2024年11月16日土曜日

雨天走行・信楽タヌキ総選挙

  雨雲を舐めてました。てっきり15時からお出ましだからその前に帰れば大丈夫。と楽観し、クソ重い曇天の下を信楽までツーリング。何故なら複数のメディアで「信楽でタヌキ総選挙」があると言うから。選挙権?恐らく誰でも。投票所?行かなきゃ判らない。取り敢えずニュースで見た信楽駅前に向け Let's Go!

 木津川市で早くもポツポツ来たのだけれど、雨雲レーダー見ると西に去ってゆく模様。なので気にせず府道5号を上ります。下って来る自転車はちらっと見ましたが、同方向は皆無。しかし和束町域に入ったら、ほら止んだやんと天唾行為(あーあ)。湯船付近は紅葉がきれい。やはり朝夕の冷え込みが厳しいところは美しくなるのですね。


 信楽ダウンタウンには11時40分頃到着。ランチタイムだから、店に入れるかなあと危惧しながら信楽駅へ。まずは大狸様に拝謁。本日のお召し物はNothing。自然なお姿です。で、目を転ずれば出ました「イケてるタヌキ総選挙掲示板」。略して「イケタヌ」だそうで、アニメ:化物語のOp”恋愛サーキュレーション”に出て来る「ちりもつもればやまとでしこ! 略して ちりつもやまとなでこ!」並みにテキトー。

 早速QRを読み込んで…、LINE友だちになって(なんで土山サービスエリアと友だちになる必要があるのかは、置いておいて)、で、投票! 誰を選んだか…は勿論秘密です。

選挙掲示板と大狸様 不正投票を避けるためQRコードは隠しました!

タクシーもタヌキワンポイントでカワイイ

 すると遠くから列車の音(1両編成ですが)が聞こえてきました。駅前からでは皆目見えないので、線路の突き当りに行って激写。撮り鉄、誰もおりませんので列車はロービーム?で入駅でした(酷かったね、横浜駅の騒ぎ)。

タヌキ号、到着

 で、信楽駅近辺で休憩しようか、和束まで降りてからカフェに入ろうかと思案しながら念の為雨雲レーダー開けてびっくり。帰路に雨雲乱立。しかも段々拡がる予想。のんびりしてたら雨雲内に突入しそうだと、直ちにリターンを決意。いつでも雨雲に突入できるようにバックパックにレインカバー、自分もレインウェアを着込み、文字通りのとんぼ返り。が、すぐに雨が来ました。

どこ走ってんの?って湯船ですよ

謡曲が聞こえてきそうな風景

 復路は下り基調なので早いです。雨中走行なのでブレーキ距離が伸びる点は常に意識。カーブも派手なリーンは避けながら、信楽駅前から府道5号でR163まで26.5kmを1時間3分で走行。加茂駅から木津川市城山台に出て公園でトイレ休憩。何しろ全身びしょびしょなので店に入るのは躊躇われます。ブレーキの効きを考え急な下り坂を避けて走り、14時半に帰宅。本日走行95.8km。

 本日デビューの装備が2点。一つ目はアイウェア(サングラス)。ずっと使っているSWANSが傷や汚れで見えづらくなり、かつずり落ちることも多くなったため(なんでやろ)、新たに同じSWANSのE-NOX EIGHT8 サイクリング用を購入。レンズはローズピンク? これ、大正解でした。軽くて掛けていないみたいだし、ずれて来ないし、レンズも明るくて雨天でも大丈夫。

メーカーさんのHPより拝借

 もう一つはハーフパンツ。私はレーパンの上にいつもハーフパンツを履いております。ポケットが欲しいのと何となくレーパンだけだと頼りないので。これまでCBAのプライベート品を使っていましたが、サドルと当たる部分がすぐ擦り切れて穴が開き2年しかもたない。だったらサイクリング用でなくていいやと汎用品(emptioなるブランドでストレッチ用)。CBAより素材が柔らかく軽い。取り敢えずはOKですが耐久性はこれからです。因みにレーパンはシマノの秋冬用起毛フリース。古いモデルだけど(なので安い)寒くないし足首にジッパーがあって脱ぎ着に便利です。

 それで、イケタヌ総選挙の当選者発表はクリスマスイブだそうです。1ヶ月以上先。たぶん投票したことも忘れています。

「あれ? タヌキの投票に行った気がするけど…」

「ないない、そんなの」

「あれー? でもあったような気がするけど…」

「タヌキに化かされたんちゃう?」

  ドロン!

