一旦奈良市街地に出て(パトカーと併走し)、県道188とR169で桜井市へ。桜井ではR166を少し走り脇道を登ると倉橋ため池(ダム)です。

「気持ちいいー」の一言ですね。気温はそこそこですし、坂を登ってきたので暑いのですが、風は清涼、周回道路の森の陰ではひんやり。今日はダム管理棟から反時計回り。人も釣り人がチラホラいる程度。周回道路は軽トラが走れる程度の幅で、池が「ビシャッ!」って形なので周回道もクネクネです。森から聞こえるツクツクボウシの声以外の音はなし。道路の路面ではカマキリが一人ファイティングポーズしていました。もしかして、オレを狙ってる? いやいや100年早いぜよ、精々大きくなりな とアイコンタクト。本当に大きくなったら逃げるけど。
途中、森から流出した土砂で道路が完全に地道化していました。今日は自転車担いで通過。先日、桂川沿いの地道化した自転車道を走った後、フレームの下半分が砂だらけになって、後が大変だったんです。その後も日向と日陰の繰り返しをのんびり走って池の西端に到着。

山坂を更に登ると「卑弥呼の庄」なので、休憩せず走ってみました。細い道路が急に広くなったと思ったら、いきなり駐車場が目の前に開け、奥に大きな建物があります。しかしロープで封鎖され人っ子一人見当たりません。ありゃ、つぶれちゃったの? 張り紙も何もなく、しかし本日休業には見えません。それ以上探検する気にはならず、止む無く通過。帰宅後調べたら昨年5月に閉鎖されたみたいです。民間施設だったんですねえ。Googleさん、地図訂正しておいて下さいよ。

「元・卑弥呼の庄」からは県道37号を一気に下り降り、住宅地で迷子になったりしながら藤原京の横を抜け、橿原市今井町の新しいパーキングエリア?でトイレ休憩。そのまま大和中央自転車道で帰ってきました。大和中央自転車道は、所により草が伸び放題で視界が非常に悪いです。慎重に走行しないとカーブでは正面衝突の危険もあります。お気をつけ下さい。本日走行79.8km。9月は418km走りました。10月は余り走れそうにないので、まあ良かった。

そして今の課題は「お尻」と「チェーン」。CBA京都でチェーンが伸びてるって言われてから、そう言えば最近シフトもスパっと決まらず「よっこらしょ」と間延びしてるの思い出しました。「ゆきかぜ」も走行7100kmを超えており、確かに交換してもおかしくない時期です。で、「SORA9速のチェーンってお取り寄せ?」って行きつけのCBAに聞いてみたら、105の9速チェーンが在庫してるのでいつでもできますよ と言われました。105に9速があったの知らんかった。一体いつから在庫してるんだろ。

で、「お尻痛」。今日も結構しんどかったので早いとこ手を打たねば。問題はどこが痛かったのか、降りたらすぐ忘れちゃう事なんだよねえ。走りながらお尻にマーキングするのも「アイツ、何しとんねん」ですし。
いっそ、フェイタスでも貼りますか。お尻に火がついたような走りができるかも。

ズッドーン!


緑と水と光と風と。
長閑~な所にあります





2013年9月23日月曜日

昼型・八尾空港

先月末の仇?を取りに八尾空港へ。

3連休、有難い事に3日とも休みで、カミさんが同窓会+アルファで帰省しているのでやりたい放題。と言っても結局大した事できません。若い頃はアイスクリームの2リットルを一人で食べるとか(ささやかな)やりたい放題だったけど、今の腹ではムリですし。で、結局3日とも走ってケツ(失礼)の痛いこと! セラSMPは交換時は無敵だったんだけど、この頃右尾てい骨がやたら痛くなります。転倒してサドルの位置が変わったか、私が太って荷重が増えたか。まあいい、八尾空港ね。

出発して間もなく、道路脇の田圃を見て「実るほど頭を垂れる・・・ほんまや!」とか暢気に走っていたら、ママチャリの高校生に抜かされました。凄いケイデンス。30km出てましたよママチャリで。間もなく追いついたのですが、(稲穂どころじゃなくなったよ、さすがに)追越しざま「お主、はっやいなあー」と声掛けてしまいました。追風ってのもあったんでしょうが若いっていいなあとつくづく思いました。

