2018年10月5日金曜日

疾走 ホノルル100マイル 前編

ホノルルセンチュリーライドで100マイル走って来ました。きれいな景色とUPDOWNを堪能。初体験盛りだくさんですが、実地に細かく書いてるサイト少ないんですよね。今後参加される方へご参考までに。
ホノルルセンチュリーライドへは各旅行社がツアーを組んでます。私は主催者に近しいJALPAKを利用。多分割高ですが緊急時にはごねられるかな の選択。

ワイキキビーチ
関空の橋がマイカー禁止なのでリムジンバスで自転車を運びました。リムジンバスのお腹にSCICONのケースはギリギリ。往路の荷物係のおっちゃんは横倒しで積んでました。米国への荷物チェックはトランプ政権になってから極めて厳しくなったそうで、現にCNNではTSA(Transportation Security Administration 米国国土安全保障省の認定施錠方法)のCMまでやってました。

なので関空でも全開封を要求されます。段ボール製の輪行ケースでもガムテープをバリバリ剥がされるのでご注意。中も結構細かく見られます。これはポンプで、これはシューズで、これはライトで、これは予備のチューブで・・・とか説明させられました。簡単に見せられるような梱包が大切です。輪行ケースには自転車用品以外は入れない方がいいです。時間もかかるので余裕をもってお出かけ下さい。私は4時間以上前に空港に入っていました。

自転車は何とか載せてもらって夜のJAL便で出発。初めてのB787-8。間接照明がコロコロ色変わってきれいです。国際線だからかディスプレイが1席ずつについているのですが、前席の人が席を倒した場合めっちゃ近くなるので目が悪くなりそうです。ホノルル着は朝8時。入国審査はまずキオスク端末でパスポートと指紋と顔写真撮ってレシートみたいなのを出力します。私は実に40年ぶりなので初めてみたいなもので、その後も有人改札で全部の手指の指紋と顔写真を再度撮られます。審査官は恐くなく、日本語カタコト(ゆびー とか)で話してくれますが決してペラペラじゃないので英語力は必要です。自転車含め荷物を取って後はツアーに任せ、ホテルへin。

JALPAKチームは大会前日にプレ走行(Practice Ride)オプションがありました。早朝20km弱走ります。交通ルールが違うのを学ぶのが目的です。主な違いは

1.右側通行 
道路の右端またはBikeレーンを走ります。右折は赤信号でもOK。日本でも左折可の交差点ありますね、あれが恒久ルールなのです。しかし左から来る車に気をつけること。車道も右折レーンが結構あるので右折車への巻き込まれにも注意。右折前には左後方と左側の視認必須です。
2.左折は車と同じ
日本では二段階右折ですが、USでは車と自転車は対等なので、左折の際は車道に入って一緒に左折します。交差点が近づくとハンドサイン出して車道侵入を後方の車に知らせます。大抵は減速して道を空けてくれます。今回、車に煽られたこと皆無でした。サイクリストには理解があります。車と同様に左折したら道路の右端に入ります。

こういった練習するのでPracticeなんですね。それから宅急便の車みたいなバスで往路コースを解説しながら走ってくれるオプションにも参加しました。結論として道はとてもじゃないけど全て覚えられない。ランドマークも少なく、通りの名前も覚えにくい。当日は流れについて行くことです。

センチュリーライドのコースは4種(25/50/75/100マイル=40/80/120/160km)で総勢2000名参加。子供から白髭爺様まで年齢幅も広く女性も大変多い。スリムな人、そうでない人、人種も様々。バイクの種類もリカンベント、ミニベロ、手漕ぎリカンベント、タンデム等多彩。日本人は500名。多い!と感じますが実際に走るとやっぱ外人さん(本当はこっちが外人だけど)に紛れてしまいます。

JALPAKチームの集合はカピオラニ公園にまだ真っ暗な5:15。サポートライダー紹介後、全員でラジオ体操しました。全国から集まった年代バラバラの皆さんだけど全員がちゃんと出来るなんて日本国民を実感です。
その後スタート地点に並びますが暗いので既にはぐれてしまいました。しかし近くに並んだ方が私の”たんちょう号”に貼ってあった”Cafe 4season”のステッカーを見つけ「行ってるんですか?」多分県内の人だったのでしょうね。
それから主催者やホノルル市長、JPN領事館関係等の挨拶を聞きます。米国国家独唱もありましたよ。その間はお喋りなどせず敬意をもって聴くべきですね。お邪魔してるのは我々ですから。
出発前 遠くにSTARTゲート
スタートは6:15ですが実際に走り出せたのは30分後位。結構明るくなっていてライトは不要でした。まずは前日も走ったダイヤモンドヘッドの下を抜ける緩坂。ここを越えると屈指の高級住宅街カハラ地区を走ります。住宅地の道路幅も下手な日本の有料道路並ですからね、American Dreamの中を気持ち良く走れます。そしてハイウェイ72に合流。ハイウェイと言っても交差点や信号があり、家も面していますので1級国道ってとこでしょうか。

