先週叶わなかったカヤック初漕ぎ。天気予報は曇後晴で北西風 風速3~4m/s。朝は曇天でしたが何とかなるだろうといつもの近江八幡・宮ヶ浜へ。あれ?芝生広場には誰も居ない。それに風も穏やか。宮ヶ浜から見える範囲にはカヤックnothing。ま、いいやと組み立て開始。
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秋晴れとは程遠い天気でした |
毎年初めての組み立てでは何かしら起こります。今日もラダーワイヤのアウターが短くラダーペダルに届かない。ワイヤ自身はスムーズに可動するのを確認済みだっただけにショック。探ってみるとスターン(船尾)のラダー取り付け部分付近、つまり最船尾でアウターらしきがトグロを巻いているのをスキンを触って確認。引っ張りゃ良さげですが、既にこの段階ではフレームをスキン(船体布)に入れてテンション掛けた後だったのでビクともしません。ましてやこの部分には中からも手が届かないんですよ。
と言うのも、フェザーのカヤックはスキン開口部はコックピットだけなんですね。確かモンベルさんのは全艇のフレームをスキンのジッパーを開けて入れる方式だったと記憶してますが、多分これなら手が入る。が、フェザーのバウ(船首)やスターンの内側を触るためにはスキンをコックピットから裏返してゆかねば無理で、これってはっきり言ってドックでの作業ですよ。
因みにコックピットしか開口部がないってのは、フェザー艇のフレームはバウ側、スターン側が別々で、これらをセンター(コックピット)部分でキール(竜骨)とシートを支えるフレーム数本で繋いで、かつ、このセンターの数本にテンション掛ける構造なので、前から後まで開口する必要がないからです。気密性もその方が保たれますしね。
しかし急がば回れ。センター部分でのテンションを解除し、スターン側のフレームを半分引っ張り出してアウターケーブルを引っ張ってトグロを解消。再度フレームを組んで、後は艤装作業。多分ね、40分以上かかりました。今回デビューのモンベル製スプレイスカートをつけて11時半頃出航。湖面はまったりしていて穏やか。進路を南にとって岸沿いに進みます。所々に水草が水面上まで生い繁って、魔の海サルガッソー海みたい。実際、この中ではパドルが重くてラダーにも絡まるので大変。
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この時点では鳶ものんびり |
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水草地帯。水底までびっしり生えてます |
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めっちゃ長いエリ |
サギやトンビが飛び交い、小魚もイルカのように水面を飛びます。一度はデッキを右から左に飛び越した子がいました。元気だねえ。秋の琵琶湖は水も澄んできていい季節です。例年の初漕ぎと同様、若干荒れ気味の浜に着岸。水際には流れ着いた水草が重なってました。浜で休憩していると釣ボートが行ったり来たりしています。少し沖合には定期船も見えます。のんびり満載。13時前に、さ、戻ろうかと離岸。
湾?を出たら、さっきはなかった風が前から吹き付けてきました。それにつれて湖面も波立ってきます。進路を北にとって沖合に出ると前方からの強風と波も大荒れ。所々で白波が立ち、船体は持ち上がって落ちるの繰返し。バウは半分以上水の中に突っ込んじゃいます。うひゃー久し振りの荒天パドリング。(外洋とは較べないで下さいね)
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復路は荒れ模様 |
ビワコ専用の私レベルでは結構必死でした。時折BigOneがやって来てパドルも空振りしたりでなかなか進まない。止まると流されるのでマジで漕ぎましたよ。写真じゃピンと来ないと思います。本当に必死な時には写真撮ってられないっすから。
沖ノ島の真横に来ると幾分波が小さくなりました。大砲斉射がピストル乱射になった感じ。一度浜に寄せたら、そこから脱出するのが結構大変だったー。宮ヶ浜に近づくとまた波が大きくなり、しかも浜に向けて回頭する時は横っ腹に受けます。波を睨みながら、大きいのが過ぎた瞬間、面舵一杯で回頭。ここからは左斜め後ろからの追い波になります。これが漕ぎにくいんですよね。ずっと後ろ見てられませんからね。何とか宮ヶ浜に戻ったのは14時前。浜辺にはモンベルのタンデム艇がスタンバイしていました。話を聞くと、組み立て終わったら白波だらけになって出られなくなったとのこと。結局そのまま解体されていました。お気の毒。
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どんぶらっこっこ(写真撮るのも揺れながらなんで難しいです) |
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追い波が抜けてゆきます |
私がカヤックをパッキングしていると、急にモンベルARFEQ艦隊がそこここで組み立て開始。その後どうされたんでしょうね。判断難しかったやろな。遠方から来て、組み立てて出られないって本当にがっかりですから。しかし万一があっては、自己責任だけでは終わらないんで、一歩引く判断位で丁度じゃないかと思います。何しろ近江は淡海と言った位ですから嘗めたら危険です。
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宮ヶ浜 あちこちに白波 |
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陸(おか)に上がればのんびりムード |
そうそう、モンベル製スプレイスカート。ややダボダボだったので表面に水が溜まる事溜まる事。小魚飼えそう。ですが、しっかりコーミングに嵌っていたせいか、シーソックや船体内への水の侵入は少なかったです。
琵琶湖は午後には荒れて来るってのは知られた話です。鳥人間も苦労してましたもんね。けど今日はこんなに急に変わるかって程、急でした。多分、天候の回復が少し遅れたんだと思います。本来、朝から晴れて強風だったかも知れません。それでもカフナは抜群の安定感でした。ドンブラコッコでもふらつく事はなかったです。凄い1次安定性。但し、スキン内部から正体不明の布片がボロボロと取れてくるのです。11年目なんでちょっと心配。私もスキンは日焼けでボロボロ取れて、心配された・・・筈はなく、嫌がられただけだけでした。
オッサンは、一皮剥けてもただの人。
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