出発が早かったので到着も早い。10時の八尾空港はエンジン音一つありません。15分後に低翼の小型プロペラ機が着陸。今日は東風が強く、ランウェイ9での離発着です。その後また音沙汰なし。飛行場は格好の鳥の生息地といいますが、八尾も例外ではありません。周囲の水路には常にセキレイが居て、今日はカラスもたくさん。滑走路上で何やら餌を見つけたようです。しばらく啄ばんでいましたが、やがてー、カラス テイクオフ。

暫く後、ようやく1機のプロペラ機のエンジンがかかり、更に小型ジェット機がトーイングカーに牽引されて駐機場から少し離れたところに連行されます。プロペラ機がソロリソロリと移動を始めると、キィーーンとジェット始動。空港全体にもようやくエンジンがかかった感じ。2機がタキシングして滑走路手前に待機しているとセスナが着陸。次にプロペラ機が離陸。大きな単発機です。離陸後もなかなか上昇せず、生駒山にぶつかりそうでハラハラしました。そしていよいよジェットだ。キィーンが一段と高まりズワーッと離陸。上昇角度が全然違うので安心して見ていられます。次いで赤いセスナが離陸。

ここまでで1時間。更に離発着がありそうでしたが、もういいやと退却。どうも八尾はお昼前後が活発なようですね。空港の周りを1周して帰る事にしましたが、これが迷路。細い路地ばっかでしばし行き止まり。公団住宅前に出くわしたので、周回は諦め2車線道に入りました。道なりに行くとJR志紀駅に当たり、R25に合流。これで帰れると一安心。

帰路は東風を受けて困難が予想されましたが、走ってみるとそうでもなく、普通に法隆寺到着。「カキソフト」を食べてみました。勿論オイスターではなくパーシモンの方です。可愛い売り子のお嬢さんが「ほんのり柿の味です」と言ってたけど、殆ど判らんかった。私にはバニラです。そして法隆寺付近の奈良自転車道は再舗装され快適になっています。これから秋のシーズン、これならお奨めできます。本日走行68.5kmでした。

帰路でもう一つ。富雄川沿いのこれまた新装で緑色が眩しい路面にて、自転車道を横断するヘビ発見! 緊急回避するも尻尾(どこからがシッポなんだろ)を踏んづけてしまいました。「ごめーん」と振り返ったらヘビもこっち見てて「踏んだわね」って顔してました。生命には別状なさそうです。良かった。

秋の夜長は、ヘビも私もケツが痛い。(失礼)


ジェット機テイクオフ
大和川の沈下橋は復旧。ちょっとびびる。




2013年9月21日土曜日

爪痕・嵐山

嵐山へ往復しました。
 元々先週の琵琶湖と今日の嵐山は予定していたのですが、まさか台風であんなになるとは思わず、道路事情が不安でもありましたが晴天に誘われ出発。

いつもより早めに出発し木津川自転車道に入ります。木津川に近いところでは増水のせいか、路面が土に覆われ真っ白。草木はなぎ倒され茶色に朽ちています。木の袂にも大量の草木が絡み如何にもって感じです。更に河川敷のグラウンドは、丁度波打ち際の海底のように、きれいに土で波紋が描かれています。川底だったんだー。流れ橋に着いてみると案の定、流れておりました。4ヶ月しか保たなかった勘定です。そのまま御幸橋向けて走っていると、後輪の感触が変。タイヤが楕円になった感じでボコンボコン。

もしかしてーと触ってみるとフニャリ。あースローパンク。路上でのパンクは1年以上ぶり。犬のウンチだらけの脇道にてチューブ交換。前回はビート入れるのが大変だったけど、今回はビート外すのに10分もかかってしまった。タイヤ自身は30分弱で完成しましたが、車体に嵌めるのが苦手なんでガチャガチャと結局1時間のロス。ついでに左手をスプロケにぶつけて切ってしまい油だらけ血だらけでウンザリでした。面倒でも手袋しましょう。