 ここは忍者の郷でもありました。


2024年11月10日日曜日

いろいろ老朽化

  2週間前の”サイクリングしままみ”の生名島での坂道ダンシングでモコっとなった右膝上(四頭筋)がピピッと痛いままで先週嵐山まで走り、次に中四日で土曜日に明日香に走りましたら脚、ずっと痛だるい。膝上は筋肉が一部損傷していたようです。これはままある話で、損傷した筋肉はまた自動的に回復するそうですが、何しろ身体が老朽化しているので回復が遅い。情けない話。

明日香は9月の朝練以来です。前回は暑過ぎて「リコリス」も全く咲いていなかったので今回は…と思って稲渕地区まで行ったらさっぱり無くなってた。稲刈りと同時に伐採されたと推測します。なので周囲に誰もいませんでした。

背後に明日香のシンボル・石舞台古墳が見えます

今回は往路、大神神社(おおみわじんじゃ)の参道でクレープを買ってゆきました。関西ローカルのTVでも紹介されていた「流しそうめん屋さんのクレープの自販機」です。自販機は2台あって、1台は従来型クレープ(チョコクリーム・生キャラメル・チョコバナナなど)、もう1台は「新食感・もっち餅クレープ」でして、新食感の「あんこホイップ」を購入。250円で瓶に入って出てきますが、瓶はリサイクルのためその場で回収。季節が良ければ、潰れないよう気をつければ携行しても大丈夫そうです。

クレープ自販機 左下の黄色いのが瓶回収ケース

稲渕地区の休憩ベンチでお召し上がり。うわー、まじでもっちもち。伸びるし粉が飛び散るけど、うまっ! サイズも手頃なのでサイクリング中は本格的に食べるのが苦手な私には丁度良かった。お土産にも買って行けそう。

お手頃サイズです

がらんとした稲渕地区

単なる明日香往復なので粛々と走るだけですが、帰路、富雄川と大和川の合流地点まで来ると、車道の真ん中に小さなパトカーがハザード点滅させて放置されてる。ヘリが低空を飛んでゆくし、後ろからワンボックス型のパトカー(屋根に看板あるやつ)もサイレン鳴らして走って来るし何ごと? しばらく行くとJR大和路線の踏切(法隆寺~大和小泉間)でパトカーが交通整理中。車がずっと先までずらーっと並んで大渋滞。一旦停止し見てると警察がマイクで「踏切事故があったので踏切を通るのに時間を要します」みたいなアナウンスを流していました。後でニュース見たら法隆寺駅で人身事故だったそうですが、あの踏切を規制する必要あったんかいな。

無造作に停められた小型パトカー 黄色円内にヘリ(報道?)

お陰で?いつもは信号待ちが長いR25との交差点もスムーズに通れまして14時前に帰宅。昨日走行76.9km。結局初秋の象徴のような花・リコリス(彼岸花)は一目も見られませんでした。今週も依然として夏日に迫りそうな予報。アニメ・ぼっちざろっくの結束バンドの曲「ギターと孤独と蒼い惑星」の歌詞じゃないけど”春と秋どこ行っちゃったんだよ”の状態ですよ。そんな中でも「小さい秋」みたいな風景を一枚載せておきます。

聖武天皇の気紛れで僅か3年強で造営が中止された恭仁京址のコスモス

老朽化と言えば、我が「たんちょう号」も十年超の旧車。少し前からダウンチューブのボトルケージを取り付けているネジ台座がグラグラ。なのでここにボトルを入れると危ないと、ボトルはシートチューブのボトルケージに入れ、ダウンチューブには幾らか軽量のボトル型ツールケースをセットしています。ネットで修理方法を探すも、何れも専用工具を揃えたショップの記事ばかりで素人修理は難しそう。フレームそのものにダメージ与えると取り返しつきませんからね。で、取り敢えず瞬間接着剤を垂らしておきました。

走行後三日目でもサロンパス貼ってる自分と重なります。

2024年11月4日月曜日

掃海艇なおしま

  私、小学校の卒アルの将来の夢が「船舶設計技師」でして、就職時は全く考えもしなかったのですけど、今は(これでも)小型船舶操縦免許は持っております(二級だけど)。だから基本、泳ぎは駄目ですが、フネは好きです。シーカヤック乗っていたのもたまたまではない訳でして。 

 サイクリングしまなみ2024の前日、受付会場となった尾道の岸壁、Gストアとかある建物の向こうで海上自衛隊の掃海艇なおしま が一般公開されておりました。こう言った催しは子供向けなんだろうけど、いい歳して便乗してきました。

 掃海艇は敵が敷設した機雷を除去する船で、第二次世界大戦後、磁気感応機雷が出てきたことから、なおしまの船体は木造です。満載排水量590トンで全長54mと、琵琶湖の学習船「うみのこ」より小さい!

