擦過傷はメインの4ヶ所にキズパワーパッドを投入、2日に1回の交換ルーティン定着。ジャージ下で直接地面に触れなかった落下点の肩が一番治りが速く、ピンクの下地がきれいになっています。肘と膝はもう2,3回ってとこでしょうか。しかし治ってきているのは明瞭です。
肩の腱損傷は見えないので実体は判りません。が、当初水平以上に上がらなかった左腕も45度位に上がるようになり復旧の兆し。但し左腕で重いものはまだ持てません。とは言えついついやってしまってイテテ…になる事しばしで、3歩進んで1歩下がるみたいな感じ。肩にはハナワの頭のような小さい角が乗ってる違和感あり。胸の内出血は一番酷かった部分が帯状に黄色く残る程度に解消。これを追うと傷害の場所に行き着きます。ロキソニン湿布で警戒中。
そして第3の敵が今週浮上。名前は帯状疱疹。実はこの敵、見えてたんです。落車後の擦過傷手当の際、左足の膝頭の裏から太もも前面にかけて、そして、太ももの外側面にも星団のように赤い湿疹が一面に現れ、こんな時になんじゃこら、足にニキビか水虫集団か?と思っていたのですが、擦過傷の手当に大わらわで無視していました。するとプチプチが水疱になり、今週になってからピチピチ・ツンツン・チクチク、時にはズイッと痛みが走り、下着類と擦れて痛いのかなと思うも、もっと奥からピリピリします。断続的に来るので結構辛く、特に寝ている時には目が覚めるほどの痛み。これは水虫の類ではない、弱っている左足を狙った新手に違いない、どうせ寝られんなら調べようと夜中の3時にネットでリサーチ。
するとぴったり来るのを発見。それが帯状疱疹でした。発疹の出方も天の川のように流れ、一緒。左足だけってのもぴったり。発症から約10日で痛みのピークに近く、放っておいても治らないどころか後遺症の恐れまであると驚愕のレポート。「なるべく早めに病院へ」と口を揃えて書いてます。幸い翌日に予定はなかったので、午後・半日休暇を頂いて皮膚科へ。初診で1時間待たされましたが愉快そうなドクターが迎えてくれました。問診票を見るや否や、
「多分帯状疱疹ですな、ちょっと見せて」と天の川の中でも1等星級の「ブツ」をピンセットで引きちぎり(痛っ!)顕微鏡で覗いています。「間違いありません、もうちょっと早く来なあかんやん」と余裕の診断。いやー、ロードバイクから落っこちてそれどころじゃなくて…と言い訳すると、あーこれやなあ と膝のキズパワーパッド群をチラ見。「でも大丈夫、いい薬できてるので、1週間したらよくなりますわ」「痛み止めと塗り薬も出しときます、1週間したら来てください」と結構安心のアドバイス。因みに運動、どうです?と聞いてみると、「弱ってる時に出てくる病気やから、おとなしゅうしてて下さいや、バイクあきまへんで」とドクターストップ。
ネットでは治癒に半年かかったとか怖ろしい話がたくさんだったので、一安心。処方された薬はなんと5種類!まずは主砲である抗ウィルス薬”ファムビル錠”、そして神経障害対応や造血を受け持つ”メチコバール”が真っ赤な包装で寄り添います。これらは毎食後必ず服用。ついで伝統の痛み止め”ロキソニン”のジェネリック薬である””ロキソプロフェンナトリウム錠”と胃の粘膜保護の”レパミピド錠”は痛い時に服用。そして抗ヘルペスウィルスの塗り薬”アラセナ軟膏a” 〆て7,500円也! びっくり。薬局の薬剤師嬢が恐る恐る「ジェネリック使ってもいいですか?」と聞いて来たのも頷ける。健康保険の本人でこれですから、薬って高いのねえ。
ここで解説。帯状疱疹は「水疱瘡」のウィルスが長年体内(神経)に潜んでいて、免疫力が低下した所を狙って神経を攻撃する病気なのです。特徴は体の左右どちらかにしか発疹がでないこと。これは体内の神経系統が左右で異なるからです。人に移ったりはしないそうですが、誰でも発症する可能性があります。水疱瘡の免疫が切れる?50歳位からの発症が多いそうで、一度なると再発は滅多にないようです。神経の病気なのでブツブツを治す塗薬は無力。内科医でも対処可能だが、皮膚科が一番だそうです。
免疫力低下はストレスでも起こるそうで、私も7月~8月下旬まで仕事大変で、大ストレス中でした。きっとこの頃から奴は頭をもたげていて、落車による擦過傷及び肩の腱復旧に全力を挙げている体内防衛軍の隙を狙って一気に上陸したに違いありません。身体は正直です。
その夜から薬を飲み始め、すると急に発疹がきれいになって来ました。赤い星はたくさんありますが、その間の赤いガス雲が薄れてきて、赤い星も爛れた星になって来ました。痛みはまだありますが、さすがファムビル錠殿、と思ったら、この薬は飲み始めて2日後から効くそうで、もしやピークを過ぎたのかも知れん。まだ予断は許されませんが、復旧の予感がします。今週末の新ホイール試運転は諦め、気長にやる事にしました。
しかし何だか悔しい。免疫軍団がこんなに頑張って傷を治しているのに背後を突かれるなんて。まだまだ防衛軍は戦力不足と言うことです。差し当たって武器補給としてカスタード砲を装備するエクレア小隊を買って来ました。でも注意。
自爆の恐れがあります。
助っ人紹介:ファムビル・メチコパール・ロキソニン・レパミピド・アラセナ・パワーパッド |
生駒山のように体内も風雲急を告げておりました |
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