走行可能になったものの後輪の空気が充分でないので、点検がてら京都のCBAに寄る事にしました。淀付近で自転車道を降りて、旧京阪道とR1を走ってCBA京都南店へ。こう言うときチェーン店は助かります。ついでに予備チューブも購入。「チェーン伸びてますね」とご指摘も頂戴。今後の参考にします。

千本通を走って再度自転車道へ合流。伏見区も床上浸水した所ですから、惨憺たる河川敷。自転車道も一部通行止めでした。見るととても走れる状態じゃない。どこが道路かも判らない。

八条通りを越した辺りから嵐山までは河川敷の自転車道は地道と化していました。土が堆積して滑りそうなので徐行運転。これはシクロクロスの世界ですね。そうそう、アンダーパスできない所では道路を横断する場合がありますから皆さん気をつけて下さい。
R9を越した辺りから、河川敷の田畑は悲惨です。お米、稲刈りを待つばかりだったのに茶色に変色し倒れこんでいます。ショックだろうなとこっちまで悲痛。松尾あたりからは桂川にこんなのあったっけというような石ころが堆積した巨大な中州があちこちに出現。川の水はなお泥水で、木々は倒れ漂着物がそれに重なり、亡霊のような有様でした。これらを全て浚渫・整備するのは超大変です。

自転車道の嵐山終点から先、川べりの公園は重機が入り土木工事中。立ち入りは制限されます(トイレも)。お店もなお清掃作業中のところがあって、家具や建具、観光ボートまで、日干しされておりました。そして渡月橋にはTVのリポータがマイク握って「こちら嵐山には観光客が訪れています・・・」と絶叫。私は脇を自転車押してエキストラ。天龍寺など有名処は平常通りですが、川が全面泥水で結構流れているため屋形船等はお休みのようです。

お目当ての店が休業だったので、第2候補「自転車屋さん併設のカフェ」に行って見ました。食べログで見つけたのです。松尾橋の横にあって、あいにくスタッフは練習日だそうで大きなお兄さんが一人で留守番でした。実業団チームを持っているとの事で、話に圧倒されてしまいました。ルイガノで乗り付ける事自身が如何なものかと少し反省。白鳥の群れにアヒルが迷い込んだ感じでした。一応飛べるけど・・・みたいな。身の程は弁えねばなりませぬ。カーボンバイクに乗ったらまた行こう。

カフェオレ1杯で結構お邪魔していたので、パンクのタイムロスと併せて、嵐山出発は15時前。急げ と思うものの自転車道不通区間で一般道に出て迷子になったり、御幸橋の公園も立入り禁止でトイレ難民になったりで、流れ橋SAを16時過ぎに出発。自宅近くでは薄暮、ライト点灯で走っておりました。やたら暗いと思ったらサングラスのせいだったけどね。(なんで気付かんかな・・・)

本日走行113.2km。1週間前に大災害だったのに今日はもう観光バスが列を成している辺り、京都ブランドの底力は凄い。日本には京都があります。泥水が清流に戻って、元の絵になるのを願っております。
 
しかし忘れてはなりません。天災はいつでもどこでもやって来る。  パンクもね!


公園は重機が出て復旧中
渡月橋から。水が変わると風景一変








お目当ての店も復旧中。HWL見えますか
 
自転車道がこんな感じに!




 

2013年9月16日月曜日

泥川3川

パンチの効いた台風でしたね。雨は事前から言われていたけど、風があれ程強いとは思いませんでした。

近畿地方は夜中から明け方が強烈で、午前2時半には屋外に居る犬を救助し玄関に入れました。午前5時には警報類を確認し、6時から本日の出勤体制をやりとりし(何しろ職場の地域に特別警報が出ていましたから)、9時には一旦職場の様子を見に行きました。そしてついでに?周辺を車で回ってみたのですが、木津川も大増水。川沿いの自転車道も水の中って感じでした。嵐山付近でもきっとそうでしょうね。いつも休憩していた付近を濁流が流れてました。

