2015年7月12日日曜日

宇治JOKER

2週間ぶりに暑い中を宇治へツーリング。身体が慣れていない事もあって、気温以上に暑かった。

朝から散髪し、そのまま木津川CRへ。10時半と言うのに既に路面からは熱気が跳ね返り、もわっとした空気に包まれて走ります。日曜ですが走行している自転車は少なし。ちゃんとしたトレーニングには不向きのコンディションでしょうか。

山城大橋を渡ってR307で宇治田原、そして宇治川ラインを走って宇治市内へ。今日の宇治川は水量たっぷりで流れの速い事。水鳥も付きあい切れない奔流でした。山あいを抜けると道も町も急に開けて観光地の顔になります。私も「あじろぎの道」を自転車押し歩き。木々の間から平等院が垣間見えます。いろんな国の言葉が聞こえました。宇治川もここまで来ると川幅が拡がるせいか、ゆったり流れ、所々の岩の瀬の白い飛沫がアクセント。この暑さの中で大勢の観光客が緑美しい川面に見入っていました。

宇治橋渡って府道7号を北上し六地蔵へ向かいます。そのまま宇治川沿いをラウンドするコースです。地下鉄六地蔵駅を越えてからは相変わらず車道は渋滞で、軽く数十台を抜いて観月橋へ。河川敷グラウンド沿いの道を走ってR1BPに入るつもりが、降りる所を見誤り、R1本線まで行ってしまいました。R1をしばらく走ってR1BPに戻り上津屋=流れ橋PAで休憩。身体全体がぼやーっと疲れ、エアコンの利いた休憩室があるのは助かりました。

帰路の木津川CRは平均25km/hのマイペース。それでもCRを出てから盛んに深呼吸したくなり、近くのスーパーで休憩。マックシェイクを平らげ、少し元気になって帰りました。本日走行80.5km。急に暑くなると身体がついてこないって本当です。今日は熱中症も多発したようですし。

渋滞の府道7号線で、ビル内の駐車場から出てこようとした車を待っている間に、ふとビルの壁(柱)を見ると、妙な記号のプレートが嵌めてあります。古代文字にも見えますが「蜻蛉」と書いてます。次の柱にも複雑な視力検査文字?のような記号と「浮舟」の文字が。「浮舟」と言えば源氏物語宇治十帖のラストミステリー「夢浮橋」って話は以前「宇治紫」
http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2015/01/blog-post_24.html
にて書きましたが、謎の美女とこの謎の記号はどんな関係?と思って少し進むと壁に解説プレート発見。

曰く、この記号は源氏香図と言って、「香道(お香の道を極めること?)」の中の、香り当てゲーム(組香と呼ぶ)で使うそうです。5つのお香の中の同じ香りを当て、その結果をこのような記号で表したとの事。同じ香りを線で結ぶので出来損ないのアミダみたいになるんですな。で、この組み合わせが全部で52通りあるというので(結構複雑な組み合わせ計算です。ケース分けして出します)源氏物語の54巻のうちの52巻の名前を当て嵌めたそうです。記号がないのは最初の「桐壷」と最後の「夢浮橋」。記号(図柄)はシンプルながらデザイン性に優れているので、源氏物語の各巻のIDみたいに扱われていったとか。斯様な世界があるなんて、齢50を過ぎても知りませんでした。

でもしかし、「桐壷」は番組予告編みたいなものなので(ウルトラマンで言うとM78星雲での話)なくても不思議はないけど、やっぱり「夢浮橋」は嵌らない。図柄では表せない全てを超越する53番目。トランプならジョーカーです。

いやババじゃないよ…。(怒られるで、浮舟さんに)

早瀬 宇治川

水量もたっぷり

源氏香の解説プレートです



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