天気は「残念」としか言いようがありません。関東東北に大被害をもたらした豆台風18号のなれの果ての低気圧が前線を伴って接近。晴れたのは帰る日だけ。そんなに普段の行い悪いかな。
今回はJALのB738で伊丹から千歳へ。関西発北海道行きはLCCに食われて苦しいのかも知れませんが、幹線なんだから、もう一回り大きい機材が良かったなー。で、千歳で待ってくれていたのは函館ナンバーのブルーのレヴォーグ1.6GT。勿論アイサイト付き。基本的な操作はスバル車なので解るのですが、前車追従やらの「売り」の機能を試行錯誤しながら道東道を占冠まで。道の駅のレストラン”ふらいぱん”でお昼にして、R237で金山峠を越えて富良野へ。初日の目的地「青い池」は上富良野から道道353をピルケの森へ走り、そこから2km程です。青い池の遊歩道は泥んこでしたが、丁度雨が上がり青空も垣間見える天気に回復。池はアルミニウムを含んだ水がコロイドを形成して青く見えるそうです。日によって見え方が変わるんだって。この日はLightSeaGreenに近い色。和名だと新橋色? その名前のせいか、酔っぱらったオッサンが「こんな綺麗な色、見たことない」と叫んでました。飲むのはガード下でやってくれ。
美瑛から富良野、R237からR38、道道1117でトマム入りし翌日は大雪山へ。天気は雨。美瑛から道道を東進、山道を登って旭岳ロープウェイ駅までレヴォーグを飛ばします。気温も低く観光客も疎ら。ロープウェイの乗客は10人程度でした。終点は標高1600m。辺りは雨でそこら辺しか見えません。1時間程度の周回ルートがあり、雨と風の中、レインコートまで羽織ってやっこら歩きました。本来なら地上より少し早い紅葉が斑に山腹を彩り、散在する池を鏡に逆さ風景を満喫する筈が、ガスによって目の前の緩い水面しか見えません。地獄谷から噴き出る水蒸気もガスに紛れて少し大人し気でした。がっかりを抱えながら水が流れ滑りやすい散策路を下ってゆくと、傍らに咲いたエゾオヤマリンドウがコバルトブルーの花をすっくと立てて「また来て」と囁いてくれました。なかなかそうも行かんのだけれども。
3日目は4時起き。トマム名物の雲海テラスへゴンドラで登ります。たくさんの人で山頂は大賑わい。スキーシーズンはここから滑っていた場所なんですが、雪がないと風景が一変。どこだか判りません。
この朝はラッキーな事に眼下に見事な雲海。雲も草木も人の顔もオレンジに染めて陽が昇ります。この瞬間、一体何千枚の写真が撮られたことでしょう。やがて太陽は雲海に大きな影の波を作り、そしてゆっくりと綿菓子のように溶かしてゆくのでした。この山頂にはあちこちにデッキが設けられ、善男善女がホテルサービスの絵葉書を投函できます。雲海の広がりが更に全国に拡がってゆくのですね。帰路のゴンドラで一緒になった盛岡の感じのよいカップルはこの後、フリークライミングに挑むと言っていました。北海道にはいろんな楽しみ方があります。
本来は帯広に行きたかったのですが、時間がなくなりそのまま千歳市へ直行。道東道のトマムICからレヴォーグは快走。車は疎らで気持ち良いドライブ。が、占冠ICで急に前車が減速、追従機能でレヴォーグも急減速。なんじゃ?と思うと、お巡りさんが大きな赤い旗振って『ここで出よ。重大事故発生。通行止め』えー!半年前の九州道での光景が北海道で見事に再現。止む無く道道経由でR274へ出て結局国道で夕張山地越え。ま、ワインディングでもレヴォーグはよく走りました。1.6とは思えない加速感。前車追従は使う機会が少なかったものの(だって前後に誰も走ってないもん)楽ちん機能でした。但し矢鱈いろんな警告音が鳴るのは賑やかと言うか、少しは静かにしなさいって言うか。
鵡川ICから再度高速に乗り、千歳市内で時間を過ごした後、レヴォーグ返却。「5年経ったらこのまま売って」と言いそうになりました。千歳空港の荷物保安検査の長蛇の列にウンザリしながら再度B738搭乗。大半寝てましたが、福井から起きだしてみると京都・長岡京・いつも走ってる3川合流地点上を飛行し、枚方から奈良市の自宅上空を通過、生駒山南端を掠めて伊丹空港32L着陸。1年前位からでしょうか、自宅の上空をやたら飛行機が低空で旋回するようになって、航路変更でもあったのかな、どこから来る飛行機かなと気にしていたのですが、北海道便だったのね。疑問氷解。
レヴォーグ走行は688km。BPレガシィからは違和感なく乗れます。少し重厚に、そしてハイテクに振られた感じ。素性は同じでした。今回残念だったのはエゾリスに会えなかったこと。実はレヴォーグには「鹿笛」がフロントに装備されていて、風圧で特殊な周波数の音波を出すのですと。動物には不思議な音に聞こえるらしく、「あれ?何の音?」と立ち止まって首をかしげることで衝突を減らすそうです。原因はこれか? でも道道1117の落合付近で、前をネコが横切ったぞ。
鹿笛もネコ跨ぎ。にゃんともない。
レヴォーグ1.6GT |
青い池 神秘・静寂 |
エゾオヤマリンドウ(大雪山にて) |
トマムの雲海とご来光 |
雲海から頭を出すホテルタワー |
夕焼け真っ赤の大阪市内 |
黄色の○の中が鹿笛です |
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