午後からは晴れ間も出て来て、さあどうする。だって強烈な北西風(吹き返し)が続いています。奈良市のアメダスは本日の最大風速4mって一体どこに百葉箱置いとんねん。最低その倍はありましたよ。しばらく逡巡した末、決意。川の安全を見に行こうと。時刻は既に13時近くなので遠くへは行けません。

安全確認するのは、龍田川、大和川、富雄川 何れも一級河川です。R168に入るために一旦北に向かいますが、ここで既にアゲインスト。先が思いやられる。吹き返しってこんなに間断なく吹くもんだったっけ。反対にR168南下はハイペース。ちょっと踏むとすぐ35km/hです。追風さまさま。

龍田川は泥水濁流。カフェラテですね。泡まで出てるカプチーノ?生駒市東山町付近の蛇行する名所も、ただ、ダダーッと流れるだけ。普段深みに居る鯉たちはどうなったんだろう。そしてR168は平群町に入りますが、ここの小さな交差点でいつも赤信号になります。今日も引っ掛かって大人しく信号待ちしていると、やがて赤が消え、青が 灯かない!? 何? 私と一緒に停止していたトラックも取り敢えず発進します。すぐに3差路があってその信号は・・・ 全部消えてる! 縦も横もみんな消灯。停電かな?とソロソロ走ると次の点滅信号はちゃんと点滅しています。極めて限定的な停電?鎌鼬に電線でも切られたか。

道はそのまま大和川との合流地点へ。案の定エライ事になっとります。一面カフェラテ。それもトウトウトウーと流れて行きます。堤防にはパトカーが停車し、河川敷に入らないよう呼びかけていました。そのまま堤防北側の道を走ります。すぐに沈下橋がありますが、完全沈下しておりカフェラテの中。勿論遮断棒が降り通行禁止。更に少し行くと今度は富雄川と大和川の合流地点。濃さの違うカフェラテが混ざり合って回って流れて行きます。道は北に曲がり、再び強烈な向風。好きで出てきたんだから文句言えないですけど。

暴走するカフェラテ富雄川を横目でチラチラ見ながら、エッチラオッチラ漕ぎます。強力な風洞に居るようです。自転車なんて、ママチャリ以外見かけません。横風の場合は完全に持って行かれます。私も後ろのクルマも同様に冷や冷やしておりました。大和中央道に入り、遮るものが一切無くなると生駒おろしだか吹き返し18号だか解らんですが、一層風は強くなり、下りですら漕がないと勝手に止まるスマートアシスト。お陰で下ハン持っても不安ないけど、下ハンで20km/h未満ってどうよ!? 一人で恥ずかしくなっていました。

本日の2時間視察コースは41km。3連休でこれしか走っていないのも淋しいですが、自然が相手なんで勇気ある撤退も仕方ありません。ついでに勇気あるシュークリームとかもやらかしています。
勇気要りまっせ。このカロリー消化するのに必要な走行距離とか考えていたら、脳の計算機能が停止し真っ白になります。しばらくフリーズし、出てきた結果は・・・ やっぱアイスはバニラやで。

馬と一緒に肥える秋。 


クリーミーな富雄川
沈下した沈下橋。どこやー?



2013年9月14日土曜日

琵琶湖は不思議と凪いでいた

本日は琵琶湖、カヤックで沖ノ島一周パドリング。

台風来てるし天気予報でも南東の風やや強しとの予報だったので、大丈夫かいなと思っていたのですが、本日の琵琶湖・近江八幡は拍子抜けの穏やかさでした。普段は北寄りの風が多いので相殺でもされたかな。

渋滞の京滋BPを迂回したので近江八幡・宮ヶ浜到着は11時。モタモタと組立て、アルフェック用シーソックが上手く嵌らず、出航できたのは12時。
風向きでどっちに行くか決めようと思っていたのですが、ベタ凪みたいな湖面なので目の前の沖ノ島を周回する事にしました。毎年1回はやっているのですね。でも波がないと却って漕ぎにくい。腕に変な力が入ります。背筋背筋と言い聞かせながら漕ぎます。途中で右手から漁船接近。はい停止~。沖ノ島に接近するとチラホラと釣り船が。邪魔しないようそーっと通り過ぎます。

