2015年10月24日土曜日

カオスの東大阪縦断

東大阪を縦断しました。四条畷から柏原まで、R170と東高野街道です。

取り立てて珍しい道ではなく、CRが整備されている訳でもありません。しかしあれ程TVで「四条畷AEON STYLE OPEN!」と言われると(近畿ローカルだけど)つい覗きたくなると言うもの。奈良市にまでチラシが入るので場所は判ります。まず、枚方周回時の経路、R168で交野から第2京阪高架下の「北河内サイクルライン」に乗り入れます。以前から看板だけ見ていて一度走ってみようと思っていました。

が、サイクリングロードとは随分趣が違いました。しょっちゅう道路が横切るので横断歩道だらけで信号待ちも多く、また段差があるので速度は維持できません。更にUP/DOWNが多く、下ったら登るというやる気の出ない見通し。路面がきれいでガラガラなのが救いです。すぐに寝屋川公園、更に下って登るとR170までずっと見渡せました。ある種の絶景。

真っ直ぐ伸びるのは第2京阪道、交差するのがR170
讃良川って妙な名前の交差点を左折してR170(外環状線)の高架下を走ると右手に巨大イオン。付近の全ての横断歩道と交差点に警備員が張り付いて、誘導と道案内。敷地入口から館内までも遠いでしょうね。草津同様こちらも巨大艦なので、屋上にヘリポートを整備するだけでも、緊急時含め随分助かるねえ。中には入る気にはなれずR170をそのまま南下。すぐにR163をオーバーハングする高架橋にかかりますが、進入してよいか判らず側道を行くと階段があって、止む無く「たんちょう」を担いで国道越え。少し走って右手にあった深北緑地でトイレ拝借し、その後また現れた高架も側道へ。するとなんと行き止まり。スマホの地図見て思案の結果、ここで少し東に戻って本来走りたかった「東高野街道」を目指すことに。人やバイクの流れに沿って東へ入るとJR野崎駅があって、更に走って狭い「東高野街道」に到達。路地と言われても仕方ない道幅でした。

ここからは自分でもどこ走ったかはっきりしないのですね。この旧街道は旧R170(外環でない方)と一緒になったり離れたりで、極力旧街道を走ったつもりですが、気づけば前にバスが走ってたりして良く判んね。しかし珍名標識のオンパレードでした。

[例]
”善根寺” … そう、とかく大阪人は とか言われますが、みんな根は善い人なんです
”孔舎衙” …「くさか」と読みます。難解の一言。因みに「日下」ってノーマルな?地名もありました
”瓢箪山3km大阪城12km” … 旅する武士のための標識でしょうか
”箱殿”  …「はこど」と読みます。封印されたご隠居でもいらっしゃった?   
”楽音寺” … 踊る木魚とかありそうです

この他、近所には「水走(みずはえ)」「額田(ぬかた)」なんて読みにくい地名もありました。ここいらは古事記や日本書紀の神話の舞台でもあり、R168で通ってきた交野市磐船に「天磐船」なるUFO?でやってきたニギハヤノミコトに因んでか、蝦夷語が語源になった地名が多いと言われています。
さて「新石切駅」を通過し、瓢箪山へ。アーケードのある駅前商店街で「自転車は押して歩きましょう」という看板があちこちにあります。人出が多く実際危ないので、流石の大阪人も50%は押していました。 

大阪産業大学・大阪桐蔭高校には専用のバスターミナルが完備!

鉄人サポートの歯医者さんまであります
大昔からの街道筋だけあって、所々に旧家が残り小奇麗な日本庭園が覗けたりします。また寺院が多いのも少々びっくり。東大阪の生駒山麓側は、町工場のイメージとは全然違った顔を見せてくれました。八尾市に入ると周囲は急に広々として、やたら造園業が増えます。近鉄信貴線を潜ってすぐに左折し信貴線終点駅まで行ってみました。仕事で一度訪れた事があって、電車とケーブルカーの接続駅なのです。

当たり前ですが駅は坂の上。ヘコヘコ登ってみたものの、昼過ぎのケーブル駅は閑散。電車もケーブルカーも乗客も、ノラ猫さえ居ません。信貴山を越えて大阪空港に着陸するジェット機の轟音だけが山麓の住宅街に響いていました。再び街道に戻るとあとは一直線に柏原市へ。大和川沿いのR25へ合流。そのまま王寺・斑鳩経由で帰宅。本日走行71km。

信貴山口駅 背後の信貴山てっぺんにはレーダー基地があります
古来からの街道筋とは言え現在は生活道路。直交する道路も多く「さすべえ」が洩れなくついたママチャリのオカンが高速で横切ります。街道だろうが国道だろうが道幅だけで判断する浪速カオスの世界。「子ども飛出し注意」の標識がそこここにありましたがポイントがちゃいまんな。

「オカン突撃注意」 

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