掃海艇なおしま(すがしま型4番艇

 機雷を無力化するための機雷処分具航走体(PAP104)が艦尾に搭載されていて、黄色い船体なのはサンダーバード4号を思い出しますが、こちらは無人航走で光ファイバで艇と繋がります。階段(ラッタル)は急角度で松本城の階段以上でした。

 艇内は当然狭い。ちらっと見えた浴槽はほぼ正方形でした。ラッタルを登ってブリッジへ。

すれ違いも大変なメイン通路。みんな体格いいしね

モーター推進も行うので発電機は4基も!扉は当然木製

ブリッジは普通の船と変わらない気がする

 前部甲板には機関砲が据えつけられています。機雷を撃つこともあるのかも知れません。F4戦闘機などに搭載されていたバルカン砲を国内で改良?して生まれた人力操作砲だそうです。

前部甲板

20ミリ機関砲

 艇長にお話聞いたら、このなおしまは来年3月に引退だそうです。新しい掃海艇はFRP製で、もう木造船の出番ではないようですね。常時は阪神基地にいるそうで、なんや、神戸におるんやん。

御朱印を頂きました

 外洋航海はなかなか辛いと乗組員の人は言っていました(でしょうね)。と言っても昔、ペルシャ湾まで掃海艇が派遣されたのですからね、相当なご苦労だったと思います。順路では、私の前に幼稚園男児の手を引き、乳児をお腹に抱えたママがおりまして、最終順路のラッタル降下が大変そうと思い、若い隊員に「将来、あの子が入隊してくれるかも知れんから」とヘルプを耳打ちしたら、隊員、わお!と喜び手を差し伸べたんだけど、幼稚園男児はさっさと一人で降りてしまった。ほぼ遊具感覚。日本の未来も案外明るいかも知れません。

+++

 で、3連休の最終日は嵐山までツーリング。カミさんと現地集合で、私は車折神社に立ち寄ってから嵯峨嵐山駅へお出迎え。相変わらずインバウンドだらけの中、お気に入りの常寂光寺へ。紅葉はまだまだって感じだけど(夏日だったし)苔が美しかったです。竹林はまた大混雑。ガイジンさん、あちこちで道幅を使って記念写真撮るもんだからカオスになってた。あそこ、せめて一方通行に出来ませんかね。その後、JR駅近くのSnowPeakカフェでお昼にしてから解散。14時半近くに現地出発し、17時半に帰宅しました。往路に脚を使い過ぎ、復路はヘロヘロ。16時半を過ぎるとCRもほぼ自転車を見なくなり、冷たい西風が淋しかったです。本日走行112.6km。

和の美

なんでしょう、この面白さ

SnowPeak嵐山店は多分元料亭

【予報】嵐山の紅葉は恐らく月末からです

2024年10月28日月曜日

高速! サイクリングしまなみ2024

「サイクリングしまなみ2024」を走って来ました。ここの大会は4回目参加ですが今までで一番流れが速かった気がします。草臥れた。

 今回は今治発5コース・尾道(向島)発3コースの計3,500名定員。以前、スタッフ1万人と聞いたことがあり、警察・自治体ぐるみの大イベントです。尾道発は今治まで抜けるAコース,生口島折返しのBコースと私が参加した生口島から岩城島・生名島を経由して向島に戻るCコース。A・Cは公称70km、Bは55kmです。Cは2年前に参加したコースと酷似していますが島の周り方が微妙に違いました。今治まで抜けたかったけど、戻って来るのが面倒そうなのと、因島の自転車神社に寄りたかったのでCをセレクト。受付が前日尾道駅前なので、また尾道のホテルに前泊です。

受付会場 しまなみ交流館(尾道駅前)左のステージには”みきゃん”!