沖ノ島の東面から北面にかけては絶壁みたいなのがそそり立ち、大きな岩がゴロゴロしています。島の中から近づくのは難しいでしょうね。浅い洞窟までありますが、どうしてこんな事になったのか・・・って感じです。巨大な洗岩暗岩もたくさんあるので、ラダーを上げてゆっくり進みます。音が殆ど出ないので鳥達もなかなか気づきません。カワセミがヒラリと飛びました。一瞬コバルトブルーが目に刺さります。岩の上で休憩中の鳶も激写成功。

毎年休憩に使っている小さな浜を探しますが、例年通りなかなか見つからない。千畳敷を沈めたような小さな入り江に幾度か出入りし、ようやく発見。確かここや・・。でもゴロゴロ岩が増えたような。1年の間に自然は何をしでかしたんでしょうね。水温も低下し、浅いところに鮎?が見えました。

沖ノ島の北東部は誰も居らず、フィッシングボートがたまに近づくだけ。対岸の比良山系も今日はぼんやり霞んでいます。岩に腰掛け、波の音と未だ喧しいセミの声を聞くだけです。何千年の時間の大半はこうやって誰にも知られず過ぎて行ったのでしょう。苔の世代は数え切れず、岩の角も丸くなります。

おにぎり食べてさあ出航。凪いでいるからと言って安心できません。琵琶湖が15時頃に豹変するのを何度も見ています。沖ノ島の北側は岩壁&森から、石ころの浜&森になり、西側に回りこんで、水の上に立つ総合監視所辺りから人家や畑が出てきます。浜辺では子供が二人座って話していました。沖島町は平地エリアに建物びっしり。西福寺の大屋根が一際目立ちます。島の西端は小高い森になっていて、ここを回り込むと島の南側。今日も釣り人たくさんでした。

漁港の前を通過するのはリスクが大きいので、漁港を左に見ながら宮ヶ浜方向へ転進します。この航路?は漁船や定期船の航路と交錯しないので安心。もっともモータボートには今日も随分あおり喰らいましたが。波長の長いうねりの中を半分くらい漕いだところで、前方の釣り船にグレーの船が接舷しているの発見。ありゃ滋賀県警の警備船じゃないの?検問でもしてんのかな?それとも釣り船が迷子かな?

こっちに来たらどうしよ、明るく挨拶し「動力船免許はハッチの中なんで今は出せません」とキッパリ言おう とか急回転していましたが、幸い警備船はこちらにお尻を向けてさっさと行ってしまいました。よく考えたらカヤックなんだから免許要らんし(一応持参してますが)、そもそもあんなのが接舷してきたらこっちは先に転覆するわな。

宮ヶ浜へは14時半に着岸。心地よいクルージングでした。落ちアユは少しもの哀しいですが、琵琶湖は秋が一番きれいな気がします。人知では如何ともし難い大きなパワーが底に秘められた琵琶湖。私が毎回感じるのは「神秘」の2文字です。

畏れを知ることは大切だと、防災週間を終えて思うのでありました。台風も来てるしね。


絶壁の沖ノ島北東部
どうしたん?と言いたくなる穴ぐら





2013年9月7日土曜日

雨降る前に天理ダム(怖)

雨が降る前にと奈良-天理-郡山の巡回コースを走りました。

昨日の天気予報では本日の夕方遅くから雨。日中は晴れ。ところが今朝になってみると雨雲は既に枚方にかかっていて、予定していた宇治方面は1時間後に雨。奈良県内も午後雨と言うことで、2~3時間で回れる県内コースを選択。
大した距離は走れないので久し振りに白川ダムでもと思ったのですが、地図を見てるとその下に天理ダムってのがあります。どうせワンポイント入れるなら初めての所と、天理ダムを経由する事にしました。

