またまたCTJさんのツアーに参加。今回は瀬戸内海から日本海への本州横断サイクリング。2日かけて加古川から舞鶴まで走ります。
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スタート地点の加古川河口。奥は瀬戸内海です |
びっくりするのは丹波やら福知山やらを抜けてゆくのに最高標高が110m。加古川・由良川沿いを走るとそうなるんだそうで、我家でも標高150mなんだから俄かに信じ難い。でもホントでした。楽ちんです。
集合したのは9名、スタッフ2名の計11名のチーム。年齢層は結構UPPER。バスで加古川河口まで行って、瀬戸内海を見ながら出発。ひたすら川沿いの自転車道・河川管理道路を走ります。途中、西脇や小野と言った覚えのある地名は出てきますが一体それがどの辺なのか判らないままひたすら漕ぐ漕ぐ漕ぐ。日本のへそ公園も通りました。東経135度と北緯35度が交差する地点だそうです。そもそも日本の臍の定義は国土だけで測るのか海まで入れるかで変わるし、国民の全体重のバランス(重心)で決まるという説もあるしで、現在候補は6ヶ所。うち、西脇市は一番西に在ります。ま、地域おこしのネタなので、何某かの根拠があればいいのでしょうね。
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日本のへそ 西脇市 |
北上するにつれ、次第に風がアゲインストになります。速度はまったりモードの20km/h前後。やがて丹波市に入り、街の東にある水分れ公園へ。何それって思います。分水嶺だそうで、山から来た水を水路に流し、それを瀬戸内海方面と日本海方面に分解。あくまでもここに流れている水を分けているだけで、それも辿り辿れば瀬戸内海って感じ。うむ、誰が作ったん?事実は事実としてそうであっても、明らかに人工用水路ですから「え?」とか「ほんで?」が出てしまいます。日本一低い分水嶺は不思議の塊でした。
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日本一低い分水嶺。標識の通り流れてゆきます |
1日目の宿泊はこの丹波市内。既に水分れ公園で「ビール!ビール!」の掛け声が出ていたチームです。その夜が如何なるものだったかはご想像通り。初日の走行は78km。各車サイコンに依って微妙な違いはありましたが。
2日目は朝からぼーっとして若干2日酔い状態。ビール、冷酒、ワインを混ぜたらてきめんにこうなるわ。朝一は靄が立ち込めていましたが、太陽が顔を出すとすーっと消えて、絶好のサイクリング日和。丹波市内の国道を軽快に走ります。北風も強く、やや寒い位のコンディション。丹波市は盆地ですから周囲は山です。その山や森の麓に抱かれるように集落が並び、辺りは一面田圃。きれいな風景でした。
途中、六人部という所を通りますが、この近辺が百人一首でもポピュラーな小式部内侍の句
”大江山 いく野の道の遠ければ まだふみもみず 天橋立”
に出てくる生野なんですね。京都から天橋立への経路としては「生野→大江山」な感じですが、ここでの大江山自体が後に我々が休憩する大江の大江山じゃないって説もあるのでよく判りません。何れにせよ、この句自体が才気煥発だったJKの小式部内侍が、大人にしっぺ返しした句ですから、地理の話は無意味なのかもしれませんね。で、福知山市街地へ。
「みわちゃんウリ坊」以来の福知山。街のシンボル福知山城へ。明智光秀築城のお城で桔梗の御紋がはためいていました。立派なお城ですが、その前の太鼓橋がまた立派。この形が必要なのかという素朴な疑問はさて置き、なかなか上るのも大変です。特にビンディングシューズは滑らないようご注意。福知山城の城壁の石は他の用途に使われていたものを転用しているのが多いそうで、確かにこれは燈篭やろとか石臼やろとかが雑多に組み込まれていました。本人たちもまさか石垣になるとは思ってなかったでしょうね。まさに転籍(転石)。
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福知山城 石垣が雑多に見えます |
お城からは由良川沿いを走ります。河原の繁みからオオヨシキリや雀の大合唱が聞こえます。遠くに不如帰の声も聞こえ初夏満載。日本海まで下り基調と言う事ですが、元々が低地なので下ってる感は全くありません。路面は良く、ブルーラインも描かれ判り易い。この府道55号は同じ日に行われる「たんたんロングライド」なるイベントと同一経路で、先方は1000台規模で走るから巻き込まれないように、とか、ついてゆかないようにとの指示もあったんですが結局1台も遭遇しませんでした。
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大江駅前の鬼瓦群 |
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ブルーラインに標識も完備 京都ゆラリーCRだそうです |
鬼がたくさん居る大江駅で一旦休憩。駅前、鬼瓦だらけです。昼食はその先の観光記念館?の研修室。きれいな所でしたが、確かに周辺に店は皆無。自販機すら見当たりません。補給やトイレは見つけた時に を実感させられます。舞鶴まではあと一息。府道55からはゆったりきれいな由良川が眺められます。向風が強く、速度は20km/h余。それでもスタッフ先頭に私を含む比較的若年!?と思われる4台のトレインが後ろをどんどん引き離し、舞鶴方面に右折する藤津交差点では随分待ちました。強いと言っても木津川や大和川沿ではこれ位の風は珍しくないんですが、いや珍しいのかな?その時間に他の方の自転車を観察。皆さんコンポはULTEGRA11速でした。うーん、実は今年はスプロケ交換かなあと思ってて、その際11速105に全交換すべきか悩んでるんですね。大して変わらんという意見と、レバーが操作しやすいって意見とありまして。ならいっそULTEGRAと思わないでもないですが、5700-105のパーツはまだありそうなので緊急って訳じゃないから尚更悩みます。
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終点は日本海側の舞鶴港 背景は巡視船わかさ |
多分10分以上待って、更にしんどそうな後続の皆さんの休憩も入れて本日唯一の坂らしいR175旧道を登ります。距離が短いのであっと言う間。自宅に帰る時の方がよっぽどしんどい。後はR175をひたすら下ってFINISH地点 舞鶴港とれとれセンターには14時着でした。2日目の走行は60.8km。本州横断は〆て138.8kmでした。ま、これで横断できちゃうんだから列島の一番スリムな部分、つまりウェスト?
って事は西脇市が日本の臍ってあながちハズレじゃないっすね。
ま、勇気ある方は本州のバストだのヒップだのの横断にトライしてみて下さい。
まさに山あり谷ありです、きっと。
CTJさん並びに同行の皆さま、有難うございました。
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