ハイウェイ72を走り出すと朝のスコールに見舞われました。山の方から低い雲がやって来て容赦ない雨を降らせます。丁度前から太陽が昇ってきて降り注ぐ雨は黄金に。美しい光景でした。序盤は一斉に走ることから1車線が自転車用にコーンで規制されていて、交差点では警官がパトカー停めて交通整理してくれてます。外人さんはThankYouと声掛けて走るので私も真似してみました。たまにYou are welcome と返してくれる警官もいました。私の前後は外人さんばかり。ハンドサインも声掛けもきちんとやる人が多く、サイクリングマナーの徹底を感じました。一度など前のチャリダーがここ危ない!って指してくれた先に大きな蛙がひっくり返ってましたよ。

道はやがて海辺になり、やはり高級住宅地であるカイ地区(kaiはハワイ語で海)から最難関ハートブレイクヒルなる坂を登ります。斜度10度位ですが途中で斜度が増し、かつ一直線に延びているのを視認できるのでいきなり戦意喪失する人もいるとか。事実結構押し歩きの人いました。私はまだ元気なので上り切ってゴルフ場を回り込み再び72号線に出るとNo1エイドステーションのSandyBeechPark。40km地点です。ここはすぐに出発、海岸沿いを第2の難関マカプウ岬越え。じわじわ登ると絶景が待ってました。美しい海を見ながらダウンヒル。ここらは2車線道路で路肩状態もいまいち。幾つかビーチを過ぎると左折しジャングルロードに入ります。家はあるんですけどね、鬱蒼と茂る森や農場の中、左手には屏風のような山が聳えています。ジュラシックパークで見た光景。事実、森の中からはホウホウとかヒョウヒョウとかジャングルっぽい声がたくさん聞こえました。細い山道なんだけど、この雰囲気結構好きかも。そうそう、鳥の死骸が時々転がってるので気をつけて下さい。恐竜にやられたのかな。
スコールの後には 虹が待っていました
山を出て72号線に戻って小峠越えるとカイルア地区。ケオルドライブ(道の名前です)沿いには広くて明るくてきれいな家がたくさん。ここも人気の住宅地だそうな。その真ん中にある学校がNo2エイドステーション。バナナ・オレンジ・かき氷(shaved ice)・ピーナッツバタービスケットを頂き、ついでにスポドリも補充。子供たちもスタッフのお手伝いしてました。
第2エイドステーションの学校
ここでUSのスポドリについて。定番ゲータレード(レモンとかオレンジとかあります)の他にも幾種類かあるようですが、総じてトニックと呼ばれるそうな。補給のスポドリはちょっと変わった味でした。加えて色もまるで洗面所の液体石鹸と同じような緑色。日本のスポドリの方が健康そうでした。

第3エイドステーション(75mile折返)の7-11とGS
住宅街から幹線道路630号線に出て、次に83号線カヘキリハイウェイへと右折。上ったり下ったりを繰り返しようやくN03エイドステーション(コンビニ)に到着。75マイル折り返し点です。時刻は10:00。10:30以降は先に進めないのでまあギリ一歩手前。そのまま83号線カメハメハ・ハイウェイを急ぎます。少し山を越えたら右手に白砂にエメラルドの波が打ち寄せるめっちゃきれいな海岸が続きます。100マイル参加者のみへのご褒美だと聞きましたが確かに。ただ、残念ながら交通量も多く、走行中は脇見NGです。
クアロアパークからチャイナマンズ・ハットを望む
100マイル折り返し地点カアアワ地区のスワンジービーチパーク到着は10:40でした。ここから見える山々はまさにジュラシックパークでロケに使われた山だそうです。大勢のサイクリストの歓声で賑わっていました。
スワンジービーチパーク 背後の山には恐竜が・・・
スワンジービーチパークの海


遂に往路は知ってる人に会いませんでしたが、エイドの特産品スパム入りオムスビをGet。が、行程はまだ半分。往路で下った道は復路では上りなんです。おちおちしておれんと11時過ぎに出発。

ここからは<後編>に続きます。

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