一旦奈良市街地に出て、いつもの県道とR169を南下、天理市内で東進。ダムへはR25で行けるのですが、国道は大型車が居そうなので並行している旧道っぽい細い道を走りました。ダムまでは100%上り坂です。今日は距離を走らないから我慢とひたすら漕ぎます。ダムまでは数キロ位ですが、途中からR25と一緒になりトラックやら大型バイクやらがガンガン来ます。最後のヘアピンは大型バイクも気合入れて吹かしておりました。

元々山登りの嫌いな私なんでヘーコラ・ヨロヨロとダム到着。ダムのアーチ部分(何て名前?)をR25が通っています。そんなのありなん?事務所っぽい所に入ってダムを見下ろしましたが、それ程大きくない。水も汚い。それに周囲も荒れてる。ダム周回道を一周し鉄橋?を2つ渡ってみましたが、ガードレールも錆びてるし休憩場所も煙草と花火のカスだらけ。

落ち着いてのんびりできそうにないので休憩10分で撤退。白川ダムのほうがいいなあ。帰りはR25。1箇所だけ上り坂がありますが、他は基本、ペダル漕がなくても勝手に50km突破します。カーブが多いのと路面が悪いので無茶はできませんけどね。途中トンネルが一つあります。最初はナトリウムランプが明るいのですが、真中は結構暗く、しかもフォグがかかっている。車が多かったら結構危ないです。坂を下りきると天理市街。そのまま直進し浄化センターでトイレ休憩。

空は曇りのままですが北風が吹いています。大和川堤防道路を西進し、葛城自転車道と新装グリーン舗装の奈良自転車道を乗り継いで、なんとか雨の前に帰ってきました。本日走行61.5km。
ところが帰宅後も雨降らない。どころか薄日が差したりして。もうちょっと他も行けば良かったとポリポリしておりました。

更に衝撃。帰ってから天理ダムってなんであんなにしょぼいのか調べたら心霊スポットだった!こわー。荒れてるからそうなのか、そうだから荒れたのか良く解りませんが、どのみち好んで走る場所ではなさそうです。デジカメで撮った写真も大丈夫かなと目を皿のようにしてチェックしてしまいましたよ。私のレーシック老眼では発見できませんでしたが、変なの見つけても、そっと心にしまっておいて下さい。怖いし。

そう言えば、ダム近くの駐車場で何故か「鯖缶」を転がしているおっちゃんが居ましたが、本物だったのか? 走行中に
「喰らえやー 妖術 鯖缶転がし!!」
とかやられていたら、私もあっさりあの世に召されたかも知れません。ゾクッ。

今夜はクーラー要りまへん。


これが天理ダム。水門?の上がR25
よくあるアングル。ダムアーチから。


2013年8月31日土曜日

沈黙・八尾空港

そりゃそうです。あたりまえ体操にすると
♪ ちゃんちゃん ♪ 台風近づく ちいさなヒコーキー。  飛ばない! あたりまえ体操 ちゃんちゃーん ♪

今週末も雨でまた太る~と思っていたら、昨晩の天気予報では日中晴れマークが並んでる。おお やった! 日頃の行いがつべこべ、南風が相当強そうなので南北方向より東西方向 と言うことで3ヶ月ぶりに八尾空港 と決めました。

そして朝9時。R168を目指して一旦北上し、丘を回りこんで南下。風速5m/s位の向風の中、せっせと龍田川沿いを走り、王寺町からR25へ。自転車は全く走っていません。まあいいやと大阪府に入り、大和川沿いの強烈な風の中を走るも、やっぱりロードバイクnothing。そしてそこで初めて嫌な予感。「八尾空港って今日ヒコーキ飛べるかな?」

FS9(マイクロソフトのフライトシミュレータ)でも天候が悪いと有視界飛行(VFR)は官制から却下されます。八尾から飛ぶ飛行機はほぼVFRの筈。心配しつつ大正橋から路地裏抜けて八尾空港に着いてみれば、 ガラーーーン。
駐機はしているもののエンジン音なし。いつもは何人か居るカメラマンも居ません。仕方ないので暑い中、ベンチに座って休憩。人影はエプロンになく、消防車の窓を磨いている人のみ。