 前日は中国道リニューアル工事で渋滞すると芦田愛菜ちゃんがCMしてたので、京奈和・新名神・第2京阪・京滋・名神・新名神・山陽とごちゃごちゃ乗継ぎ4時間余で尾道到着。駅前はサイクリストで溢れ、受付イベント開催中でした。選挙よりよっぽど盛り上がってる。岸壁で掃海艇「なおしま」の展示をやっていたので見て来ましたがこれは別途。翌大会当日は3時45分にホテルを出て向島運動公園に4時15分着。既に大賑わい状態で、前に駐車の車は長崎、後ろは名古屋ナンバーでした。

 今回も最初は高速(西瀬戸自動車道)を走るので、スタート地点である向島ICゲートまで。1,750台が押し歩き移動。これだけで時間かかる。5時半から集合でCコース移動開始6時40分。前回よりはスムーズな運営でした。7時半ごろICゲート付近に着いて、市長の挨拶の後、順次スタート。市長も走ったそうです。高速走るっていいねって見えますが、私が思うに、最初の大会では向島運動公園から坂を降りて島を周回していたのですね。すると最初は一気に出る訳ですから信号待ちで大渋滞。車が右左折できないとか生活に影響が大きかったのではないでしょうか。高速だったら影響なしとは言いませんが、通行止めは事前告知できるし捌けるのも早いし、通行料金収入減額分だけ補填すれば何とかなるかと(知らんけど)。Cコーススタートは8時でした。

向島ICゲートでスタート待ち

 自動車専用道ですから走り易くはありません。上りで密になり下りで疎になる。路面もさほど良くないし、障害になる構造物も多いです。しかも「高速」なんでみんなぶっ飛ばす。平たん路でも気がついたら40km/h出てて慌てました。前回ほど「観光サイクリスト」はいなかったけど、トンネル内落車が発生した時は銘々が大声で注意喚起し一瞬ヒヤッとしました。だから端っこ走るなって注意されたでしょ、と私は思いました。幸い大事には至らなかったようですが、左からの追抜き、並列走行も見られ、走行ルールを細かく事前伝達すべきと思いました。台湾や米国など外人さんも多かったので余計にね。

 BCコースは生口島のインター手前で高速を降りて島を時計回りに周回。最初のエイド「瀬戸田サンセットビーチ」に9時到着。TOJで馴染みのMAVICの黄色いレヴォーグがメカニック対応に来ていました。補給食が朝から重い(甘い?)。持っていけないのでチョコパンだけ食べました。

MAVICのサービスカー レヴォーグ

第1エイドの補給食

瀬戸田ビーチ 爽やか

背後にトイレの行列が見えますね

 残念ながら生口島名物「ジェラードのドルチェ」に寄る気にはなれず、島を2/3周して渡航船乗場へ。皆さん28~30km/hのハイスピードです。次の岩城島は坂ばっかりだった記憶があるので最初からインナーで走りました。島を半周、坂も飛ばして岩城港が第2エイド。10時40分着。獅子舞や鬼やひょっとこがいます。すぐに田楽踊り?と獅子舞が始まりまして賑やか。岩城島はいつも全力で応援してくれます。有難い。補給食は昼食扱い。レモン牛肉バーガー?レモネードなど。朝食が午前3時とは言え、これでお腹いっぱいになりました。

スタッフの若い人たち。岩城島ありがとう!

向こうに見える岩城橋も結構登ります

 再び細い道と坂道を走って岩城橋を渡ります。絶景でした。着いたのは生名島。前回は1周しましたが今回は時計回りに半周。長閑な海沿いの道。ポタリングしたい~と思うものの、皆さん飛ばしています。島の北部にプチ坂が幾つかあって、最後の方で追抜くのにダンシングに切り替えたら途端に膝頭上の四頭筋がモコっとなりかけヤバい。高速のツケが早くも出ました。因島への渡航船乗場に11時到着。周囲からも「しんど…」の声が聞かれ、やっぱみんなそうなんやとちょっと安心。因島は海沿いだと、記憶の限り、坂が1か所、向島も運動公園への坂位なので何とかなるだろうと楽観。

左:生名島 右:岩城島を結ぶ岩城橋

因島行渡航船

 因島は渡航船で分断されたグループで大人しく走り出します。街中なので飛ばせませんしね。途中、本日の最大の目的と言っていい「自転車神社(大山神社)」へ単独で右折。2年ぶりの御守更新です。裏手の急坂漕いで境内に入るも自転車ラックは空っぽ。え?誰も来ていないの? 相当にびっくり。取り敢えず今の御守を奉納(返納)するために拝殿に向かうと丁度やって来た巫女さん?(どう見ても女子高生にしか見えない)が「お返しですか」と聞くのでそのままお渡しし、拝殿で二年間の無事故御礼と今後のお願いで二礼二拍手一礼。

