ツアー2日目は今治港から「せきぜんフェリー」で岡村島へ。ここから呉までが「とびしま海道」です。
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見上げる 来島海峡大橋 |
今治は曇り、風で肌寒い感じでしたが岡村港に着く頃にはすっかり青空。文句あるかとお陽様が笑っています。今日はツアー全員が一列縦隊で軽やかに走り出し。海沿いを走ってすぐに第1景勝ポイント「かっぱ・うさぎ岩」で集合写真。浜は白砂、水はエメラルド、ここ本当に瀬戸内海?って言う位の澄んだビーチでした。但し、どこが「かっぱ」でどこが「うさぎ」なのか結局判らずじまいで出発。
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うさぎとかっぱ は、リゾートなのだ |
陽射しを浴びながら最初の橋を渡ると、路上に県境サインって言うか手書きで「広島」「愛媛」て書いてます。素朴過ぎて見落とすことは無さそう。更に橋が連続し小島を抜けて大崎下島へ。速度は20km代前半で、ペースメーカーのスタッフIさんが、皆の状況考えて抑えてくれてる様子。私には丁度良いスピードでした。少し走ってジュース休憩。出荷場のような倉庫の片隅に素朴なジューサーが2台。搾りたての大盛りみかんジュースが1杯100円。駅のジューススタンドだと3倍はしますよ。勿論めっちゃフレッシュ、生きてるって素敵。
そしてすぐに「御手洗」の町並み。トイレではなく昔々、船の潮待ち・風待ちで栄えた入江港町だそうです。お茶屋・文具屋・時計屋など時代に幅はあるものの、レトロな建物がそのまま残って、良い散歩コース。狭い狭い路地にはまり込んでじーっとしていると、いつも間にかタイムスリップしてしまいそう。ネコも夢見の町並みでした。
ここからは海沿いの快適ロードを疾走。崖の上から落ちてきたドングリが路面で光ります。心地よいカーブをいくつも抜けて島を半周すると豊浜大橋。間延びしていた縦列が坂にかかるとキュッと縮まり、そしてまた伸びてゆきます。橋を渡ると豊島。少し走って漁港の脇の空き地で停車。ここから恒例?らしいタイムトライアル。一定間隔で2.9kmを走ってタイムを計測。勿論私は初体験。「スタート!」なんて言われるのも高校の体育祭以来。最初は40km位まで上げたものの、どうして良いか判らない。前の背中が見えてきてこのままでは追いついてしまう、これはいかんとスピードダウン。すると更にまた背中が。結局団子状態でいつの間にかゴールを通過。結果は推して知るべしです。失礼仕りました。
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T.T後のひととき |
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実はこんなにきれいな海の傍 |
一同ヘロヘロながら次の橋に挑みます。だらだら坂を登って豊島大橋、そしてトンネル。初めて猫目HL-460の明るさを実感しました。トンネルを出て下り坂。気持ち良く飛ばしていたら登坂。みんな先程の疲労でヘーコラ走行。坂のてっぺんからの景色は素晴らしかったのですが、縦列は伸び切って集合に10分はかかったような。しかし、これで不思議な一体感が生まれた気がしたのは私だけでしょうか。
特筆すべきはレンタサイクルで参加したお嬢さん。ロードは初めてヘルメットも初めて。しかもルイガノのアルミバイクは入門機。これで皆と同じ距離を走破し、この坂もクリア。もうイヤとか言ってましたが(私だって坂は嫌です。上りも下りも)これに懲りず是非マイバイクを調達して続けて欲しいものです。
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坂のてっぺんには絶景が待ってました |
再び海沿いの快適ロード。沖合の貨物船が同じ速度で進んでゆきます。仮面ライダーが戦う?採石場を横目に緩やかにカーブ。コンクリート塀から垣間見える波は透明で、底の石たちが陽を浴びて輝きます。あー海の傍にいるなあと溜息まで出てしまうこの時間の惜しさ。前方に坂が見えてきました。下蒲刈島へ渡る蒲刈大橋へのアプローチです。橋はトラス橋。渡って”&”のように降りてゆくと海駅三之瀬に到着し「じゃこ天」休憩。あつあつの「じゃこ天」を揚げてくれます。お向かいの「タコ天」も人気でした。「海の駅」ではなく「海駅」って所が歴史を証明しています。御番所(海保?)があったのですね。
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かき揚げになりそうな自転車たち |
しばし休憩の後、最後の坂を登って安芸灘大橋。1km強の橋で、自動車は有料のため料金所があります。自転車をよっこらしょと歩道に移し、坂を下るとR185。本州の呉市到着です。東に暫く走ると川尻港駐車場に観光バス発見。ここが2日間の海道ツーリング終点でした。
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バスドライバーKさんにも感謝 |
とびしま海道走行は46.3km。実走行時間は2hr23minでした。再び自転車をバスのお腹に入れて帰路につきます。私はすぐに眠ってしまい気が付いたら山陽道の福山SA。どういう訳かここを出発後、車内でDVD上映が始まりタイトルは福山主演の「そして父になる」。シャレか?と思ってたのが翌日福山結婚。ひゃー誰か霊感あったのか? バスは20時に大阪、21時に奈良に到着し、夢のような2日間が終わったのでした。スタッフ並びに同行の皆さま有難うございました。いろんなものが洗濯された気がします。
瀬戸の海はどこまでも優しく、蜜柑の香りを乗せた海風が小さな波を作ります。打ち寄せた一粒一粒の泡は生命を育み時間を奏で、そーっと引いてゆきます。その瞬間、穴から蟹が走り出て、でっかいお月様を眩しそうに見上げました。きっと今時分はこんなです。これまでずっとソロで走っていましたが、仲間と走るのも楽しいなと思いました。またどこかでご一緒しましょ。
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おしまい |
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