どうしたもんだかと思っていると東の空にヘリ参上。旋回し空港の端っこに着陸。自衛隊機のようです。期待できるのは報道と行政系ヘリ位ですね。その後15分動きなし。いつもは5分おきに離発着があるのでこれだけ何事もないのは「飛ぶ気」がないとしか思えません。風も更に強くなり周囲の看板や何やらもバンバン音を立てています。シオカラトンボだってホバリングもままならない状況。と言うことで撤退を決意。

元来た道を戻りますが、大和川沿いは更に強烈な風。真横から来るので完全にハンドルを取られ、ヨロヨロします。R25に入ると斜めからの追風になり比較的楽。王寺町から法隆寺に入ってコンビニで休憩。坊主状態での帰りなので精神的にも草臥れ、ソフトクリームと思ったのですが、セブンにはないんですね。仕方なくPBの抹茶アイスを食べたら気分悪くなってしまった。ボリュームあり過ぎました。軽いのにしときゃ良かったーと反省しつつ、ヘロヘロと帰って参りました。本日走行71.6km。8月は276.9kmと300km届かずでした。

本日も熱中症情報が来ておりました。今更ですが、こう言う高温多湿環境で漕ぐと普段より疲れますね。足と言うより頭から身体全体が妙に気分悪い。後で見たら12時の八尾は気温33度,湿度70%,風速7m/sでした。帰路に擦れ違ったロードバイクは1台だけ。皆さん賢い。お陽様だけ見て出掛けるもんじゃないです。今日のも熱中症の初期の初期症状に近いですしね。

熱中したら熱中症。シャレにもならん。

本日のonly 1 shot
今日はお休み中ー

2013年8月25日日曜日

ぶつからないクルマ初体験

大雨の週末。金曜の夜は空が間断なく稲光に覆われ、時に驟雨が押し寄せていましたが、土曜夜から日曜午後までは台風みたいになっていました。

土曜日の日中は「比較的普通の雨」だったのですが、日曜日未明から豪雨になり、雷鳴響き大騒ぎ。窓を開けたり締めたり、普段は外に居る犬を屋内に避難させたり大忙し。ばばばあちゃんの「いそがしいよる」みたい。(絵本です) てな事で2日間とも自転車は諦め、カロリーを蓄積する週末となりました。

そんな中、近所のイオンに行ったらばスバルの「ぶつからないクルマ体感試乗会」をやっていたので、思わず申し込んでみました。場所は屋外で、いろんなクルマが展示してあります。まずエクシーガ。ミニバンには興味なかったので今までまじまじと見たことなかったのですが、全長は現行レガシィより短いんですね。シートは3列あるけど、3列目を倒すと荷室なんで、私のBP型レガシィと変わらない感じ。車高も低いし、ワゴンユーザーの選択肢に入るなあと思いました。
次いでBRZ。流麗ですねえ。自転車積まなくて良くて、貨物輸送もなくて、スキーに行かないなら欲しい。なんて過酷な?条件なんや。これはあかんと痛感。やっぱスポーツカーは道楽です。で、肝腎の「ぶつからない体験」。

アイサイトを搭載した車で、前方の壁?看板?に向かって走り、勝手に停まると言うものです。テレビでもやってますね。いつもお世話になってるディーラーの主催なんですが、知らん振りしてアンケート書いて、乗せて貰いました。運転はディ-ラーの人です。フォレスタの後部にカミさんと乗って、シートベルト締めて、手すり?つかんで発進。

意外と広いなフォレスタの後部座席 とか考えてると、するすると進みいきなりドッカーンと急ブレーキ。無事に壁の前で停まりました。急ブレーキなんで座っていたから良いものの、バスとか電車で立っていたらなぎ倒されるところでした。効果確認。

もっとも1年半前に北海道で借りたレンタカー(アウトバック)がアイサイト付でしたが、流石に試す気にならず、今回が初体験。ないよりあった方が良いと誰もが思うでしょうねえ。人って実際に事故ってみるまで事故の恐さ諸々は解らず、安全装備なんかに目は行かないものですが、一度でも体験すると、価格次第ですが考えるでしょうね。私も保険と思って考えます。きっと数年後に。

と言うわけで、景品として、所期の目的である「ぶつからないミニカー」ゲットしましたとさ。
帰宅後、早速遊んでみたら、確かに壁の前でミニカーも停まります。いろんな壁を立てかけてもちゃんと停まる。それはそれで良し。しかし、それ以上、どうやって遊べばよいのか?