七五三のご家族も祈祷にお出で。3歳の女の子、めっちゃ可愛い。で、社務所で次の御守をと見ているとさっきの巫女さん登場。「今治まで走って行くんですか?」とか聞かれたので「今日、大会なんですよ。ここに寄るためにこっちに戻って来るコースにしました」と事情打ち明け。サイクリングしまなみ、自転車神社に通知していないんかい。3,500台が押しかけたらどうするつもりだ。御守は今回も白地縮折りにしました。2年間?また宜しくお願いします。 

自転車神社(大山神社)

新たな御守

 コースに戻って走っているうちに集団に追いつき、第3エイド、お馴染みの万田発酵さんへ。めっちゃきれいな建物出来てる(前回も既にあったようです)。広報センターでしょうか、中にはカフェ迄あってオサレ。健康コーヒーでも出て来るんかな。勿論トイレもめっちゃきれい。

補給食は「おやつ」

万田発酵 HAKKOパーク内

 因島周回は何回も走った道です。北部の坂も足を宥め宥め乗り切って大浜を通り抜け、因島大橋に至る坂道は、ローギアで超スローペース。前にも同年配の方がいらっしゃって同様ペースだったのでついてゆきました。嫌だったかもですが抜くのも嫌だし。最後の方で「お先です」と言ってスローペースで箱状の因島大橋へ。途中止まれないんで写真NGはめっちゃ残念。速く抜けるのは勿体ないとママチャリペースでまったり渡橋。今治発折返しの人たちがわらわらと戻ってゆきます。往復は…さすがにしんどいな。

因島大橋の下です

 最後の向島に12時半上陸し周回道。ゆっくり走りました。だって時間あるし海見るのこれで終わりだし、皆さん一緒のようで、結構停車して写真タイムを見掛けました。惜しむらくはしまなみ特有の「シトロンの海」が見れなかった事。曇空だと海の色まで不透明。生口島で晴れてるうちに撮っときゃ良かった、時速30キロで走るなんて他所でも出来るやんと後悔。

シトロンと言うより昆布茶の海って感じ

 向島運動公園への坂道を集団でよろよろ上ってフィニッシュは12時50分頃。ゼッケンの裏に計測チップが貼ってあるので検知マットを越えると名前が判り「奈良県、はつゆき船長さん。お疲れさまでしたー。ナイスライドぉー」なんてDJが叫んでくれます(勿論本名で呼ばれますよ)、聞いていると北海道から九州まで幅広くご参加。流石に米国の人は「アメリカー」で括られていましたが。

ルート&完走証 因島で一部計測欠落、本物の完走証名前は勿論本名ですよ

無事、駐車場に帰還

 最初は雨天走行を覚悟していたけど、ライドには丁度良い天気でした。島々ではたくさんの地元の人が手を振ってくれ、皆さんには迷惑なことなのに有難いです。しまなみ2024、走行78.1km。公称より1割多いですね。どこをふらついとったんだろ。

この海の傍を走れてシアワセ

 日曜日のお昼、釣り糸垂れる人たち、カフェのデッキでお茶を飲む外人観光客、一歩進んでは自転車列を眺めるご老人。世界のしまなみはどこか時間がゆったり流れています。橋で繋がったとは言え、海を越えると時間幅が変わるのかも知れませんね。次回こそは「ゆっくり走ろう」と思う帰路の山陽道を飛ばすレヴォーグ車内なのでした。電光掲示板が光っています。 

『この先、渋滞17km』  それがどうした。歩くよりは速いやろ。

 これを「しまなみ効果」と私は呼びます。

2024年10月20日日曜日

図らずもビワ南湖一周ポタ

  天気も良さげ、気温も〇、滋賀遠征サイクリングは、琵琶湖大橋袂のピエリ守山から湖東・日野へ。


の筈でした。朝6時40分に車載で出発し、湖周道路をご機嫌で走っていたら電光表示に「琵琶湖トライアスロン大会で通行止め云々」が目に入りました。ほぉ。皆さん頑張れと思いながら琵琶湖大橋東詰交差点まで来ると、直進(湖周道路)は完全通行止め。基地になるピエリ守山は左折で入るので問題なく、すいすいと駐車し8時過ぎ自転車出発。

 いつものように湖周道路を走っていったら「なぎさ公園」入口の三差路で歩道(CR)まで完全通行止め。車だけちゃうんや。警備のおっちゃんは「30分ちょっと待ってもろたら」と仰いますが、鈍足の私でも30分走れば10kmはゆきます。咄嗟に本日行程を再計算するも、あ゛あ゛!…と要は面倒になり、大会と関係なさげで真逆方向である南湖を回ろと易きに流れ、交差点まで戻って琵琶湖大橋を久し振りに渡橋。南湖1周は50km位しかなく、街中多くポタリングです。