私が壁にぶつかってしまいましたとさ。

こっちも、壁の前で停まってます
壁の前で停まってます



2013年8月17日土曜日

赤とんぼロックオン

昨日から夏休み。有給休暇と土日なんで偉そうに言うほどではないけど。

昨日はカミさんと琵琶湖バレイスキー場に行っていました。20年ぶりくらい?。夏のスキー場はあれこれ仕掛けていて、パパママキッズで賑わっていました。安い(失礼)仕掛けをたくさん、よく考えたねえ企画係さん。頂上からはパラグライダーが次々離陸、大空を気持ち良さそうに散歩していました。掛け値なしに羨ましい。そして地上より数度気温が低い蓬莱山頂上には赤とんぼがたくさん。こちらも機械仕掛のようにホバリング。何れも劣らぬ「風遣い」ぶりでした。
しっかし、琵琶湖バレイの駐車場までの激坂はR2にはなかなかきつかった。思わずエアコンオフ!全速前進!。でも30km/hでした。

そして本日は自転車枚方周回コース。R168で生駒から枚方に出て、八幡経由で木津川沿いを戻るパターンです。余りの暑さにワンポイント入れる気にならず、粛々とペダリング。御幸橋からは一般道に下りて、まずは飛行神社定例参拝(トイレ拝借)。で東高野街道を走り出したら、いつもは見ない交差路地の奥にちらっと太鼓橋発見。あれなに?とUターンし、行って見ると岩清水八幡宮の(駐車場の)前に架かる「安居橋(あんごばし)」でした。

謂れは知りませんが中世からある橋のようです。でも今はピッカピカ。改修されたのでしょうね。小さい橋ですが、ちゃんと反り返っていて一休さんでも歩いて来そうな風情です。「自転車通っていいけど走っちゃいけない。さてどうする?」なんて言いそう。いや、マジで自転車も通行可なんだけど、ロードバイクで駆け上がってはいけません。滑り止めの横木でえらい事になります。なるべく担いで渡りましょう。慌てない慌てない・・・。

東高野街道に戻り流れ橋SAにて休憩。四万十程ではないにせよ、爽やかサイクリングには程遠い気温なので、そのまま自転車道をぶっ飛ばす気にはとてもなれず、春頃復旧した流れ橋を初めて渡ってみました。こちらはガタゴト押し歩きますが、眼下の木津川でも水遊び、少な。暑すぎるのは夏の風景を変えますね。

そのまま木津川東側の管理道路を走ります。青々とした田圃と水面がキラリと光る木津川に挟まれて走るのですが、来るのは熱風。巨大なヘヤドライヤーに逆らっているようです。山城大橋から自転車道に戻りましたが、走ってる自転車も少な。今日走らなかった人、賢明です。身体が火照ってきたので自転車道降りてから大型スーパーに入り、思わず身体を冷やしました。熱中走行は本日69.5km。

昨日、まだ人馴れしていない?赤とんぼを撮ってみました。まだオレンジ色のや唐辛子並みの真っ赤なのやいろいろいました。

私    「はーい いいよいいよー その羽根そのままねー」
とんぼ  「おまえ誰やねん。オレっちの眼は、おまえに自動追従ロックオンしとんのや」
私    「はーい 大きな瞳、素敵だよー そのままこっち見てねー」
とんぼ  「ロックオンや言うとるやろ」    カシャッ! 
     「おおお! 何や今のカシャ。びっくりしてロック外れへんやんけ」

見つめあったまま、離れられない二人なのでした。トンボのメガネは夏色メガネ。

爽快 比良山系パラグライダー
ガン見 赤とんぼ


安居橋 テーマパークみたいです

復活!(随分前に) 流れ橋