 まずは堅田の昔の漁村?をポタしながら南西方向へ。堅田港、浮御堂と狭い路地を入って覗きますが、湖岸沿いの道はないんですね。なので櫛状に行って戻っての繰り返し。道なりに走ると内陸の方へ行ってしまい、うーん湖岸に出たい!と丁度野球少年が自転車で走ってゆくのでついて行ったらプチ半島の突き当りがグラウンドでドボンでした。湖岸は諦め次なる目標「近江神宮」に向けて県558を走って、覚えのあるカネカ工場で旧道へ。カヤックで着岸した覚えのある唐崎公園、水城だった坂本城址碑を見てから山手への細い道を登ってゆきます。

造船所がありました!

浮御堂 絵になります

かつてはカヤックでやって来た浜

 最後は短い勾配で京阪石山坂本線の踏切越えると県道47号。大津市中心に向けて下ってゆくので見晴らしも良く気持ちのいい道です。隣り合う線路にはラッピング電車頻発。近江神宮前の三差路を山手に登ると神宮の裏口?、かるたの聖地がある近江勧学館に到着。ふう、やっとトイレ行ける…と入ろうとすると表に

「競技かるた 名人位 クイーン位 西日本予選が行われています 館内 お静かにお願いします」

の看板が。途端に緊張。そーっと入って抜き足差し足でトイレへ。控室には試合待ちの人が静かに控えていて、また2階の競技場との間の連絡要員も行き交いお邪魔感満載だったので、お土産:アクリルかるた札付きリング?を、そーーっと買って退散。近江神宮本体では七五三と婚礼の方々たくさんで晴れ晴れムードでした。

近江勧学館

健在でした 詩暢&千早パネル

背後はたぶん選手控室

近江神宮は賑わっていました

 そのまま山手地区を走って琵琶湖疎水を跨ぎ、大津絵の道(感じのいい小径ですよ)を走って浜大津からは湖岸沿いをポタ。大津港には琵琶湖の大型船「うみのこ」「ビアンカ」が並んで接岸。沖合からは外輪船・ミシガンが入港して来て、いいですねぇ港があるって。心底羨ましい。

琵琶湖疎水の源

ミシガン入港

旧琵琶湖文化館

 近江大橋辺りからはいつも走っている道です。唐橋まで南下したのちに湖周道路をせっせと走り、博物館のある「烏丸半島」を一周、守山に近づくと、やはり走行距離は55km程度になりそうなので、思い切って佐川美術館前から今浜コスモス畑へ走りました。せめて60kmは走りたいなと距離を稼ぐため緑地沿いをぐるーっと回って佐川美術館に戻り、ピエリ前まで来て欲が出ました。そうだ、ビワイチ像まで行って写真撮っとこ。ピエリ前を通過し出発時と同じ湖周道路を進むとビワイチ像の手前で歩道完全封鎖。歩道を走らないとビワイチ像には入れないんだけど…と思いながら指示された通り車道を走ってゆくと、この辺りがトライアスロンのフィニッシュらしくお祭り騒ぎ状態。皆さん次々にフィニッシュされていてお疲れさまでした。私には到底真似できないので尊敬の一言です。今日泳ぐの寒くなかったのかな。

烏丸半島の埠頭 ボラードにもたれさせています

ここどこ? ってビワコです

 そのまま突き進んでも仕方ないので、大会参加者とともに交通誘導員に道路を渡らせて頂き、また琵琶湖大橋東詰交差点に戻って、ピエリに帰館。3回同じ交差点を渡るとは思わなんだ。最後がお粗末でしたが走行距離は予想を上回り69.2km。

コスモス風に揺れる

 しかし、湖を身近に感じるのはやっぱ南湖かも知れない。北回りは段々見飽きるから感動が薄くなっていきますが、南湖は文化を感じるのと、人と湖との触れ合いが様々見られ楽しいです。車多いし距離短いし…と遠ざけていたのを反省しました。

本日の おみや

 でもね、本日、近江勧学館を訪れていた「ちはやふる」ファンの人たちは「しーっ」と行儀良かったのに、大会関係者に見えるスーツのおっちゃん二人はそうでもなかった。詠んで差しあげたい。

 ”わが身一つの場所にあらねど”